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梅野源治、ルンピニー3位ウティデートをKO:9.11 有明

M-1 FAIRTEX ムエタイチャレンジ RAORAK MUAY vol.3
2011年9月11日(日) ディファ有明
 7月にラジャダムナンの1階級下のランカーをKOした22歳の新鋭・梅野源治が、同階級の強豪で2008年ムエタイMVPを獲得した実績もあるウティデート・ルークプラバーツと対戦。蹴りを再三捕まれてパンチをもらいながらも、ローでダメージを蓄積させて足を止めさせると、4Rにパンチと肘のラッシュで見事KO。念願のタイの2大スタジアム王座獲得へ大きく前進した。
  レポート&写真:久保与志


第13試合 Top of Feather Vol.2 フェザー級 3分5R
○梅野源治(PHOENIX/M-1フェザー級王者、WPMF日本同級1位、WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者)
×ウティデート・ルークプラバーツ(タイ/ルンピニー・フェザー級3位、2008年ムエタイMVP)
4R 2'23" KO(右肘打ち)



 早々にワイクルーを切り上げたウディデートに対し、梅野は相手をじらすかのようにじっくりと時間をかけてワイクルーを踊る。
 1R、梅野は細かいフェイントを入れながら左ローを飛ばし、機を見て左肘、右ストレートを放っていく。ウティデートは前蹴りで梅野のパンチをすかしながら、時折右ローを返す程度で様子見といった感じ。ウティデートは盛んにローのキャッチを試みるが、梅野の左ローは引きが早く、中々キャッチまでは至らない。梅野が的確にローをヒットさせてポイントを先取するかと思われたが、ラウンド終盤にウティデートが梅野の左ローをキャッチして崩すと、そこから左ミドル。さらに鋭いワンツーで梅野を下がらせ、パンチで追撃して印象を良くする。記者採点は10-10のイーブン。

 2R、徐々にタイミングを掴んできたか、ウティデートが梅野のローをキャッチで捕まえ始めると、キャッチからの崩しで梅野を倒しながら、鋭い右ストレートを打ち込むが、これはスリップの判定。ウティデートは待ちの戦いだった1Rとは異なり前に出ながら、梅野曰く「金的を狙っていたし、やり辛かった」という前蹴りを飛ばし、そこからワンツーで詰めてプレッシャーをかけていく。梅野はロープに詰まる場面が増えてくるが、そこからの首相撲の展開では譲らず、スペースを空けて肘をねじ込もうとする。我慢強くローを返す梅野だが、ウティデートはキャッチの精度が増し、特に右ローはキャッチされると右ストレートをもらってしまう流れになり危うい。記者採点は9-10でウティデート。トータルスコア19-20でウティデート。



 3R、前蹴りを飛ばしながらワンツーで詰め、より一層圧力を強めるウティデート。梅野は流れを変えようと左右のテンカオを見せるが、ウティデートはこれもキャッチして、崩しながら右ストレートで追撃していく。梅野は離れたところからの肘打ち、パンチで何とか活路を見出そうとするがプレッシャーは止まらず。キャッチからの右ストレートで再び梅野がバランスを崩すが、これもノーダウン。梅野のセコンドの加藤会長からは「左ローは効いているから、諦めずに蹴り続けろ」とのアドバイスが飛び、梅野もその指示に従い、何度キャッチされても左ローを蹴り続ける。記者採点は9-10でウティデート。トータルスコア28-30でウティデート。

 4R、梅野は細かいフェイントから左ローを蹴り続け、組みの攻防でも腿に膝蹴りを入れていく。ウティデートが右ストレートで入ってくると、梅野も右肘で応戦。時折相手を挑発しながらも、攻めの最後にはきっちりと左ローを当てていく。ラウンドも中盤に入り、ローのダメージが蓄積してきたか、ウティデートの追い足が止まる。梅野はこの好機を見逃さず、左ローの連打から右肘をヒットさせてウティデートを後退させると、左右のフック、左ローでウティデートの動きを完全に止め、最後は左フックから叩きつけるように右肘をクリーンヒット。この一撃でウティデートは大の字にダウン。勝利を確信した梅野はガッツポーズを見せ、ウティデートは体を起こすことも出来ず。梅野が衝撃の失神KOで08年ムエタイMVP・ウティデートを下す快挙を達成した。





 試合後、梅野は「テクニックじゃどうやっても勝てないので、フィジカルと気持ちで押し切ろうと思った。(相手は疲れていた?)そんなに疲れているようには見えなかったけど、ローが効いてるなと思いました。映像で見たときも思っていたけれど、あの前蹴りは金的を狙ってくるし、それはタイでは当たり前だし、わかっていたけど、やっぱりやり辛かったですね。(キャッチされてもローをけり続けていたが)キャッチしてくるのは試合前からわかってたんで、キャッチされていいから、バランスだけは崩されないようにして蹴り続けろと言われていました。最後の肘打ちは、2、3Rに組んだ時に出した肘で当たるかなという感覚は少しありました」と激闘を振り返った。
 12月に内定していた森井との一戦に関しては「アイツとはもういいかな。今日も向こうの相手はかませ犬で、僕は格上との対戦だったし、やっても意味がない。僕はもっと上を目指している、上といっても日本のチャンピオンとかじゃなくて、ルンピニーのベルト。チャンピオンになってランキング1位だった会長を越えたいですね」と、日本人対決よりもタイ人トップクラスとの対決を希望し、ルンピニーのベルト奪取を宣言した。


第12試合 Top of Feather Vol.2 フェザー級 3分5R
○森井洋介(藤原ジム/WPMF日本フェザー級級王者)
×ラタナチャイ・ソーワラピン(タイ/元WBO世界スーパーバンタム級王者)
1R 2'09" KO(右ローキック)



 1R、森井は細かいフェイントを入れながら、ステップインしての左右のロー、飛び込んでの左フックで先手を取る。ボクシング元世界王者という肩書きで来日したラタナチャイだが、サウスポーから時折左ミドルを蹴る程度でほとんど手を出さず。森井は次第に攻撃のペースを上げると、ロープ際に追い込み、右ハイ、ローをヒット。すると、右ローをもらったラタナチャイが、一瞬間を置いて苦痛の表情を浮かべながらダウン。ラタナチャイは左腿を押さえたまま立ち上がることが出来ず、そのまま10カウント。あまりにもあっけない幕切れに、KO勝ちした森井自身も拍子抜けしたような表情を浮かべていた。


第11試合 58kg契約 3分5R
×シティーチャイ・センモラコット(タイ/尚武会/元ルンピニー・フライ級王者)
○長嶋大樹(ONE'GOAL/WPMF日本フェザー級2位)
判定0-2(48-50/48-49/49-49)



 1R、開始すぐに長嶋が左ボディ、右ストレートで詰めてプレッシャーをかけると、その後も長島が何度もシティーチャイをロープに追い込んで右ストレートを放っていく。シティーチャイは右ローで牽制しながら、前蹴りで突き放そうとするが、長嶋の圧力は止まらず、距離を詰めてボディ、顔面へとパンチを打ち分けていく。
 2Rも長嶋が左ボディから連打につなげて攻勢をかけ、シティーチャイの前蹴りをキャッチして強烈な右ローもヒット。シティーチャイは前蹴り、右ミドルで距離を取ろうとするのが精一杯で、インローで長嶋がバランスを崩して膝をついたところに膝蹴りを見舞ってしまい、警告ももらってしまう。
 3R、このラウンドも長嶋が、左リードからアッパーも交えたパンチのコンビネーションで攻める。シティーチャイはガードを下ろし、ノーガードで長嶋のパンチを外しつつ、強烈な左ミドル、ハイの一発狙いに切り替え、距離が詰まると組みにいく。長島は、高い蹴りはしっかりとガードして防いでいるものの、組まれる展開が多くなり連打が減ってしまう。4Rもシティーチャイが3R同様にノーガードから左ミドルを連打。長島はミドルももらいながらも前に出続けるが、シティーチャイを捕まえきれない。
 5R、ラウンド開始すぐは、組んでからの肘を狙っていたシティーチャイだが、長嶋がしっかりとスペースを潰して肘を振るわせない。しばらくすると、シティーチャイはスタミナが切れたか、または判定を取っているとでも考えたか、シティーチャイは胴のあたりをクラッチして倒す露骨な組み付きを繰り返す。パンチで前に出る長嶋を、シティーチャイが何度も胴タックルまがいの組み付きで倒す展開が続き、そのまま試合終了のゴング。ジャッジ1名は49-49のドローを付けたものの、残りの2名は長嶋につけ2-0の判定で勝利した。


第10試合 エキジビジョンマッチ 3分2R
ーセルジオ・ヴィールセン(スリナム/コンチネンタルFFC/元IT'S SHOWTIME 61kg級王者)
ーカノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/WPMF世界ライト級王者)
勝敗なし

 IT'S SHOWTIMEの元王者・ヴィールセンと、M-1の看板選手・カノンスックの対決とあって好勝負が期待された一戦だったが、カノンスックの計量オーバー(61kg契約)による失格でまさかのエキジビションマッチへと変更。両者の入場後にそのことがアナウンスされると、観客からもため息が漏れる。
 試合の方も完全に力を抜いたマススパーのような内容で、熱戦を期待した観客からはブーイングが起こる。インターバルにはレフェリーがもっと積極的に戦うように両者に促すが、そこは外国人同士ということもあってか聞く耳を持たず。結局、3分3Rの予定だったところを2Rで終了にし、主催者からは改めて必ず再戦させることがアナウンスされた。


第9試合 75㎏契約 3分3R(延長1R)
×悠生(藤サクレック7F/元M-1ミドル級王者、WPMF日本ミドル級4位)
○スウィレック・ラジャサクレック(タイ/ラジャサクレックジム)
判定0-3(27-30/27-30/27-30)
※1R右ストレートで悠生にダウン1

 1R、体格差はかなりある両者だが、スウィレックがパワフルな右ストレート、ローで悠生を下がらせると、ロープ際に追い込んでの右ストレートでダウンを奪う。スウィレックはその後も右ストレート、肘打ちなどで有効打を重ね、ラウンド終盤には腰をくねらせて悠生を挑発する余裕も見せる。
 2R以降はスウィレックが完全に試合を流し始め、悠生は細かいパンチとローで前に出るが、すぐにスウィレックの組みに捕まってしまい、クリーンヒットは奪えず。3Rも同様の試合展開が続き、スウィレックが判定勝ちを収めた。


第8試合 WPMF日本スーパーフェザー級王者決定トーナメント 3分3R(延長1R)
×木村天鮮(レグルス池袋/WPMF日本8位、J-NETWORK王者)
○SHIGERU(新宿レフティージム/WPMF日本ライト級8位)
判定0-3(27-30/28-29/28-30)
※3R右ストレートで木村にダウン1

 左ミドル、ローを蹴っていく木村に対し、SHIGERUも右ミドルで応戦。木村のミドルをキャッチして投げるなどして木村の蹴りを牽制しつつ、前に出て左フックを放っていく。2Rも互いにミドルを蹴り合う一進一退の攻防が続き、ラウンド終盤にSHIGERUが左フックをヒットさせると、木村も負けじと左肘を当て返す。
 3R、SHIGERUは飛び込んでの右ストレートをヒットさせると、さらにワンツーでたたみかけてダウンを奪う。木村は逆転のカットを狙い、両肘を振るいながら組み行くが、SHIGERUは首相撲でも木村に良い形を作らせず。SHIGERUが木村の肘をかわしながら、幾度も左フックをヒットさせるなど、さらに有効打を重ねて試合終了。SHIGERUが判定でJ-NET王者の木村を下し、デビューからの連勝を5に伸ばした。


第7試合 ウェルター級 3分3R(延長1R)
×板倉直人(スクランブル渋谷/WPMF日本4位)
○高 須満(エイワスポーツジム/元新日本キック日本ライト級1位)
判定0-3(27-30/27-30/28-30)
※3R右ストレートで板倉にダウン1

 1R、アップライトな構えから右インロー、ミドルを蹴っていく高に対し、板倉は詰めてパンチを狙っていくが、高のインローに出鼻を挫かれて捕まえきれない。2Rもローの応酬が続き、板倉が左ミドルを放つと、高がキャッチして投げ倒す。セコンドからの指示もあり、板倉はミドルではなく左ハイを蹴っていくが、高はこれもキャッチして倒し、手を挙げてアピールする。板倉はキャッチからの投げで崩され、なかなかリズムを掴みきれない。
 3R、板倉がラウンドを制そうとパンチで前に出てきたところを、高の右ストレートがカウンターでクリーンヒットして板倉が痛恨のダウン。ダメージはほとんどなく、立ち上がった板倉はパンチ、肘で攻勢をかけるが、高はミドルを蹴りながら、距離が詰まると組み付いて凌ぐ。組みの攻防でバッティングがあり、高が目の上をカット。再開後も板倉がパンチ、肘でラッシュをかけるが、高の守りを崩しきれずにタイムアップ。3Rに奪ったダウンが決め手となり、高が判定勝ちを収めた。


第6試合 女子47kg契約 2分3R
○飯田なお(新宿レフティージム)
×坂本柚佳里(錬成塾)
判定2-1(30-29/30-28/29-30)

 飯田が細かいパンチ、ミドルで突っ込むと、坂本は右ロー、ミドルで迎え撃つ。坂本は細かい連打を浴びるとすぐにクリンチしてしまい、組みの攻防では共に展開を作れずにブレイクがかかる。飯田は2Rにバックキック、坂本が入ってきたところに右フックを合わせるなどして攻勢を印象付け、3Rも左ミドルから細かいパンチで前に出る。坂本も打ち返して入るものの手数に乏しい。判定はスプリットだったが、手数で上回った飯田が坂本に競り勝った。


第5試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
○梅原ユウジ(ストラッグル/WPMF日本5位)
×コンデット・エスジム(タイ/エスジム)
1R 1'51" KO(右ローキック)

 梅原が的確にローキックをヒットさせながら、手数でも上回り1Rを終える。2Rに入ると、梅原は左ジャブを差して上手く距離を制しながら、左フックから右ローのコンビネーションを度々ヒット。最後は右ローをもらったコンデットがダウンを喫し、そのまま立ち上がれず、梅原がKO勝ちを収めた。


第4試合 スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)
○鷹大(WSRフェアテックスジム/WPMF日本4位)
×千葉裕喜(KIX/WPMF日本10位)
判定2-0(30-28/29-28/29-29

第3試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
○清川祐弥(新宿レフティージム/WPMF日本10位)
×堀口貴博(WSRフェアテックスジム/元全日本9位)
4R 判定3-0(10-9/10-9/10-9)

第2試合 88kg契約 3分3R
×巻渕 淳(BONDS)
○デイビス・アラン(M-FACTORY)
2R 0'11" KO(膝蹴り)

第1試合 ウェルター級 3分3R
○斉藤智洋(エイワスポーツジム)
×チャップリン木山(フリー)
判定3-0(30-29/30-29/30-27)

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