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第5回全世界ウェイト制 日本勢は4階級中3階級制覇:4.28 東京

国際空手道連盟 極真会館「第5回全世界ウェイト制空手道選手権大会」
2013年4月28日(日) 東京体育館
 4階級・各16選手で争われる全世界ウェイト制。重量級は決勝が不戦勝となったものの、全日本重量級王者の荒田昇毅(千葉県中央)が、2001年の第2回大会以来3大会ぶりに重量級世界王座を日本に取り戻した。軽重量級(90kg)ではアレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)に王座を譲ったが、中量級(80kg)は森善十朗(東京城西:写真)が2連覇、軽量級(70kg)は小沼隆一(下総)が初優勝し、2009年大会同様3階級を日本勢が制覇。松井章圭館長も「とりあえず合格点」「一昨年の(無差別級)全世界大会から長足の進歩を遂げている」と日本勢の健闘を評価した。
  レポート&写真:井原芳徳


重量級(+90kg)



準決勝
○荒田昇毅(千葉県中央支部/2012全日本重量級優勝)
×ザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア/2011世界無差別5位、2009世界重量級準優勝)
本戦4-0

 荒田は一回戦でソラニ・グメデ(南アフリカ)に本戦判定勝ちし、準々決勝ではニコライ・ダビドフ(ロシア/2011世界無差別6位)をボディ打ちによる合わせ一本勝ちだった。準決勝では過去1勝1敗の対戦成績のあるダミヤノフ。3月の会見で荒田も「五分なので決着をつけたい」と話していた相手だったが、荒田がローを的確に当て続けると、ダミヤノフの足が流れるように。突きでもローでも攻勢をキープし、本戦3分のうちに荒田が決着をつけた。


準決勝
×スティーブン・キュージック(オーストラリア)
○ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア/2011世界無差別3位、2012全日本無差別準優勝)
本戦0-5

 昨年の全日本無差別準優勝者のカパナーゼは、準々決勝で荒木聡(本部直轄浅草道場/2012全日本重量級3位)を判定で下し、準決勝でもローと突きを何発も当てて完勝。なお、村岡賢和(本部直轄札幌道場/2011全日本重量級準優勝)は一回戦でジマ・ベルコジャ(フランス)に判定負けに終わっている。

3位決定戦
○ザハリ・ダミヤノフ
×スティーブン・キュージック
本戦5-0

決勝
○荒田昇毅
×ゴデルジ・カパナーゼ
不戦勝(ドクターストップ)
※荒田が初優勝

 荒田にとってカパナーゼは、昨年の全日本無差別準決勝で敗れた相手。3月の会見で「出場者の中で唯一負けてるのがカパナーゼなのでリベンジしたい」と話し、決勝はその通りの構図となったが、カパナーゼにドクターストップがかかり不戦勝という結末となった。
 松井館長によると「カパナーゼはここ2、3回、国際大会の佳境になると疲労とプレッシャーの影響で嘔吐してしまう」といい、「強さはあるが、大一番で勝つにはそのあたりを克服しないと」と苦言を呈し、荒田については「不戦勝とはいえトップクラスであることは間違いない。落ち着きや品格を身につければ不動のチャンピオンになれる」と2015年の世界無差別大会に向けてのさらなる成長に期待を寄せた。

4階級とも決勝の主審はフランシスコ・フィリォ氏が務めた

◆荒田「喜び半分、無念半分ですね。カパナーゼ選手に1回負けてますし、その相手に勝たないとウェイト制でチャンピオンになっても『カパナーゼがいなかったから』とか言われますし、どっちか強いかはっきりさせたかったですね。
(大会全体を振り返って)初戦は見過ぎたかなと思いますけど、『冷静にキレる』というのが自分のいい時のスタイルなんで、精神的には終始いい状況でした。日の丸背負って、重量級は絶対に取らなきゃいけないというプレッシャーを感じてましたけど、今回は自分を見つめる機会があって、開き直ることができて、持ち味のガムシャラさを出せました。前みたいに、強い奴と戦うことが楽しく感じられました。
(2年後の世界無差別大会に向けて)技術的に劣ってるとは思うんですけど、今日試合をして思ったのは、極真空手は精神的な戦いなんで、その部分ではどの選手にも引けを取ってないと思いました。2年後、覚悟決めた奴が一番強いと思うんで、そういう気持ちを持っていれば夢も達成できると思います」


軽重量級(90kg)



準決勝
○鎌田翔平(東京城西支部/2012全日本軽重量級準優勝)
×イヴァン・メゼンツェフ(ロシア)
延長4-0

 鎌田は準々決勝でダルメン・サドヴォカソフ(ロシア/2012全日本無差別4位)をローと主体とした攻撃で手数で圧倒し本戦4-0で勝利。準決勝のメゼンツェフ相手にも、左右のロー、左ミドル、左膝、左ハイと、蹴り主体で優位に立つが、審判の評価は厳しく、本戦3分で決着がつかず、2分の延長戦へ。そこでも蹴り主体でメゼンツェフを圧倒し、終盤にはノンストップの左右の膝の連打で苦しめ勝利した。


準決勝
×イリヤ・カルペンコ(ロシア/2011世界無差別8位)
○アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン/2012全日本無差別優勝)
本戦0-5

 過去4大会で毎回日本人が優勝している軽重量級だが、今回は昨年の全日本無差別優勝のナヴァロを筆頭に、カルペンコ、サドヴォカソフ、オレクサンダー・イエロメンコ(ウクライナ/2011世界無差別7位)と、無差別でも活躍する強豪が勢ぞろい。小林大起(東京城西支部/2012全日本軽重量級優勝)も準々決勝でカルペンコに延長5-0で敗れ、王座への道を絶たれている。そんな中でも安定した強さを誇ったのがナヴァロで、終盤に入ると前に出て突きを連打してカルペンコを下がらせ、印象を良くし勝利した。

3位決定戦
×イヴァン・メゼンツェフ
○イリヤ・カルペンコ
本戦0-5


決勝
×鎌田翔平
○アレハンドロ・ナヴァロ
延長0-5
※ナヴァロが初優勝

 鎌田が長身を生かした左右のロー、左膝を当て続けたが、ナヴァロは崩れず。残り30秒に入ると、ナヴァロは準決勝同様、突きの連打でラッシュを仕掛け鎌田を後退させる。本戦はナヴァロが1ポイントを取っただけで延長に突入。終盤に差し掛かり突きの打ち合いとなったが、ナヴァロは尻上がりで勢いづき0-5で完勝。全日本無差別に続き2年連続で日本で優勝を果たした。


中量級(80kg)



準決勝
○澤村勇太(総本部/2012全日本中量級準優勝)
×ショウヘイ・ヤマモト(米国/2009世界中量級3位)
本戦4-0

 澤村が左ミドル、右ローを的確に効かせ、左ボディでヤマモトを後退させ本戦で勝利。念願の決勝に初進出した。


準決勝
×イゴール・ティトゥコフ(ロシア/2009、2011世界無差別出場)
○森善十朗(東京城西支部/2009世界中量級優勝、2012全日本中量級優勝)
本戦0-4

 森は準々決勝で伏兵・アンドレイ・ズボレフ(ロシア)に開始早々右ハイで技有りを奪われたが、本戦終了間際に飛び廻し蹴りで技有りを奪い返し、再延長戦の末勝利。準決勝では構えを変えながら左インロー、左ミドルを当て続け、右ハイや突きの連打でもティトゥコフをぐらつかせ完勝した。

森が準々決勝で決めた飛び廻し蹴り


3位決定戦
×ショウヘイ・ヤマモト
○イゴール・ティトゥコフ
本戦合わせ一本 (後ろ廻し蹴り)

決勝
×澤村勇太
○森善十朗
延長0-4
※森が2連覇

 決勝は昨年の全日本中量級の決勝と同じ構図。日本人同士の決勝は2大会連続だ。「必ず2連覇して、2年後の無差別に弾みをつけたい」と話していた森が、本戦から左右のミドル、ローを当て続け優勢。本戦判定では1ポイントしか取れず、延長戦では序盤、澤村が突きとローの連打で先手を取ったものの、中盤以降は左右の膝の連打で澤村を圧倒。念願の連覇を達成した。


軽量級(70kg)



準決勝
○ピョートル・モチドウスキー(ポーランド/2009世界軽量級3位)
×木村直弥(総本部/2012全日本軽量級準優勝)
試割6-5

 本戦、延長、再延長とも、中盤まで蹴りの打ち合い、終盤は突きの打ち合いという展開となるが、いずれも決着がつかず、試割り判定へ。木村は5枚を申告したが、モチドウスキーはそれを上回る6枚を申告し、先に全て割ることに成功。直後に木村も5枚割ったが、枚数差がついた時点で決着がつくため、モチドウスキーの勝利となった。


準決勝
×エルダー・イスマイロフ(ウクライナ/2012ヨーロッパ軽量級優勝)
○小沼隆一(下総支部/2012全日本軽量級優勝)
延長0-4

 小沼は2011世界無差別でレチ・クルバノフを撃破した、無差別でも強さを発揮できる選手。準決勝、イスマイロフの度重なる顔面殴打の反則に苦しんだが、気持ちを切らさず、延長戦で突きの打ち合いで手数で上回り勝利。決勝に駒を進めた。


3位決定戦
×木村直弥
○エルダー・イスマイロフ
本戦0-5

決勝
×ピョートル・モチドウスキー
○小沼隆一
本戦0-4
※小沼が初優勝

 小沼が序盤から左右のローを効かせて先手。突きの打ち合いでも渡り合い、終盤にもローを効かせ文句なしの判定勝ち。安定した強さで優勝をもぎ取った。



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