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ニコラシヴィリ、史上最年少20歳で世界大会制覇:11.4-6 東京

第10回オープントーナメント全世界空手道選手権大会
2011年11月4日~6日 東京体育館
 4年に1度開催される全世界大会は、192名が出場し優勝まで8試合勝たないといけない過酷なトーナメント。決勝は2連覇を目指すブラジルのエース・エヴェルトン・テイシェイラと、昨年全日本大会で外国人初の覇者となったロシアのタリエル・ニコラシヴィリの争いとなり、ニコラシヴィリが再延長戦の末勝利した。
  レポート:井原芳徳  写真:井原芳徳、神谷渚


入賞者


優勝 タリエル・ニコラシヴィリ(ロシア/2010年第42回全日本大会優勝)
2勝  エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/2007年第9回世界大会優勝)
3位  ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア/2011オールアメリカンオープン準優勝)
4位  赤石 誠(総本部/2011年ヨーロッパ選手権大会4位)
5位  ザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア/2011オールアメリカンオープン優勝)
6位  ニコライ・ダヴィドフ(ロシア/2009全ロシア大会重量級大会準優勝)
7位  オレクサンダー・イエロメンコ(ウクライナ/2011ヨーロッパ選手権大会7位)
8位  イリヤ・カルペンコ(ロシア/2009全ロシア大会軽重量級大会準優勝)


主な試合


準々決勝(各ブロック決勝)



Aブロック
×オレクサンダー・イエロメンコ
○ゴデルジ・カパナーゼ
本戦0-5

 イエロメンコは日本選手団の主将・田中健太郎を4回戦で、全日本軽量級王者の澤村勇太を5回戦で撃破。カパナーゼは5回戦で欧州王者のスペイン人・アレハンドロ・ナヴァロを破り準々決勝に進出し、内外左右とローを何発も当て続け、イエロメンコに完勝した。


Bブロック
×ザハリ・ダミヤノフ
○タリエル・ニコラシヴィリ
本戦0-2 延長0-3

 昨年、外国人初の全日本大会覇者となったニコラシヴィリ。5回戦で荒田昇毅を延長戦の末下したが、準々決勝でも延長にもつれこむ激戦に。だが体力勝負となると強いのがニコラシヴィリの持ち味。中盤を過ぎるとセコンドの声援に押されるように突きを連打し、手数が評価され勝利した。


Cブロック
○赤石 誠
×ニコライ・ダヴィドフ
本戦5-0

 次々と日本人選手が散っていった中、最後に残ったのは総本部のエース、赤石だった。5回戦で村田達也を上段膝蹴り一撃で仕留めた長身のダヴィドフが相手だったが、右ローを着実に効かせた後、相手の膝をしのいで終盤に突きの連打で圧倒し、準決勝へとコマを進めた。


Dブロック
×イリヤ・カルペンコ
○エヴェルトン・テイシェイラ
本戦0-5

 2連覇を目指すテイシェイラが、磐石の戦いぶりで準々決勝に進出。3回戦で谷口誠を、4回戦で安島喬平を下したカルペンコが相手だったが、突きの連打で圧倒した後も、息を切らさず。底知れぬ強さに満員の会場はため息に包まれた。


ベスト4戦


準決勝
×ゴデルジ・カパナーゼ
○タリエル・ニコラシヴィリ
本戦0-1 延長0-2 再延長1-4

 今大会で躍進が目立ったのは、ベスト8中4名を占めたロシア勢。カパナーゼとニコラシヴィリのロシア人対決は、激しい消耗戦となり、接戦が続いたが、足を負傷したカパナーゼをニコラシヴィリが手数で押し切り勝利した。


準決勝
×赤石 誠
○エヴェルトン・テイシェイラ
本戦0-4

 序盤、赤石が右ミドルを的確に当て、順調な滑り出しだったが、テイシェイラが右ローをヒットしはじめるとペースをつかみ、最後は突きの連打で圧倒。大健闘した赤石だったが、テイシェイラの壁は厚かった。


3位決定戦
○ゴデルジ・カパナーゼ
×赤石 誠
本戦5-0

 ニコラシヴィリ戦で激しく消耗したカパナーゼ。突きも蹴りも右はほとんど出ず、左ばかりではあったが、最後まで手数が衰えず、赤石を寄せ付けなかった。


決勝
○タリエル・ニコラシヴィリ
×エヴェルトン・テイシェイラ
本戦1-1 延長2-0 再延長3-0



 決勝は173cm・88kgのニコラシヴィリと、188cm・107kgのテイシェイラの対決。本戦ではテイシェイラが突きと膝蹴りで若干手数で上回ったが、ここで仕留めきれなかったことで流れが一転。延長中盤、ニコラシヴィリが右ローを連打すると、テイシェイラの動きが落ちる。ニコラシヴィリは小刻みにテイシェイラの左右に回り込みながら、突き、ローを連打し、終了間際の回し蹴りに持ち込む得意パターンを展開。副審4人のうち2人がニコラシヴィリのほうに上がり、テイシェイラの師匠である磯部清次審判長に最後の1票次第となったが、引き分けと判断し、再延長に突入する。



 するとニコラシヴィリは決勝の再延長とは思えないような、カカト落とし、バックキックといった大技を序盤に繰り出し、観客を驚かせる。さらにローを集中し、テイシェイラの突進を阻止。この回も磯部師範の裁定次第となったが、師範はニコラシヴィリに軍配。ニコラシヴィリが史上最年少の20歳で世界大会制覇を成し遂げた。



松井章圭・極真会館館長のコメント



「タリエルは去年の全日本大会同様素晴らしかった。上背も大きくないのに、大型選手相手に勝ち上がり、あれだけ動き回れるのは尋常じゃない。昔の日本人選手を彷彿とさせ、体もよく動くし、心も折れない。極真全体の模範になる選手だと思う。ただ、20歳と若い今と違い、4年後もあのファイトスタイルで勝ち残れるかというと、難しいかもしれない。頂点に立ち、攻める側から守る側に変わったことで、どう自分を磨くのか注目したい。
(日本勢の結果について)世界的にレベルアップした中で、ベスト16に選手がこれだけ残れたことは、指導陣を含め、褒めてあげないといけない。若い選手が育ち、新陳代謝がされつつあるので、4年後は期待できる。タリエルは日本人と体格も近い選手なので参考にしてほしい。
(テイシェイラについて)決勝まで上がったことは優勝と同等の価値がある。今後もプロに挑戦すると思う。ここでくじける選手じゃない。間違いなく4年前よりも強くなっている」


日本代表選手結果


ニコラシヴィリ戦で散った荒田昇毅
田中健太郎(川崎中原支部/2009年第41回全日本大会優勝)4回戦のイエロメンコ戦で試割判定16-19により敗退

森善十朗(東京城西支部/2010年第42回全日本大会準優勝)3回戦のラシャ・カバラエフ戦で再延長判定負け

沢田秀男(正道会館/2010年第42回全日本大会4位)3回戦敗退

荒田昇毅(千葉県南支部/2010年第42回全日本大会5位)5回戦のニコラシヴィリ戦で延長判定負け

小林大起(東京城西支部/2010年第42回全日本大会6位)2回戦敗退

鎌田翔平(東京城西支部/2010年第42回全日本大会8位)4回戦のアレハンドロ・ナヴァロ戦で再延長判定負け

村田達也(埼玉県西支部/2007年第9回全世界大会8位) 5回戦のダヴィドフ戦の本戦で上段膝蹴りにより一本負け

赤石 誠(総本部/2011年ヨーロッパ選手権大会4位)準決勝のテイシェイラ戦で本戦判定負け

澤村勇太(総本部/2011年第28回全日本ウェイト制軽量級優勝)5回戦のイエロメンコ戦で本戦判定負け

竹岡拓哉(横浜川崎支部/2011年第28回全日本ウェイト制中量級優勝)3回戦敗退

小沼隆一(下総支部/2011年第28回全日本ウェイト制中量級準優勝)4回戦の村田達也戦で本戦判定負け

安島喬平(茨城県常総支部/2011年第28回全日本ウェイト制軽重量級優勝)5回戦のカルペンコ戦で本戦判定負け

村岡賢和(本部直轄札幌道場/2011年第28回全日本ウェイト制軽重量級準優勝)3回戦のダヴィドフ戦で敗退

別府良建(鹿児島支部/2011年第28回全日本ウェイト制軽重量級3位)4回戦のプラチノ戦で本戦判定負け

谷口 誠(鹿児島支部/2011年第28回全日本ウェイト制重量級優勝)4回戦のカルペンコ戦で本戦判定負け

木下成準(大阪西支部/2011年第28回全日本ウェイト制重量級準優勝)4回戦のダミヤノフ戦で延長判定負け

松村典雄(本部直轄岩手道場/2011年第28回全日本ウェイト制重量級3位)3回戦敗退

鈴木雄三(東京城北支部/2009第4回世界ウェイト制軽量級優勝)3回戦敗退

外岡真徳(正道会館/2011年第28回全日本ウェイト制重量級4位)3回戦のカパナーゼ戦で敗退

清水賢吾(東京城北支部/2011年第28回全日本ウェイト制重量級ベスト8)1回戦敗退

稲岡祐樹(城西世田谷東支部/2011年第28回全日本ウェイト制中量級3位)1回戦敗退


各賞受賞者



若獅子賞 タリエル・ニコラシヴィリ
試割り賞 ザハリ・ダミヤノフ 24枚
技能賞 澤村勇太

居合家・町井勲さんの演武歌舞伎役者・中村獅童さんの演舞

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