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中島弘貴、-70kg級王者に。K-1トーナメント参戦に意欲:4.12 後楽園

Krush.53
2015年4月12日(日) 後楽園ホール
 第3代Krush -70kg級王座決定戦では中島弘貴が山崎陽一をローキック主体で攻略しつつ、パンチと飛び膝でも攻勢を印象付け判定勝ち。試合後のインタビューでは、7月4日に開催されるK-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメント参戦を熱望した。-55kg級では堀尾竜司が匠との大接戦を制した。

  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 メインイベント 第3代Krush -70kg級王座決定戦 3分3R(延長1R)
×山崎陽一(シルバーウルフ/70.0kg)
○中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/70.0kg)
判定0-3 (勝本28-29/豊永29-30/芹沢29-30)
※中島が新王者に

 城戸康裕が返上した-70kg級王座を巡り、4選手によるトーナメントを開催。山崎は1月大会で山内佑太郎をKOし、中島は2月大会で元同門の後輩・松倉信太郎に判定勝ちし、決勝に駒を進めた。
 両者は13年8月に対戦し、山崎が延長戦の末、判定2-1の僅差で勝利している。両者とも前回の対戦は「参考にならない」と口を揃えているが、その理由はこの1年半での成長だ。
 中島は昨年10月のタイでの試合では判定負けしたが、2月の松倉戦では蹴り技の進化を印象付けた。山崎も公開練習で、中島の松倉戦を見た感想を「冷静に戦っていて、隙が無くなったイメージです。予想外でしたね」と語り警戒。だが山崎自身も前回の中島戦の次の堤大輔戦が凡戦になったことから心機一転。「倒されても構わないから倒しに行かないと、って気持ちがより強くなりました」といい、以降は昨年8月に佐藤嘉洋に敗れた以外は3試合ともKO勝ちと、倒す力がついてきた。



 両者の再戦は前回同様接戦となるが、要所で攻勢を印象付けたのは中島のほうだった。1R、山崎はボディ狙いのパンチ、左アッパー、左右のミドルを当てれば、中島は右ローを主体にしつつ、左ミドル、右膝、左ボディなどをお返し。中島は山崎のパンチを警戒し、あまり近づかないようにしていたが、終盤に右の飛び蹴りで下がらせた後、左フックをヒットし山崎をダウン気味に倒す。朝武レフェリーはダウンと判断しなかったが、中島がパンチでも強さを印象付ける。

 2Rに入ると、中島は序盤から右のローを的確にヒット。左のインロー、左ハイなども絡めつつ、右ローを執拗に当て続ける。山崎はなかなか崩れないものの、パンチを返せず、主導権を譲ってしまう形で印象が悪い。



 3Rは山崎も劣勢を取り返そうと序盤から出て、ボディフック、アッパーを当てるが、中島は耐えて右ローをお返し。これで流れを引き戻すと、右のテンカオを当てた後、顔面狙いの左の飛び膝。押し倒すような形のためダウンとはならないが、攻勢を印象付けるには十分だ。山崎も終盤は必死でパンチを返し、中島は鼻血を出すが、それ以上の危ない場面は作らず試合終了。判定3-0で勝利し、山崎へのリベンジを果たすと共に、自身初のタイトル獲得に成功した。



 ベルトを巻いた中島は「結果が出ないこともあったんですけど、応援してくれる人のおかげでようやくチャンピオンになれました。山崎選手、強くて、リベンジできて良かったです。パンチも強かったです。まだまだ強くなるんで応援よろしくお願いします」とコメントした。
 バックステージでのインタビューでは「このトーナメントの途中に、7月4日にK-1 70kgのトーナメントがあると聞いたんで、そこで優勝することを目指してやってきました。チャンピオンになったので、7月のK-1に出たいですね。どんどん勝って行って、ベルトの価値を上げて、日本人で一人突き抜けたいですね」と話し、K-1のトーナメント参戦を表明した。
 山崎は「松倉戦もだけど、中島選手の運動能力が高かった。パンチは当てたけど、紙一重で効かせてもらえなかった」と試合を振り返り反省したが、-70kg級王座再挑戦については「まだ全然取りに行きます。あきらめないです」と話していた。


第8試合 セミファイナル -55kg Fight 3分3R(延長1R)
×匠(チームドラゴン/55.0kg)
○堀尾竜司(TRY HARD GYM/55.0kg)
4R 判定1-2 (芹沢9-10/朝武10-9/豊永9-10)
3R 判定1-0 (芹沢30-29/朝武29-29/豊永30-30)

 匠は昨年8月に戸邊隆馬に敗れ、2月大会での半年ぶりの試合で松下裕太に1R KO勝ち。匠は「正直、この前はKOで倒して当然という感じなんで、ここからだと思います」「ここで負けたら終わりだと思っているんで、命賭けて戦います」と前日計量後に話しており、この試合に対する思いは強い。
 対する堀尾は1月のK-1で戸邊からダウンを奪い判定勝ち。「匠選手とポジションは並んでいる」と堀尾も語り、「同門の大雅選手がKrush -55kgのベルト持っていて、僕が挑戦するのは難しいですけど、だからといってベルトをあきらめるんじゃなく、いつでもベルトにつながるような試合をやっていきたいです」と話し、モチベーションは切らしていない。
 両者とも1週間後のK-1 WORLD GP 55kg王座決定トーナメントにエントリーできなかったが、トーナメント以上の試合をKrushで見せたい思いだけは共通。試合はその思いがぶつかり合う好勝負となる。



 1R、堀尾が序盤からプレッシャーをかけ、右のミドルなどの蹴りをヒットするが、まだ手数は乏しく、匠もコーナーを背にしながらも、パンチや左ミドルを返し、五分の展開だ。2Rも堀尾が蹴り主体で、ハイも絡めるが、匠はブロック。匠も左ミドルを返していると、両者パンチも絡めて、回転数がじわじわと上がってくる。
 そして3R、序盤のパンチの打ち合いで堀尾が左の目尻を切られドクターチェック。止血後も出血が続くが、堀尾は左ミドルが連打すると、匠も少し苦しそうな表情を浮かべ、堀尾は流れを作らせない。終盤に進むにつれ、パンチで打ち合う場面が増え、堀尾のヒット数が少し上回るものの、匠も一歩も引かない、。
 延長に突入すると、匠は膝蹴り主体、堀尾は右のロー、左ミドル、右ハイといった蹴りの攻防が続く。終盤に入ると、接近戦で両者が激しくパンチで打ち合い、お互い一歩も引かないまま試合終了。ジャッジ泣かせの接戦となったが、打ち合いで若干正確さで勝った堀尾に軍配が上がった。



 マイクを持った堀尾は「オープニングファイトから少しずつ上がって、セミファイナルという大変いい場所を用意してもらい、ありがとうございます。55kgのトップに堀尾竜司がいることを知っていてください。大雅がいるのでタイトルにはつながりませんが、今日みたいな激しい試合を続けたいと思います」とKrushファンに向けてアピールした。


第7試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
×鈴木雄三(極真会館/58.0kg)
○大岩龍矢(チームドラゴン/58.0kg)
2R 1'47" KO (右膝蹴り)

 鈴木は昨年8月の王座戦で武尊に挑戦し敗れて以来の試合。その1ヵ月後に埼玉・志木の極真会館の道場の支部長になり、しばらく多忙で「リングに上がれるパフォーマンスを作れるのだろうか?このまま引退しないといけないのか?」とも考えたが、「道場も軌道に乗り、練習時間を作れるようになり、戦わない理由は無いので、戻ってきました」という。
 だが1R開始すぐから、大岩にコーナーに詰められてパンチの連打で攻め込まれる場面が目立つ。鈴木はブロックしているものの、少しずつもらい続けるとダメージが溜まるように。鈴木は蹴り足をつかんで攻撃する反則を犯し、焦りの色が見える。やはりパワーダウンした感は否めない。
 2Rも同様に大岩が強引にパンチで攻め続けると、鈴木はスリップが目立つように。右足も痛めた様子でバランスも悪く、表情も曇ってきた。すると大岩は、鈴木をつかんでアゴに膝をクリーンヒット。両手つかみの反則になりそうな際どい当て方ではあったが、鈴木はダウン。立ち上がるも目が虚ろで、豊永レフェリーがストップ。8戦6勝2敗の大岩が抜擢に答え勝利をもぎ取った。




第6試合 -67kg Fight 3分3R(延長1R)
○塚越仁志(シルバーウルフ/67.0kg)
×斎藤武彦(K-1ジム目黒TEAM TIGER/66.8kg)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)

 塚越が1R、左ジャブの応酬で主導権を握りつつ、右ストレートでぐらつかせ攻勢。2Rに入ると右ローも効き目を発揮し、左右のハイも当てて斎藤を脅かす。3Rも右ローを効かせ、終盤には右のテンカオ、左フックもクリーンヒットさせて斎藤を苦しめ完勝。牧平圭太が頂点に立つ-67kg級で存在感を示した。


第5試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
×青津潤平(K-1ジムEBISU小比類巻道場/60.0kg)
○加藤 港(チャモアペットムエタイアカデミー/59.8kg)
2R 0'53" KO (右ストレート)

 1R、青津がフック系、加藤がボディ狙いのパンチをうまく当てる。クリンチも多く、互いにリズムをつかみきれていない様子だったが、2Rの序盤戦で加藤の右ストレートがクリーンヒット。“不倒王”と異名を取る青津だが、そのまま立ち上がれず、TaCa戦以来5年ぶりのKO負けに。加藤はマイクを持つと「去年ナオキックKOして、今回青津さんKOして、次、大月さんとかどうですかね?」と、大胆にもアピールした。


第4試合 -63kg Fight 3分3R
×佐々木大蔵(チームドラゴン/63.0kg)
○岩崎悠斗(TEN CLOVER GYM/63.0kg)
判定0-3 (28-29/28-30/27-30)

 2Rまでほぼ互角の展開だったが、岩崎が随所でパンチを合わせ続け、3Rに右ストレートでダウンを奪取。佐々木もそれ以降はローを効かせてからのパンチラッシュで猛反撃したが、岩崎が逃げ切った。


第3試合 -55kg Fight 3分3R
×佐野天馬(チームドラゴン/2014 Krush -55kg級新人王/56.4kg→56.2kg→55.95kg)
○貴章(Gwinds/54.9kg)
不戦勝 (佐野の計量オーバー)

 無念の不戦勝となった貴章がリングイン。「自分のためにチケット買ってくれた皆さん、申し訳ありませんでした。オープニングで戦ったKAZUMUと一緒にKrushを盛り上げて行きます」と話した。


第2試合 -85kg契約 3分3R
×学武(チームドラゴン/83.8kg)
○杉本 仁(シルバーウルフ/84.5kg)
2R 1'27" KO (パンチ連打)

 2R開始まもなく、杉本のパンチに合わせて学武がカウンターの右フックでダウンを奪うも、杉本が1Rから当てていた左の奥足狙いのローを効かせた後、左ハイをクリーンヒットしダウンを奪取。学武は立ち上がるもダメージが残っており、杉本がコーナーに詰めてパンチを連打したところでレフェリーストップ。デビュー以来の連勝を5に伸ばした。


第1試合 -58kg Fight 3分3R
×塙 隆雄(DUROジム/2014 Krush -58kg級新人王/58.0kg)
○佐藤江平(鷹虎ジム/57.4kg)
判定0-2 (29-30/30-30/29-30)


オープニングファイト第3試合 -55kg Fight 3分3R
×隆聖(ドージョー☆シャカリキ/55.0kg)
○亀本勇翔(チームドラゴン/54.8kg)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)

オープニングファイト第2試合 -65kg Fight 3分3R
×細越智貴(K-1ジムEBISU小比類巻道場/65.0kg)
○和氣光春(TANG TANG FIGHT CLUB/第2回K-1チャレンジAクラス-70kgトーナメント優勝/64.7kg)
判定0-2 (29-29/28-30/29-30)

オープニングファイト第1試合 -60kg Fight 3分3R
×山本直樹(Booch Beat/60.0kg)
○KAZUMU(Gwinds/第4回K-1チャレンジAクラス -60kgトーナメント優勝/59.9kg)
判定0-2 (28-30/29-29/28-29)

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