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女子王者KANA、プロ7戦目で初黒星。廣野祐、ピケオーの牙城崩せず:1.15 後楽園

Krush.72
2017年1月15日(日) 後楽園ホール
 プロ6戦全勝の快進撃を続けるKrush女子王者・KANAが、Krush史上初となる最終試合を務めたが、オランダの名門・マイクスジムの32戦目のヘウヘスの左のパンチに苦しみ判定負け。-70kgでは日菜太も見守る中、廣野祐が得意の接近戦に王者・ジョーダン・ピケオーを誘い込んだが、あと一歩及ばなかった。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 Wメインイベント2 Krush女子タイトルマッチ -50kg契約 3分3R(延長1R)
×KANA(K-1ジム・シルバーウルフ/王者/50.0kg)
〇メロニー・ヘウヘス [Mellony Geugjes](オランダ/マイクスジム/挑戦者/49.7kg)
判定0-3 (勝本26-28/和田26-28/豊永26-27)
※ヘウヘスが新王者に

 KANAは9月にキル・ビーに右ハイで3R KO勝ちして以来3度目の防衛戦。今回の挑戦者のヘウヘスは92年7月26日生まれでKANAと同じ24歳。戦績31戦20勝(3KO)8敗3分。6戦全勝のKANAは欧米人とは初対決だ。



 1R、ヘウヘスが開始すぐからラッシュを仕掛ける。KANAはブロックしてしのいだものの、ヘウヘスが連打を終えて少し離れた後に放った左ジャブがストレートのようにクリーンヒットし、KANAはダウンしてしまう。ヘウヘスはKANAより3センチ長身の163cmで、距離感がつかめない状況で食らった形だ。



 その後もしばらくヘウヘスのラッシュが続いたが、落ち着いてくると、KANAの右フックやローも少しずつ当たりだすように。すると中盤過ぎ、KANAはバックハンドブローの奇襲に成功し、もらったヘウヘスは尻餅をつきダウン。ポイントを五分に戻し、場内は沸き上がる。
 その後もKANAは右ボディをクリーンヒットし、少しずつ流れをつかむように。2Rに入ると、ヘウヘスは己を鼓舞するように「アイ!アイ!」と叫びながら攻撃を出すが、うまく当たらず、逆にKANAの右ロー、左ジャブのヒットが目立つ。とはいえヘウヘスの一発一発のほうが強力で、左ジャブを時折当てていると、KANAの右のまぶたが腫れあがるように。
 消耗戦となり突入した3R、KANAは再び巻き返さんとばかり、圧力を強めて右ストレート、右ボディ等をヒットするが、距離感が少し狂っているか?ヘウヘスをうまく捕まえきれない。そして残り30秒、ヘウヘスが右ストレートを放つとKANAはダウン。結局これが決め手となり、ヘウヘスの逆転勝ちとなった。



 KANAはKrush史上初の女子による最終試合を実現させたが、プロ7戦目で初黒星を喫し、ベルトも失うことに。しかし上を目指せば目指すほど、壁にぶち当たるのはファイターの宿命。この壁をKANAはこれからどう乗り越えるか?今日、最後まで勝利への執念を絶やさなかったKANAを見た観客はみな、これからのストーリーにも期待しているはずだ。




第8試合 Wメインイベント1 Krush -70kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
〇ジョーダン・ピケオー(オランダ/マイクスジム/王者/69.4kg)
×廣野 祐(NPO JEFA/挑戦者、元Bigbang&J-NETWORKスーパーウェルター級王者、元J-NETミドル級暫定王者/69.9kg)
判定2-0 (勝本29-29/梅木30-28/豊永30-29)
※ピケオーが2度目の防衛

 ピケオーは昨年7月に山崎陽一を2R KOして以来2度目の防衛戦。廣野は9月大会での松倉信太郎との挑戦者決定戦で判定勝ちし挑戦権を獲得した。ピケオーのコーナーの近くのVIP席にはK-1復帰の決まった日菜太の姿も。廣野とは約2年前にREBELS 70kg級王座の防衛戦で戦っている。ジャルンチャイ・トレーナーも隣におり、将来のピケオーとの対戦を見据えた本気の視察だ。

 1R、廣野はサウスポーに構え、ガードを高くし、ピケオーのパンチを防御。左ローを随所で返し、まずまずの滑り出しだが、細かくパンチをもらううちに鼻血を出すように。2R、両者頭をつけてパンチを打ち合う、廣野の試合に多いパターンになると、ピケオーがパンチの手数で上回り優勢に。しかし廣野も随所で左の膝蹴りをボディに当てて、完全に流れを作らせない。





 すると3R開始すぐ、廣野がロープにピケオーに詰めて、左の膝をヒット。ピケオーはうずくまると、ローブローとアピールし、レフェリーもそう判断するが、観客からはボディに当たっていたという声も飛ぶ。その後も廣野はピケオーをロープに押し込んで膝を当てるファイトを続け、ピケオーの攻撃は封じるものの、逆転になる決定打には持ち込めず。それでもジャッジ1者は3Rの廣野の攻撃を評価してドローとしたが、2者は順当にピケオーの勝利と採点し、ピケオーの2度目の防衛となった。



第7試合 セミファイナル -70kg Fight 3分3R(延長1R)
〇中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/元王者/70.0kg)
×和島大海(月心会・チーム侍/69.8kg)
判定2-0 (長瀬29-29/豊永30-29/梅木30-29)

 和島は大阪出身の21歳。第1回K-1アマチュア全日本大会Aクラス-70kgトーナメント優勝者で、プロ3戦すべてKO勝ちの注目株だ。中島は昨年4月にピケオーに敗れ-70kg王座から陥落。9月大会では小鉄との再起戦で勝利したものの、判定2-0の接戦となり、-70kg王座戦線での再浮上の期待値を上げることはできなかった。



 1R、長身でサウスポーの和島が左ミドルを勢いよく放つが、中島は左右のミドル、ローを返し、じわじわとペースを握るようになる。2R、和島のパンチをもらう場面もあるものの、中盤に右ボディと右ストレートを立て続けに当てて和島を後退させ優勢。3Rも右のインロー、右ミドルを当て続け、前に詰めてパンチも当てて和島に格の違いを印象付けるも、期待されたKO勝ちはできなかった。


第6試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
〇石田圭祐(KREST/55.2kg→55.0kg)
×結城将人(U.M.A./55.0kg)
判定3-0 (和田29-28/長瀬29-28/梅木30-28)

 休憩時間前の3試合はいずれも-55kg。4月22日のK-1では、武尊が返上したスーパー・バンタム級(55kg)王座を争うトーナメントが予定されている。通例なら日本人は4枠で、Krush -55kg王者の寺戸伸近が一番出場可能性が高く、それを追う立場にいるのがこの3試合の赤コーナーの3人だ。



 中でも最近好調なのが、昨年9月に堀尾を破り4連勝中の石田。1R、左ジャブで結城に鼻血を出させ、左のインローで結城の内腿を青く腫れ上がらせ、着実にダメージを与え先手を取る。2Rにはローで結城がぐらつくようになるが、石田はパンチ偏重になると、逆に結城のパンチと右ハイをもらってしまい印象を悪くする。
 3Rもパンチで付き合った石田は、中盤、これまで出さなかったバックスピンキックを脇腹にクリーンヒットすると、結城の動きを止め、パンチラッシュで追い詰める。打ち合いで結城のパンチをもらう場面もあるがひるまず、バックハンドブロー、顔面狙いのバックスピンキックも織り交ぜて、3Rは最後まで優勢を維持して完勝した。


第5試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
×堀尾竜司(TRY HARD GYM/元王者/55.0kg)
〇鈴木優也(K-1ジム目黒TEAM TIGER/54.9kg)
判定0-3 (朝武29-30/勝本28-29/和田28-29)

 両者ともジャブや体を振ってのフェイントを仕掛けるが、なかなかそこから攻撃が出ない状態が続く。2Rは若干堀尾の蹴りのヒットが増えるが、まだほとんど差はない。3Rもしばらく均衡状態だったが、鈴木が左ボディストレートを随所でうまく当てていると、中盤の左の膝蹴りが効き目を発揮し、堀尾が後退。その後も鈴木が右ストレート、左ハイ等で攻め続けて好印象を残し判定勝ちした。




第4試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
〇伊澤波人(KREST/英雄伝説-57kg級王者/54.9kg)
×良星(平井道場/Bigbangスーパーバンタム級(55kg)王者/55.0kg)
判定3-0 (豊永30-27/賀数29-28/和田30-28)

 良星(らすた)は9月のビッグバンで大野貴志を判定で破りBigbangスーパーバンタム級(55kg)王座を獲得した19歳の新鋭で、Krushには初参戦。
 1R、開始すぐから良星が勢いよくパンチと飛び膝で攻めるが、伊澤は落ち着いた様子でブロックすると、いつものようにカカトで当てるローを連打。時折膝蹴りにも変化させて、着実にダメージを与えると、2R序盤に右フックでダウンを奪うことに成功する。その後、パンチで倒そうと狙いすぎて逆にパンチをもらってしまうが、セコンドのアドバイスを聞いて再びロー主体に戻すと、流れを引き戻し、3Rにはローでぐらつかせる場面も作って完勝した。


第3試合 -67kg Fight 3分3R
×平山 迅(センチャイムエタイジム/66.9kg)
〇KENJI(K-1ジムEBISU小比類巻道場/66.8kg)
判定1-2 (和田29-30/梅木29-28/賀数28-29)


第2試合 -58kg Fight 3分3R
×藤橋 光(K-1ジム・シルバーウルフ/58.0kg)
〇里見柚己(K-1ジムYOKOHAMA TEAM TORNEDO/元新日本ライト級7位/58.0kg)※横須賀太賀ジムから所属変更
判定0-2 (梅木27-28/福田27-27/長瀬27-28)

 両者サウスポーで、里見が1R、左ストレート、左ボディで2ダウンを奪って圧倒したが、3ダウン目を狙いにいった展開で、組んで膝蹴りを打ってしまい朝武レフェリーから注意される。初のK-1ルールでの試合で、これまでの癖が詰めの所で出てしまうと、パンチが大振りになってしまい、逆に藤橋の左ストレートをもらってひるんでしまう。終了間際、里見の右ストレートで藤橋が一瞬膝をつくが、すぐ立ち上がり、レフェリーはダウンとは認めない。
 すると2R以降、里見は口と鼻から出血して苦しそうな表情を浮かべ、藤橋が攻め続ける展開に一転する。2Rも3Rもパンチと膝で追い詰める展開を作り、里見は最後はダウンをなんとか免れるような状態で逃げ切り判定勝ちした。藤橋は3Rにダウンを取れなかったが、1者から10-8と評価されたのもうなずける内容だった。


第1試合 -53kg Fight 3分3R
〇軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1甲子園'16 -55kg優勝/53.0kg)
×笠見玲慈(チームOJ/53.0kg)
1R 2'58" KO (左ボディストレート)

 開始しばらく、笠見のローとパンチをもらう場面もあった軍司だが、左ミドル一発で流れを変えると、圧力をかけて右ストレート、右ハイなどを当ててじわじわ追い詰め、最後は左のボディ一発で見事マットに沈めた。


プレリミナリーファイト第3試合 女子-45kg契約 2分3R
〇平岡 琴(K-1ジムYOKOHAMA TEAM TORNADO/44.9kg)
×テキサス・アユミ(STURGIS新宿ジム/44.9kg)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)

プレリミナリーファイト第2試合 -60kg Fight 3分3R
×川口拓真(K-1ジム総本部チームペガサス/59.9kg)
〇秋元僚平(K-1ジム五反田チームキングス/60.0kg)
判定0-3 (26-30/26-30/27-30)

プレリミナリーファイト第試合 -53kg Fight 3分3R
〇金子晃大(K-1ジム・シルバーウルフ/53.2kg→52.9kg)
×晃貴(KREST/53.0kg)
3R 1'54" KO



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