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渡慶次幸平&東修平、健闘もドロー。蓮實光、TKO負け:11.15 後楽園

ILFJ「ラウェイ グランプリ ジャパン 2017」
2017年11月15日(水) 後楽園ホール
  レポート&写真:井原芳徳


◆ラウェイルール概要(一般的なキックボクシングルールと異なる点)
・グローブは装着せず、バンデージのみで試合を行う
・頭突き、投げ技、手の平以外による首絞めも認められる。
・故意ではなく流れの中で蹴りが金的に当たった場合は有効打となり試合は続行される。
・1Rで3回ダウン、または、試合を通し合計4回のダウンでTKO負け。
・ダウンカウントは1カウント2秒で計測
・判定決着無し。時間切れの場合は引き分け。ダウン数やダメージは無関係。
・インターバルは2分
・試合中に1度だけ、選手又はセコンドがレフェリーに「タイム」を要請すれば、2分間の休息が許される。最終Rはタイムを行使できない。タイムは1ダウンとカウントされる。


第6試合 63kg契約 3分5R
△トゥン・ルイン・モー(ミャンマー/ラウェイ世界選手権'16 '17 2連覇/60.7kg)
△東 修平(AACC/62.9kg)
時間切れ

 ラウェイの本場、東南アジアのミャンマーの国家が認定した日本での運営組織・ILFJ(インターナショナル・ラウェイ・フェデレーション・ジャパン)がラウェイオンリーの大会を昨年10月から開催し続け、早や1年。6回目の今回は日本とミャンマーの対抗戦3試合が目玉となった。

 トゥンは23戦14勝9分無敗と、高い勝率の選手。GRACNANに参戦しているMMA選手の東はラウェイ初挑戦。189万人の登録者を持つユーチューバーの「すしらーめん《りく》」さんの番組に「タンクトップマスター」というキャラクターで出演し、人気を博しているという。

 1R、東は度々コーナーに詰めて押し込んで抱え上げ、MMAの選手らしい戦い方。トゥンは時折スイッチしつつ、伸びのある左右のハイやローをヒット。ムエタイに近いスタイルだ。両者のパンチが度々交錯するが、お互いかわす。まだ五分の状態だ。
 2R、トゥンは次第にパンチのヒットを増やす。パンチから右ハイのコンビネーションもスピーディーで、徐々に東が押されるように。東は左眉を浅くカットする。まだ耐えられる状態だが、流れは良くない。



 3Rもトゥンが随所で伸びのある右ストレートを当てて優勢。中盤には飛び膝で倒し、終盤には右のテンカオで東を苦しめる場面も。
 4R、トゥンはこれまでも当てていた右ローを増やし、東はバランスを崩す場面が増えるように。だが東は左ジャブ、肘を返し、少しトゥンも苦しそうな表情になってきた。
 5R、トゥンは左インローを増やし、東は苦しいが、随所で右のテンカオを多用し抵抗。最後まで勝利をあきらめず戦い続けたが、時間切れ。試合が終わると同時に抱き合い、両者に暖かい拍手が起こった。試合後には両者に自由民主党幹事長杯が贈呈された。




第5試合 65kg契約 3分5R
〇パッキャウ・リン・ナイン(ミャンマー/61.15kg)
×蓮實 光(パラエストラ栃木/64.6kg)
3R 終了時 TKO (タオル投入)

 蓮實(はすみ)はラウェイ戦績3戦2敗1分で今回4戦目。パッキャウは17歳で15戦目の新鋭。1R開始すぐ、蓮實は圧力をかけ、右ハイを当てると、パッキャウは笑顔を浮かべる。蓮實は効いたと判断しパンチラッシュ。パッキャウは耐え、その後、少しずつパンチや肘を返すが、手応えを得た様子の蓮實は物怖じせず右ロー、右ストレート等を当て続け、MMAで培ったタックルも絡め、主導権を維持する。
 2Rも蓮實は右ローを当て効かせ、右アッパー、左ジャブ、ボディ等パンチも当てていたが、打ち合いになり、パッキャウもパンチ、右ローを返していると、少し蓮實も苦し気な表情を浮かべるようになる。
 3R、パッキャウが右ローを効かせ、パンチも当て、蓮實は膝をつく場面が増える。2分過ぎ、パッキャウがパンチの連打で追い詰めたところで、蓮實陣営がタイムを要請する。2分の休憩の間、蓮實の左まぶたをドクターがチェックする。再開後も、パッキャウのパンチ連打で、もらわない状態でも蓮實がスリップを繰り返す。結局、3Rの後のインターバル中に蓮實のセコンドからタオルが投入され試合終了。ダメージを考えれば妥当な判断だろう。




第4試合 72kg契約 3分5R
△ヤン・ナイ・アウン(ミャンマー/69.95kg)
△渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺/71.85kg)
時間切れ
※70kg契約から渡慶次の希望で72kg契約に変更

 渡慶次(とけし)はラウェイ2戦2敗。前回9月大会で両者は対戦し、ヤンの頭突きで渡慶次は左まぶたをカットし1R TKO負けを喫している。渡慶次は前日会見で「前回は尊敬するジムの先輩から『飲まれていた』と言われました。今回は引かない気持ちで、1Rから逆にぶっ倒す気持ち行きます」と話していたが、それが試合では示されることに。



 1R、渡慶次はサウスポー、ヤンはオーソドックスに構え、お互いジャブを突いて、ミドル、ローを打ち合う展開。時折ヤンのパンチが当たるが、渡慶次は耐える。
 2Rも基本的に近い構図だが、じわじわ詰めるヤンに、渡慶次は随所で左ミドルを当て続け、右アッパー、左ハイを絡め、観客をどよめかせる。
 3Rも渡慶次は執拗に左ミドルを連打。組み付けばアゴを突き上げるような頭突きを連打。終了間際には右のフェイントから左フックを当ててぐらつかせ、じわじわとヤンを追い詰める。
 4Rも渡慶次は左ミドル、右アッパー等を当て続け主導権。終盤には左の奥足狙いのローを連打し、ダウン寸前までヤンを追い詰める。



 5R、ヤンも本職の意地で、押し込んで頭突きを当てるが、力は入りきらず。渡慶次が左ロー、ミドル、ハイ、アッパー等を当て続けて追い詰める。ヤンはふらつきながらも耐え試合終了。場内は力を出し切った両者に対する大きな拍手で包まれた。
 この日の日本とミャンマーの対抗戦3試合はミャンマーの1勝2分に。特にラウェイでの場数を踏んだ蓮實と渡慶次はレベルの向上を印象付け、東も高い適応力を示した。ミャンマー勢も今大会の模様がミャンマーの地上波で放送されることも相まって、負けられないという気迫に満ちた戦いを繰り広げていた。





第3試合 80kg契約 3分4R
×久保輝彦(禅道会/79.65kg)
〇ルクク・ダリ(コンゴ/Honey Trap/79.35kg)
1R 2'58" TKO (レフェリーストップ:右膝蹴りによる鼻の負傷)

 日本のMMA大会を主戦場にする選手同士の戦い。久保は4月大会で敗れラウェイ再挑戦。ダリは5月のZONEでラウェイの試合を経験し金子大輝に勝利している。この試合の勝者はミャンマーで来年、ラウェイの強豪・トゥン・トゥン・ミンと対戦できる。ダリは去年、トゥン・トゥン・ミンに巌流島でTKO勝ちしている。
 1R、しばらく距離を取って見合う状態が続き、久保の方が積極的に蹴りを出し、ダリは慎重だったが、接近戦になると、久保を首相撲で捕まえ、躊躇なく頭突きを連打。コーナーに詰めてパンチも連打していると、久保陣営がタイムを要請する。久保は眉間をカットし、ドクターチェックも受ける。再開後も流れは変わらず、ダリが捕まえて頭突きを連打した後、右膝を鼻にクリーンヒット。ダウンした久保が大量に出血し、すぐさまレフェリーがストップした。この勝負度胸と身体能力は、トゥンにとっては例えラウェイルールでも脅威となるだろう。




第2試合 72kg契約 3分4R
△ソー・テット・ウー(ミャンマー/71.3kg)
△クォン・ドヒョン(韓国/71.85kg)
時間切れ

 ドヒョンのセコンドにはRoad FCライト級王者のクォン・アソルがつく。体格で勝るドヒョンは1R、タックルも絡めながら前へ出続け、パンチを効かせていたが、ラウェイ経験で勝るソーは耐え続け、少しずつ右のパンチや左ミドルを当ててドヒョンを削る。ドヒョンも倒れず、4Rには頭から突っ込む頭突きを連続で出し、最後まで勝利への執念を見せつけ、観客を楽しませた。




第1試合 女子62kg契約 3分4R
×ブロニカ(ミャンマー/59.2kg)
〇ユリア・ストリアレンコ(リトアニア/SEI☆ZA/61.8kg)
2R 0'45" TKO (ドクターストップ:右足の負傷)

 体格で勝るストリアレンコが圧力をかけ、右ストレート、右膝、右肘の連打でダウンを奪取。その後もパンチで追い詰める。ブロニカも右ローを当て続けていたが、2R序盤にタイムを要請し、右足のふくらはぎの負傷を訴えドクターストップ。ストリアレンコには勝利者賞として「ILFJ女子王者ベルト」が贈呈された。


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