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安保璃紅、8戦全勝で-60kg王者に。KANA&木村ミノル、復活勝利:5.28 後楽園

Krush.76
2017年5月28日(日) 後楽園ホール
 16選手が参加した第5代Krush -60kg王座決定トーナメントはついに決勝。7連勝中のレオナ・ペタスとプロ7戦全勝の安保璃紅の顔合わせとなり、璃紅が3Rにパンチでレオナを追い詰め判定勝ちした。1月にKrush女子王座から陥落したKANAは再起戦で完勝。木村“フィリップ”ミノルも1R KO勝ちで復活の狼煙をあげた。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 メインイベント 第5代Krush -60kg王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
×レオナ・ペタス(バンゲリングベイ・スピリット/英雄伝説アジア-60kgトーナメント'16優勝/60.0kg)
○安保璃紅(TRY HARD GYM/60.0kg)
判定0-3 (勝本28-30/豊永29-30/和田28-30)
※安保が新王者に

 卜部弘嵩が返上した-60kg王座を賭け、16選手が参加してのトーナメントが昨年10月からスタートし、レオナは“DYNAMITE”高橋佑太覇家斗朝久泰央に完勝して決勝進出。中国・英雄伝説から続く連勝を7まで伸ばし、出場した選手たちの中でも一番安定した強さを見せつけてきた。
 対するは安保兄弟の弟・璃紅。プロ5戦目でトーナメントにエントリーしたが、稲石竜弥、山本真弘、郷州征宜といったキャリアで勝る相手に白星。昨年からTRY HARD GYMに加入し、試合ごとに苦しみながらも経験値を上げてきている。前日計量では「郷州戦でパワーの無さに気付き、フィジカルトレーニングで追い込み、前にも増してパワーもついていると思います」と話していた。

 1R、レオナは左のガードを下げ気味にして、上下にステップしながら圧力をかけ、前蹴りや右ストレートを当てる。璃紅は時折距離を詰め、パンチの連打を放ち、時折当てるが、まだクリーンヒットは無い。
 2R、璃紅は開始すぐから、兄の瑠輝也を彷彿とさせる二段右ハイを当て、その後もバックスピンキック、バックハンドブローなどの奇襲を仕掛け流れを変えようとする。だがレオナは動じず、右ストレート、右ローをヒット。璃紅も突っ込んで右ストレートを当て、お互いなかなか崩れない。とはいえ璃紅が大技を出すと場内が沸き、ジャッジの心理に影響を与えていても不思議ではない。



 3R、両者とも差をつけるべく、距離を詰めて打ち合う場面が増えると、璃紅の左フックが当たり、レオナの頭が揺れる場面が時折見られるように。レオナはひるまずリズムは崩れないものの印象は悪い。終盤にもレオナが右のパンチをヒットさせるが、手数とインパクトでは劣ってしまう。
 結局、3Rの璃紅の左のパンチのクリーンヒットが決め手となり、3者とも璃紅を支持し璃紅が王者に。プロ8戦全勝・19歳でベルトを巻いた。璃紅はマイクを持つと仲間や家族に感謝の言葉を述べ「これからも60kgで、チャンピオンのまま無敗街道を突き進みたいです」とアピールした。



◆璃紅「内容自体は反省点があるんですけど、レオナ選手に倒せたら一流かと思います。(勝因は?)クリーンヒット数が倍ぐらい違ったのが良かったと思います。前回の郷州選手との戦いでディフェンスを練習して、トーナメントの一戦一戦ごとに練習したことが出せて、最終形態に近づいていったと思います。あと、お兄ちゃんがレオナ選手のコピーをだいぶしてくれたのが良かったです。もっとKrushのベルトが似合う男になって、10代の僕が守っていきたいと思います」

◆レオナ「悔しかったけどチャンピオンなれる奴となれない奴の差が出ましたね。強かったです。(璃紅と戦った印象は?)負けたんで印象はただ強かったです。受け入れるしかないです(涙声で)」


第8試合 セミファイナル 女子50kg契約 3分3R(延長1R)
○KANA(K-1ジム・シルバーウルフ/元Krush女子王者/50.0kg)
×グレイス・スパイサー [Grace Spicer](英国/ダブルKジム/WBCムエタイ・インターナショナル・ライトフライ級王者/49.2kg)
判定3-0 (勝本30-26/朝武30-26/和田30-25)

 KANAは1月のKrushでメロニー・ヘウヘスに判定負けし、Krush女子王座から陥落するとともに、プロ7戦目で初黒星を喫した。再起戦の相手となるスパイサーは18戦15勝(3KO)3敗の24歳でKANAと同い年。構えはオードソックスで身長はKANAより3cm高い163cm。14年11月にヘウヘスにムエタイの試合で勝利した実績もある。ヘウヘスは4月2日のKrushで紅絹を相手に初防衛しており、KANAはリベンジに向けて健在ぶりを示したい一戦だ。



 1R、KANAが序盤から左右のロー、左ボディを当て続け優勢。スパイサーは雄たけびを上げながらパンチを振るが、スピードは遅く、KANAは上体を振って軽々とかわし、自分の攻撃を着実に叩き込んでいく。スパイサーは計量で800gアンダーだったが、パワーでも差が感じられる。
 2RもKANAが同様に攻め続け、右の顔面狙いの前蹴りもクリーンヒットさせ、スパイサーは鼻血を大量に出してドクターチェックを受ける。スパイサーの闘志は衰えず、雄たけびを上げながら変わらずパンチを放ち、時折当てる場面もあるが、KANAの優勢は変わらない。
 3RもKANAがパンチとローで圧倒。セコンドの指示通り、左ボディからの右ハイをクリーンヒットしダウンを奪う。打たれ強いスパイサーを倒せなかったが、その後も何発も攻撃を当て続けて完勝した。



 マイクを持ったKANAは「今日の勝利は練習とたくさん応援してくださった皆さんのおかげで、自信が少し取り戻せました。KOで飾れなかったのが自分の力不足なので、これから女子の新しいキックの時代を作っていけるように、明日からまた進んでいきます」とアピールした。





第7試合 -67kg Fight 3分3R(延長1R) 
○木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Team Philip/GSA/WSR/67.0kg)
×KENJI(K-1ジムEBISU小比類巻道場/67.0kg)
1R 1'16" KO (3ダウン:右ストレート)

 木村は3月大会で伏兵・西川康平の右ストレート一発で1R KO負け。昨年9月のRIZINでのチャールズ・ベネットとのMMAルールでの試合に続き、2連続KO負けと苦境に立たされている。対するKENJIは3月に元-67kg王者の牧平圭太に3R TKO負けしたが、木村の対戦相手に名乗りを上げていた。
 1R開始すぐから、KENJIは前に詰めてパンチラッシュ。木村はコーナーを背にしてブロックした後、右フックをお返しすると、KENJIは腰が落ちる。マットに手をつかなかったため、和田レフェリーはダウンを宣告しなかったが、ダメージは明白で、再び木村が右のフックを当てるとKENJIはダウンする。木村はこれで完全に勢いに乗り、右のパンチ連打で2ダウンを重ね見事KO勝ちした。



 木村は1年ぶりの勝利に大喜びし、マイクを受け取ると、「よっしゃー、完全復活」と叫び、「9月18日、何がありますか?67.5(K-1ウェルター級)世界トーナメント、俺が出なきゃ始まらないでしょ。俺がベルト、分捕ってくる」と高らかにアピールした。





第6試合 Krush -60kg次期挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/60.0kg)
×闘士(池袋BLUE DOG GYM/59.7kg)
3R 2'08" TKO (レフェリーストップ:左の膝蹴りで2ダウン後)

 今回のメインイベントは「第5代Krush -60kg王座決定トーナメント決勝」だが、その一回戦で負けた8選手のうち6選手に、闘士と横山巧を加えた8人で行われたのが、この「次期挑戦者決定トーナメント」。3月3日の大会で一回戦が行われ、今回は準決勝。島野浩太朗も勝ち上がっていたが、所属先のMAキック4.30 後楽園大会でのMA日本スーパーフェザー級王座の防衛戦も決まり、28日間隔の試合となるためKrush側が安全面を懸念し、島野はKrushのトーナメントを辞退。代役として、4月の「王座決定トーナメント」準決勝で安保に惜敗した郷州が出場した。
 
 1R、郷州が左の前蹴りで下がらせつつ、圧力をかけ続け随所でパンチをヒット。闘士は守勢が2Rも続き、パンチの打ち合いの展開となるも、郷州が右フックを当ててダウンを奪うことに成功。その後も郷州が圧力をかけ続ける。
 3Rも同様で、闘士は右のテンカオを郷州の胸元に当てるが、郷州はひるまず前に詰めると、バランスを崩した闘士を半身の状態でロープに詰め、パンチを連打しスタンディングダウンを奪取。最後は左テンカオを突き刺し、2ダウン目を奪うと、闘士は立ち上がったもののダメージが大きいと判断した勝本レフェリーがストップ。郷州が圧勝で決勝に駒を進めた。


第5試合 Krush -60kg次期挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/59.9kg)
×横山 巧(リーブルロア/59.7kg)
判定3-0 (豊永29-27/和田29-27/勝本29-27)

 6戦6勝の19歳・横山に対し、キャリアで勝る大沢がステップして距離を取って、ガードを下げつつ誘いながら時折左フックをヒット。横山は攻めにくそうだ。
 2R、横山の右ローが当たりだすと、横山はさらに詰めて、両者頭を付け合って横山がパンチも連打する場面が目立つように。大沢はブロックで耐える時間が長くなり印象が悪い。
 3Rも横山は積極的に攻める状況が続くが、1分半過ぎ、横山の連打の終わりに大沢が右ストレートを当ててダウンを奪取。これで点差を広げ、大沢が8月6日の後楽園大会の決勝進出を決めた。決勝では郷州と対戦する。


第4試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
○大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/58.0kg)
×芦澤竜誠(K-1ジム総本部チームペガサス/元INNOVATIONフェザー級王者/58.0kg)
判定2-1 (三浦30-28/和田28-29/勝本30-29)

 芦澤は3月18日のKHAOSで真辺龍太をKOし、4月16日のREBELSでREBELS王者の古谷野一樹にTKO勝ち。古谷野戦は伊藤健人の代役で9日前に決まったが、期待通りの仕事を成し遂げた。K-1のプレリミナリーには上がっているが、Krushには初登場で、昨年8月に王座挑戦経験のある大岩戦が用意された。
 1R、リーチで勝る芦澤が距離を取って周り、時折ノーガードも絡めつつ、右のテンカオや右ストレートを当てる。大岩は攻めあぐねるが、終盤に圧力を強めてパンチをヒット。まだお互いヒットが少なく大差はない。



 2Rも同様だが、大岩の圧力が1Rよりも全般にアップし、パンチのヒットが増える。芦澤は少し攻撃が減り印象を悪くする。
 3Rも同様ながら、大岩が若干優勢。終盤に差し掛かり、ようやく芦澤もパンチの打ち合いに応じ、ヒットを増やすが、パワー差が出て、大岩のパンチで押されて体が流される場面も目立つ。判定は割れたが、大岩のパンチの手数を2者が評価し、大岩が勝利。敗れた芦澤はマットを叩いて悔しさを露わにした。



第3試合 女子45kg契約 3分3R
×Little Tiger(ウィラサクレック・フェアテックスジム三ノ輪/WPMF&WMC世界ピン級王者、WBCムエタイ・インターナショナル・アトム級王者/44.3kg)
○平岡 琴(K-1ジムYOKOHAMA TEAM TORNADO/45.0kg)
判定0-2 (和田29-29/朝武29-30/豊永28-29)

 Tigerは昨年1月にKrushに初参戦したが、キル・ビーに判定負けして以来の参戦。平岡は極真会館2014年全日本女子ウェイト制空手道選手権大会軽量級(55kg)優勝者で、15年9月のKANAと揃ってデビュー戦で戦ったが2R KO負け。以降は体重を下げての試合で3勝(1KO)1分とまずまずの成績を残している。
 1R、Tigerがサウスポー、平岡がオーソドックスに構え、お互いロー主体の攻防。途中、お互い右ストレートを当てる場面も。まだ均衡状態だ。
 すると2R、平岡が左の前蹴りやジャブのフェイントから、うまく入り込んで右のパンチを当てる場面が目立つように。Tigerも左ミドルを強打してからパンチを当て、お互い鼻血を出すが、若干クリーンヒットで平岡が優勢だ。



 3Rも同様に平岡が度々コーナーに詰めてパンチをヒット。Tigerも左ミドル等を返すが、もらう場面で苦しさが表情に出てしまい印象が悪い。1者がドローとしたものの、順当に2者が平岡のパンチを評価し、平岡がキック転向後一番の大物食いに成功した。

第2試合 -65kg Fight 3分3R(延長1R)
×眞暢(TEAM ONE LINK/64.9kg)
○栗原圭佑(Fighting Kairos/64.9kg)
判定0-3 (26-28/25-27/24-28)

 2Rに眞暢が右ストレートでダウンを先取したが、打ち合いの展開で栗原が左フックでダウンを奪い返し、終盤にも右ストレートでダウンを奪う。3R、栗原がまたも右ストレートでダウンを奪うと、眞暢は簡単に倒れ、危険な状態にも見えたが続行。栗原は一発逆転を警戒し、最後まで右ロー主体の攻めをキープし、安全運転で判定勝ちした。


第1試合 第2代Krush -53kg王座決定戦・出場者決定戦 3分3R(延長1R)
○隆聖(ドージョー☆シャカリキ/52.8kg)
×隼也ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/WPMF日本バンタム級王者、元WPMF日本&MA日本フライ級王者/52.6kg)
3R 0'20" TKO (ドクターストップ:左ハイキックによる唇のカット)

 武居由樹の王座返上により、大会5日前に「王座決定戦・出場者決定戦」に変更。この試合の勝者は、武居の王座挑戦権を獲得していた軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)との王座決定戦に進出できる。
 1R、隆聖は右フック、右アッパー等のパンチ主体で攻め、隼也はミドル、ハイも駆使しつつ、左フックも随所で当て、若干手数では上。2R、1Rと基本的に同じような技を出し合う内容だが、隆聖は左の飛び膝で2度奇襲する場面もあり、流れを変えそうな攻撃も織り交ぜてくる。
 ほぼ五分で迎えた3R、決着はいきなり訪れる。隼也がこれまで同様に左ミドルを当てると、隆聖はほとんど出さなかった左ハイをお返し。不意を突かれた隼也はブロックできずもろにもらいダウン。立ち上がるが朦朧とした表情で、唇も切れていることからドクターチェックが入るとストップがかかり、隆聖の勝利となった。



 試合後、王座を争う軍司がリングに入り「隆聖選手、ハイキックでTKOで勝ったんで、パンチとかも強いと思うんですけど、打ち合ったら面白いと思うんで、何月になるかわからないですけど、後楽園まで来てください」と呼びかけ、隆聖は「今日の試合は自分的には50点も行かないぐらいで、1・2Rはつまらなかったですけど、次、軍司選手とベルトがかかった試合になるので、僕が出るんで間違いなく面白いです。KO決着でベルトを取りに行きます」と宣言した。



プレリミナリーファイト第3試合 HEAVY WEIGHT Fight 3分3R
×訓 -NORI-(K-1ジム総本部チームペガサス/105kg)
○OD・KEN(ReBORN経堂/J-NETWORKライトヘビー級4位/89.7kg)
3R 1'12" KO (右ストレート)



プレリミナリーファイト第2試合 -58kg Fight 3分3R
△翔太(K-1ジム・シルバーウルフ/58.0kg)
△KAZUMU(Gwinds/57.7kg)
判定0-1 (勝本29-30/豊永29-29/和田29-29)

プレリミナリーファイト第1試合 女子-45kg契約 2分3R
○テキサス・アユミ(STURGIS新宿ジム/44.8kg)
×福原 優(K-1ジムEBISU小比類巻道場/44.8kg)
判定2-0 (30-30/30-28/30-29)

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