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中島弘貴、ピケオーに敗れ-70kg王座陥落。KANA、4戦目で王者に:4.10 後楽園

Krush.65
2016年4月10日(日) 後楽園ホール
 中島弘貴は昨年のK-1 -70kg初代王座決定トーナメント準優勝のジョーダン・ピケオーを挑戦者に迎えKrush -70kg王座2度目の防衛戦。「自分が負けたら日本の70kgが終わる」と強い危機感を持って臨んだが判定負けに終わった。3戦全KO勝ちの超新星・KANAは、45戦目のベテラン・紅絹のパンチのコンビネーションに苦しむが、3Rに反撃し左ハイでダウンを奪い判定勝ち。「これからの女子の格闘技は自分が引っ張っていきます」と宣言した。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 メインイベント Krush -70kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/王者/69.7kg)※2度目の防衛戦
○ジョーダン・ピケオー(オランダ/マイクスジム/挑戦者/69.7kg)
判定0-3 (豊永28-30/千葉26-30/和田26-30)
※ピケオーが新王者に

 中島は昨年10月の山内佑太郎戦で初防衛して以来の防衛戦。挑戦者のピケオーは昨年5月に日本に初上陸し、佐藤嘉洋をKO。続く7月のK-1 WORLD GPの-70kg初代王座決定トーナメントでは渡部太基、サニー・ダルベックをKOし、決勝ではマラット・グレゴリアンにKO負けしたが、準優勝の好成績を残している。そのトーナメントで中島は一回戦でダルベックに2R KO負けしており、ピケオーのほうが成績は上。防衛戦とはいえ挑戦者のような立場で、中島は「自分が負けたら日本の70kgが終わる気がする」と強い責任感も抱きながらリングに上がる。なお、今回から、Krushの使用グローブはメキシコのレイジェス製から、K-1オフィシャルのアジャスト製に変わっている。



 1R序盤から、ピケオーが圧力をかけ、左ハイや左右のストレートを当て、中島はロープを背負う状況が続くが、ピケオーの攻撃の終わりにうまく右フックを合わせると場内がどよめく。序盤の一発はまだ威力は不十分だったが、中盤過ぎに同じように右フックを当てると、ピケオーは一瞬ぐらつく。するとピケオーは危機感を持った様子で逆に圧力がアップ。手数も増え、中島は苦しむ。それでも1Rは耐えきれそうな雰囲気だったが、終盤にピケオーが前蹴りで中島をコーナーまで下がらせると、そのまま左ストレートをヒット。中島は膝から崩れ落ちダウンしてしまう。
 2Rもピケオーの右ハイをもらい、中島は力なく倒れるが、ガードの上から押されるような形のためスリップ扱いに。だがピケオーも1Rに比べると勢いが低下。すると次第に中島も回復し、単発ながらも左のテンカオやローを返すように。ヒットはしないが不意打ちの右ハイでもピケオーをのけぞらせ、少し流れが変わって来た。



 3R開始時、ピケオーはマウスピースの装着が遅れ、遅延行為とみなされ朝武レフェリーから注意を受ける。中島がコツコツと足とボディ狙いの攻撃を続けると、ピケオーは少し疲れてきた様子を見せる。だがなかなか決定打を与えられずにいると、ピケオーも残りの力を使い切らんとばかりに、右ボディ、右膝蹴り、右ローを当て、中島を苦しめる。当たらなくても飛び膝、ハイでも勢いよく攻め続ける。中島は起死回生の右ハイを放つが、スピードが出ずかわされてしまい、そのまま試合終了。「自分が終わると日本の-70kgが終わってしまう気がする」と話していた中島は、最後まで勝機を見出そうと必死に戦ったが、ピケオーの壁は高く、判定負けに終わった。




第8試合 セミファイナル 第2代Krush女子王座決定戦 -50kg契約 3分3R(延長1R)
○KANA(K-1ジム・シルバーウルフ/50.0kg)
×紅絹(NEXT LEVEL渋谷/元J-GIRLSミニフライ級王者、SB日本女子ミニマム級(48kg)2位/50.0kg)
判定3-0 (千葉29-28/朝武29-28/和田29-27)
※KANAが新王者に

 昨年9月にプロデビューし、2月まで3連続KO勝ちの快進撃を続けるKANA。朱里のベルトを狙うと公言し続けていたが、朱里のMMA転向に伴うベルト返上により紅絹(もみ)との王座決定戦が組まれた。
 紅絹はKrush初参戦。J-GIRLSミニフライ級(47.63kg)で12年に美保を破って王者となり、昨年11月に山口友花里に敗れ2度目の防衛に失敗している。戦績44戦24勝(2KO)14敗6分。RISE、シュートボクシングでも-48kgでの試合が主体のため、今回は実質1階級上での戦いとなる。身長もKANAが160cm、紅絹が148cmで、12cmもの差があるが、田嶋はる、Little Tiger、神村エリカら各団体のトップ勢との対戦で培ったテクニックでKANAを手こずらせる。
 試合前には90年代に活躍し、WKA世界女子ムエタイフライ級&バンタム級、UKF世界女子スーパーバンタム級の王座獲得実績のある熊谷直子さんが両選手に花束を贈呈する。



 1R、サウスポーに構えた紅絹は回って距離を作りつつ、KANAがローやミドルを放つタイミングで右フックを合わせる。KANAの攻撃をもらって一瞬顔をしかめても、すぐステップして連打を許さず、KANAの右ハイもブロックを続け、完全に流れを作らせない。
 2R、KANAが右の飛び蹴りを放ってきたタイミングで、紅絹は右フックを合わせてぐらつかせると、その後は右ボディから左フックにつなぐパターンを度々決める。1R同様、KANAの蹴りをもらっても動きを止めず、時折バックハンドブローも絡め、当たらないもののKANAを遠ざける。ジャッジ3者ともパンチをうまう当てた紅絹にポイントをつける。



 まさかの劣勢となったKANAだが、3Rになるとさすがの紅絹も、KANAのローキックをもらうと少し足が止まるようになり、それに伴いKANAの重いパンチのヒットも増える。左右のハイをガードしても体が流れるようになってきた。それでも紅絹は左右のフックをお返しし、必死で抵抗するが、KANAの勢いは止まらず。KANAは右の前蹴り、右ミドルでも紅絹を苦しめ、残り1分を切ったところで、紅絹がパンチを振り回して前に出たところでKANAが左ハイを合わせ、ガードの空いてしまった紅絹はダウン。これが決定打となり、KANAが判定勝ちで初のベルトを獲得すると、嬉し涙を流した。



 KANAは「対戦相手の紅絹選手、滅茶苦茶強かったです。ありがとうございました。たくさんの応援のおかげで勝つことができました。もっと強くなります。これからの女子の格闘技は自分が引っ張っていきます」とアピールした。






 2月に引退を表明した山本優弥(Booch Beat/K-1 WORLD MAX '09 世界トーナメント3位、元全日本ウェルター級王者)の引退セレモニーが行われ、過去激闘を繰り広げた佐藤嘉洋、山内佑太郎、城戸康裕、牧平圭太が花束を贈呈した。



◆山本優弥「今、ライバルに上がってもらってったけど、みんなデカい(笑)。このリングから話をするのは最後だと思うのですが、リングは試合のために上がる場所です。マイクを持てるのも勝者、選ばれた人間だけです。ここから物を言うのを許してください。
 このリングに大きい男2人が入ったら凄く狭いんです。試合前はいつも緊張しないよう、上がった時も何も考えないようにしましたが、相手が目の前に来たら凄い怖かったです(涙ぐむ)。
 応援してくれる人がいなければ、僕の存在価値は全くないことはずっとわかっていました。11歳で空手を始めて、何も一生懸命になれる人間じゃなかったですけど、技の巧い先生、先輩に憧れ、空手、キックを続けました。14年も続けられたのも今でも不思議です。僕を見に来てくれる人に何を感じて帰ってもらいたいか考えながら日々トレーニングしていました。命を懸けて戦って来たけど、体が無理になりました。生きてこのリングを降りられることをうれしく思いますが、命を懸けてリングに立ち、生きてリングを降りることが恥ずかしい気持ちでいっぱいです。



 空手を始めた時から教育者になりたかったです。今日のトランクスには今までのスポンサーの名前を全部入れています。スポンサーの方からはお金や何かをもらうだけでなく、多くを教えてもらいました。教えて良かったと思ってもらえるよう、心の強い人間を育てる教育者になります。
 いつもいっぱい話過ぎるんで、変な風になる前に。リングをここで降りますが、選手としての山本優弥だけでなく、リングを降りてからも、色んなことに立ち会ってくれたらうれしいです。2016年4月10日、山本優弥はここに引退します。ありがとうございました」


第7試合 初代Krush -53kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
×隆聖(ドージョー☆シャカリキ/53.0kg)
○武居由樹(POWER OF DREAM/53.0kg)
2R 2'15" KO (右アッパー)

 この試合前、反対ブロックで亀本勇翔の計量失格で不戦勝となった上羽優希がリングイン。勝利者トロフィーを受け取ると、「今回このような形になり、とても残念で、昨日は何も考えられなかったんですけど、腐らず6月12日の王座決定戦で、今まででやってきた強い自分を出して、Krush最高の試合をして、しっかりベルトを巻けるよう頑張ります」と話す。



 1R序盤から、サウスポーの武居が左ミドル、左膝蹴り、左ローを的確に当て続けて主導権。接近戦で右のパンチをもらう場面もあったが、すぐ立て直すと、2Rに左ローを効かせた後、構えて両者近づいたタイミングで不意打ちの右アッパーをクリーンヒットし、隆聖をマットに沈めた。
 この試合後リングに上がった上羽は「試合見て無茶苦茶強いと思いました。実力は正直上かと思ったのですが、負けるわけにはいかないので、次の試合、引退を賭けてベルトを取りに行こうと思います」と宣言。武居は「足立区からきたパワーオブドリームの武居です。今日は応援ありがとうございます。次もしっかり倒します」と話した。



第6試合 初代Krush -53kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○上羽優希(Desperado.TSK japan/WPMF日本スーパーフライ級王者、元J-NETWORK王者/52.7kg)
×亀本勇翔(K-1ジム・チームドラゴン)
不戦勝 (亀本の計量失格)

第5試合 -60kg Fight 3分3R
דDYNAMITE”高橋佑太(Y'ZD GYM/蹴拳ムエタイ・ライト級王者/59.6kg)
○稲石竜弥(TEAM OJ/60.0kg)
判定0-2 (29-30/29-29/29-30)


第4試合 -55kg Fight 3分3R
×貴章(Gwinds/KDN/55.0kg)
○西京春馬(K-1ジム・チームドラゴン/K-1甲子園2015 -55kg優勝/55.0kg)
2R 2'10" KO (左ミドルキック)

 元々国際戦を3月大会に予定していた西京だが、相手変更が重なり今大会にシフト出場。サウスポーの左インローを効かせた後、左ミドル一発で貴章をマットに沈めた。




第3試合 -63kg Fight 3分3R
○眞暢(TEAM ONE LINK/65.5kg→63.8kg)
דバズーカ”巧樹(菅原道場/63.0kg) ※齋藤“バズーカ”巧樹 改め
2R 2'09" KO (3ダウン:パンチ連打)
※計量オーバーの眞暢はファイトマネー50%没収、1R減点2、眞暢10オンス・バズーカ8オンスのグローブハンデ


第2試合 -55kg Fight 3分3R
○伊澤波人(K-1ジム・チームドラゴン/54.8kg)
×kazyosi(K-1ジム・シルバーウルフ/54.7kg)
判定2-0 (長瀬29-29/勝本30-28/三浦30-29)


第1試合 -58kg Fight 3分3R
×藤橋 光(K-1ジム・シルバーウルフ/58.0kg)
○大岩龍矢(K-1ジム・チームドラゴン/58.0kg)
2R 2'33" KO


オープニングファイト第3試合 -63kg Fight 3分3R
×KAZUHIRO(BTC GYM/62.7kg)
○近藤拳成(大成会館/62.7kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

オープニングファイト第2試合 -67kg Fight 3分3R
○松本篤人(バンゲリングベイ・スピリット/66.7kg)
×栗原圭祐(Fighting Kairos/66.7kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

オープニングファイト第1試合 -63kg Fight 3分3R
○石川祐樹(K-1ジム・シルバーウルフ/62.8kg)
×木村茂樹(REX JAPAN/62.4kg)
1R 1'01" KO

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