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高橋佑汰、鎌田翔平を決勝で破り悲願の全日本初優勝:11.3-4 東京

極真会館(館長/松井章奎)「第49回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2017年11月3日(金/祝)・4日(土) 東京体育館
 昨年春のウェイト制、秋の全日本、今年春の世界ウェイト制と3大会連続で準優勝止まりだった高橋佑汰は、昨年覇者・鎌田翔平と決勝で激突。再延長にまでもつれ込むと、終了間際に右前蹴りで技有りを奪い勝利。悲願の初優勝を果たした。
  レポート&写真:井原芳徳 (大会1か月前の記者会見の記事はこちら
  中継:BSフジ 11/12(日)12:00~13:55


 極真会館は4年に1度、秋に男子の世界大会を開催するが、それ以外の年の秋は全日本大会を開催している。今年も128選手が参加し、2日間で7試合勝たないと優勝できない過酷な戦いとなる(初日に二回戦まで実施)。昨年大会からの連覇を狙う30歳の鎌田翔平をはじめ、24歳の高橋佑汰(ゆうた)、22歳の上田幹雄、30歳の荒田昇毅(しょうき)といったベスト4勢、4月の世界ウェイト制6月の7全日本ウェイト制で活躍した軽い階級の選手たちも勢ぞろいし、体重無差別で争う。海外の強豪も多数参加するため、2019年の第12回世界大会に向けて大事な修練の機会にもなる。

 また、15年の第11回世界大会が終わり、次の世界大会に向けて、より実戦性を高めるため、昨年から大幅なルール改定が行われた。上段への技がクリーンヒットした後に残心を示したり、相手を転倒させた後に突きを出した場合も技有りとなる。さらに片手による瞬間的な押し、相手の腕や足に対する捌きが去年から有効になっていたが、今回からは両手による瞬間的な押し、前腕による捌きも可能になった。今大会は特に鎌田、高橋が新ルールへの対応に磨きをかけ、技有りを重ねて優位に試合を運ぶことになる。
 試合時間は本戦3分(二回戦まで2分)、延長2分、再延長2分。体重判定10kg差が無い場合は試割(ためしわり:拳や肘等による板割り。2日目の三回戦の前に実施)の枚数によって勝敗が決まり、それでも差が無い場合は審判長が決定する。


[Aブロック]

四回戦
〇高橋佑汰(東京城北/2017世界ウェイト制軽重量級2位、2016全日本2位)
×安島喬平(茨城県常総/2017全日本ウェイト制軽重量級3位、2013全日本優勝)
本戦5-0

 ゼッケン1番の高橋は順調に四回戦へ。東京五輪の空手種目が認可された全日本空手道連盟の合宿にも7月から3か月連続で参加し、新たな技術も吸収した。四回戦でも長身を活かしてサウスポーからの左ミドル、ローを当て続け、後半には右のボディストレートも決め、体格で勝る安島を寄せ付けず完勝した。



四回戦
〇南原健太(東京城北/2015全日本ウェイト制重量級3位)
×加賀健弘(東京城西/2017オールアメリカン4位)
本戦5-0

 南原はパトリック・シピエン(ポーランド)、加賀は大澤佳心(城西世田谷東/2017世界ウェイト制中量級優勝)を三回戦で破り四回戦へ。南原は右ローを連打した後、顔面狙いの右の内回し蹴りで技有りを奪取し勝利した。

準々決勝
〇高橋佑汰(東京城北/2017世界ウェイト制軽重量級2位、2016全日本2位)
×南原健太(東京城北/2015全日本ウェイト制重量級3位)
本戦5-0

 24歳の高橋、19歳の南原の同門対決。お互い慎重な状態が続いたが、終盤、先輩の高橋が右ボディストレートを効かせた後、突きの連打で南原を後退させ、技有りを獲得し勝利。試合後は2人とも抱き合い健闘を称え合った。




[Bブロック]

四回戦
×アンドレイ・ルジン(ロシア/2017世界ウェイト制軽重量級優勝、2016欧州無差別2位)
〇オレクサンダー・イエロメンコ(ロシア/2017全日本ウェイト制重量級2位、2017世界ウェイト制重量級2位)
本戦0-5

四回戦
×竹岡拓哉(東京城西/2017全日本ウェイト制中量級優勝)
〇荒田昇毅(千葉県中央/2017世界ウェイト制重量級3位、2016全日本4位)
本戦0-5

 荒田は突きの連打主体で手数多く攻め続ける。荒田は2度の顔面殴打の反則があったが、終始攻め続け審判から評価された。



準々決勝
×オレクサンダー・イエロメンコ(ロシア/2017全日本ウェイト制重量級2位、2017世界ウェイト制重量級2位)
〇荒田昇毅(千葉県中央/2017世界ウェイト制重量級3位、2016全日本4位)
本戦0-4

 荒田はこれまで同様に突きの連打主体で、随所で右ロー、右膝も絡め、主導権をキープして勝利した。


[Cブロック]

四回戦
〇上田幹雄(横浜北/2017世界ウェイト制軽重量級3位、2016全日本3位、2015世界6位)
×谷川聖哉(真正会/2017全日本ウェイト制重量級3位、2016全日本7位)
本戦5-0

 上田がミドルとローを効かせた後、顔面狙いの左膝を当てて技有りを奪取。元正道会館で真正会に移った谷川は、極真会館の大会の常連選手。新ルールに合わせて押しを駆使していたが、最後まで反撃の糸口はつかめなかった。



四回戦
×アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン/2016欧州無差別優勝)
〇ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア/2017全日本ウェイト制重量級優勝)
本戦0-5

準々決勝
〇上田幹雄(横浜北/2017世界ウェイト制軽重量級3位、2016全日本3位、2015世界6位)
×ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア/2017全日本ウェイト制重量級優勝)
不戦勝 (負傷)


[Dブロック]

四回戦
×与座優貴(茨城県常総/2017世界ウェイト制軽量級優勝)
〇アショット・ザリヤン(ロシア/2017世界ウェイト制中量級3位、2016全日本5位)
本戦0-5

 与座は三回戦でベイ・ノア(東京城北/2017全日本ウェイト制軽量級2位、キックボクシングJ-NETWORKウェルター級王者)と再延長の末、試割判定で差をつけ、苦しみながらも四回戦へ。ザリヤンは三回戦で高橋佑汰の弟で17歳の高橋扶汰(ようた)をローで苦しめ順当に勝ち上がる。ザリヤンは連続の押しで2度注意されたが、突きを手数多くヒット。与座は体格差と疲労の影響を隠せず惜しくも敗退した。

四回戦
×石塚悠太郎(鹿児島県/2017全日本ウェイト制軽重量級2位)
〇鎌田翔平(東京城西/2017世界ウェイト制重量級優勝、2016全日本優勝)
本戦 合わせ一本

 石塚は三回戦で中島千博(東京城北/2017オールアメリカン3位、2017全日本ウェイト制軽重量級優勝)にリベンジし四回戦へ。だが本命・鎌田の壁は厚く、鎌田が左ロー、ミドルを連打した後、左の前蹴りで倒し、斬新を示し技有りを先取。さらに右足で引っかけて倒して突きを出し、2つ目の技有りで合わせ一本勝ちした。



準々決勝
×アショット・ザリヤン(ロシア/2017世界ウェイト制中量級3位、2016全日本5位)
〇鎌田翔平(東京城西/2017世界ウェイト制重量級優勝、2016全日本優勝)
本戦0-5

 鎌田は左ロー、右膝蹴りを当て続け、左の前蹴りで倒して技有りを奪取。鎌田は突きや押しも使うが、基本的に蹴りにつなぐフェイントの役目主体。前蹴りとローの連打を決める等して、終始テクニカルに戦い完勝した。


[準決勝]

〇高橋佑汰(東京城北/2017世界ウェイト制軽重量級2位、2016全日本2位)
×荒田昇毅(千葉県中央/2017世界ウェイト制重量級3位、2016全日本4位)
本戦5-0

 実績のあるロシア勢、新鋭の南原を押さえ、ベスト4に残ったのは昨年と同じ顔触れに。準決勝、高橋はいきなり上段回し蹴りを放つが、荒田はブロックし、スタンドに戻ると、距離を詰めて突きを連打。、荒田は旧ルール的な戦いを貫こうとするが、高橋が顔面狙いの右前蹴りを当ててからの残心で技有りを獲得する。その後も荒田は前に出続けるが、高橋はステップでかわしつつ、膝蹴り、胴回し蹴りを随所で返し、最後まで耐えきり勝利した。



×上田幹雄(横浜北/2017世界ウェイト制軽重量級3位、2016全日本3位、2015世界6位)
〇鎌田翔平(東京城西/2017世界ウェイト制重量級優勝、2016全日本優勝)
本戦0-5

 開始まもなく、上田が前蹴りを放ってくるが、鎌田は右の足掛けで倒し、すぐ突きを出して技有りを奪取。鎌田は左ローを随所で当て、上田も終盤に左ハイを当てるが、鎌田は少しひるみながらもつかんで押してピンチをしのぎ切り、優勢勝ちした。

[3位決定戦]

〇荒田昇毅(千葉県中央/2017世界ウェイト制重量級3位、2016全日本4位)
×上田幹雄(横浜北/2017世界ウェイト制軽重量級3位、2016全日本3位、2015世界6位)
不戦勝 (左肩の脱臼)


[決勝]

〇高橋佑汰(東京城北/2017世界ウェイト制軽重量級2位、2016全日本2位)
×鎌田翔平(東京城西/2017世界ウェイト制重量級優勝、2016全日本優勝)
再延長5-0 延長0-1 本戦0-0

 決勝は去年の全日本の再戦。高橋がサウスポーに構え、細かくステップして鎌田に的を絞らせず、胸元に左の突きを強打する。鎌田もローを当て、少しずつ高橋を削る。足掛けも使うが、これまでの相手と違って高橋は倒れないように対応できている様子だ。終盤、高橋が左のテンカオで突っ込んだ際にバッティングとなり注意1が入る。鎌田は鼻血を出す。
 本戦で差がつかず延長に進むと、鎌田は執拗にローをヒット。右ミドルを当てると、高橋はスリップし、鎌田が突きを出すが、旗を上げた審判は2人のみで技有りとはならず。その他の部分での差は乏しく、再延長にまでもつれ込む。




 再延長に入る前、鼻血を出した鎌田の治療のため、5分ほどのインターバルが発生する。高橋は鼻に綿を詰めての戦いに。両者とも体力を回復させるには十分な時間で、開始の太鼓が鳴ると、蹴りの打ち合いとなるが、鎌田が右ミドルを当て続けると、少しずつ高橋は後退する。ここまで新ルール寄りの戦法を貫いていた両者だが、2分の時間の半分が過ぎたあたりから、距離を詰めての突きの打ち合いで打開を図ろうとする。そして終了間際、最後のアピールをしようと、鎌田は胴廻し蹴りを出したが、高橋が右の前蹴りで迎撃すると、鎌田は尻餅をついてしまう。高橋がすぐさま残心を決め、5人の審判のうち過半数の3人が有効と判断し、技有りが宣告される。結局これが決め手となり、高橋の優勢勝ちとなった。体重は10kg差無く、試割も鎌田の枚数が多かったため、高橋が寸前で優勝を手にした形となる。



 高橋は昨年のウェイト制以来、全日本、今年の世界ウェイト制と3大会連続で準優勝だったが、今回悲願の全日本初優勝を果たした。優勝者インタビューで高橋は「実力が落ちた時期もありましたが、皆さんの支えで優勝できました。一番は奥さんサポートのおかげです。練習している人たち、支部長、みんなに感謝しています」と涙を浮かべながら感謝の言葉を述べ、「泥臭くてもあきらめず最後まで頑張ろう、それだけでした。日本一になったからには極真会館を盛り上げたいです。来年の2連覇、2年後の世界大会優勝、それが最大の目標です。極真会館のフルコンタクト空手の素晴らしさをこれからも伝えたいです」と今後の目標を語った。

 なお、松井館長は2日目の開会式で、来年は体重判定よりも試割判定を重視することを検討中だと発言。さらに通常ルール以外に、防具着用・顔面寸止めあり・ローキック無し等を特徴とする「セミコンタクトルール」を試験運用する方針も明かした。ルールの整備を進め、将来的には友好関係にある、いわゆる寸止めルールの全日本空手道連盟にも参加を呼び掛けたいとのことだ。



[結果]

優勝・高橋佑汰(東京城北/2017世界ウェイト制軽重量級2位、2016全日本2位)
2位・鎌田翔平(東京城西/2017世界ウェイト制重量級優勝、2016全日本優勝)
3位・荒田昇毅(千葉県中央/2017世界ウェイト制重量級3位、2016全日本4位)
4位・上田幹雄(横浜北/2017世界ウェイト制軽重量級3位、2016全日本3位、2015世界6位)
5位・アショット・ザリヤン(ロシア/2017世界ウェイト制中量級3位、2016全日本5位)
6位・ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア/2017全日本ウェイト制重量級優勝)
7位・南原健太(東京城北)
8位・オレクサンダー・イエロメンコ(ロシア/2017全日本ウェイト制重量級2位、2017世界ウェイト制重量級2位)

敢闘賞・亘 和孝(東京城西/2017全日本ウェイト制軽量級優勝))
技能賞・中島千博(東京城北/2017オールアメリカン3位、2017全日本ウェイト制軽重量級優勝)
試割賞・アンドレイ・ルジン(ロシア/2017世界ウェイト制軽重量級優勝、2016欧州無差別2位) ※22枚
新人賞・高橋扶汰(東京城北)、奥寺勇輝(東京城西)


2017全日本女子空手道選手権大会



決勝
×島田慧巳 [さとみ](本部直轄浅草/2017世界女子ウェイト制軽量級2位、2017全日本女子ウェイト制重量級2位)
〇アナスタシア・カサノワ(ロシア/2017オールアメリカン女子重量級優勝)
本戦1-3

 今年は16選手参加の女子大会も同時開催された。島田は15年世界女子大会(無差別)優勝のウリアナ・グレベンシコワ(ロシア)を準決勝で下し決勝へ。アナスタシアは22歳で、ウリアナと同体格で、島田より約10kg以上重く、右ミドルを肩口に強打すると、一瞬島田の動きは止まる。それでも島田はサウスポーからの右のインロー、左の胸元への体重の乗った突きを叩き込み抵抗し続けるが、終盤は両手で押されて下がる状態が続いて印象を悪くしたか?採点は割れたもののアナスタシアに軍配が上がった。
 松井館長は「女子を同じ大会で組んでいいのか心配する声もありましたが、その不安を吹き飛ばす内容でした」と総括し、決勝についても「優劣つけがたい熱戦でした」と高く評価した。



3位決定戦進出
×小田幸奈(広島県/2017全日本ウェイト制重量級優勝、2016全日本3位)
〇本村愛花(城東北千住)
延長0-4 本戦0-0

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