Home > REPORTS > Krush > 渡部太基、牧平圭太との「男の勝負」制し-67kg王者に:1.17 後楽園

渡部太基、牧平圭太との「男の勝負」制し-67kg王者に:1.17 後楽園

Krush.62
2016年1月17日(日) 後楽園ホール
 -67kg王者の牧平圭太は昨年3月の王座戦でも引き分けた渡部太基を相手に3度目の防衛戦。牧平のハイ、渡部のパンチが度々炸裂しても互いにひるまず、両者の公約した「男の勝負」にふさわしい死闘となったが、延長Rに渡部が飛び膝で牧平のまぶたを切り裂いてから攻勢をキープし判定勝ち。悲願のベルトを巻くと涙を流した。
  レポート&写真:井原芳徳 (中継:GAORA SPORTS 1/29(金)20:00~22:00)


第10試合 メインイベント Krush -67kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×牧平圭太(HALEO TOP TEAM/王者/66.9kg)※3度目の防衛戦
○渡部太基(ゴールデングローブ/挑戦者/67.0kg)
4R 判定0-3 (勝本9-10/千葉9-10/豊永9-10)
3R 判定1-0 (勝本30-29/千葉29-29/豊永29-29)
※渡部が第4代王者に

 両者は昨年3月の王座戦でも戦い延長戦の末引き分け。今回は決着戦だ(※その後のKrushの規約変更で王座戦の延長Rもマスト判定となっている)。前回の対戦の後、両者とも7月の K-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメントに出場。牧平はフランスの新鋭・ディラン・サルバドールを左ローで攻略し判定勝ちしたが、準決勝では優勝者となるマラット・グレゴリアンの右アッパーで沈み、渡部は一回戦でジョーダン・ピケオーに右フックでKOされている。
 牧平はそれ以来の試合。渡部は11月14日のKrushで塚越仁志と牧平への挑戦権を争い、2Rにダウンを奪われたものの、3Rに左ストレートと左ハイで2ダウンを奪い返し逆転勝ちしている。
 この試合で勢いづいた渡部は、公開練習でも前日調印式でも牧平に「男の勝負」を要求。牧平は「します」と返答したが、試合はその言葉通りの内容となる。



 1R、両者サウスポーに構え、左ローの応酬。途中まで牧平のローが多かったが、終盤は渡部がローを連打するように。2Rに入ると牧平は左のハイ、飛び膝を当てるが、与えるダメージは小さく、渡部は終盤に左ハイと左ストレートをお返しし、一歩も引かない。



 3Rは渡部が圧力を強め、序盤から左ストレートを立て続けに当てて先手。だが牧平も左ストレート、右ハイを当て返し、ローの打ち合いでも一歩も引かない。次第に試合は白熱し、渡部が左ストレートを当てれば、牧平も左ハイをお返しする状態が繰り返され、どちらも全くひるまず攻撃を続け、場内は大歓声に包まれる。



 本戦3Rを終えた時点で牧平が1票を獲得したが、2者はドローと採点し延長へ。すると渡部は序盤から前に詰めてパンチラッシュ。牧平は回って逃れるが、渡部が追いかけて左の飛び膝をヒットすると、牧平は右まぶたをカットしてドクターチェックが入る。再開するが、渡部の勢いは止まらず、左ローを効かせつつ、左ストレートもヒット。牧平も左ハイを当てるが、3Rと違い渡部は倍返しのように左ストレートを連打し続けて、攻勢を印象付けたまま試合終了。ダメージでも手数でもはっきりと印象をつけ、文句なしの判定勝ちで渡部がベルトを巻いた。



◆渡部のマイクアピール
「やっと一番になれました。最初に牧平選手、応援団の皆さん、ありがとうございました。僕の応援団も320人が来てくれて力になりました(人数の多さに場内がどよめく)。そしてKrushファンのみなさんありがとうございました。
 夢だったチャンピオンも目標に変わって、この手にベルトを取りました。これまで失敗をいっぱいして、思い通り行かない日もありましたけど、あきらめないで良かったです(涙目に)。
 私事ですけど、去年入籍しまして、嫁さんありがとう。お願いごとですけど、5年前に他団体でベルトを巻いた時に、両親と写真撮ってないんですね。両親をリングに上げたいんですけど。(両親と夫人と記念撮影をした後)お母さん、丈夫に生んで育ててくれてありがとうございました。2016年、-67kg王者として最強のチャンピオンになります。Krush、K-1、渡部太基をよろしくお願いします」



第9試合 第4代Krush -63kg王座決定トーナメント一回戦Aブロック 3分3R(延長1R)
×原田ヨシキ(マッハ道場/62.9kg)
○平本 蓮(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1甲子園2014優勝/62.8kg)
2R 1'11" KO (左ストレート)

 昨年9月、山崎秀晃が3度防衛した-63kg王座を返上。年が明け1月から8選手による第4代王座決定トーナメントがスタートする。準決勝は3月20日、決勝は6月12日、いずれも後楽園大会で実施される。
 平本はプロ4戦目で木村ミノル戦にも抜擢された17歳の注目株だが、続く11月のマサロ・グランダー戦では持ち味を発揮できず連敗。世界の壁にぶつかり、まずは地に足をつけてKrushでタイトルを獲るところから新年をスタートする。

 一回戦の相手はKrushの常連になりつつあるMMA選手のサウスポー・原田。平本は右のインローとミドルを強打して原田の動きを止めると、パンチラッシュで追い詰める。終盤には右フックを当てダウン気味に倒し、和田レフェリーはスリップと判断するが、ダメージは着実に与えている。

 そして2R、平本が序盤から左のローを効かせて原田の動きを止めると、原田の苦し紛れの左ミドルのタイミングで右ストレートを2連打してダウンを奪取。原田は立ち上がるがダメージは大きく、最後は平本がコーナーに詰めての左ストレートで原田をマットに沈めた。
 勝った平本は涙を流しながら「ここ2戦、強敵に2連敗して、毎日プレッシャーで寝れない日もありました。でも(師匠の梶原)龍児さん、お父さんや、色んな人の支えがあって素晴らしい勝利ができました」と話し、「何が何でもこのトーナメントでチャンピオンになりたいです」と宣言した。


第8試合 第4代Krush -63kg王座決定トーナメント一回戦Aブロック 3分3R(延長1R)
○泰斗(GET OVER/63.0kg)
×早坂太郎(名古屋JKファクトリー/62.9kg)
3R 2'42" KO (3ダウン:パンチ連打)

 泰斗は8月の名古屋大会でNOMANの持つ-65kg王座に挑むも延長ドロー。今回、2年ぶりに-63kgに落とし初のベルトを狙う。早坂は11月の眞暢戦でKO負けを喫したが、ダウンを先取し好勝負を展開した。
 1R、サウスポーの早坂が、先輩の佐藤嘉洋を彷彿とさせる、右ジャブ、右前蹴りからの左ミドルを度々ヒット。2Rには左ミドルの後に左ストレートも絡めて、じわじわと泰斗を追い詰める。



 なかなか攻撃が出せない状態の続いた泰斗だが、3R、早坂のパターンを把握すると、右前蹴りのタイミングで左フックを合わせてひるませ、後退した早坂に再び左フックを当ててダウンを奪取。これで一気に形勢逆転すると、バックスピンキックやハイキックも当てて追い詰めつつ、ロープに詰めて右ボディを効かせ再びダウンを奪い、最後は早坂をコーナーに詰めての膝とパンチの連打でマットに沈めた。


第7試合 第4代Krush -63kg王座決定トーナメント一回戦Bブロック 3分3R(延長1R)
○佐々木大蔵(K-1ジム・チームドラゴン/63.0kg)
×東本央貴(MAD MAX GYM/63.0kg)
判定2-0 (芹沢30-30/豊永30-29/和田30-29)

 佐々木はこのトーナメント出場が決まってから「第4代Krush-63kg王者になる佐々木大蔵です」という挨拶を恒例化しており、山崎に続きチームドラゴンにこのベルトをもたらす思いが強い。一回戦の相手は12年9月のKrush YOUTH GPで延長判定2-1で敗れた相手であるサウスポーの東本だ。
 両者ジャブを突きながら距離を取り、ミドルの応酬を繰り広げるが、なかなか均衡が崩れない。だが2R終盤あたりから、佐々木の右のミドル、インローのヒットが少しずつ増え、東本は空振りが増加。3Rは佐々木が右膝、右ミドル、左ハイ等を当て続け、東本のクリンチを誘う状況を作り、僅差ながらも判定勝ちし、リベンジと準決勝進出を果たした。


第6試合 第4代Krush -63kg王座決定トーナメント一回戦Bブロック 3分3R(延長1R)
×眞暢(TEAM ONE LINK/63.0kg)
○南野卓幸(K-1ジム総本部チームペガサス/62.6kg)
3R 1'57" KO (パンチ連打)

 眞暢は11月大会で早坂に逆転KO勝ちして以来の試合。南野は大阪の大会で活躍していたが、昨年春に高校を卒業後に上京しチームペガサス入り。この1年の成長が問われるトーナメントとなる。
 1R、眞暢が着実に右ローを当て、2Rには序盤からカウンターの左フックでダウンを先取し、順調な試合運びに見えた。
 だが2R中盤、追い詰められた南野は逆に圧力を上げると、コーナーに詰めての左フックをクリーンヒット。これで眞暢の動きが止まると、パンチラッシュでスタンディングダウンを奪う。その後も南野が攻め続け、終盤にもパンチ連打でダウンを奪うと、3Rにはコーナーに詰めてのボディと顔面へのパンチの連打で2ダウン目を奪ったところで芹沢レフェリーがストップ。見事逆転勝ちで南野が初戦を突破した。


第5試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
×戸邊隆馬(K-1ジム・シルバーウルフ/58.0kg)
○佐野天馬(K-1ジム・チームドラゴン/58.0kg)
判定0-3 (和田25-29/千葉25-29/豊永25-30)

 -55kgのトップ戦線で活躍した戸邊が、減量苦のため階級アップしたが、1R中盤からカウンターの右フックをもらってダウン。終盤にも右フックのタイミングで右ハイを合わせられ2ダウン目を喫し窮地に立つ。2Rにも右ハイでダウンをしてしまう。



 だが、戸邊は意外なほどにダメージは小さく、左ボディを効かせて上下に連打するパンチで佐野に反撃。3Rは途中バッティングで左まぶたを深く切り、2度のドクターチェックが入るが、怒涛のパンチラッシュで佐野をロープに詰め続け、2R途中までが嘘のような展開に持ち込み、超満員の会場は大盛り上がりに。結果、大差をつけての佐野の勝利だったが、戸邊にも暖かい拍手が起こった。


第4試合 女子-46kg契約 2分3R
×Little Tiger(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/元WPMF世界ピン級王者/45.7kg) 
○キル・ビー(台湾/アイアンボクシングジム/シュートボクシング女子ミニマム級(48kg)6位/45.2kg)
判定0-3 (29-30/28-39/27-30)

 ムエタイで長年活躍した32歳のベテラン・Little TigerがKrush初参戦。対するキル・ビーはボクシング2013年台湾大学選手権優勝の実績もある20歳。過去3度シュートボクシングに参戦し、9月のSB愛知大会ではJ-GIRLSミニフライ級1位のUnion朱里に延長判定勝ちしている実力者だ。試合はキル・ビーが先手先手で回転の速いパンチを出し、右膝蹴りにつなげるパターンが続くことに。Tigerはサウスポーからの左ミドルを当てるが、最後までキル・ビーの勢いを止められず完敗に終わった。




第3試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
○石田圭祐(K-1ジム・チームドラゴン/55.0kg)
×貴章(Gwinds/TDN/54.8kg)
2R 0'53" KO (左フック)

 1R、石田が右ハイをクリーンヒットしつつ、右ローもじわじわ効かせ、終盤に飛び込むような形で放った左ストレートでダウンを奪取。2Rも右ハイ、バックスピンキックを連続で当てつつ、最後は右ローを効かせ動きを止めると、コーナーに詰めての左フックでマットに沈めた。


第2試合 -58kg Fight 3分3R
○朝久裕貴(朝久道場/57.3kg)
×大岩龍矢(K-1ジム・チームドラゴン/57.8kg)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)

 朝久が左のミドル、ロー、ハイ、前蹴りを当て続け、大岩の前進もうまくいなしながら優位をキープし勝利した。


第1試合 -65kg Fight 3分3R
○松下大紀(NPO JEFA/64.2kg)
×上田誠也(Number.8/65.0kg)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)
※1R左ストレートで上田に1ダウン、2Rホールディングの反則の累積で上田に減点1


オープニングファイト第3試合 -58kg Fight 3分3R
×鈴木雅博(K-1ジム・チームドラゴン/第26回全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会優勝/57.8kg)
○山本直樹(Booch Beat/58.0kg)
判定0-2 (29-29/29-30/28-29)


オープニングファイト第2試合 -53kg Fight 3分3R
○隆聖(ドージョー☆シャカリキ/52.8kg)
×笠見玲慈(TEAM OJ/52.5kg)
1R 0'39" KO


オープニングファイト第1試合 女子-47kg契約 2分3R
△平岡 琴(K-1ジムYOKOHAMA TEAM TORNADO/極真会館2014年全日本女子ウェイト制空手道選手権大会軽量級(55kg)優勝/46.7kg)
△斎藤史奈(月心会/46.0kg)
判定1-0 (30-30/29-28/29-29)

Home > REPORTS > Krush > 渡部太基、牧平圭太との「男の勝負」制し-67kg王者に:1.17 後楽園

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

格闘技医学会
有楽町線・副都心線直通 東武東上線「朝霞」南口 徒歩1分
強くなるを、医学する。現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について