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堀尾竜司、連続KO勝ちで-55kg王座獲得。レオナ・ペタス、山本真弘に判定勝ち:8.14 後楽園

Krush.56
2015年8月14日(金) 後楽園ホール
 -55kg王座決定トーナメントは、堀尾竜司が準決勝で戸邊隆馬を右飛び膝、決勝で匠を右ハイキックでKOし優勝。前王者の大雅に続きTRY HARD GYM勢がベルトを手にした。山内佑太郎は小鉄を下し-70kg王座挑戦権を獲得。レオナ・ペタスはサウスポーの山本真弘を完全攻略し、-60kg王座挑戦に前進した。
  レポート&写真:井原芳徳


第4代Krush -55kg王座決定トーナメント



第1試合 準決勝 3分3R(延長1R)
○匠(チームドラゴン/54.8kg)
×結城将人(チャモアペットムエタイアカデミー/55.0kg)
判定3-0 (豊永30-29/朝武30-28/和田30-28)

 大雅が左拳の負傷で返上した55kg王座を賭け、8選手によるトーナメントが6月大会から開幕し、今大会で準決勝、決勝が一日で行われる。匠と結城は2013年3月のWILDRUSHリーグで戦い、匠が判定勝ちしている。匠は子供のころから背中を見続けてきた梶原龍児氏の入場テーマを流し、その後は自分の入場曲を流し登場。今回の試合への熱い気持ちをアピールする。セコンドにも梶原氏がつく。

 1R、序盤から結城が圧力をかけ、左右のローを匠の前足に当てると少し流れる場面もあったが、匠は梶原譲りの左右のボディフックをヒットし挽回。2R序盤は結城の右ハイをもらってしまい、バッティングによる右まぶたのカットと鼻血で苦しむが、執拗にボディ打ちを続けると結城は失速。匠の左ストレートのヒットも増えてくる。3Rはボディ打ちも絡めつつ、左右のストレート、フックを度々当てて、結城の右ハイもブロックして攻め続け、逆転勝ちに成功した。




第2試合 準決勝 3分3R(延長1R)
○堀尾竜司(TRY HARD GYM/54.7kg)
×戸邊隆馬(シルバーウルフ/55.0kg)
2R 1'06" KO (右飛び膝蹴り)

 両者は1月のK-1で対戦し、堀尾が1Rにダウンを奪い判定勝ちしている。1Rしばらく、戸邊は左ジャブを突きつつ、右ロー、左ミドル等を当て、悪くない滑り出しだった。だが堀尾が左ミドル、右の前蹴りを当てると、その後もボディ狙いで左膝蹴り、左ボディフックを効かせて下に意識を向けさせ、右の飛び膝をアゴにクリーンヒットし早速ダウンを奪うことに成功する。
 さらに堀尾は戸邊に対しパンチと飛び膝でラッシュ。戸邊は鼻血を出しながらも耐え抜く。2Rに持ち込まれると、堀尾は戸邊の右ローをもらって少しぐらついてしまったが、堀尾は一瞬の隙を突いて、再び右の飛び膝をクリーンヒットし、戸邊をマットに沈めた。




第9試合 決勝戦(王座決定戦) 3分3R(延長1R)
×匠(チームドラゴン)
○堀尾竜司(TRY HARD GYM)
2R 3'00" KO (右ハイキック)
※堀尾が新王者に

 両者は4月大会で対戦し、堀尾が判定勝ちしている。匠は準決勝で偶然のバッティングで切られた右まぶたにテープを貼った状態だ。
 1R、プレッシャーをかけるのは堀尾のほうで、匠は度々コーナーを背負うが、なかなか目立った攻撃は出させない。中盤に右フック、終盤に右ローをもらうと少し嫌がるが、まだ問題は無さそうだ。
 2Rに入ると堀尾の手数が上がりだし、右ロー、左右のフックのヒットがじわじわ増えてくる。だが、ここから試合が動き出すかというところで、アクシデントが発生。匠は再びバッティングの被害者となり、今度は左まぶたを切られドクターチェックが入る。試合は再開するが、匠の出血は止まらず、両まぶたが血でふさがる。堀尾は容赦なくパンチと飛び膝で前に出て、匠は防戦一方に。左ストレートを一発返すが、堀尾の勢いは止まらず。そしてラウンド終了間際、堀尾はパンチの連打で匠を後退させた後に右ハイをクリーンヒット。ダウンした匠は立ち上がれず、堀尾のKO勝ちとなった。



 アクシデント絡みではあったものの、堀尾が準決勝・決勝共に、トータルスキルの高さを存分に見せつけて優勝。ベルトを巻くと、「このトーナメントが決まり、11月の結城選手との試合から、戸邊選手、匠選手と、このトーナメントにも出ている選手たちに勝たせてもらったんですけど、ここでベルトを逃したら、今までのことは水の泡になると思っていたので、ここまで僕を成長させてくれたトーナメント出場者みんなに感謝しています。Krush全体を応援するお客さんにも、チームのみんなにも感謝です。このベルトを取れたのはみんなのおかげです。これから僕がKrushの55kgを盛り上げます。今日は第3代王者の大雅君の誕生日です。大雅君が手放したベルトをTRY HARD GYMに持って帰って、『誕生日おめでとう』と言えるのがうれしいです。Krushはもっと大きな大会になると思いますので、みなさん楽しみましょう」とマイク。人柄の良さも現れる誠実なコメントだった。




◆堀尾「最高の気分です。リング上でも言いましたけど、一回勝ってる選手がたくさん出ていて、負けられないプレッシャーが大きかったですね。
(準決勝の飛び膝のKO勝ちについて)あれでKOするのを決めてたわけじゃないんですけど、やっている間に『入るな』と思って、セコンドの声も聴きながらタイミングもわかり、勝負をかけました。舞い上がるような勝ち方をしたので、『もうやり切った』という感じにならないよう、決勝までの時間は、決勝のことをずっと考えながら過ごしていました。戸邊選手のローが効いていたんですけど、痛いから動かないじゃなく、逆に動いて慣れて決勝に備えました。決勝のハイも狙ってたわけじゃなく、流れで行きました。
(連勝の秘訣は?)冷静に相手を見て、穴をセコンドと見つけて、先手先手で攻めていく技術では相手選手に勝っていますし、どっちも2R決着だったのでお見せできなかったですけど、試合が続いてボロボロになっても負けない自信があります。
(マイクアピールも今のコメントも丁寧ですね)試合でアドレナリンが出て頭の回転が速くなってるからだと思います(笑)
(Krushのオープニングファイトから這い上がり、感慨もひとしおでは?)キックを始めた頃は殴られるのも嫌だし、逃げてばっかりだったんですけど、投げずに頑張ってきて良かったです。続けることの大事さを感じました。でも、ここからだと思っているので、僕がKrushを盛り上げる中心人物になれるよう努力します」


ワンマッチ


第8試合 セミファイナル Krush -70kg次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
○山内佑太郎(HALEO TOP TEAM/69.4kg)
×小鉄(K-1ジム目黒TEAM TIGER/69.8kg)
判定3-0 (豊永30-29/咲田30-29/芹沢30-28)

 全日本キック、WBCムエタイ日本でベルトを取った実績のある山内は、1月の王者決定トーナメント一回戦で山崎陽一にKO負けして以来の試合。小鉄は4月のK-1のオープニングファイトでK-Jeeに1R KO勝ちし、3連続KO勝ち中だ。この試合の勝者は10月4日に王者の中島弘貴に挑戦する。

 1R、小鉄が圧力をかけ、山内はガードを下げて回って距離を取り、両者とも右ロー主体で攻める。均衡状態が続くが、2R開始すぐ、バッティングで山内が左まぶたを切ったところから試合が動き出す。2分近くドクターチェックで止血が行われると、再開後、山内は左ジャブのフェイントからの右ストレートをクリーンヒット。小鉄がぐらつく。打ち合いがになだれ込むと、山内もパンチをもらって一瞬ひるむが、下がることなく攻撃を続け、右のストレート、さらに“山ちゃんキック”の異名もある独特の軌道の顔面狙いの右の前蹴り、カカトを叩き込むようなバックスピンキックを当て、主導権を維持する。
 3Rも山内の勢いは止まらず。小鉄のパンチをもらって一瞬苦しそうな表情を浮かべても、気持ちを切らさず、パンチ、前蹴り、ハイキック、バックスピンキックを出し続ける。スピードでは若い選手に劣るものの、独特のリズムと攻撃パターンで小鉄をかく乱し、しっかりと一発一発を叩き込み続け、小鉄の反撃を封じ完勝した。



 試合後、中島もリングインすると「次、山内選手と3度目で、、これまで1勝1敗です。次は力の差を見せつけて防衛できるよう仕上げて来ます」とコメント。山内は「1勝1敗なんで、次で決着つけたいと思います。しっかり練習して、チャンピオンもいい人間だとわかってるので、リングの上では恨みっこなしでどつき合いたいと思います」と返答し、両者が握手した。


第7試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
×山本真弘(ゴールデングローブ/元IT'S SHOWTIME世界-61kg級王者/59.7kg)
○レオナ・ペタス(バンゲリングベイ・スピリット/60.0kg)
判定0-3 (豊永29-30/芹沢29-30/朝武28-30)

 卜部弘嵩が王座に君臨する-60kg。弘嵩は9月の防衛戦を控えており、その次の挑戦権を占う重要なカードとなる。5月4日の後楽園で真弘は神戸翔太を、レオナは中村圭佑を下している。レオナはサウスポーとは初対決だが、みっちり対策を立て、前日計量後の会見では「ずっと右とだけやってきたんですけど、左とやるのが得意だと思います」と豪語。試合でその成果を存分に発揮する。



 1R、レオナは左のガードを下げてジャブでフェイントをかけつつ、右ミドルを強打。序盤こそ真弘の左フックを一発もらったが、ずっと自分の距離で戦い、終盤の接近戦では左のフックを当てて、真弘の腰が一瞬沈む場面も。
 2Rはレオナが右ミドルを当て通つつ、右の奥足狙いのロー、インローも効かせて真弘をぐらつかせる。右テンカオも鋭い。真弘も左ミドル、左フックを当ててはいるが、レオナはなかなか崩れない。
 3Rはレオナが左ジャブのフェイントから右ストレートを度々ヒット。真弘は反応できず、焦りの表情を浮かべ、上段回転蹴りを放つが距離が遠く空振り。結局、レオナが最後まで主導権をキープし完勝。大物食いを果たし、王座挑戦に前進した。




第6試合 -67kg Fight 3分3R(延長1R)
○塚越仁志(シルバーウルフ/66.9kg)
×吉川英明(チームドラゴン/66.5kg)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)

 1R開始すぐから、塚越が圧力をかけて右の膝、フック、ローをミット打ち状態で何発も当てて吉川を圧倒。だが仕留め所を逃すと、2Rは吉川の右ローをもらうと足が止まり、3Rは右フックを浴びて下がってしまう場面もあったが、火が付いた塚越は膝とパンチとハイのラッシュで劣勢を帳消しにし、予想外に苦しみながらも勝利。試合後のマイクでは「67kgのベルト、全然あきらめてないです」とアピールした。


第5試合 Krush -58kg WILDRUSH League 2015公式戦 3分3R
○小澤海斗(K-1ジムEBISU小比類巻道場/勝ち点5→8/58.0kg)
×林 京平(JTクラブジム/勝ち点1/57.8kg)
1R 1'48" KO (左飛び膝蹴り)

 林がパンチラッシュでコーナーに詰めてきたが、小澤は落ち着いてブロックした後に右フックをお返し。真っすぐ反対コーナーに下がった林に右フックをさらに当ててダウンを奪う。林は立ち上がるもダメージが残っており、小澤が左の飛び膝で再びダウンを奪いフィニッシュ。リーグ戦首位の座をキープした。10.4後楽園では朝久と対戦する。リーグ戦は残り2試合で、最高得点のKO勝ちは3点のため、林の優勝は消滅した。




第4試合 Krush -58kg WILDRUSH League 2015公式戦 3分3R
×朝久裕貴(朝久道場/勝ち点4/57.4kg)
○翔也(チームドラゴン/勝ち点3→5/57.9kg)
判定0-2 (和田28-28/勝本28-29/朝武28-29)

 両者は1月に対戦し翔也が逆転KO勝ちしている。再戦も朝久ペースで試合が続き、朝久がサウスポーからの左ミドル、前蹴り、インロー、ストレート等を当て続ける。翔也はほとんど攻撃を出さず、消極的なファイトが続いたが、3Rにクリンチの展開が続き、少し朝久が焦ってきた様子を見せたところで、左フックを当ててダウンを奪取。今回も逆転で勝利をもぎ取り、リーグ戦2位に浮上した。


第3試合 Krush -58kg WILDRUSH League 2015公式戦 3分3R
○伊藤健人(K-1ジム目黒TEAM TIGER/勝ち点1→3/57.9kg)
×藤橋 光(シルバーウルフ/勝ち点0/57.8kg)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)

 1R、サウスポーの藤橋に対し、伊藤が左ジャブでリズムを作りながら右のミドル、ハイ、ローを自在にヒットし主導権。藤橋も2Rは修正し左ミドルを返すが、ポイントを取り返すほどの連打にはならず。3Rは伊藤もやや疲れてきたものの、右のテンカオを効かせて好印象を残し判定勝ちした。藤橋は優勝戦線から脱落し、伊藤はギリギリ踏みとどまった。


オープニングファイト第3試合 -58kg Fight 3分3R
△渡辺 武(Booch Beat/57.7kg)
△翔太(シルバーウルフ/58.0kg)
判定0-1 (29-29/28-29/29-29)

オープニングファイト第2試合 -60kg Fight 3分3R
×本村謙太(朝久道場/59.7kg)
○三輪裕樹(DUROジム/60.0kg)
判定0-2 (28-30/29-29/29-30)

オープニングファイト第1試合 -58kg Fight 3分3R
△山本直樹(Booch Beat/57.8kg)
△飛翔(チームペガサス/57.6kg)
判定0-0 (29-29/29-29/29-29)


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