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スペインのナヴァロが全日本大会優勝。荒田昇毅は3位に:11.3-4 両国

極真会館「第44回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2012年11月3日(土)〜4日(日) 両国国技館
 128名により争われる全日本大会には、外国人27名が参加。ベスト8には日本人と外国人が4人ずつ残ったが、決勝は全日本大会初の外国人対決となり、スペイン支部所属のアレハンドロ・ナヴァロが無尽蔵のスタミナで再延長を制し、初優勝を果たした。2010年の全日本大会全日本大会を兼ねた昨年の世界大会に続き、3年連続で日本人選手が優勝を逃した。
  レポート&写真:井原芳徳

入賞者


優勝 アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン/2011第10回世界大会ベスト16、2009第41回全日本大会準優勝)
2位 ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア/2011第10回世界大会3位)
3位 荒田昇毅(千葉県中央支部/2011第10回世界大会ベスト16、2012第29回全日本ウェイト制大会重量級優勝)
4位 ダルメン・サドヴォカソフ(ロシア/2007第9回世界大会4位)
5位 イリヤ・カルペンコ(ロシア/2011第10回世界大会8位)
6位 安島喬平(茨城県常総支部/2011第28回全日本ウェイト制大会軽重量級準優勝)
7位 鎌田翔平(東京城西支部/2012第29回全日本ウェイト制大会軽重量級準優勝)
8位 森善十朗(東京城西支部/2012第29回全日本ウェイト制大会中量級優勝)
敢闘賞 高橋佑汰(東京城北支部/2012第29回全日本ウェイト制大会中量級3位)
技能賞 森善十朗(東京城西支部)
新人賞 加賀健弘(横浜川崎支部/2011ワールドユース大会中量級優勝)、デビッド・シャルコシャン(ロシア)

主な試合


準々決勝(各ブロック決勝)


Aブロック
○荒田昇毅(千葉県中央支部/2011第10回世界大会ベスト16、2012第29回全日本ウェイト制大会重量級優勝)
×イリヤ・カルペンコ(ロシア/2011第10回世界大会8位)
本戦0-0 延長5-0

 荒田は昨年のオールアメリカン大会でエヴェルトン・テイシェイラに勝った実績もある25歳。ゼッケン1番をつけ、次代のエースとして周囲からの優勝の期待も大きかったが、3回戦はイヴァン・メゼンテフ、4回戦はスティーブン・キュージックと外国人相手に接戦が続く。準々決勝でもなかなかエンジンがかからず、本戦3分で決着がつかず、2分の延長に突入したが、突きの連打をカルペンコのボディに効かせると次第に手数で押すようになり、なんとか準決勝に駒を進めた。


Bブロック
○ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア/2011第10回世界大会3位)
×鎌田翔平(東京城西支部/2012第29回全日本ウェイト制大会軽重量級準優勝)
本戦5-0

 カパナーゼは昨年の世界大会ではタリエル・ニコラシヴィリ、テイシェイラに続く3位と、今回の出場者では最高の実績を誇る選手。その強豪とほぼ互角に戦っていた鎌田だが、終盤に左フックを顔面に強打してしまう。ダウンしたカパナーゼは5分近く立ち上がれず、鎌田に減点1。結局これが響き、カパナーゼの勝利となった。


Cブロック
×安島喬平(茨城県常総支部/2011第28回全日本ウェイト制大会軽重量級準優勝)
○アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン/2011第10回世界大会ベスト16、2009第41回全日本大会準優勝)
本戦0-5

 安島は4回戦でCブロック最強と目された小林大起(東京城西支部/2012第29回全日本ウェイト制大会軽重量級優勝)を破りベスト8進出。準々決勝でも開始すぐに、後ろ廻し蹴りでナヴァロをスリップさせ、好調な滑り出しだった。しかし、以降はナヴァロをなかなか崩せず、延長に突入すると、横から顎に叩き込むような左の飛び膝蹴りをもらいダウン。ナヴァロは技有りを獲得し、準決勝へと進んだ。


Dブロック
○ダルメン・サドヴォカソフ(ロシア/2007第9回世界大会4位)
×森善十朗(東京城西支部/2012第29回全日本ウェイト制大会中量級優勝)
本戦0-1 延長0-0 再延長0-0 体重87.25kg-79.20kg 試割り18-11

 エースナンバーの128番をつけた森が、開始すぐに後ろ廻し蹴りをサドヴォカソフの後頭部に当てるが、サドヴォカソフは後頭部をカット。治療のため、この試合後の約30分の少年部演武の後に、試合が持ち越されることになる。再開時、サドヴォカソフは頭をサポーターで包んだ状態で登場。公認ドクターは「テーピングがズレたり、再度出血すればドクターストップとします」とマイクで説明する。その後トラブルなく試合は進行したが、なかなか差がつかず。2分の再延長でも点差が無く、体重判定に持ち込まれ、10kg以上差があれば森の勝利だったが、10kg未満のため、2日目試合開始前の杉板の試割りの枚数で上回ったサドヴォカソフの勝利となった。



 なお、19歳の新鋭・高橋佑汰(東京城北支部/2012第29回全日本ウェイト制大会中量級3位)は4回戦で森に5-0で敗れたものの、3回戦でレチ・クルバノフ(ロシア/2010第42回全日本大会7位)を左右の膝の連打で攻め込み5-0で下し、今大会の敢闘賞を獲得している。

ベスト4戦


準決勝
×荒田昇毅(千葉県中央支部)
○ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア)
本戦0-5

 準々決勝で顔面パンチをもらってダウンしたカパナーゼだったが、そのダメージを感じさせない動きを開始すぐから見せ、胴廻し蹴り、後ろ蹴り、左の上段蹴り(ハイキック)といった大技を次々と決める。荒田も中盤になってようやく下突きの連打で巻き返したものの、残り1分を切るとカパナーゼがノンストップの下突きの連打で荒田を圧倒。日本人で唯一人準決勝に残った荒田がここで散った。




準決勝
○アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)
×ダルメン・サドヴォカソフ(ロシア)
本戦5-0

 両者接近戦で激しく突きを打ち合う展開が続く。大きな差は無かったが、頭をつけての攻撃で審判から2度注意されたサドヴォカソフが減点1となり、これが響いてサドヴォカソフの黒星となった。


3位決定戦
○荒田昇毅(千葉県中央支部)
×ダルメン・サドヴォカソフ(ロシア)
本戦5-0

 中盤までほぼ互角の攻防だったが、終盤に近づくに連れ、荒田が右の下段廻し蹴り(ローキック)、右の膝蹴り、下突きの手数を増し判定勝ち。なんとかベスト3入りを果たした。


決勝
×ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア)
○アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)
本戦1-0 延長1-0 再延長0-5
※ナヴァロが初優勝



 カパナーゼは本戦残り1分から、下突きから右の下段廻し蹴りにつなぐコンビを度々決め、やや優位に試合を運んだが、旗判定は1本のみで延長に突入。延長でもカパナーゼが突きと膝蹴りの連打でやや手数多く攻めていたが、それでも差はまだ乏しく、再延長にもつれ込む。するとカパナーゼは体力を使い果たしたか?失速し、ナヴァロが逆に突きの手数を増して優勢に。終盤はカパナーゼもやや盛り返したが、ナヴァロの猛攻を跳ね返すことができず、ナヴァロの勝利となった。

◆ナヴァロ
「今年1月からコスタリカの道場で指導を始め、他の仕事をせず、練習環境も食生活も大きく変わったことが勝因だったと思います。次は来年の全世界ウェイト制大会で優勝を目指します」

◆荒田昇毅
「初日が終わった時点で、今までに無く調子がいいと思いました。2日目が特別悪かったわけじゃないですけど、これが実力じゃないでしょうか。3位って言っても、優勝と全然違うので、一回戦負けと同じだと思います。(今回のトーナメントでプラスに感じたことは?)カパナーゼもカルペンコも、目の前にした時は大きく見えますけど、同じ人間で、試合をすれば自分の攻撃が効くし、突けば痛がると感じました。でも、優勝への執念で差が出たと思います」

◆松井章圭館長の総括
「ここ数年、海外ではロシア勢がクローズアップされていたので、伏兵とまでは言いませんが、スペインのナヴァロが勝ち上がったことは、強い選手が一極化していないという点で意味があり、喜ばしい結果だと思います。ナヴァロは日本の総本部で稽古をしていたこともありますので、日本の影響もあると思います。荒田君はあと一歩何かが足りないと思いますが、進歩を止めているわけじゃないので、これからも頑張って欲しいですね。ベスト8入りした日本人選手は3年後の世界大会で日本のリーダーになる選手たちです。今回、僅差で敗れたことをしっかり受け止め、今後の糧にすれば、3年後、世界王座を奪還できると思います。辛い稽古をたくさんすることだな。その中で勝利への執念が生まれると思います」

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