Home > REPORTS > Krush > KANA、グレイシャア亜紀との激闘制し初防衛。ピケオー、山崎陽一に圧勝:7.18 後楽園

KANA、グレイシャア亜紀との激闘制し初防衛。ピケオー、山崎陽一に圧勝:7.18 後楽園

Krush.67
2016年7月18日(月/祝)後楽園ホール
 4戦全勝の超新星・KANAは女子王座の初防衛戦。ベテランのグレイシャア亜紀のボディとローに苦しむも、要所で大技を決めつつ手数で勝り判定勝ちし、初防衛に成功した。-70kg王者のジョーダン・ピケオーは山崎陽一を2R KOし初防衛した。
  レポート&写真:井原芳徳


第10試合 Wメインイベント2 Krush -70kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○ジョーダン・ピケオー(オランダ/マイクスジム/王者/69.8kg)
×山崎陽一(K-1ジム・シルバーウルフ/挑戦者/69.8kg)
2R 2'42" KO (右ストレート)
※ピケオーが初防衛

 ピケオーは昨年7月のK-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメントで準優勝し、4月のKrush後楽園大会では中島弘貴の持つKrush -70kg王座に挑戦し、1Rに左ストレートでダウンを奪って判定勝ちし王者となった。
 山崎は昨年4月の第3代王座決定戦で中島に判定負け。7月のK-1のトーナメントの一回戦で優勝者のマラット・グレゴリアンにKOされたが、4月のK-1ではKrush -67kg王者の渡部太基から左フックでダウンを奪い判定勝ちしている。



 試合は今回もピケオーの強さが際立つ展開に。1R開始すぐから、ピケオーが圧力をかけ、ボディ狙いのパンチと膝をヒット。山崎が耐えて右ボディや右膝をお返しすると場内はどよめくが単発止まり。ピケオーの勢いは止まらず、左右のストレートの連打をもらい山崎は防戦一方となる。終盤、ピケオーの左のフックに山崎が右フックを合わせて当てるが、クリーンヒットにはならない。



 2Rは序盤から山崎が逆に圧力をかけてピケオーをロープまで詰めるが、攻撃をうまく当てられず、逆にピケオーが左ジャブ気味のストレートを当てると山崎は尻餅をつき、朝武レフェリーはダウンを宣告する。この攻撃自体でのダメージはさほど大きくは無いものの、1Rで既にダメージを負っている山崎は苦しい状況だ。
 ピケオーはこの流れに乗るべく、パンチラッシュで2ダウン目を狙う。山崎も左ボディを一発お返しして一時はピケオーのラッシュを食い止めることに成功するが、この後が続かず、再びピケオーが圧力を強めると、ロープに詰めてパンチのラッシュ。山崎はブロックして耐えるのがやっとで、少しずつ目が虚ろになってきたところで、ピケオーの右ストレートがクリーンヒットし、山崎はついに力尽きてうつぶせでダウンし、レフェリーがカウント途中にKOを宣告した。




 試合後は急いでセコンド陣が駆け寄り、直前の試合で王座防衛に成功した後輩のKANAも、足を引きずりながらリングに入って、心配そうな表情で山崎のグローブの紐をほどいていた。
 Krush全階級の王者の中でも別格の強さを見せつけ初防衛に成功したピケオーは「山崎選手はいい選手で強かったですが、相手をKOするつもりで来て、僕がベルトを守りました。K-1のベルトも取りたいので、チャンスが欲しいです」とアピールした。


第9試合 Wメインイベント1 Krush女子タイトルマッチ -50kg契約 3分3R(延長1R)
○KANA(K-1ジム・シルバーウルフ/王者/50.0kg)
×グレイシャア亜紀(NEXT LEVEL渋谷/挑戦者、WMCインターナショナル女子スーパーフライ級王者、WPMF日本女子フライ級王者・元J-GIRLS同級王者/49.6kg)
判定2-1 (朝武30-28/芹沢28-29/和田29-28)
※KANAが初防衛

 KANAは4月大会で紅絹と第2代王者決定戦を行い、3Rに左ハイキックでダウンを奪って判定勝ち。空手のベースのある選手だが、プロ4戦全勝という異例のスピードで初のベルトを獲得した。
 対するグレイシャアは過去にJ-GIRLS、WMCインターナショナル、WPMF日本王座を獲得し、渡辺久江、杉貴美子、いつか、松田玲奈らとしのぎを削った41戦目・37歳のベテラン。紅絹の先輩にあたり、紅絹とKANAの試合の時にもセコンドについていた。14年12月の朱里戦以来2度目のKrushの王座挑戦で、朱里戦以降は3連勝だが「精いっぱい動けるのは今年いっぱい。今年でラスト」と腹をくくる。



 1R、KANAは開始すぐから右ハイを放ち、細かく動きながら右のパンチ、蹴りを序盤から多く放って仕掛け、中盤にはバックハンドブローと左ハイの連続技でグレイシャアを脅かす。だがグレイシャアもボディから顔面につなげるパンチのコンビネーションを決め、右ローも的確に当て続け、じわじわとKANAを痛めつける。ポイントをつけるならKANAだが、まだ僅差だ。



 2RもKANAがパンチの連打で先手を取るが、グレイシャアも右アッパーをお返しし、簡単に流れを作らせない。KANAが右ボディと右ローの連打を決めはじめるが、グレイシャアはひるまず、左ミドル、左膝、左ボディフックといったボディ狙いの攻撃を返す。ラウンドが終わりコーナーに戻るKANAは苦しそうだ。



 3Rは先にグレイシャアがパンチの連打を決めるが、KANAも呼応するように打ち合うと、徐々にヒットを増やし、パンチの連打でグレイシャアがのけぞる場面も。バックブローや左ハイも当て、グレイシャアを脅かすが、グレイシャアもパンチと左ハイを返し、左の膝蹴りをボディに連打し、KANAに流れを作らせない。それでもKANAは必死に耐え、パンチとバックスピンキックを当て、最後まで攻撃を切らさない。



 両者とも攻撃を存分に出し、それでもひるまずに戦い続ける好勝負に。グレイシャアもボディ、足狙いの攻撃を効かせており、ジャッジ1者が評価したのも不思議では無かったが、KANAのほうがしっかり山場を作る大技と手数の多さで印象を残し、2者の支持を得て判定勝ちした。



 再びベルトを巻いたKANAは「KOできず、つまらない試合をしてすみませんでした。たくさんの応援のおかげで、接戦でしたが勝てました。自分の実力はまだまだですが、これまで盛り上がらなかった女子格闘技を、自分が強くなって引っ張っていきます」とマイクアピール。この志の高さをわずか5戦目の時点で持っているKANAなら、その夢はかなうだろう。




第8試合 セミファイナル -67.5kg契約 3分3R(延長1R)
×牧平圭太(HALEO TOP TEAM/元Krush -67kg王者/67.5kg)
○山際和希(谷山ジム/Bigbangウェルター級王者/67.2kg)
4R 判定1-2 (和田10-9/芹沢9-10/千葉9-10)
3R 判定0-1 (和田28-29/芹沢29-29/千葉29-29)

 牧平は1月に-67kg王座から陥落して以来の試合。久々Krush登場の山際は、6月5日のBigbangで元MAキック王者のモハン・ドラゴンにKO勝ちし、8連勝と好調だ。
 1R、牧平がサウスポー、山際がオーソドックスに構え、ミドル、ローの応酬。色の白い山際の左内腿は早くも赤く腫れるが、まだバランスは崩れない。体格で劣る山際だが、体格差を感じさせない攻撃の重さがあり、右ミドルを当てた時の炸裂音が大きく、その都度場内はどよめく。



 2Rも同じ構図で、やや牧平の蹴り数が上だが、均衡状態はなかなか崩れない。3Rもしばらく同様だったが、中盤を過ぎると、山際の右ミドル、ローのヒットも増え好印象。山際の追い上げが評価され、延長に突入する。
 延長Rは接戦となり、互いにミドル、ローを当て、消耗戦となるが、山際が右ローを当てると、足を刈るような形ではあるが、そのまま牧平が前のめりで倒れてしまう場面も。山際は右ストレートも随所で当てて好印象を残し、判定は割れたが2票を獲得。元王者狩りに成功した。




第7試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
○大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/59.9kg)
×原田ヨシキ(マッハ道場/60.0kg)
4R 判定3-0 (芹沢10-9/千葉10-9/和田10-9)
3R 判定2-0 (芹沢30-29/千葉29-29/和田29-29)

 1Rは互いにローを当て、原田が少し優勢だが、2Rに入ると、サウスポーの原田に大沢が右ロー、右ミドル、右フック、左ボディ等をうまく当てる場面が目立ち始めて優勢に。3R、大沢が随所で右フック、右ハイをクリーンヒット。原田のパンチは大振りで、ブロックの上から当てるものが多いが、防戦になる大沢は少し印象を悪くする。試合は延長にもつれ込むが、大沢がこれまで通り的確に右フック等を随所で当て続けて判定勝ちした。


第6試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
×明戸仁志(K-1ジムEBISU小比類巻道場/59.9kg)
○郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/59.8kg)
判定0-3 (和田28-29/勝本28-30/芹沢27-30)

 PHOENIXからチームペガサスに移籍し4月のK-1の-60kg日本代表決定トーナメント・リザーブファイトに参戦した郷州が、今度はKrushに初参戦。同トーナメント一回戦で島野浩太朗に1R KO負けした明戸と対戦する。
 1R、序盤から郷州が右ロー、左インローをうまく当て、左右の膝蹴り、左ボディも当てて明戸を追い詰める。終盤、右膝蹴りのタイミングで明戸の左フックが当たり、郷州がバランスを崩すが、ダメージは乏しく、ポイントをつけるなら郷州か。
 2R以降も郷州が右ローを効かせつつ、左ボディ、右アッパーを当て続け、明戸を下がらせ主導権。明戸も時折パンチを返すがその先が無く、郷州の完勝に終わった。


第5試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
○神戸翔太(POWER OF DREAM/TEAM AK/58.0kg)
×佐野天馬(K-1ジム・チームドラゴン/57.8kg)
判定3-0 (勝本30-28/千葉30-28/和田30-27)



 神戸は4月のK-1のリザーブファイトで郷州に延長判定勝ち。その後1か月間、オランダのマイクスジムに出稽古し、今大会のメインに登場したグランダーと練習してきた。
 1R、神戸がオーソドックス主体で時折構えをスイッチしつつ、手のフェイントで佐野をかく乱しながら、右ボディ、右ローを的確に当て続け、終盤にはコーナーに詰めてのパンチの連打で佐野を追い詰める。
 2Rも同様に神戸が左の攻撃も絡めて当て続け、テクニシャンぶりを発揮するが、手数が上がってくると佐野の攻撃も当たりやすくなり、右ロー、左ボディを返すと神戸も少し表情が変わる場面も。
 3Rも神戸が左ジャブ、左ボディの連打を度々決めるなどして佐野を追い詰める。佐野も打ち合いでパンチを返して沸かせるが、腰が落ちてしまうのは佐野のほうで、ポイントをきっちり重ね続けた神戸の勝利となった。


第4試合 -65kg Fight 3分3R
○中澤 純(ワイルドシーサー群馬/元INNOVATION&MA日本ウェルター級王者/65.0kg)
×南野卓幸(K-1ジム総本部チームペガサス/64.7kg)
判定3-0 (勝本30-27/芹沢30-27/豊永30-27)

 -63kg王座決定トーナメント準決勝で佐々木大蔵に敗れた南野は階級アップ。だが-67kgから落としてきている中澤の圧力に押されて、リングの中を回り続ける状況が続く。中澤もなかなか連打につなげられないが、右ロー、右ミドルも絡めてじわじわとダメージを与える。
 そして3R、南野の右ハイをつかんで押して下がらせると(厳密にはつかみは反則ではあるが)、そのまま左ボディを連打して南野をひるませ、左フックでダウンを奪う。その後、中澤は片手で南野をつかんで左ボディを当てて苦しめるが、つかみで注意を受ける。試合全般を支配していたのは中澤で、つかみが無くても勝てていたとは思うが、K-1ルールのつかみの規制の運用の難しさを感じる試合だった。


第3試合 -70kg Fight 3分3R
○廣野 祐(NPO JEFA/元Bigbang&J-NETWORKスーパーウェルター級王者、元J-NETミドル級暫定王者/69.7kg)
×秋元和也(K-1ジム・シルバーウルフ/69.8kg)
3R 0'58" KO (左ストレート)

 4月のK-1で松倉信太郎にリベンジし勢いに乗る秋元は、3月のK-1初戦で小鉄に判定勝ちした3冠王・廣野との一戦が用意されたが、ここで王座挑戦への道に黄信号が灯ることに。
 1Rからサウスポーの廣野とオーソドックスの秋元が、肩と胸をつけるようなクリンチを繰り返し、なかなか思うように攻撃を当てにくい状態が続くが、随所でコツコツ左の膝を相手のボディに突き刺して相手を削ったのは廣野のほう。3Rに膝を効かせた後、苦し紛れに肩をつけてくる秋元に左ストレートを効かせると、スタミナが切れた秋元はワンテンポ遅れるようにしてダウンし、そのままカウントアウト。廣野のKO勝ちとなった。


第2試合 -55kg Fight 3分3R
×結城将人(U.M.A./54.7kg)
○江川優生(POWER OF DREAM/55.0kg)
判定0-3 (25-30/26-30/26-30)

 1R、序盤から江川の左のパンチが時折結城の顔面を捕らえ、終盤に左フックを当てると、ボディ打ちも絡めた左右のパンチの連打でスタンディングダウンを奪い、終盤にも左フックでダウンを奪う。2Rは序盤こそパンチの連打で結城を後退させるも、中盤以降は慎重に。そのままズルズルと行き、KOはできなかったが、大差をつけ勝利した。


第1試合 -65kg Fight 3分3R
○松下大紀(NPO JEFA/64.6kg)
×篠原悠人(DURGA/K-1甲子園2015 -65kg優勝/65.0kg)
2R 3'03" KO (ボディへの左膝蹴り)

 4月のK-1でのK-1プロ部門での初戦をKO勝ちで飾った篠原がKrush初登場。試合前から激しいにらみ合いを繰り広げ、左ストレート、左テンカオを当て松下を苦しめる。だが中盤から攻め手が減ると、、2Rに入って息を吹き返した松下がパンチと膝をボディに集めて挽回し、パンチの連打でダウンを奪うと、最後は左膝の連打で篠原をマットに沈めた。


オープニングファイト第3試合 HEAVYWEIGHT Fight 3分3R
×訓-NORI-(K-1ジム総本部チームペガサス/98.0kg)
○工藤勇樹(エスジム/蹴拳インプレッションルール・ライトヘビー級王者/90.5kg)
判定0-3 (28-29/28-30/27-30)

オープニングファイト第2試合 -70kg Fight 3分3R
×神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER/69.8kg)
○和島大海(月心会・チーム侍/第1回K-1アマチュア全日本大会Aクラス-70kg優勝/69.6kg)
2R 2'37" KO

オープニングファイト第1試合 女子-47kg契約 2分3R
○平岡 琴(K-1ジムYOKOHAMA TEAM TORNADO/極真会館2014年全日本女子軽量級(55kg)優勝/46.8kg)
×松井ゆかり(剛生ジム/46.8kg)
1R 0'43" KO

Home > REPORTS > Krush > KANA、グレイシャア亜紀との激闘制し初防衛。ピケオー、山崎陽一に圧勝:7.18 後楽園

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

センチャイムエタイジム
JR中央線・東京メトロ東西線「中野」徒歩9分
ラジャダムナン&ルンピニーの元ランカーが本物のムエタイを個人指導。親子でムエタイを学べるコースも土曜昼オープン!

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について