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ダウンの応酬、再び。塚越仁志、渡部太基との死闘制し-67kg王者に:10.15 後楽園

Krush.70
2016年10月15日(土) 後楽園ホール
 -67kgタイトルマッチの渡部太基×塚越仁志は、1年前の初対決同様ダウンの応酬に。塚越が2Rにパンチで2ダウンを奪い、3Rに渡部が左ハイでダウンを奪い返し猛反撃したが、塚越が逃げ切り、渡部へのリベンジ&初戴冠を果たした。-63kgでは佐々木大蔵が岩崎悠斗にリベンジ&初防衛し、来年2月の初代K-1ライト級王座決定トーナメントに名乗りを上げた。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 Wメインイベント2 Krush -67kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×渡部太基(ゴールデングローブ/王者/67.0kg)※初防衛戦
○塚越仁志(K-1ジム・シルバーウルフ/挑戦者/67.0kg)
判定0-2 (勝本27-28/梅木27-27/和田26-28)
※塚越が新王者に

 両者は昨年11月の同級王座挑戦者決定戦で戦い、塚越が2Rに左右のパンチの連打で1ダウンを先取したが、3Rに渡部が左ストレートと左ハイで2ダウンを奪い返し逆転勝ち。ベルトを賭けての再戦もダウンの応酬となる。
 渡部は塚越に勝利した後、1月に牧平圭太の王座に挑戦し、延長戦の末に判定3-0で勝利。塚越は6月の平山迅との次期挑戦者決定戦を2R左フックKO勝ちで制した。



 1R、サウスポーの渡部に対し、塚越がリーチを生かして左のジャブや前蹴りで距離を作りながら左右のストレートをヒット。渡部も時折圧力をかけ、左ミドル、左ストレートをお返し。途中少し一進一退の展開になるが、まだお互い大崩れしていない状態だ。
 2Rに入ると塚越が自分の距離で戦う時間が長くなり、右ストレート、左前蹴りをうまく当てつつ、右の飛び膝を胸元に当てた後、左フックをヒット。すると渡部がロープ際まで後退し、塚越は顔面狙いの右の飛び膝を横から渡部のアゴに叩き込んだ後、左フックを連打してダウンを奪う。



 今回も塚越がダウンを先取し、渡部は立ち上がるがダメージが大きく、続けてのパンチラッシュで塚越が右ストレートを当てて2ダウン目を奪取。渡部は万事休すかと思われたが、ロープを背にしたところで塚越がパンチを連打してくると、打ち合いでの強さを発揮し、左フックをお返しすると、今度は塚越が後退。場内は大歓声に包まれる。



 すると流れは渡部の方へ。前回同様、藤原ジム出身者伝統の最終ラウンドでの火事場の馬鹿力を発揮し、3Rは序盤から前に出て左の前蹴り、ミドルを当てた後、左ハイを2連続でクリーンヒットしダウンを奪い返すことに成功。場内は割れんばかりの歓声に包まれる。渡部は2ダウン目を奪おうと必死に前に出続けてパンチラッシュ。時折左ストレートでのけぞらせるが、前回2ダウンを喫し逆転負けした塚越はなかなか倒れない。結局塚越はフラフラになりながらも耐え続け、最後まで歓声が鳴りやまぬまま試合終了。ジャッジ1者が3Rは塚越が2ダウン相当と判断しドローだったが、2者が耐えきった塚越を評価し、塚越の勝利となった。試合後は渡部も塚越の手を上げ、塚越の勝利を潔く認めた。



 ダメージが大きく、茫然とした表情でベルトを巻いた塚越だが「渡部選手強かったです。ありがとうございました。ベルトを初めて巻くんですけど、長かったです。ここまでずっと応援してくれた人たち、周りの仲間、本当に感謝です。出来が悪くてすみません。ベルトを巻いている以上、強い奴とどんどん戦って守っていきます」と力強く宣言した。

◆塚越「これっぽっちも実感がなく不思議な感じです。夢見ているようです。
(試合を振り返って)お客さんの声しか聞こえなくて、あとはほとんど覚えていないです。断片的に(渡部に)迫られているところが(記憶に)出て来るんですけど…、勝ったんですね。何回倒したかも覚えてないです。
(今日の初のタイトルマッチまでどんな思いで過ごした?)とにかく悪夢にうなされました。1か月前に魔裟斗さんに『初のタイトルマッチは緊張するぞ』と言われた日から、毎日悪夢を見続けていました。定期的に魔裟斗さんが言い続けたんで、定期的に悪夢を見続けました。だけどやることは-67kgに転向してやり続けたことと変わらないので、覚えてないですけど、それが出たのかなと思います。
(渡部とまた激闘になったが、相性を感じた?)渡部選手、特に気持ちが強いので最後まで気が抜けないし、渡部選手だからこそ、こういう試合になったのかなと思います。そういう意味で、前回負けて今回勝ってって感じなんで、このままじゃ終わらないんじゃないかって…、考えたくないですけど、もういいですけど(苦笑)
(セコンドの左右田泰臣が号泣していたが?)いつも左右田さんに僕だけベルト巻いてないってバカにされて。その左右田さんが泣いてるのが優しいですね」


第8試合 Wメインイベント1 Krush -63kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○佐々木大蔵(KREST/王者/63.0kg)※K-1ジム・チームドラゴンから所属変更
×岩崎悠斗(Ten Clover Gym/挑戦者、J-NETWORKスーパーライト級王者・S-BATTLEライト級(65kg)王者/63.0kg)
判定3-0 (和田30-28/朝武30-27/勝本30-26)
※佐々木が初防衛

 佐々木は1月から8選手で行われた王座決定トーナメントに参戦し、6月の決勝では17歳の新鋭・平本蓮を破り優勝した。岩崎には昨年4月に判定負けしている。
 岩崎はその後、今年2月のJ-NETWORKで高橋幸光にTKO勝ちしJ-NETスーパーライト級王座を獲得。下馬評を覆してタイトルを奪取した境遇でも佐々木と共通する。岩崎は8月のKrush名古屋大会で瑠輝也と戦い、延長戦にもつれ込む死闘を制し判定勝ちし、今回のタイトルマッチにつなげた。

 1R、岩崎がロープを背にしつつ、右ローを着実に当て続ける展開。佐々木はやや慎重だが、左ジャブ、左インローを時折当て、終盤には岩崎の右ミドルのタイミングで右フックを当てて岩崎をスリップさせ、一瞬ダウンかとも思うような倒し方をしてみせ、技のキレを印象付ける。



 2R、佐々木が左ミドル、岩崎が右ロー主体で、佐々木の足、岩崎の脇腹が少しずつ赤くなってきた。その中で佐々木も右ローをお返ししていると、ヒットは少なかったが破壊力では上。足とボディにダメージの溜まった岩崎は、蹴りが減ってパンチに頼るようになってしまうが、空を切り続け、終盤、佐々木が左ボディを効かせた後、左フックでダウンを奪うことに成功する。
 3R、岩崎はダメージを感じさせずに手数を上げて接近戦となるが、佐々木は大きなダメージは負わず、随所で右フック、左ミドルを当てて佐々木の攻撃を寸断し続け試合終了。岩崎へのリベンジに成功すると共に、初防衛に成功した。



 佐々木は「新しいチームKRESTの一員ですが、前田憲作先生に14年間お世話になったことは変わらないです。前田先生、14年間ありがとうございました。これからは渡辺雅和代表の元で戦い、常勝軍団と言われたチームドラゴン以上にKRESTを常勝軍団にします」と話した後、「来年2月、ライト級トーナメントがK-1で行われるんですけど、宮田(充・K-1&Krushプロデューサー)さん、エントリーお願いします」とアピール。「今日戦った岩崎選手はリスペクトしている選手なので、応援団の方ありがとうございました。この後も楽しんで下さい」と最後は締めくくった。




第7試合 セミファイナル -65kg Fight 3分3R(延長1R)
○中澤 純(TEAM Aimhight/元INNOVATION&MA日本ウェルター級王者/65.0kg)※ワイルドシーサー群馬から所属変更
×ソン・スター [Son Star](韓国/サイコ・ピットブルズ/CKS韓国ウェルター級王者/64.8kg)
2R 3'03" KO (パンチ連打)

 ソンは昨年10月の新日本キックで石井達也に肘で切られTKO負けしている選手。右フック、右ローを強打し、左のテンカオも駆使し、組み付き禁止のKrushルールに対応する。中澤も右ローを返し、左ボディ、左アッパーもヒット。なかなか互いに均衡が崩れず、ソンは左右のテンカオを少しずつ増やしていくが、2R終了間際、左のテンカオのタイミングで中澤が左のフックを合わせてソンをぐらつかせると、そのままパンチラッシュ。ソンは前のめりで倒れ、中澤のKO勝ちとなった。-65kgでは山崎秀晃が王座を返上したばかりで、山崎も対戦に意欲的だった中澤の王座挑戦が確実な情勢となった。




第6試合 第5代Krush -60kg王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×島野浩太朗(菅原道場/MA日本スーパーフェザー級王者/60.0kg)
○覇家斗(ウルフキックボクシングジム/60.0kg)
判定0-3 (芹沢28-29/朝武27-29/長瀬27-30)

 卜部弘嵩が返上した-60kgのベルトを争うトーナメントは16人が参加し、今大会と12月18日の大会で1回戦を行った後、準々決勝は来年2月18日、準決勝は4月2日、決勝は5月28日に行う。いずれも後楽園ホール。準々決勝以降の組合せは主催者が決定する。
 Krush初参戦の覇家斗はRISE、WPMF日本のランキングに入ったこともある選手。昨年5月のJ-NETでは前口太尊とライト級王座挑戦者決定戦を行う位置まで行ったが、1Rに肘で切られTKO負けしている。

 1R、右ローの応酬の後、島野が左ボディを効かせてから、覇家斗をロープに詰めてパンチラッシュでダウン寸前まで追い込むが、連打が止まると、セコンドは「まだ行くな」とアドバイス。島野は下がって、深追いしないファイトを繰り広げる。
 だがこれが裏目となり、覇家斗が右ロー、右膝を少しずつ返して島野を消耗させ、2R開始間もなく、右のスーパーマンパンチをヒットして島野をぐらつかせ、パンチの連打で反撃する。その後もコツコツと右ロー、右膝を当て続けて島野の攻撃を封じ、3R終盤、左の前蹴りで下がらせた後、バックハンドブローをクリーンヒットし、島野をロープに詰めてパンチを連打し、棒立ちになったところで勝本レフェリーがダウンを宣告。これが決め手となり覇家斗が判定勝ちした。


第5試合 第5代Krush -60kg王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/60.0kg)
○朝久泰央(朝久道場/59.7kg)
判定0-2 (芹沢29-30/和田29-29/長瀬29-30)



 朝久兄弟の弟・18歳の泰央が階級アップしてトーナメント参戦。サウスポーに構えて圧力をかけて左ミドル、インローを当て、大沢はガードを下げてロープを背負って時折左フック、左ボディ、右アッパーを強打。手数では泰央が上だが、体格差はまだ埋めきれておらず、少しパンチにひるむ場面も。だが左のインローがじわじわと効き目を発揮し、大沢は時折スリップ。手数がなかなか上がらない。3Rは泰央が左インローをはじめ、左ハイ、膝蹴り、右の顔面狙いの前蹴り等で随所で好印象を残し判定勝ちした。


第4試合 第5代Krush -60kg王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○佐野天馬(KREST/60.0kg)※K-1ジム・チームドラゴンから所属変更
×松野祐貴(NPO JEFA/60.0kg)
判定3-0 (勝本30-26/和田30-26/梅木28-27)

 1R、佐野が左ミドルを効かせてから、右フックでダウンを奪取。だが松野のパンチをもらい続けるちに鼻血を出し2Rには失速。松野は同門の廣野祐のような接近戦主体になり、膝とパンチを当てて挽回するが、クリンチが増え、3Rには減点1を宣告される。佐野はなんとか耐えて最後は膝蹴りを返して印象を残して判定勝ちした。


第3試合 第5代Krush -60kg王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×明戸仁志(K-1ジムEBISU小比類巻道場/60.0kg)
○渡辺 武(Booch Beat/59.8kg)
4R 1'15" 負傷判定1-2 (梅木9-10/勝本10-9/芹沢9-10)
3R 判定1-1 (梅木28-29/勝本29-29/芹沢30-27)

 互いにパンチとロー主体で、手数では渡辺だが、クリーンヒットと重みが乏しく、体格で勝る明戸が手数は劣るが重みのある印象。判定は極端に割れ、延長に突入。すると偶然のバッティングで渡辺が左まぶたを切り出血。2度目のドクターチェックでストップがかかる。僅差の内容だったが、1度目のドクターチェック後に右ハイ等でアグレッシブに攻めた渡辺に軍配が上がった。


第2試合 -53kg Fight 3分3R(延長1R)
×出貝泰佑(TEAM GYAKUSAN/元Bigbangスーパーバンタム級(55kg)王者/52.3kg)
○隆聖(ドージョー☆シャカリキ/53.0kg)
判定0-2 (梅木29-30/和田29-29/長瀬29-30)

 1Rは出貝が右ミドル、ロー、隆聖が右フック、右アッパーをヒット。2Rが隆聖が回って距離を取りがちになり、出貝が右フック、左ハイを当てて若干好印象。3Rはクリーンヒットとはならないが隆聖が右の飛び膝を時折当てる。
 お互い決め手に欠く内容となってしまったが、隆聖の判定勝ちに。「自分的には20点の試合でしたが、もう一度武居選手にベルトを賭けて挑戦したいです」と話し、12月18日の大会での初防衛戦の決まった武居由樹への挑戦をアピールした。


第1試合 -55kg Fight 3分3R
○西京晴馬(KREST/55.0kg)※K-1ジム・チームドラゴンから所属変更
×大岩翔大(チームYMC栃木/54.8kg)
1R 0'31" KO (右ミドル)

 昨年のK-1甲子園で優勝後2連勝の西京が左フックをクリーンヒットした後、ふらついた大岩にダメ押しの右ミドルを当ててあっさりとKO。格の違いを見せつけた。


オープニングファイト第3試合 -63kg Fight 3分3R
△KAZUHIRO(BTC GYM/62.8kg)
△本村謙太(朝久道場/62.7kg)
判定1-1 (30-28/29-30/29-29)

オープニングファイト第2試合 -58kg Fight 3分3R
○小久保裕気(TANG TANG FIGHT CLUB/58.0kg)
×山本直樹(Booch Beat/58.0kg)
判定3-0 (29-28/29-27/29-27

オープニングファイト第1試合 -53kg Fight 3分3R
×ラッセル拳斗(K-1ジムEBISU小比類巻道場/53.0kg)
○笠見玲慈(TEAM OJ/53.0kg)
3R 1'23" KO

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