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寺戸伸近&KANA、海外勢相手にKO勝ちで王座防衛:9.30 後楽園

Krush.69
2016年9月30日(金) 後楽園ホール
 -55kg王者の寺戸伸近はフランスのボンジョバーニを相手に初防衛戦を行い、パンチ戦を制し1R KO勝ち。女子王者のKANAは台湾のキル・ビーのパンチに耐え、3Rに右ハイでマットに沈め、公約を果たした。-70kgでは廣野祐が王座挑戦権を獲得し「ピケオー、日本人ナメて笑ってるんで、ぶっ飛ばしたい」とアピール。チームドラゴンを離脱した石田圭祐は堀尾竜司との延長戦を制した。
  レポート&写真:井原芳徳 


第9試合 ダブルメインイベント2 Krush -55kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○寺戸伸近(Booch Beat/王者/55.0kg)
×チャールズ・ボンジョバーニ(フランス/タイガーズ・デン/挑戦者/54.7kg)
1R 3'00" KO (3ダウン:パンチ連打)
※寺戸が初防衛

 寺戸は3月に堀尾竜司に判定勝ちし王座を奪取。全日本、M-1、RISE、ISKAに続く5冠を達成し、今回が初防衛戦だ。ボンジョバーニは昨年9月のK-1で初来日し、ダニエル・ウィリアムスに1R KO勝ちし、武尊の持つK-1 WORLD GP -55kg王座挑戦権を獲得。11月の王座戦では武尊に2R KO負けしたが、その時はウィリアムス戦で痛めた左の拳と足の甲の怪我が完治していなかったといい、武尊へのリベンジを目指し、他の試合のオファーを受けず再来日に備えたとのことだ。



 だが寺戸も約3か月前に今回の防衛戦が決まったということもあり、ひと夏の間にみっちり準備ができていた様子。開始しばらく、距離感の定まらない状況で、ボンジョバーニがサウスポーからの左右のストレートを当てて先手。インローも当てていたが、寺戸は時折クリンチも絡めて相手の勢いを封じて距離を作ると、右のローを返してじわじわとペースを引き寄せ、パンチの打ち合いの展開で被弾しつつも右フックをクリーンヒットしダウンを先取する。
 ボンジョバーニが倒れた際、寺戸は流れでサッカーボールキックを当ててしまうが、朝武レフェリーの注意は無く続行する。ボンジョバーニは立ち上がったが、既にダメージは大きく、コーナーに詰めてのパンチラッシュで寺戸が再びダウンを奪取。ボンジョバーニは10カウントギリギリでファイティングポーズを取り、既に余力は無く、最後は寺戸がコーナーに詰めてパンチと膝を連打したところで朝武レフェリーがストップした。



 寺戸は「フランスという遠い所からわざわざ挑戦しに来てくれたボンジョバーニ選手に感謝しています。こうして立っているのはジムの仲間、トレーナー、スポンサーの皆さん、応援に来てくれた皆さんのおかげです。ボンジョバーニ選手、凄く強くて、怖かったですが、チャンスをものにしないといけないと思い、1Rから攻めて、切り替えてやりました。Krushをいろんな皆さんにお見せしたいので、今後もよろしくお願いします」とアピール。さらに「今日、初めて東京での試合を両親が見に来てくれました。今日勝てたのも強い体に育ててくれた両親のおかげです」と話すと、故郷・島根県浜田市から呼び寄せた両親と、夫人とその両親をリングに呼び入れ記念撮影し、満員の場内が穏やかな空気に包まれた。

 なお、今大会からタイトルマッチ宣言、国歌斉唱が無くなり、大会全体でも休憩時間前の次回以降の大会の出場選手の挨拶タイムも無くなり、進行が全体で30分近く短縮し、9時前には大会が終了した。


第8試合 ダブルメインイベント1 Krush 女子タイトルマッチ -50kg契約 3分3R(延長1R)
○KANA(K-1ジム・シルバーウルフ/王者/50.0kg)
×キル・ビー(台湾/アイアン・ボクシングジム/挑戦者/48.3kg)
3R 2'29" KO (右ハイキック)
※KANAが2度目の防衛

 KANAは去年のプロデビューから3戦全勝の後、4月に紅絹との第2代王座決定戦で左ハイでダウンを奪い判定勝ち。7月18日にはグレイシャア亜紀に判定2-1で勝利し、初防衛に成功した。
 キル・ビーはボクシング2013年台湾大学選手権優勝の実績もある21歳。昨年9月のSB愛知大会ではUnion朱里に延長判定勝ちし、今年1月に以前から熱心に見ていたというKrushに初参戦し、Little Tigerと46kg契約で対戦し、パンチの連打と右膝蹴りで追い詰め判定勝ちしている。Krushの女子王座は試合ごとに契約体重が変わり、今回は50kg契約。キル・ビーの計量体重は48.3kgで、実質、階級を上げての王座挑戦となる。



 1R、ボクシングがベースのキル・ビーが、序盤から素早いパンチのコンビネーションをヒットさせて先手を取る。だがダメージは小さく、KANAはじわじわ圧力をかけ、右ミドル、右ローを当て続けると早くも効き目を発揮。体格差が破壊力の差に直結した形で、KANAが優勢になる。
 2Rもその流れで、中盤、KANAの右ローをもらい続けたキル・ビーは後退。だがKANAはパンチか右ハイでのフィニッシュを狙いすぎた様子で、ローが減ってしまい、キル・ビーの足のダメージが回復。終了間際、キル・ビーが前に出て、押してから放った右フックがクリーンヒットし、KANAはぐらつき、ロープ際まで詰められてしまう。
 3RのKANAはローを打ちたいが、これまでのように連打につなげられず、キル・ビーが随所でパンチを叩き込んでじわじわと反撃。とはいえ決定打には及ばないため、このままKANAが逃げ切り判定勝ちかというムードだったが、最近2連続で判定勝ちだったKANAは、なんとしてもKO勝ちをしたいと試合前話しており、最後にその念願がかなうことに。キル・ビーが2R終盤のように、押し込んでから右フックを放ってきたが、そのカウンターでKANAは右ハイを首筋にクリーンヒット。全くガードができていなかったキル・ビーはマットに崩れ、すぐさまレフェリーがストップ。衝撃的な決着でKANAが勝利した。



 KANAは「試合内容としては全然良くないけど、結果として今日やりたかったKOで勝てて良かったです、もっと強くなって、女子の格闘技、今、凄い舞台でやっていますけど、私は立ち技Krushで盛り上げたいので、これからのKANAを楽しみにしてください」とアピール。記念撮影後、大宮司進トレーナーに耳打ちされると「女子はセミですけど、メインでも組んでもらえるよう、これからもっと強くなりたいです」と付け加えた。


第7試合 セミファイナル Krush -70kg挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
○廣野 祐(NPO JEFA/元Bigbang&J-NETWORKスーパーウェルター級王者、元J-NETミドル級暫定王者/69.7kg)
×松倉信太郎(TRY HARD GYM/69.8kg)
判定3-0 (長瀬29-28/芹沢30-28/朝武30-28)

 廣野は7月の後楽園で秋元和也に3R KO勝ち。松倉は4月のK-1で秋元に判定負けしているが、その後、中国遠征で2連勝している。王者のジョーダン・ピケオーには12月か1月に挑戦予定だ。
 1R開始すぐから、廣野が圧力をかけ、左インロー、左ストレートをヒット。時折、松倉も右ミドルを強打して場内をどよめかせるが、廣野は前進を続け、中盤からは頭を近づけたまま押し込んで左ボディ、左膝蹴りを効かせ、松倉を追い詰める。



 2Rも同様のパターンで廣野が主導権を維持し、頭をつけて左アッパーもヒット。現行のK-1ルールでは相手をつかむことが全面的に禁止されているため、キックボクシングというよりもボクシングに近いスタイルで松倉を追い詰めるが、そこから左ハイも絡めるのがキックボクシング式で、この左ハイで松倉の右まぶたを切り裂いてドクターチェックを呼び込む。



 3Rも廣野が押し込み続け、時折、松倉も両腕でパンチを振り回して距離を作るが、少しでも腕が止まると再び押し込まれる状況の繰り返し。結局、最後まで流れは変わらず、廣野が完勝した。マイクを持った廣野は「また押し相撲試合して、世界とは縮まっていないですけど、試合まで少しでも縮めます。ピケオー、日本人ナメて笑ってるんで、ぶっ飛ばしたいと思います」と海の向こうの王者に宣戦布告した。


第6試合 -70kg Fight 3分3R(延長1R)
○中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/元王者/70.0kg)
×小鉄(K-1ジム目黒TEAM TIGER/70.0kg)
判定2-0 (朝武30-29/芹沢29-29/豊永30-29)

 4月にピケオーに敗れて王座陥落して以来の試合となる中島。ロー主体で削るが、小鉄もボディ狙いのパンチと膝で応戦し、互いに一歩も譲らない状況が続く。2R中盤から小鉄もローを増やし、3R序盤には両者ともぐらつく場面があったが、その後も粘り強くローを当て続けた中島が判定勝ち。とはいえ山場の無い試合内容となってしまい、王座奪還の期待感をふくらませるほどにはならなかった。


第5試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
×堀尾竜司(TRY HARD GYM/元王者/55.0kg)
○石田圭祐(フリー/55.0kg)※K-1ジム・チームドラゴンから所属変更
4R 判定1-2 (梅木9-10/豊永9-10/和田10-9)
3R 判定0-1 (梅木29-30/豊永29-29/和田29-29)

 過去両者は2度戦い堀尾が勝利しているが、12年の初対決は劣勢の堀尾が膝蹴りで石田を流血させてTKO勝ちし、昨年の再戦も延長判定2-1と、スッキリとは言い難い決着になっていた。今回も接戦となるが、両者の気迫と技術が真っ向からぶつかり合う好勝負に。
 1R、堀尾が中盤までパンチ、ロー、ハイと多彩な攻めで若干優勢だったが、中盤、石田が左ミドル、左ボディを効かせると、一瞬堀尾の動きが止まり、その隙を逃さずパンチラッシュで追い詰める。



 2Rも石田が左ジャブと右ローを散らしつつ、ボディ狙いの攻めで優勢が続くが、中盤過ぎ、堀尾が顔面狙いの左の前蹴りをクリーンヒットすると、パンチやハイのヒットを増やして反撃。ほぼ五分に持ち込む。
 3Rも中盤まで石田ペースだったが、堀尾は粘り強く耐え、バックハンドブローの奇襲に成功すると、少し疲れてきた石田の動きを止めて、パンチと右ハイを当て続け怒涛の反撃を見せ、延長戦に持ち込む。
 延長Rはさすがの堀尾も疲れが見え、頭を近づけて石田と積極的に打ち合うものの、攻撃の精度と威力は低下。石田は手数では劣るものの、左ミドル、膝を随所でしっかり叩き込む。判定は割れ、攻撃の精度が評価された石田に軍配が上がった。



 大会5日前、石田らが一斉にチームドラゴンを離脱し、セコンドには共に離れた渡辺雅和・元チームドラゴン代表と佐々木大蔵と佐野天馬がついていた。石田に勝利が告げられた後、渡辺氏は目を押さえ、石田以上に喜んでいたのが印象的だった。


第4試合 -67kg Fight 3分3R(延長1R)
○モハン・ドラゴン(ネパール/士魂村上塾/元MA日本スーパーライト級王者/66.7kg)
×斎藤武彦(K-1ジム目黒TEAM TIGER/67.0kg)
1R 0'42" KO (パンチ連打)

 Krush初参戦のモハンが最初から圧力をかけ、右ローでぐらつかせて斎藤を下がらせると、左ハイを空振りさせた後に右フックでダウンを奪取。既に斎藤のダメ―ジは大きく、パンチの連打でモハンが秒殺KO勝ち。大きなインパクトを残した。




第3試合 -65kg Fight 3分3R
○松下大紀(NPO JEFA/64.7kg)
×和氣光春(TANG TANG FIGHT CLUB/65.0kg)
1R 2'13" KO (左膝蹴り)

 6月のK-1で引き分けた両者の再戦は短期決着に。1R、和氣が松下の圧力をさばいて左右のローを当て続けていたが、松下がロープに詰めてパンチの連打から左の膝を和氣のボディに突き刺すと、和氣は後退し、松下がパンチの連打でダウンを奪取。和氣のダメージは大きく、松下が再び左の膝でダウンを奪いKO勝ちした。




第2試合 女子-48kg契約 2分3R
○紅絹(NEXT LEVEL渋谷/J-GIRLSミニフライ級1位・元王者、SB日本女子ミニマム級(48kg)3位/48.0kg)
×三堀“SMILE”美弥子(Y'ZD GYM/47.3kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 4月のKANAとの女子王座決定戦で敗れた紅絹が、1Rからパンチで三堀を圧倒。2R以降はバックハンドブロー等トリッキーな攻めも絡めて、ダウン寸前まで度々追い詰めた。


第1試合 -63kg Fight 3分3R
×中村圭佑(フリー/63.0kg)※K-1ジム・チームドラゴンから所属変更
○畑 孟(3Tribe/TENKAICHI KICKスーパーライト級王者/62.7kg)
判定0-3 (27-29/28-29/27-30)


オープニングファイト第3試合 -60kg Fight 3分3R
×三輪裕樹(Madness Cherry/60.0kg)
○安保璃紅(TRY HARD GYM/60.0kg)※KRBジムから所属変更
2R 2'52" KO

オープニングファイト第2試合 女子-45kg契約 2分3R
○平岡 琴(K-1ジムYOKOHAMA TEAM TORNADO/44.8kg)
×宝☆友佳里(A☆R KICK!/44.7kg)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)

オープニングファイト第1試合 -53kg Fight 3分3R
×秦 文也(funny-G/52.3kg)
○金子晃大(K-1ジム・シルバーウルフ/52.6kg)
3R 1'36" KO



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