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卜部弘嵩、飛び膝でKO勝ち防衛。佐藤嘉洋、K-1 70kgの前にKO負け:5.4 後楽園

Krush.54
2015年5月4日(月/祝) 後楽園ホール
 1月のK-1 WORLD GP 60kg王座トーナメント決勝で弟の功也に敗れた卜部弘嵩が、Krushの同級王座の防衛戦。ヘルマン・タブエンカを3Rに飛び膝できっちりKOして見せると「俺がKrushです」とアピールした。7月のK-1 -70kgトーナメントを控えた佐藤嘉洋は、初来日のジョーダン・ピケオーに2R KO負けを喫してしまった。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 メインイベント Krush -60kg級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○卜部弘嵩 [うらべひろたか](チームドラゴン/王者/60.0kg)※初の防衛戦
×ヘルマン・タブエンカ [German Tabuenca](スペイン/ブラックブルチーム/KOファイターズ/挑戦者、WKN世界フェザー級王者/60.0kg)
3R 1'44" KO (飛び膝蹴り)

 挑戦者のタブエンカは47戦27勝(12KO)15敗5分の26歳。1月のK-1のトーナメントの準決勝で弘嵩と接戦を繰り広げたハビエル・エルナンデスと同郷で、エルナンデスと11年と昨年10月に戦い、いずれも判定負けだが、試合内容が評価され挑戦者に選ばれた。
 弘嵩は初代-60kg級王者時代を3度防衛し、13年8月に板橋寛に敗れ王座から陥落したが、昨年11月に第3代王者・大月晴明への挑戦権を獲得。しかし大月が怪我で王座を返上し、島野浩太朗と第4代王者決定戦を行い、苦しみながらも勝利し王座を奪還した。
 弘嵩はK-1の決勝で弟の功也に敗れた後も節制を続け、試合6日前の公開練習でもキレのある動きを披露。計量後の会見では「去年だと計量当日にサウナで思いっきり絞り込んでフラフラの状態で計量会場に向かうことも多かったんですけど、今日はそんなこともなく、絞ってても調子いい感じでした。体調はバッチリです」とコメント。公開練習では「大会のポスターにも『I am Krush』と書いてあるんで、俺がKrushだと見せ付けたい」と自信たっぷりに話していた。



 1R、弘嵩が次第にプレッシャーを強め、パンチ、ミドル、ローを的確にヒット。終盤にはコーナーに詰めてのパンチ連打で追い詰め、ペースを握る。試合前の言葉通り体調も良好な様子だ。2Rも弘嵩が左ボディ、右ストレートを強打するが、タブエンカはなかなかひるまず、右のパンチやバックブローをお返しする。



 3Rも弘嵩が右のボディ狙いの膝を効かせるが、タブエンカは少し苦しそうな表情を浮かべはするものの動きは落ちない。そんな中、タブエンカも左のボディ狙いの膝を効かせ、一瞬動きの止まった弘嵩にパンチラッシュ。ヒヤリとする場面だが、タブエンカが大きくパンチを振り回してくれたことで少し休むことができ、そこからタブエンカを押し返すと、タブエンカのガードの隙間を突くように右の飛び膝をクリーンヒット。奇しくもタブエンカの右足のタトゥーと同じ攻撃で棒立ちにすると、右フックを連打し、ついにダウンを奪うことに成功する。



 最後もパンチラッシュでコーナーに詰めると、右の飛び膝をヒットし、タブエンカは腰から崩れるようにノックアウト。見事なKO勝ちで初防衛に成功した弘嵩は「どうですか?俺がKrushです」と、試合前の言葉どおりにマイクアピールした。



◆弘嵩「KOじゃないとKrushのチャンピオンじゃないので、KOできて良かったです。あのエルナンデスとほぼ同じ実力の選手をKOで仕留められたのは違いますね。
(ダウンを奪うきっかけになった飛び膝について)膝を当てるつもりじゃなかったんですけど、途中から当たると思って、膝を当てるように誘導しました。パンチもらってもなかなかひるまないし、打たれ強いと思ったんで、そういう相手をKOできたのが良かったです。
(3Rは危ない距離で戦ったが?)あの距離じゃないとKO狙えなかったのはありますね。1月18日(K-1の敗戦の日)から、あの距離でも倒す練習をしてきて、完全にマットに沈める自信がありました。
(Krushの王者として今後は?)4月のK-1見て、功也がエルナンデスとやったのを見て、全然つまんないと思って、俺じゃないとダメだと思いました。世界の60kgは自分が中心で回ってると思います」
(※一夜明け会見の記事はこちら


第8試合 セミファイナル -70kg Fight 3分3R(延長1R)
×佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/ISKA世界ライトミドル級王者/70.0kg)
○ジョーダン・ピケオー [Jordan Pikeur](キュラソー/マイクスジム/WMTAベネルクス70kg級王者/69.4kg)
2R 0'46" KO (右フック)

 佐藤は1月のK-1 WORLD GPでサニー・ダルベックにKO負け。7月のK-1 WORLD GP-70kg初代王座決定トーナメント参戦を控えるが、今回のピケオー戦について「僕の中で前哨戦という意識は全くなくて、自分がこの3~4カ月で何を修正できたのか?どこが強くなったのか?を存分に試したい」と事前インタビューで話していた。
 対するピケオーはカリブ海のキュラソー島出身の24歳。戦績は18戦13勝(2KO)4敗1分。「今まで戦った選手の中でもトップクラスの相手」との対戦に備え、佐藤とも戦ったことのあるユーリ・メスから直接指導を受けたといい、準備は万端だ。
 
 そのピケオーの意気込みは試合開始から成果を見せる。伸びのある左右のストレートで佐藤を下がらせると、しばらく佐藤の前蹴りの連打やローやボディストレートをもらって後退することになるが、1R終盤に差し掛かると、右ストレートが少しずつ再び当たり出すと、これが効果を発揮。佐藤をロープに詰め、左フックでダウンを奪う。終了ゴング時に放った左フックが和田レフェリーに当たり、和田レフェリーがフラッシュダウンするアクシデントも。



 2Rに入っても佐藤のダメージは抜けず、ピケオーが右ハイキックでダウンを奪取。佐藤は鼻血を出しドクターチェックを受けるが、その時間でも十分回復せず、ピケオーの右のパンチを軽くもらっただけでまたもダウンし、和田レフェリーがストップ。伏兵ピケオーにK-1前の佐藤がまさかの黒星を喫してしまった。


第7試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
○山本真弘(ゴールデングローブ/元IT'S SHOWTIME世界-61kg級王者/59.7kg)※藤原ジムから所属名変更
×神戸翔太(POWER OF DREAM/TEAM AK/60.0kg)
4R 1'54" TKO (ドクターストップ:飛び膝蹴りによる鼻の負傷)
3R 判定1-1 (千葉29-28/和田29-30/芹沢30-30)

 神戸は3月の後楽園のセミファイナルで北井智大に2R KO勝ち。「去年(武尊との-58kg級)タイトルマッチで負けてから5連勝なんで、そろそろチャンスをください」とアピールしたところ、過去最も実績のある選手との試合が用意された。真弘は1月のK-1のトーナメントの準決勝で卜部功也にKO負けして以来の試合。一回戦のローのダメージが影響し、準決勝は思うように戦えなかった。今回は「勝ったほうがタイトルマッチを組んでもらえると信じています」と気合が入る。



 1R、サウスポーの真弘が、スピードのある左ミドル、ローを当てて先手を取るが、神戸も次第に距離感をつかみ右のミドルやハイをお返し。パンチの応酬でも互角に渡り合う。2Rに入ると互いに手数を上げるが、どちらもなかなか崩れない。3R、真弘が左フックを当てた後、偶然のバッティングで真弘が右目尻をカットしドクターチェック。それでも再開後は果敢に近距離でパンチで打ち合い、両者とも一歩も引かないまま試合を終える。



 ジャッジは三者三様で延長に突入。変わらず接近戦での打ち合いが続き、どちらもなかなか引かない。そんな中、真弘が左の飛び膝の奇襲で神戸の鼻を破壊。その後もパンチ、膝をまとめ、ドクターチェックが入るとストップ。真弘が苦しみながらも接戦をものにした。




第6試合 -70kg Fight 3分3R(延長1R)
×松倉信太郎(TRY HARD GYM/70.0kg)
○TOMOYUKI(センチャイムエタイジム/ムエタイオープン・スーパーウェルター級王者/69.5kg)
判定0-2 (勝本29-29/芹沢28-30/和田28-30)

 2月の後楽園での第3代王座決定トーナメント準決勝で元同門の先輩・中島弘貴に判定負けした松倉が再起戦。3年前に延長戦の末に敗れているTOMOYUKIと再戦した。
 1R、TOMOYUKIがプレッシャーをかけ、重みのある右ボディをヒットする度に場内はどよめく。ミドルとローの応酬で、必ず最後はTOMOYUKIがお返しし、全般に主導権を握っている印象だ。



 2RもTOMOYUKIがボディから顔面につなげるパンチの連打で松倉を下がらせるが、松倉も右ロー、左ミドル、左ボディをお返しすると、TOMOYUKIは反応して動きが止まる場面があり、印象が悪い。
 3Rに入ると両者とも距離を詰めてパンチで打ち合う場面が増え、松倉が鼻血を出すように。松倉も右ストレートをクリーンヒットするが、TOMOYUKIは変わらず打ち合いを続け、タフさを印象付け試合終了。ジャッジ1者がドローとつけたが、TOMOYUKIが順当に判定勝ちし、松倉を返り討ちにした。


第5試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
×中村圭佑(チームドラゴン/60.0kg)
○レオナ・ペタス(バンゲリングベイ・スピリット/60.0kg)
判定0-3 (豊永28-30/勝本27-30/三浦27-30)

 レオナは1月の後楽園で大月晴明と対戦。敗れはしたがダウンを2度奪い、あわやという場面を作った。今回もハードパンチャーの中村が相手だが、1Rは右ローを的確に当て続け、終盤に右フックで中村をスリップさせ主導権。2Rもパンチの連打で中村を後退させるなど好印象を残す。
 中村も打ち合いでパンチを当てるが、3Rには左耳から出血し、体力の消耗も激しくなる。終盤にはレオナが右の膝をボディに効かせると、パンチラッシュで中村をスリップさせ、中村はすぐ立ち上がれず印象が悪い。レオナがポイントを重ね勝利した。


第4試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
○大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/60.0kg)
×剣闘士“俊”(チームペガサス/59.9kg)
判定3-0 (和田30-28/豊永30-28/三浦30-28)

 距離を詰めパンチや右ローを狙う俊に対し、大沢はガードを下げて距離を取っていなし、時折タイミングよく左のストレートやフックをヒット。2Rに入るとさらに精度が上がり、終盤にかけて左のパンチのヒットが増える。3Rも必死でパンチを振るう俊をかわし続け、左フックを当て続け、テクニシャンぶりを発揮して完勝した。


第3試合 -58kg WILDRUSH League 2015 3分3R(延長1R)
×翔也(チームドラゴン/勝ち点3/57.8kg)
○小澤海斗(K-1ジムEBISU小比類巻道場/勝ち点2→5/58.0kg)
3R 0'40" KO (右ストレート)

 3月の後楽園でのリーグ戦開幕戦で勝利した選手同士の顔合わせ。1Rからサウスポーの小澤が、圧力をかける翔也をかわし、左ミドル、ストレートを的確にヒット。2R開始早々、左のテンカオ一発で吹き飛ばし、左ミドル、左ハイ、右ストレートも的確に当て続ける。



 そして3R、開始すぐから勝負をかけ、右ストレートからのラッシュでダウンを奪取。翔也は立ち上がるもフラフラで、さらにパンチをもらうとダウン気味にスリップ。口から出血し、目が虚ろで、ここで止めたほうが良いぐらいの状態だったが、勝本レフェリーは試合は続行。小澤が右ストレートを連打すると、翔也は後頭部をマットに打ちつけるようにKOされた。


第2試合 -58kg WILDRUSH League 2015 3分3R(延長1R)
○朝久裕貴(朝久道場/勝ち点2→4/57.5kg)
×藤橋 光(シルバーウルフ/勝ち点0/58.0kg)
判定3-0 (朝武30-28/和田29-28/勝本29-28)

 1R、サウスポーの藤橋に対し、朝久兄弟の兄・裕貴が左ローを主体にミドル、ハイ、ストレートを的確に当て続け主導権。2Rも同様で、サウスポーからの右ミドルも当て、右のインローのヒットも増やす。3Rは藤橋の左のボディフックや膝をもらうと苦しんでしまうが、2Rまでのポイントを守りきる形で勝利した。


第1試合 -58kg WILDRUSH League 2015 3分3R(延長1R)
△林 京平(JTクラブジム/勝ち点0→1/58.0kg)
△伊藤健人(K-1ジム目黒TEAM TIGER/勝ち点0→1/58.0kg)
判定0-1 (勝本29-30/豊永29-29/朝武30-30)

 しばらくほぼ互角の展開が続くが、2Rに伊藤が左ボディを効かせ、膝とボディフックのラッシュで林を追い詰める。だが林は強引に振った右フックがクリーンヒットし、伊藤の腰が落ちる。3Rも伊藤のボディ狙いの攻めと左ハイが当たり続けるが、林が右ストレートで伊藤をひるませる場面を作って、伊藤の攻勢を帳消しにし、判定はドローとなった。


オープニングファイト第3試合 -55kg Fight 3分3R
○朝久泰央(朝久道場/J-NETWORK Next Generation Cup -55kg級優勝/54.2kg)
×岩尾 力(POWER OF DREAM/54.7kg)
判定2-0 (30-30/30-29/30-29)

 17歳の期待の新鋭対決。両者ともムエタイ系の蹴りが得意な選手同士で、ミドルの応酬を繰り広げる。泰央はサウスポー主体でスイッチも駆使。岩尾も左ボディを当て、スピーディーな攻防が続いたが、3Rに泰央が左のインローを効かせると、ミドル、パンチのヒットをじわじわと増やし判定勝ち。岩尾はプロ4戦目で初黒星を喫した。





オープニングファイト第2試合 -55kg Fight 3分3R
△鈴木拓哉(TEN CLOVER GYM/第4回K-1チャレンジAクラス-55kg優勝/55.0kg)
△軍司泰斗(チームペガサス/第3回K-1チャレンジAクラス-55kg優勝/54.7kg)
判定0-1 (29-29/28-30/29-29)

オープニングファイト第1試合 -63kg Fight 3分3R
○KAZUHIRO(BTC GYM/62.4kg)
×石川祐樹(シルバーウルフ/第1回・第3回K-1チャレンジAクラス-65kg優勝/62.7kg)
判定2-0 (30-30/30-29/30-28)

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