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KANA、ヘウヘスから王座奪還しK-1参戦熱望:12.9 後楽園

Krush.83
2017年12月9日(土) 後楽園ホール
 KANAは今年1月、メロニー・ヘウヘスに2ダウンを奪われ判定負け。今回はリターンマッチとなり、ヘウヘスの左ジャブで今回も右まぶたを腫らしたが、3Rにボディへのパンチの連打等で追い詰め判定勝ち。タイトル奪還に成功すると、試合後のマイクでは来年3.21 K-1さいたまスーパーアリーナ大会参戦を熱望した。
  レポート&写真:井原芳徳


第8試合 Wメインイベント(2) Krush女子-50kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×メロニー・ヘウヘス(オランダ/マイクスジム/王者/49.5kg)※2度目の防衛戦
〇KANA(K-1ジム・シルバーウルフ/挑戦者、前王者/50.0kg)
判定0-3 (朝武29-30/梅木28-29/芹沢27-30)
※KANAが新王者に

 両者は今年1月の後楽園大会で対戦し、ヘウヘスが1Rに左ストレート、3Rに右ストレートでダウンを奪い判定勝ち。KANAはプロ7戦目で初黒星を喫し、ベルトを失った。その後、ヘウヘスは4月大会で紅絹を下し初防衛。KANAも5月にグレイス・スパイサー(3年前にヘウヘスにムエタイで勝ったことがある選手)、8月にISKA世界王者のエミリー・マシューを下し、再挑戦に辿り着いた。

 1R、KANAは左のジャブを警戒し、頭を振って細かく動いて的を絞らせないようにするが、序盤に突っ込んだ際に左ジャブをもらい、前回同様に右まぶたを腫らす。それでも動きを止めず、右ロー、左右のボディをヒット。バックスピンキックや二段蹴りも絡め、多彩な攻めを見せ渡り合う。



 2R、KANAの右まぶたの腫れが目立つようになり、ヘウヘスの左ジャブで少しぐらつく場面も。だが終盤、KANAもボディへの連打を当てると、ヘウヘスは顔をしかめる。ジャッジは割れても不思議ではないラウンドだ。
 3R、KANAは負けじと左ジャブを当てると、ヘウヘスは下がりだし、KANAが左右のボディ、ローを連打で散らしながら当てると、ヘウヘスは後退。右ハイも当て、終盤はヘウヘスが苦しそうにクリンチするように。



 この時点でKANAは「延長があるかもと思った。集中力を切らさずにいた」というが、結局、3Rを明確に取ったKANAの判定勝ちで、王座奪還に成功。勝利を告げられると涙を流した。再びベルトを巻いたKANAは「この前よりもいいジャブをもらって、全然目が見えなかったです。1月に負けてから、メロニー選手のおかげで、日々の生活を見直すことができました。メロニー選手には心の底から感謝しています。変わらず応援してくださった皆さん、ありがとうございました。K-1には女子の階級が無いので、3月(21日)のさいたまスーパーアリーナに出て、新しい女子の時代を作りたいので、マッチメイク、お願いします。2017年のKANAのストーリーはこれで終わりです。また明日から突き抜けていけるように日々精進していきます」とアピールした。敗れたヘウヘスは「これで1勝1敗なので、KANAは3度目の対戦を受けるべきです」と話していた。




第7試合 Wメインイベント(1) 初代Krush女子-45kg王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
〇松下えみ(T-KIX GYM/J-GIRLS&Bigbang女子ピン級(45.36kg)王者/45.0kg)
×COMACHI(MSJ/WPMF日本女子ピン級王者、J-GIRLS 1位/44.2kg)
判定3-0 (長瀬30-28/朝武29-29/豊永29-28)
※松下が初代王者に

 9月大会のトーナメント一回戦で、松下は平岡琴を、COMACHIは443を下し、決勝進出。両者は過去に3度対戦して、松下が2勝1敗で勝ち越している。計量ではCOMACHIは44.2kgしかなく、パワー差が如実に出る展開に。
 1R、開始すぐからCOMACHIが前に出てパンチ、ローを当てて来るが、次第に体格で勝る松下が押して、パンチをまとめ攻勢に。だがCOMACHIもコーナーを背にしながら顔面に前蹴りを当て、印象を残す。
 2Rも松下が詰めてパンチを連打。防戦のCOMACHIはクリンチが増え、梅木レフェリーから注意を受ける。3R、COMACHIが顔面狙いの前蹴りを当てるが、中盤以降は松下が前に詰めてパンチを連打する展開に戻り終了。1者はCOMACHIの前蹴りも評価してドローとなったものの、順当に松下の判定勝ちとなった。
 ベルトを巻いた松下は「是が非でもベルトを取りたかったのでうれしいです。不器用ですけど、もっといい勝ち方ができるよう頑張ります」と、少し涙声になりながら話した。




第6試合 セミファイナル -65kg Fight 3分3R(延長1R)
〇左右田泰臣(K-1ジム・シルバーウルフ/元RISEスーパーライト級(65kg)王者/65.0kg)
×中村広輝(赤雲會/64.6kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-28)

 中村は32歳にしてKrush初参戦。“琉球鉄拳”とのキャッチフレーズ通り、沖縄空手仕込みの破壊力抜群のパンチが武器で、39戦24勝のうち18KOとKO率が高い。REBELSで活躍し、6月の水落洋祐とのREBELS 65kg級タイトルマッチでは判定負けしたもののダウンを先取し、激しい打ち合いで観客を沸かせた。



 対する左右田は「K-1のベルトを巻くため」に4月からKrushに上がり、松下大紀を1R KOし、続く8月に中澤純の持つKrush -65kg王座に挑戦したが延長判定1-2で惜敗してしまって以来の試合となる。



 1R、左右田が距離を取って右ロー、左ジャブを当て、若干優位に試合を進めていたが、中村も時折詰めて左右のフックを振るって左右田を脅かし、右ローも返し、まだ差をつけさせない。2Rも近い構図。中村はパンチのコンビネーションで右アッパーを絡め、右ローも随所で当て、左右田は左ジャブ、右フックを返すが、均衡状態が続く。
 3R、中村が右ローを連打していたが、左右田が左ボディを当てると、中村を後退させコーナーに詰めてパンチラッシュ。中村のセコンドについた山口元気REBELS代表も「勝負に出ろ」と声をかけ、中村もパンチを返し前に出たが、残り1分、左右田は下がりながらも、ガードの甘くなった中村に左フックを当ててダウンを奪う。最後は左右田が中村をロープに詰め、膝とパンチを当て続け、反撃を封じ判定勝ちした。





第5試合 Krush -67kg次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
〇牧平圭太(HALEO TOP TEAM/元王者/67.0kg)
×平山 迅(センチャイムエタイジム/67.0kg)
4R 判定3-0 (梅木10-9/三浦10-9/芹沢10-9)
3R 判定0-0 (梅木28-28/三浦28-28/芹沢28-28)

 塚越仁志の持つ-67kg王座の次期挑戦者決定戦。1R、前に詰めてパンチを狙う平山に対し、サウスポーの牧平がジャブを突きながら左ミドル、ローを当て続けると、ローが効き目を発揮。奥足狙いのローを連打して平山を苦しめる。
 2Rも同様の構図で牧平が主導権を維持していたが、ダウンを奪えずにいると、終盤、一気に距離を詰めた平山が左フックを当ててダウンを奪取。勝敗をわからなくする。
 3R、牧平が左の奥足狙いのローを連打し、平山が倒れ一旦はダウンが勝本レフェリーから宣告されるが、平山はローブローを訴え、「ビデオ判定」の結果、ダウンが撤回。その後も牧平は執拗に左の奥ローを当て続け、ドローに持ち込む。
 延長Rも牧平が執拗に左ローを連打。途中、またもローが金的攻撃となってしまいレフェリーから口頭注意を受けたが、最後まで流れは変わらず、牧平の勝利となった。



 王座戦は来年2月12日のKrush.85で行われる。2度目の防衛戦となる王者・塚越は「途中アクシデントもありましたけど、素晴らしい試合内容でした。ベルトへの思いを感じました。でも現チャンピオンから言わせてもらいます。このベルト、簡単に取れると思うなよ」とアピール。牧平は「何がなんでもKrush王座に返り咲かんと人生先に進めんと思うんで、2か月、悔い無いよう練習して、ベルト取ります。1月27日には自分を作ってくれた先輩・山内(佑太郎)さんがジョーダン・ピケオーの-70kg王座に挑みます。ギリギリでバトンをボスにつなげられてよかったです。必ず2人でチャンピオンになりましょう」と、広島弁も織り交ぜつつ語った。


第4試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
〇堀尾竜司(TRY HARD GYM/元王者/55.0kg)
×登坂 匠(HALEO TOP TEAM/54.7kg)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)

 堀尾は15年4月の登坂との初対決で判定勝ちし、同年8月の王座決定トーナメント決勝で2R KO勝ちしている。登坂はその試合以来となる9月8日の試合で鈴木優也をパンチで1R KOし復帰戦を白星で飾った。
 1R、堀尾はパンチ狙いの登坂に照準を定めさせないよう、細かく動きつつ、飛び込んだりしながらパンチやミドルを放つ。時折左ハイが登坂の顔面を捉え好印象だ。2Rも基本的に同じような構図。堀尾の左ミドル、テンカオ、左フックが有効な印象だ。3Rも堀尾が登坂のパンチをかわしつつ、左右のミドル、前蹴り、パンチ等を寸断なく散らしながら当て続け完勝した。登坂に3連勝となった。


第3試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
〇レオナ・ペタス(バンゲリングベイ・スピリット/中国英雄伝説アジア-60kg級トーナメント'16優勝/60.0kg)
×原田ヨシキ(マッハ道場/60.0kg)
2R 1'03" KO (左フック)

 レオナは5月の-60kg王座決定トーナメント決勝で安保璃紅に敗れて以来の試合。原田は3月の次期挑戦者決定トーナメント一回戦で闘士に敗れて以来の試合。
 1R、序盤からレオナがサウスポーの原田に右ミドル、右ストレートを当て続け、終盤には右ストレートでぐらつかせ攻勢。
 2R序盤、飛び込んできた原田との打ち合いで左フックでダウンを奪うと、最後はダメージの残る原田に左フックを当ててKOした。試合後のマイクでは「郷州選手、やりましょう。もう1回タイトル挑戦させてください」と王座挑戦を熱望した。


第2試合 -63kg Fight 3分3R(延長1R)
×青津潤平(K-1ジムEBISU小比類巻道場/63.0kg)
〇大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/63.0kg)
判定0-3 (28-29/28-29/29-30)

 青津は江戸川区、大沢は2つ隣の足立区出身。旧知の間柄で、後輩の大沢は「本当に大好きな先輩ですけど、結構怖いんですよね」と、私生活での武勇伝の多い青津を警戒していた。試合はお互いボディと顔面にパンチを当てるが、なかなか均衡が崩れず3Rへ。お互い今一歩攻めきれない状況が続いたが、3R終盤に蹴りとパンチをまとめた大沢に軍配が上がった。


第1試合 -63kg Fight 3分3R(延長1R)
×東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/63.0kg)
〇水町 浩(士魂村上塾/元RISEライト級(-63kg)王者、元WMAFウェルター級王者/62.9kg)
判定0-2 (29-30/29-29/28-29)

 元RISE王者・水町は2月のK-1のライト級王座決定トーナメントのリザーブファイトで瑠輝也の二段蹴りで沈み、再起戦は初登場のKrush第1試合に。1R、終盤の東本の左ストレートで少しぐらついた水町だが、2R以降は右ミドルを当てつつ、右ローを効かせ挽回。接戦を制した。





プレリミナリーファイト第3試合 -60kg Fight 3分3R
〇川口拓真(K-1ジム総本部チームペガサス/60.0kg)
×橋本亮汰(NEXT LEVEL渋谷/59.7kg)
判定2-0 (29-28/29-28/29-29)


プレリミナリーファイト第2試合 -67kg Fight 3分3R
×海斗(ポゴナ・クラブジム/66.7kg)
〇加藤虎於奈(バンゲリングベイ・スピリット/67.0kg)
1R 2'50" KO

 レオナ・ペタスの弟の加藤虎於奈(こおな)は9月のK-1アマチュアAクラス-70kgで優勝した21歳。プロデビュー戦をKOで飾った。


プレリミナリーファイト第1試合 -63kg Fight 3分3R
△佐野純平(K-1 GYM SAGAM-ONO KREST/K-1カレッジ'17 -65kg優勝/62.9kg)
△鈴木孝司(K-1ジム五反田チームキングス/62.7kg)
判定0-0 (28-28/28-28/28-28)

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