Home > REPORTS > 極真会館 > 鎌田翔平、高橋佑汰を決勝で破り全日本大会初優勝:11.5-6 東京体育館

鎌田翔平、高橋佑汰を決勝で破り全日本大会初優勝:11.5-6 東京体育館

極真会館(館長/松井章奎)「第48回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2016年11月5日(土)~6日(日) 東京体育館
  レポート&写真:井原芳徳


 全日本選手権は毎年秋に行われる無差別級トーナメント。128選手が参加し、11月5日に1、2回戦、6日に3回戦から決勝を実施し、優勝まで7試合勝たないといけない過酷な戦いだ。
 注目選手は6月の全日本ウェイト制の重量級の決勝を争った鎌田翔平と高橋佑汰、昨年11月の無差別級の世界大会6位の上田幹雄、同7位の荒田昇毅。「全日本」と銘打たれているが海外からも実力者が参加するのが極真会館の恒例で、昨年の世界大会5位で敢闘賞も獲得したアショット・ザリヤン(ロシア)や、ベテランの実力者・ゴテルジ・カパナーゼ(ロシア)も名を連ねる。来年春に開催される全世界ウェイト制大会の日本代表選手最終選考大会となるため、軽量級の選手にとっても正念場だ。
 なお、6月の全日本ウェイト制からのルール改定で、片手による瞬間的な押し、相手の腕や足に対する捌きが有効に。また、無防備で上段への技がクリーンヒットした場合に間合いとタイミングによって残心を決めた場合でも技有りとなり、相手を転倒させて残心あるいは下段突きを決めた場合も、技有りまたは一本となる。
 試合時間は本戦3分(二回戦まで2分)、延長2分、再延長2分。体重判定10kg差が無い場合は試割(拳や肘等による板割り)の枚数によって勝敗が決まり、それでも差が無い場合は審判長が決定する。


[Aブロック]

四回戦
〇高橋佑汰(東京城北/2016全日本ウェイト制重量級2位、2014全日本大会7位)
×中村昌永(兵庫・大阪南)
本戦5-0

 優勝候補選手がつけることが恒例のゼッケン1番の枠に選ばれたのは高橋。9月11日に予定日より約2か月早く生まれた長女が闘病中。今大会の開催発表会見でも「奥さんも赤ちゃんも頑張ってくれたんで、次は僕が違った形で、いつも以上に家族のためにも頑張らないといけない」と話していた。四回戦では上中下の左の蹴りを駆使し中村を圧倒した。

四回戦
×加賀健弘(東京城西)
〇アショット・ザリヤン(ロシア/2015世界大会5位)
本戦0-3


準々決勝
〇高橋佑汰(東京城北/2016全日本ウェイト制重量級2位、2014全日本大会7位)
×アショット・ザリヤン(ロシア/2015世界大会5位)
本戦5-0

 高橋がサウスポーに構え、左のテンカオ、右前蹴りを駆使し、左の顔面狙いの前蹴りでぐらつかせ技有を獲得。バックスピンキックを何度も出し、終盤にも前蹴りで吹き飛ばすなど、ザリヤンを圧倒した。


[Bブロック]

四回戦
×アントン・グリエフ(ロシア/2016欧州ウェイト制軽量級優勝)
〇荒田昇毅(千葉県中央/2015世界大会8位、2014全日本大会2位)
本戦0-4

四回戦
×石塚悠太郎(鹿児島県)
〇エルダー・イスマイロフ(ウクライナ/2016欧州ウェイト制軽重量級優勝)
一本 (右ローキック)

 石塚は三回戦で竹岡拓哉(2016全日本ウェイト制軽重量級2位)から上段前蹴りで技有りを奪い判定勝ちした19歳。イスマイロフは与座優貴(2016全日本ウェイト制軽量級優勝)を三回戦で下し、四回戦では右ロー一発で石塚を沈めた。


準々決勝
×エルダー・イスマイロフ(ウクライナ/2016欧州ウェイト制軽重量級優勝)
〇荒田昇毅(千葉県中央/2015世界大会8位、2014全日本大会2位)
合わせ一本 (右ローキック)

 体格で勝る荒田が執拗な右インローでイスマイロフをぐらつかせて技有りを獲得。流れは変わらず、再びローで技有りを奪い快勝した。


[Cブロック}

四回戦
〇コンスタンティン・コバレンコ(ロシア)
×大澤佳心(城西世田谷東/2016全日本ウェイト制中量級2位)
本戦5-0

 大澤は三回戦で石﨑恋之介(2016全日本ウェイト制軽重量級優勝)と当たり、再延長、体重判定でも決着がつかず、試割り20-19と1枚差で四回戦に進出した。四回戦はダメージが残ったか?コバレンコに突きと膝のラッシュで押され続ける展開となり敗退してしまった。

四回戦
〇上田幹雄(横浜北/2015世界大会6位、2014全日本大会6位)
×清水祐貴(東京城北/2016全日本ウェイト制軽量級3位)
不戦勝

 三回戦でデビッド・ナボイアン(ロシア)が清水と対戦し、ナボイアンの顔面殴打で清水がドクターストップとなり、ナボイアンも失格。上田は不戦勝で準々決勝に駒を進めた。

準々決勝
〇上田幹雄(横浜北/2015世界大会6位、2014全日本大会6位)
×コンスタンティン・コバレンコ(ロシア)
本戦5-0

 上田が左の膝蹴りを効かせつつ、左のインローを連打しコバレンコを追い詰め、ぐらつかせたところで技有り。その後もローを徹底し追い詰め完勝した。


[Dブロック}

四回戦
×ベイ・ノア(東京城北/2015年西東京大会準優勝)
〇鎌田翔平(東京城西/2016全日本ウェイト制重量級優勝、2014全日本大会4位)
合わせ一本

 ノアはキックボクシングのJ-NETWORKでも今年の新人王になった米国系の選手で、二回戦ではアレハンドロ・ナヴァロを、三回戦では福井裕樹(2016全日本ウェイト制軽量級2位)を破る波乱を起こしたが、優勝候補の鎌田に右ハイ、右ローで技有りを2つ奪われ敗退した。

四回戦
×ゴテルジ・カパナーゼ(ロシア/2013世界ウェイト制重量級2位)
〇谷川聖哉(正道会館)
本戦0-5

 極真会館の大会にも積極的に参戦している谷川が、左ハイでカパナーゼをぐらつかせ、さらにローを効かせカパナーゼを圧倒した。


準々決勝
×谷川聖哉(正道会館)
〇鎌田翔平(東京城西/2016全日本ウェイト制重量級優勝、2014全日本大会4位)
失格

 鎌田が左インロー、右ローで谷川を次第にぐらつかせるように。谷川はつかみを繰り返してしまい、2度目の減点で失格となった。


[準決勝]

〇高橋佑汰(東京城北/2016全日本ウェイト制重量級2位、2014全日本大会7位)
×荒田昇毅(千葉県中央/2015世界大会8位、2014全日本大会2位)
本戦5-0

 各ブロックの有力者が順当に残り、いよいよ準決勝。高橋が回って距離を取りつつ、バックスピンキックやミドルキックを放つが、次第に体格で勝る荒田に詰められ、重たいローをもらい続けぐらつくように。だが起死回生の胴廻し蹴りがクリーンヒットし技有りに。これが決め手となり高橋の勝利となった。




×上田幹雄(横浜北/2015世界大会6位、2014全日本大会6位)
〇鎌田翔平(東京城西/2016全日本ウェイト制重量級優勝、2014全日本大会4位)
本戦0-5

 両者ローやミドルで削り合う展開が続き、均衡がなかなか崩れなかったが、終盤に差し掛かり、鎌田の左の顔面狙いの前蹴りが炸裂。胸狙いの軌道から顔面狙いへと切り替わる、動きの読みにくい前蹴りで上田をぐらつかせる。その場では続行したが、松井館長らが審議を求めて審判団を集めた後、審判全員が鎌田の技有りを認め、鎌田の決勝進出となった。



[3位決定戦]
×荒田昇毅(千葉県中央/2015世界大会8位、2014全日本大会2位)
〇上田幹雄(横浜北/2015世界大会6位、2014全日本大会6位)
本戦0-5

 荒田がロー、上田が右膝蹴り主体で、互角の状態が続いたが、残り1分、上田が左右の膝蹴りを連打し続けて体格で勝る荒田を下がらせ続け、なんとか3位をもぎ取った。


[決勝]
×高橋佑汰(東京城北/2016全日本ウェイト制重量級2位、2014全日本大会7位)
〇鎌田翔平(東京城西/2016全日本ウェイト制重量級優勝、2014全日本大会4位)
本戦0-5
※鎌田が優勝



 全日本無差別の決勝は春のウェイト制重量級の決勝と同じ顔合わせに。日本人同士の決勝は05年以来11年ぶり、日本人優勝は3年ぶりとなる。決勝はお互いほぼ互角ながらも、高橋がミドル、前蹴り、ローをバリエーションよく当てて少し好印象を残していたが、鎌田が右ローを少しずつ増やしてダメージを与えた後、下がり気味になった高橋の左前蹴りをさばきつつ、左のハイを一撃。高橋がぐらついたところで残心を決め、審判5人とも技有りを宣告。これが決め手となり、鎌田の優勝となった。




 29歳にして初めて無差別の全日本を制覇した鎌田は「何て言っていいかわからないですが、うれしいです」と第一声。決勝の左ハイに関しては「狙っていたというよりは技に反応した感じでした」と話し、「昨年の世界大会で敗退し、今後どうしようか悩みましたが、今回いろんな方のサポートがあり、今、ここでインタビューを受けられて、皆さんに感謝してもしきれないです」と涙声で喜びと感謝を語った。

 松井館長は大会後の総括で「順当な結果だったが、上位4人は誰が優勝してもおかしくなかった。決勝はウェイト制の時と同じような決着で、ベテランの鎌田が健在だった。次の世界大会まで日本の選手をけん引して欲しい。佑汰はそこを追う感じで、改定ルールへの適応能力を見ても発展の余地がある」と話し、新ルールに関しては「旧態依然の状態から脱却する足掛かりを得た感じがある」「まだこれからも新しい技が出て来ると思う」と手応えを示しつつ「フルコンタクトの進化形のこのルールで各選手の成長を望みたい」「審判にもまだ戸惑いがある。審判技術を向上させ、本部席裁定のようなことが無いようにしたい」と、選手・審判双方の成長を期待した。

優勝・鎌田翔平(東京城西/2016全日本ウェイト制重量級優勝、2014全日本大会4位)
2位・高橋佑汰(東京城北/2016全日本ウェイト制重量級2位、2014全日本大会7位)
3位・上田幹雄(横浜北/2015世界大会6位、2014全日本大会6位)
4位・荒田昇毅(千葉県中央/2015世界大会8位、2014全日本大会2位)
5位・アショット・ザリヤン(ロシア/2015世界大会5位)
6位・コンスタンティン・コバレンコ(ロシア)
7位・谷川聖哉(正道会館)
8位・エルダー・イスマイロフ(ウクライナ/2016欧州ウェイト制軽重量級優勝)

敢闘賞・谷川聖哉(正道会館)
技能賞・鎌田翔平(東京城西/2016全日本ウェイト制重量級優勝、2014全日本大会4位)
試割賞・デビッド・ナボイアン(ロシア)※24枚
新人賞・アントン・グリエフ(ロシア)、ベイ・ノア(東京城北)

Home > REPORTS > 極真会館 > 鎌田翔平、高橋佑汰を決勝で破り全日本大会初優勝:11.5-6 東京体育館

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

中野トイカツ道場
JR中央線・地下鉄東西線「中野」徒歩3分、丸ノ内線「新中野駅」「東高円寺駅」徒歩10分
入会金&月謝2ヶ月分無料! ボクシング、キックボクシング、レスリング、寝技、柔術、総合格闘技など初心者クラス充実! 平日7時~23時、年中無休!月謝8千円で中野、新宿、渋谷、高田馬場等の各店通い放題!

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について