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寺戸伸近、久保賢司との死闘制し-55kg王座2度目の防衛:11.5 後楽園

Krush.82
2017年11月5日(日) 後楽園ホール
 寺戸伸近は過去1勝1敗の久保賢司と-55kg王座防衛戦。4月のK-1のトーナメントはKO負けし、今回も3Rにパンチで反撃され延長にもつれ込んだが、執拗なローキックで反撃しリベンジ成功。先月生まれたばかりの愛娘にベルトを見せ、敗れた賢司は引退を表明した。K-1で活躍するゴンナパー・ウィラサクレック、瑠輝也は完勝している。
  レポート&写真:井原芳徳


第8試合 Krush -55kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
〇寺戸伸近(Booch Beat/王者/54.9kg)※2度目の防衛戦
×久保賢司(K-1ジム五反田チームキングス/挑戦者/54.8kg)
4R 判定3-0 (梅木10-9/芹沢10-9/朝武10-9)
3R 判定0-1 (梅木29-30/芹沢29-29/朝武29-29)
※寺戸が2度目の防衛

 寺戸は去年の9月30日にチャールズ・ボンジョバーニに1R KO勝ちし初防衛。Krushの防衛期限は1年で、本来なら9月8日のKrushで防衛戦を済ませないといけないが、4月のK-1 WORLD GP 第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメントの準決勝で久保兄弟の弟・賢司にKO負けした際、眼窩底骨折となり、同じK-1 JAPANグループの大会での負傷という理由で、防衛を約1か月猶予された。

 両者は過去2度対戦し、2010年の初対決では寺戸が1R右フックでKO勝ちしている。4月にリベンジを果たした賢司は、3度目の対戦が決まると「4月の試合で心も体も完全に壊してやったと思っていたので、正直驚きました。次こそは2度と立ち上がれないよう完全に破壊してやろうと思います」と挑発。寺戸も「そっちがその気ならこっちもその気で行くよ。上等だよって感じですね」と返答し、試合前日の調印式まで舌戦を繰り広げていた。



 1R、両者右ローの応酬が続き、中盤のパンチの打ち合いで、寺戸は右フックを空振りさせた後に左フックを振るって命中させチャンス。賢司は終盤、ようやく自分の左のパンチを当てるように。若干寺戸優勢だが、まだ大差はない。
 2Rも同様に両者右ローを執拗に当て続け、寺戸は左ジャブも随所で当て、賢司は少し鼻血を出す。だが賢司はひるまずローを返し続け、パンチも少しずつ増加。ゴング後も殴りかかろうとし、闘志をむき出しにする。
 3R、両陣営の応援団の大声援が響き渡る中、右ローを両者打ち合い、少し賢司はバランスを崩すが、距離を詰めて左フックを当てると、寺戸はひるんで後退。賢司が左主体のパンチを当て続け寺戸を追い詰める。プロボクシングから戻って来た賢司はアッパーも絡めて自在に打ち続け寺戸を苦しめる。



 ジャッジ2者は2Rまでの寺戸の攻めも評価し、判定はドローで延長へ。賢司はパンチを狙って前に出るが、寺戸は回って距離を取り、執拗に右ローを当て続け、賢司は何度もバランスを崩す。賢司はそれでも前に出てパンチを時折当てるが、寺戸は耐え、右ローを徹底する。場内は両者への大声援と悲鳴で包まれ、賢司は倒れないものの、寺戸がヒット数ではっきり差をつけ終了。判定勝ちが宣告されると、敗れた賢司も潔く拍手し、寺戸と抱き合い「ありがとう」と伝えた。



 寺戸は「防衛戦のプレッシャーがかなりありました。先月、娘が産まれ、ベルトを見せていなかったんですけど、やっと見せられます。父ちゃんやったぞ」と喜び、「格闘家としての人生の首の皮が一枚つながりました」と安堵の表情を浮かべた。記念撮影の後は、娘をリングに入れ、一緒に記念撮影した。バックステージでは「次はK-1のベルトですけど、条件次第です」と話した。



 一方の賢司は「試合が終わった今は、色々ありましたけど、寺戸伸近、あっぱれでした。『ありがとうございます』って感じです。寺戸さんの精神の強さとの根競べで、それはそれで楽しかったです。本戦の後も、延長やりてえなったのがありました。寺戸さんが一回りも二回りも上の精神力でした」と、寺戸に「さん」付けで敬意を示し、「8年前に負けた復讐心がずっとモチベーションになっていました」と試合前の挑発の理由を語った。
 なおに今後について聞かれると、「4月のトーナメント一発限りのつもりだったんで、今回のオファーも断ろうと思っていたんですけど、相手が寺戸伸近なので、これが最終章のつもりでした。試合後、既に宮田(充)プロデューサーに伝えたんですけど、選手としてはこれで終わりです」と、引退を表明。「K-1ジム五反田の山田泰士も今日は勝って、若い選手も育ってきています。K-1ジム蒲田もオープンしました。K-1はフィットネスとしても楽しいスポーツなので、色んな人に集まってきて欲しいです」と話し、ジムを通じて競技普及を務める方針を語った。


第7試合 -63kg Fight 3分3R(延長1R)
〇ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックス/WPMF世界スーパーライト級王者/62.8kg)
×林 健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangスーパーライト級王者/62.9kg)
1R 2'07" KO (右フック)

 K-1、M-ONEで活躍中のゴンナパーはKrush初参戦。林は9月のビッグバンで恭士郎に勝利後「先輩の山崎(秀晃)さんのリベンジをさせてください。ゴンナパーとやりたいです」とアピールし、早速試合が用意された。
 最近のゴンナパーは6月のK-1でウェイ・ルイの持つライト級王座に挑戦したが判定2-0で惜敗。9月18日のM-ONEでは潘隆成(パン・リュンソン)に判定勝ちし、WPMF世界スーパーライト級王座の2度目の防衛に成功したばかりだ。



 ゴンナパーのセコンドにはゲーオ、林のセコンドには山崎の姿。-65kgの二人の代理戦争という趣もある。試合は開始すぐからゴンナパーが下馬評通り強さを発揮する。1R、サウスポーに構え、左ミドルを強打すると、場内はどよめく。その後もゴンナパーは左ミドル、左ローを当て続け、林も攻撃を返そうとするが空振りが続く。それでもゴンナパーが蹴りを放って少しバランスを崩したタイミングで、林がコーナーに詰めてパンチを連打するが、ゴンナパーは打ち合いに応じると、右フックをクリーンヒット。ダウンした林は立とうするがふらつき、朝武レフェリーがストップ。ゴンナパーのKO勝ちとなった。




 セコンドのゲーオとも抱き合って喜んだゴンナパーは「こんにちは、みなさん。今日はありがとうございます」と日本語で挨拶して観客を楽しませ、「ムエタイは負けません」とタイ語でもアピールした。


第6試合 -63kg Fight 3分3R(延長1R)
〇瑠輝也(TRY HARD GYM/63.0kg)
×恭士郎(士魂村上塾/WMAF世界スーパーライト級王者、元Bigbang王者/63.0kg)
判定3-0 (三浦30-24/芹沢30-24/朝武30-24)

 瑠輝也は2月のK-1ライト級王座決定トーナメントのリザーブファイトで、恭士郎の先輩で元RISE王者の水町浩を2R開始すぐに左ハイでKO。トーナメント勢に負けないインパクトを残した。7月のKrushの日中対抗戦では、中国でウェイ・ルイよりも人気があるというドン・ザーチーを1R飛び膝蹴りでKOし、「次はウェイ・ルイを倒したい」とアピールしていた。現在21歳で、昨年TRY HARD GYMに移籍後は素質を開花させ、昨年11月から3連勝と絶好調だ。恭士郎は同じ7月のKrushで青津潤平に判定勝ちしているが、9月のビッグバンでは林健太に敗れ、Bigbangの王座から陥落している。



 1R、瑠輝也は開始間もなくから、水町を葬った二段蹴りとなる左ハイを当ててダウンを奪取。変則的で切れ味抜群の技に場内はしばらくどよめきが止まらない。その後も時折スイッチしながら左ミドルを強打する。だが恭士郎も圧力をかけると、コーナーに詰めて顔面とボディにパンチを当て、少しずつ瑠輝也にダメージを与える。
 2Rも恭士郎が右ロー、右ストレート等を当て、着実に攻めていたが、瑠輝也はコーナーに下がりながらも右の飛び膝を当てた直後、左ハイを当ててダウンを奪取。さらに点差を広げる。
 3Rも瑠輝也は二段蹴りの左ハイを当てダウンを重ねる。恭士郎もコーナーにつめて顔面とボディにパンチを連打するが、瑠輝也は耐え、左ミドル、パンチのラッシュで恭士郎を再び追い詰め終了。KOはできなかったが、6ポイントも差をつけ完勝した。





第5試合 Krush -53kg挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
×出貝泰佑(TEAM GYAKUSAN/元Bigbangスーパーバンタム級王者/53.0kg)
〇金子晃大(K-1ジム・シルバーウルフ/52.8kg)
判定0-3 (芹沢28-29/三浦28-30/梅木28-30)

 出貝は3月大会での-53kg挑戦者決定戦で、その後王者になる軍司泰斗に判定負け。9月のビッグバンでは萩原秀斗と引き分け、ここ4試合は勝ち星の無い状態だ。対する金子は7月大会で山田忠洋に2R KO勝ちし、4戦全勝の20歳の新鋭。勝ちっぷりの良さが宮田プロデューサーからも評価され、今回の抜擢となった。

 1R、金子が細かく左右にステップして頭を振りつつ、右ミドル、右フック、左前蹴りをヒット。出貝はなかなか手が出ない状況が続くが、終盤に詰めてパンチを連打。金子は鼻血を出す
 2Rも金子は細かく動くものの、1Rほど攻撃が当てられなくなり、出貝もなかなか攻められず、膠着状態となるが、終盤にパンチをまとめ、若干好印象か。
 だが3R、金子は運動量を増やすと、左ミドルのヒットを増やし、右フックも細かく当て続け主導権。出貝は手数が落ちる。終盤、金子は左フックを強打し、出貝を下がらせ好印象を残して終了し、判定勝ちした。



 試合後、リングに王者・軍司も登場。金子は「いい試合できなかったんですけど、タイトルマッチしっかり勝って、-53kgのベルトを取ります」と話し、軍司は「(金子の)会見を見ると、ベルトにあまり興味無い感じだったんで、そんな人に取らせたくないんで、必ず守ります。今日の試合、全然盛り上がらなかったんで、やる時は盛り上げます」と、金子を挑発した。


第4試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
×大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/59.9kg)
〇朝久泰央(朝久道場/58.9kg)
判定0-3 (三浦28-30/芹沢28-30/梅木27-30)

 福岡の強豪・朝久兄弟が揃って参戦し、兄の裕貴(ひろたか)は-58kgで桝本翔也と、弟の泰央(たいおう)は-60kgで大岩龍矢のKREST勢と対戦する。大岩は-58kgから-60kgに階級アップしての試合だ。



 1R開始間もなく、大岩が左ミドルを放つと泰央が左フックを合わせ、大岩は尻餅をつき、すぐ立ったが、豊永レフェリーはダウンを宣告する。大岩のダメージは無い様子で、その後も左フックを時折当てるが、泰央は時折スイッチしつつ、細かく動いて圧力をかけ、左ミドル、右ハイ等を当て、手数多く攻め続ける。2Rも基本的に同様の構図で、泰央が若干優勢な状態が続く。
 3R、泰央は当たらないが序盤にカカト落としを連打し、場内をどよめかせ、左インローを効かせ、パンチの打ち合いでも度々右をヒット。大岩は終盤はふらつき、反撃の糸口をつかめず、泰央が優位を維持して完勝した。


第3試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
〇桝本翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/57.8kg)
×朝久裕貴(朝久道場/57.4kg)
判定3-0 (芹沢30-27/伊藤30-27/豊永29-27)

 桝本と裕貴は3度目の対戦。桝本が15年1月にKO勝ち、同年8月に判定勝ちし、いずれも逆転勝ち。裕貴がK-1・Krushで敗れたのは桝本との2試合のみで、同年10月は小澤海斗にも勝利している。
 裕貴はその後、桝本の同僚の大岩、佐野天馬にも勝利。昨年11月のK-1では大滝裕太にも勝利したが、今年に入ると中国のWLF武林風 -60kgトーナメントに抜擢される。3月の一回戦、二回戦で勝利し、5月の準決勝も突破し決勝まで進んだが、日本でもおなじみのハビエル・エルナンデスに判定負けした。だが中国でもファンが増え、9月2日の大会でも判定勝ちしたが、今回も天敵・桝本に道をふさがれることに。



 1R、開始すぐから裕貴が左の前蹴りとミドルを連打し、コーナーに詰めてのパンチラッシュで1分以上攻め続ける。桝本は耐え抜くと、終了間際に左フックを当て、ダウンを奪って流れを変える。
 2Rも裕貴が長時間コーナーとロープに詰めて連打する状況が繰り返される。桝本も左のボディ、フックを時折当てて跳ね返すが、裕貴は1Rのように倒れず、手数の多さで若干好印象を残す。
 3Rも裕貴がコーナーに詰めてラッシュするが、左フックの相打ちとなると、ひるんだのは裕貴のほう。裕貴は頬が少し腫れ、苦しそうな表情。その後も桝本が随所で左フックを当て、裕貴の反撃を封じ判定勝ちした。





第2試合 -63kg Fight 3分3R(延長1R)
〇稲石竜弥(TEAM OJ/Bigbang&MA日本ライト級王者/62.4kg)
×石田勝希(RKS顕修塾/MA日本スーパーライト級王者/62.8kg)
判定2-1 (豊永29-28/伊藤29-30/梅木30-29)

 石田は2月大会で林健太を1R右ストレートでKOしている。1R、石田はローを連打した後、左ハイをクリーンヒット。稲石はミドルや膝を随所で強打するが、石田はなかなかひるまない。稲石のトリッキーな動きをなかなか捕まえにくそう。3Rには顔面へのパンチとハイでインパクトを残したが、手数が劣ったことが災いし、判定は割れ、稲石の勝利となった。




第1試合 HEAVY WEIGHT Fight 3分3R(延長1R)
〇杉本 仁(K-1ジム・シルバーウルフ/90.6kg)
×OD・KEN(ReBORN経堂/J-NETWORKライトヘビー級4位/87.3kg)
2R 2'01" KO (左ハイキック)

 K-1での王座決定トーナメント開催を直前に控えたヘビー級戦線で、今後を占う一戦。1R、杉本が左フックと左ハイの連打を決める等、若干優勢。2RはODも左ミドルを強打して挽回の兆しを見せたが、パンチの打ち合いで杉本が右フックを当ててダウンを奪うと、最後はコーナーに詰めてのラッシュの中で左ハイを叩き込み、マットに沈めた。


プレリミナリーファイト第3試合 -58kg Fight 3分3R
×佐藤正和(TEAM Aimhigh/57.8kg)
〇山田泰士(K-1ジム五反田チームキングス/57.7kg)
判定0-3 (28-29/29-30/28-30)

プレリミナリーファイト第2試合 -63kg Fight 3分3R
×大木渉人(クロスポイント大泉/62.8kg)
〇瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス/62.7kg)
2R 2'25" KO (3ダウン:膝蹴り)

プレリミナリーファイト第1試合 -58kg Fight 3分3R
〇鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺/57.4kg)
×中澤良介(TRY HARD GYM/57.7kg)
判定3-0 (30-28/30-29/30-28)

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