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ゲンナロン、引退戦は黒星。カノンスック、遠藤を返り討ち

M-1 FAIRTEX SINGHA BEER ムエタイチャレンジ NAI KANOMTOM vol.3
2010年9月12日(日) ディファ有明
 日本人の中量級選手の壁として長年活躍したゲンナロン・ウィラサクレックの引退試合は、元NKBミドル級1位でフリー初戦の小又大貴にまさかのTKO負け。WPMF世界&M-1ライト級のW王座戦は、カノンスックが肘打ちで遠藤智史を沈めた。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第14試合 メインイベント WPMF世界ライト級&M-1ライト級ダブルタイトルマッチ 3分5R
○カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/WPMF世界ライト級王者)
×遠藤智史(ヌンサヤームジム/M-1ライト級王者、WPMF日本2位、元全日本王者)
2R 2'49" TKO (左肘打ち)
※カノンスックがWPMF世界王座初防衛。M-1新王者に



 両者の1年半前の初対決では、カノンスックが1R TKO勝ち。M-1タイトルを獲得した遠藤の成長ぶりに期待がかかったが、非情な結果に終わった。
 両者サウスポーに構え、遠藤は時計回りで距離を取りながら左右のローや右ジャブをヒット。カノンスックも慎重に様子をうかがい、左ハイ、飛びついての左肘などを時折出す。
 2Rに入ると、遠藤の左右のミドルとローのヒットが増える。次第に自分の距離とリズムで戦えてきた様子。右の縦肘も駆使し、首相撲の攻防でも互角に渡り合う。だがカノンスックはラウンド終了間際、首相撲の後、遠藤を突き放してから大振りの左肘をクリーンヒットし、これ一発で遠藤をノックアウト。7月のRISEでの板橋戦では完敗に終わったカノンスックだが、ムエタイルールでは変わらぬ強さを発揮した。




第13試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○ファビアーノ・サイクロン(ブラジル/TARGET/WPMF世界スーパーヘビー級王者、RISEヘビー級王者)
×恩田剛徳(志村道場)
2R 2'27" TKO (左ストレート)

 1R、ファビアーノは左ミドル、右前蹴り、右ローなど、蹴り主体の試合運び。恩田も右のロー主体で応戦する。2Rに入ると、恩田は右の肘打ちも多用するようになるが、ファビアーノは落ち着いて蹴りを効かせると、左フックで下がらせた後、左手で恩田の頭をつかんだまま右フックを叩き込みダウンを奪取。恩田も10カウントギリギリでなんとか立ち上がったが、最後はパンチの連打を浴びて力なくマットに沈んだ。



 この日はKOICHIが勝利後に「次はWPMFのベルト持っているファビアーノ選手とやらせてもらいたいです」とアピールしていたが、ファビアーノはマイクを持つと「俺、スーパーヘビー級のベルトを持ってるけど、KOICHIじゃなく、俺と同じベルト持ってるバンナとやらせてくれ」とアピール。7月、レユニオンでWPMF世界ヘビー級タイトルを獲得しているジェロム・レ・バンナに宣戦布告した。


第12試合 ゲンナロン引退試合 ミドル級 3分3R(延長1R)
×ゲンナロン・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/M-1ウェルター級王者・WPMF日本ミドル級2位)
○小又大貴(フリー/WPMF日本ミドル級7位・元NKBミドル級1位)
3R 2'22" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)

 引退試合のゲンナロンが登場すると応援団から一際大きな声援。縦肘、バックブロー、バック肘、逆立ち蹴りなど、トリッキーな技を多用し、最後のファイトを楽しむような試合運びだ。

 しかしNKBから独立して大事な初戦となる小又は、そんなセンチメンタルなムードを吹き飛ばす戦いぶり。元々ムエタイスタイルなだけあり、首相撲の攻防でもゲンナロンと互角に渡り合い、右の肘打ちを多用。2R中盤にはゲンナロンの頭部を切り裂く。ドクターチェック後、本気モードになったゲンナロンは、左ボディなどのパンチラッシュで前に出るが、小又は右肘を合わせてダウンを奪取する。

 3R、ゲンナロンも必死に前に出て、右ストレート、右肘を当てて猛反撃。しかし小又は表情を変えずに耐え続けると、残り30秒に再び右肘を当て、ゲンナロンの額も切り裂くことに成功する。チェックするドクターは冷徹にストップの判断を下し、ゲンナロンは有終の美を飾ることができなかった。

 NKB時代から王者・若生とも引き分けたことがあり、今年3月にはクンタップ・ウィラサクレックとも5R判定1-2の接戦を繰り広げ、素質の高さを評価されていた小又。M-1に上がり、ゲンナロンを倒したことで、その株は一気に上がった。今回はWPMF日本ランキング戦のため、2位になるのは確実。1位の貴之ウィラサクレックとの対戦が実現すれば、初代王者決定戦にふさわしい見ごたえある試合となるだろう。



第11試合 スーパーフェザー級 3分3R(延長1R)
○前田尚紀(藤原ジム/WPMF日本4位)
×KING皇兵(SFK)
判定3-0 (秋谷30-28/チャンデー30-28/センチャイ29-28)

 1R、前田が前に出て右フックを当てたり、左右のローをヒット。2Rには前田のローが効き始め、右ミドルや右肘も駆使して主導権。3R序盤はバッティングが増え、やや攻めにくそうだったが、中盤以降は左ミドル、右ハイ、右フックなどのヒットで上回りポイントを奪取。勝ったもののやや不完全燃焼で、前田は記念撮影に応じずさっさとリングを降りた。


第10試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
○森井洋介(藤原ジム/WPMF日本フェザー級1位)
×リョウ・ペガサス(ROOFTOP ACADEMY/J-NETWORKスーパーフェザー級1位)
判定3-0 (センチャイ30-29/山根30-28/チャンデー30-28)

 1R、リョウが大きく出入りしながらパンチを狙い、右ローも当て、手数ではやや上回る。2Rに入るとローの打ち合いとなるが、リョウの左インローで森井の足が流れる場面が増える。だが3R、森井の右ローでリョウはスリップ。打ち合いでリョウは左目尻から出血する。終盤には左フックや右アッパーを森井がヒットさせて印象を良くし、ホープ同士のスピーディーな好勝負を制した。


第9試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○KOICHI(バンゲリングベイ/M-1ヘビー級王者・WPMF日本1位)
×FUCK岸田(岸田式ランバルジム)
2R 1'20" TKO (膝蹴り)

 1RからKOICHIが右ハイからのパンチ連打、右ストレートと左ミドルの連打などで、岸田を苦しめる。パンチの連打で前に出てくる岸田に少々手こずったものの、2Rに組み付いてきた岸田の顔面に膝を綺麗に叩き込み見事ノックアウトした。


第8試合 WPMF世界女子ミニフライ級タイトルマッチ 2分5R
○神村エリカ(TARGET/王者・J-GIRLS同級王者)
×ノングネ-ン・ソーシリワン(タイ/6位)
判定3-0 (シーナ50-46/秋谷50-46/山根50-45)
※神村が初防衛




 1R、神村は前後のステップで様子をうかがいながら、左ミドルを効かせてコーナーに詰め、パンチの連打。比較的慎重だったが、2Rに入るとバリエーションを増やし、首相撲を強引にほどいての左肘や、左ストレート→右ボディストレート→左ミドルといったコンビネーションも出し、ジャッジからポイントを得る。3Rはノングネーンの首相撲につかまり、ジャッジ1者からしかポイントを得られなかったが、4R終盤にはコーナーに詰めてのパンチ連打から、左のボディ狙いの膝蹴りにつなげてダウンを奪取。5Rも左ハイや肘打ちも駆使してノングネーンを圧倒し、文句なしの初防衛を果たした。




第7試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
○コムパヤック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックスジム/M-1スーパーバンタム級王者・WPMF日本同級1位)
×KO-ICHI(新宿レフティー/WPMF日本フェザー級6位・J-NET同級8位)
判定3-0 (30-28/30-28/30-29)

第6試合 スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)
×牧 裕三(アクティブJ/WPMF日本バンタム級4位・元J-NETWORK同級王者)
○一戸総太(WSRフェアテックスジム/WPMF日本バンタム級5位)
3R 1'11" TKO (ドクターストップ:肘打ちによる右まぶたのカット)

第5試合 フライ級 3分3R(延長1R)
○薩摩サザ波(TARGET/WPMF日本5位・J-NETWORKスーパーフライ級7位)
×レックハーイ・マツモト(WSRフェアテックスジム/元J-NETフライ級1位・元NKB同級1位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-28)

第4試合 ライト級 3分3R(延長1R)
×金澤元気(新宿レフティー/WPMF日本8位・J-NET6位)
○健司(インスパイヤード・モーション/NJKF5位)
判定0-3 (28-29/28-29/27-29)

第3試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
○梅原ユウジ(ストラッグル/WPMF日本8位)
×MASATO(ワイルドシーサー)
1R 2'02" TKO

第2試合 ライト級 3分3R
△池上大将(WSRフェアテックス)
△加藤 港(CMA)
判定0-1 (29-29/29-29/28-30)

第1試合 ライト級 3分3R(延長1R)
○KATO-A.K.G(A-BLAZE×KICK GYM)
×柴田正人(Team宮地)
2R 0'03" TKO

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