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来年の世界大会に暗雲。全日本大会を外国人初制覇

極真会館「第42回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2010年11月20~21日 東京体育館
 全日本3度目・2連覇を目指した田中健太郎は、準々決勝で強豪クルバノフを退けたものの、準決勝は試割り判定でロシアの19歳の新鋭・タリエル・ニコラシビリに惜敗。ニコラシビリは決勝でも疲れを感じさせない激闘を繰り広げ圧勝し、松井章圭館長は「日本人が学ぶべき立派なファイター。テイシェイラのライバルになる」と絶賛した。

各ブロック決勝



Aブロック決勝
×鎌田翔平(東京城西)
○沢田秀男(正道会館)
再延長 判定0-3

 128名が出場した今大会は、32人ずつの4ブロックに分かれ、初日は1回戦と2回戦、2日目は3回戦以降の試合が行われた。Aブロックはゼッケン1番の赤石誠(総本部)が二回戦で敗退。今年6月の全日本ウェイト制中量級を制した17歳のホープ・高橋佑汰(東京城北)も三回戦で散り、残ったのは鎌田と、正道会館から参戦の沢田だ。ベスト8入賞者には、来年秋の第10回全世界空手道選手権大会の出場権が与えられるため、この時点で沢田は正道会館初の2度目の世界大会出場決定となる。
 沢田と鎌田の一戦は3分の本戦、2分の延長でも決着がつかず、さらに2分の再延長にもつれ込んだが、最初の延長から効かせていた下段廻し蹴り(ローキック)がじわじわと効力を発揮。最後は鎌田を下がらせ、5人の審判の過半数となる3人の支持を得て、ベスト4に勝ち進んだ。 

Bブロック決勝
×荒田昇毅(千葉県南)
○森善十朗(東京城西)
再延長 判定0-5

 Bブロックは4回戦でザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア)を再延長の末下した重量級の新鋭・荒田と、昨年の世界ウェイト制中量級優勝者の森の激突。約25kg軽い森が持ち前のステップワークを駆使し、再延長戦で下段を連打し荒田を圧倒。文句なしの判定勝ちをおさめた。

 
Cブロック決勝
○タリエル・ニコラシビリ(ロシア)
×小林大起(東京城西)
試割り22-19

 今年の全日本ウェイト制軽重量級を制したニコラシビリと、昨年の全日本大会新人賞の小林は、揃って19歳。ニコラシビリは別府良健(鹿児島支部)を、小林はダルメン・サドヴォカソフ(ロシア)という20代後半の選手を4回戦で撃破し、Cブロック決勝まで進んだ。試合はどちらも得意の接近戦で激しく打ち合う展開で、本戦0-0、延長0-0、再延長0-1と決着がつかず。体重判定にもつれ込むが、ニコラシビリは87.5kg、小林は86.6kgと、有効となる10kg差には遠く及ばず。2日目の開会式後に行われた、杉板の試割りの枚数が多いほうが勝者となるため、ニコラシビリのベスト4進出が決まった。


Dブロック決勝
×レチ・クルバノフ(ロシア)
○田中健太郎(川崎中原)
延長 判定0-3

 03年世界大会5位、32歳のベテラン・クルバノフと、全日本大会3度目・2連覇を目指す日本のエース・田中の注目対決が実現。体格で勝るクルバノフを警戒し、田中は距離を保って左の前蹴りをヒット。終盤は激しい突きの打ち合いとなるが、判定は0-0で延長へ。すると田中の右の中段蹴り(ミドルキック)と下突き(ボディフック)が序盤にクリーンヒット。クルバノフは「来い!」とばかりに挑発するが、終盤は田中の突きの連打で後退。田中がDブロック最大の壁を突き破ることに成功した。


ベスト4戦



準決勝
×沢田秀男(正道会館)
○森善十朗(東京城西)
判定0-5

 Bブロック決勝で重量級の荒田を、持ち前のステップワークと下段で退けた森が、同様の戦法で体格で勝る沢田を圧倒。ほとんど沢田に攻めさせず、初の全日本大会決勝進出を果たした。


準決勝
○タリエル・ニコラシビリ(ロシア)
×田中健太郎(川崎中原)
試割り22-15

 序盤から両者とも激しい突きの攻防を繰り広げる展開。田中の右の拳が2度ニコラシビリの顔面に命中してしまうが、ニコラシビリはドクターチェックを「ノーノーノー!」と拒否。精神力の強さを印象付ける。延長にもつれ込むと、田中が終盤に下段蹴りも効かせて押し気味に進めるが、判定0-1で再延長へ。するとまたも田中の右の拳がニコラシビリの顔面に直撃するが、今度もドクターチェックを拒否すると、場内は拍手に包まれる。結局ノンストップの突き合いのまま時間切れ。体重判定でニコラシビリは87.5kg、田中は90.3kgのため、またもニコラシビリが試割り判定で勝利をおさめる結果となった。ちなみにニコラシビリは荒木聡(本部直轄浅草道場)と同数で試割賞も獲得している。


3位決定戦
×沢田秀男(正道会館)
○田中健太郎(川崎中原)
合わせ一本

 惜しくも2連覇は逃した田中だったが、3位決定戦では下段廻し蹴りで技有りをあっさりと2連取し圧勝。沢田は森との準決勝同様、ほとんど攻撃を出せないまま試合終了となった。


決勝
×森善十朗(東京城西)
○タリエル・ニコラシビリ(ロシア)
判定0-5



 約75kgの中量級ながらも持ち前の試合運びとテクニックで決勝に勝ち進んだ森に、全日本王座国外流出ストップの期待がかかった一戦。
 開始いきなり、ニコラシビリが持ち前の突きと下段の猛ラッシュを仕掛けるが、1分近く耐えると、森が下段の連打を着実に返し反撃。しかしニコラシビリの動きを止めるだけの効果は無く、終盤は何度もニコラシビリの突きの連打で場外に押し出される展開に。ニコラシビリは準々決勝、準決勝と、再延長に及ぶ死闘を繰り広げたことがまるで無かったかのような無尽蔵のスタミナを発揮し、文句なしの判定勝ち。あと一歩で力尽き、最後の砦を守り切れなかった森は、素直に勝者のニコラシビリを讃えたが、その後は涙を浮かべていた。



 大会後の総括で、松井章圭館長は「タリエルは全日本大会最年少であり、初の王座海外流出となったが、これもまた前向きに捉えないといけない。(準決勝の田中戦の)反則に対する彼の態度も清々しかった。日本人が全てを学ぶべき立派なファイターだった。来年の世界大会でも(前回優勝の)テイシェイラのいいライバルになる」と優勝者のニコラシビリを絶賛。日本勢に対しては「これからは、極端に言うと、日頃の箸の上げ下ろしの一つ一つまで、全てに意義を求めるぐらいの意識で臨まないといけない」とさらなる奮起を期待していた。



テレビ中継


地上波 11月28日(日)深夜放送予定(60分・放送時間調整中)関東ローカル
CS 12月4日(土)フジテレビONE 19:00-22:00(3時間)
テレビ解説/成嶋 竜(総本部師範代)

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