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武尊、3度目の防衛。野杁正明、ブライドに完勝しゲーオ戦を熱望:2.6 後楽園

Krush.51
2015年2月6日(金) 後楽園ホール
 小比類巻道場に移籍後2戦目の野杁正明は、57戦56勝(31KO)1敗のモロッコ人・イリアス・ブライドと対戦。右ローキックで痛めつけて3Rにダウンを奪い完勝すると、4月19日のK-1 WORLD GPでの王者・ゲーオ・フェアテックス戦を熱望した。Krush -58kg級王者の武尊は大滝裕太から合計3度の奪う圧勝で3度目の防衛。4月のK-1の55kgトーナメントに向け盤石の強さを見せつけた。
  レポート&写真:井原芳徳


第8試合 Krush -58kg級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○武尊(チームドラゴン/王者/58.0kg)
×大滝裕太(ネクサスジム/挑戦者/58.0kg)
判定3-0 (豊永30-25/勝本30-25/千葉30-24)
※武尊が3度目の防衛

 武尊は8月に鈴木雄三に判定勝ちして以来となる3度目の防衛戦。11月のK-1 WORLD GPではKrush -55kg級王者・大雅にバックハンドブローで逆転KO勝ちし、大きなインパクトを残した。
 大滝は今年1月の神戸翔太との挑戦者決定戦で判定2-0で惜敗したが、12月の新宿大会で林京平を右ストレートで2R KOし、武尊への挑戦権を獲得。現在3連勝中、2連続KO勝ちと勢いに乗っている。
 12月の会見で大滝は武尊の顔写真付きのベリープロテクターを用意し、1月末の都内某所の滝での公開練習では武尊の顔写真入りのTシャツを引き裂いたりと、武尊への挑発行為を繰り返してきた。
 武尊は試合前日の調印式で「いい感じでストレスが溜まってますね」と話し、「大滝選手が必殺技を用意していると言ってましたけど、僕も相手を壊す技を3つ用意したんで、明日は人が壊れるところを見に来てください」と気合十分。大滝も「これまで格闘技で悔しい思いも楽しい思いもたくさんしてきたんですけど、そういうのも全部、明日のためだったと思う」「人生賭けてベルトを奪い取りたい」と、大一番への熱い思いを語っていた。



 1R、両者とも持ち味のパンチの速さを生かした攻めを見せるが、中盤、武尊が左のミドルを効かせた後に左の前蹴りを顔面に当てて大滝を吹き飛ばすと、武尊はボディ狙いの左の蹴り主体に。大滝の右ストレートをもらって笑みを浮かべつつ、左フックをお返し。終盤、打ち合いで大滝が左フックを当て武尊が尻餅をつくが、朝武レフェリーはスリップと判断する。
 2Rも武尊は左の膝、前蹴り主体で、大滝のパンチをもらっても笑顔を浮かべ余裕の素振り。終盤に差し掛かり、左ミドルを効かせた後、背中を向けた大滝をパンチラッシュで倒しダウンを奪う。終了間際にもパンチの連打でダウンを奪い、点差を広げる。
 3Rも武尊ペースの展開は変わらず、前蹴り、ミドルを効かせた後、左ボディフックでダウンを奪取。その後も左の蹴りを何発も当て続けて大滝を圧倒し、KOはできなかったものの完勝した。

 試合後のマイクで武尊は「4月19日のK-1 55kgトーナメント、僕、文句無いと思うんで、出たら3回ともKOするんで、見に来て下さい。K-1のチャンピオンになって帰ってきます」とアピールした。

◆武尊「ダメだったと言っちゃいけないけど、勝ってホッとしています。次、K-1があるので、頭の中にそれがありましたね。練習で左足を怪我して、いつもの戦いができなくて、引き出しの少なさを感じました。(卜部)功也君なら怪我しててもうまく戦えるんで、次に向かっていい反省になりました。大滝選手は凄くタフで、今までの選手ならあの攻撃で倒れてたんで、いい選手だと思いました。
 自分が初代王者なんで、このベルトは他の人の汗もつけたくないです。家にいつもベルトがあって、1回修理に出したんですけど、凄く変な感じでしたね。冷蔵庫が無いような感じで、今はベルトが家具の一つみたいになっています。(3月から王座挑戦者を決めるWILDRUSH LEAGUEが開幕するが?)アウトオブ眼中ですね」

◆大滝「単純にチャンピオンが強くて、僕が弱かった、それだけです。僕自身が僕に負けた感じでした。武尊選手は攻撃が強くて、しっかり僕の弱点も突いてきて、さすがチャンピオンだなと思いました。自分がチャンピオンの器じゃなかったです。思い描いていた展開と全然違って、差を感じました。(1R終盤の武尊のスリップについて)あれはスリップと取られても仕方ないです。1Rは自分ペースで戦えたけど、2Rからは武尊選手ペースになりました。(今後は?)これから考えます」


第7試合 -65kg fight 3分3R(延長1R)
○野杁正明(K-1ジムEBISU小比類巻道場/元Krush -67kg級王者、元WBCムエタイ日本スーパーライト級王者/65.0kg)
×イリアス・ブライド(モロッコ/マイクスジム/Enfusion -67kg級王者/64.8kg)
判定3-0 (朝武30-27/芹沢30-27/豊永30-27)

 野杁は名古屋のOISHI GYMを離れ、小比類巻道場に移籍し、12月21日の仙台大会で10ヶ月ぶりに試合を行い、緒方惇に1R KO勝ちした。野杁の休業中、K-1 WORLD GPの-65kgトーナメントが開催され、ゲーオ・フェアテックスが優勝。前戦でノーダメージの野杁は、後れを取り戻そうと、また打倒ゲーオに近づくために、短い間隔での試合に臨む。
 対するブライドはメルヴィン・マヌーフ、バダ・ハリらを輩出したマイクスジム所属で、19歳ながら57戦56勝(31KO)1敗という驚異的な戦績を残している。昨年9月にシュートボクシングで初来日し、小宮由紀博に判定勝ち。11月のK-1 65kgトーナメントのリザーブファイトで泰斗に3R KO勝ちした。野杁が仙台で試合をしたのと同じ日(現地時間)には、ベルギーでザヒッド・ザイロフという選手を2R KOし、Enfusionというプロモーションの-67kg級タイトルを獲得。K-1 65kgの本戦にエントリーしていても不思議では無かった実力の持ち主で、野杁は移籍2戦目で早くも試練を迎える。



 1R、ブライドがこれまで登場した選手とは別格のスピードのパンチと蹴りを連打すると、場内はどよめくが、野杁は落ち着いてガードを固めて防御すると、右の膝蹴りを相手の左足に連打。ヴァレリーキックと呼ばれる、Krushでは伊澤波人も使う、足の裏を相手の腿に叩きこむ変則のローも織り交ぜる。試合後本人に聞くと、序盤に右ローを蹴った際に足を痛めてしまったのが、変則の蹴りに切り替えた理由で、これまでの試合では使わなかったが、OISHI GYMで習得していた技だという。



 2R序盤、同じように右の膝を当てた後、ボディ狙いの左の膝を叩きこむと、ブライドの動きが一瞬止まる。その後もブライドのパンチをブロックし、左ボディフックをお返し。1Rに見せた一連の変則の足狙いの攻撃は控えめになり、普通の右ロー主体になるが、次第にこれが効き目を発揮。3Rに入るとローを耐え切れなくなったブライドが、蹴り足をつかむ反則を繰り返すように。野杁はしつこく右ローを連打し、終了間際に右ローでダウンを奪って勝利を決定付けた。



 野杁は「Krushファンのみなさん、野杁正明がKrush後楽園ホールに帰って来ました。パンチで打ち合うとダメージをもらうと思い、ローを効かせようと思ったけど、思った以上に相手が粘ったので、KOできませんでした。11月のK-1のリザーブファイトで泰斗選手に勝った選手に勝てたんで、4月のK-1で65kgのワンマッチが続々決まってますけど、僕とゲーオが決まったらもっと盛り上がると思うんで、組んでください」とアピールした。




第6試合 第3代Krush -70kg級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R/kg)
○中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/70.0kg)
×松倉信太郎(TRY HARD GYM/70.0kg)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)

 城戸康裕の返上した-70kg級王座を争う4選手のトーナメントが、1月4日の後楽園大会(夜の部)からスタートし、山崎陽一が山内佑太郎を撃破。反対ブロックは1年前にバンゲリングベイを離れた松倉と先輩の中島による元同門対決に。インタビューで両者とも複雑な心境を口にしつつも、その先のベルトを見据え、気持ちを切り替えて試合に臨む覚悟を示していた。


 
 試合は両者、ミドル、ローを中心とした蹴り主体の攻防に。片方が蹴りを当てれば、もう片方は崩れずすぐに蹴りをお返しし、均衡状態が続く。2Rに入ると中島が右のテンカオを絡め出し、3Rに入るとそのヒットが増加。通常の蹴りの手数も次第に上回るように。松倉は攻撃をもらって大きく崩れる場面は無かったものの、3Rになって来ると先輩の気迫に押されて攻撃が減少。僅差ながらも中島が勝利した。



 中島は「松倉が強くなってて、試合が決まって凄くプレッシャーがあったんですけど、みんなの前で勝つことができました。山崎選手には一回負けてるんで、リベンジしてチャンピオンになります」とマイク。リングに上がった山崎も「どっちが今日勝つかわからなかったです。4月はKOだけ狙います」と必勝を誓った。


第5試合 -70kg Fight 3分3R(延長1R)
×山本優弥(Booch Beat/70.0kg)
○小鉄(K-1ジム目黒TEAM TIGER/70.0kg)
1R 0'49" KO (左フック)

 優弥は11月のK-1 WORLD GPでケリス・ベラに判定負けして以来の試合。小鉄は12月13日の新宿大会で長谷川豊に2R KO勝ちしている31歳で、戦績17戦10勝(6KO)7敗。ここ数年負けが込んでいる優弥は前日会見で「この程度の人間に負けるようなら辞めたほうがいい」と今の立場を認識するコメント。小鉄は「優弥選手の実績からしたら、そう思うのは当然」としつつも、「終わらせます」と返答。試合は小鉄の思い通りの展開となる。



 開始すぐから優弥は距離を詰め、左のフック、左ボディを強打して先手を取ろうとする。小鉄は右ローを数発返しつつ、優弥の前進をかわすと、優弥の左のパンチに合わせ、左のストレートをアゴにヒット。軽く合わせただけにも見えたが、優弥はこれ一発で立ち上がれなくなりノックアウト負け。長年のダメージの蓄積を隠せ無い、あっけない負け方で、場内は重苦しい空気に包まれた。


第4試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
○匠(チームドラゴン/54.6kg)
×松下裕太(マッハ道場/54.6kg)
1R 3'00" KO (右ストレート)

 匠が昨年8月に戸邊隆馬に敗れて以来の再起戦。去年夏から頭髪が抜け始めたといい、帽子を脱ぐとスキンヘッドという別人のような姿を見せる。対戦相手の松下裕太はMMA戦績2戦1勝1敗の23歳で、キックルールは今回が初挑戦。リングの中を広く使い、左右に回って匠の圧力をかわし続けるが、匠は右フック一発でダウンを奪うと、最後はコーナーに詰めてのパンチの連打でマットに沈めた。
 マイクを渡された匠は「4月、K-1で55kgのトーナメントがあるみたいですけど、出たいですね」とアピール。関係者とマッハ道場勢に感謝の言葉を述べると、復帰でした嬉しさから、うっすらと涙を浮かべていた。


第3試合 -60kg Fight 3分3R
×三輪裕樹(DUROジム/60.0kg)
○剣闘士“俊”(チームペガサス/60.0kg)
1R 1'10" KO (3ダウン:左ストレート)

第2試合 -67kg Fight 3分3R
×野口陽平(87キックフィットネスクラブ/67.0kg)
○斎藤武彦(K-1ジム目黒TEAM TIGER/67.0kg)
判定0-3 (28-30/28-29/27-28)
※2R右フックで野口に1ダウン

第1試合 -55kg Fight 3分3R
×勝大(シルバーウルフ/54.6kg)
○軍司泰斗(チームペガサス/第3回K-1チャレンジAクラス-55kg優勝/54.1kg)
判定0-2 (29-29/29-30/28-29)

オープニングファイト第3試合 -67kg Fight 3分3R
○松本篤人(バンゲリングベイ・スピリット/66.7kg)
×西内貴洋(正道会館/66.7kg)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)

オープニングファイト第2試合 -65kg Fight 3分3R
×細越智貴(K-1ジムEBISU小比類巻道場/65.0kg)
○瑠輝也(KRB/64.8kg)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)

オープニングファイト第1試合 -58kg Fight 3分3R
×流鏑馬丈(チーム緒方/57.6kg)
○荒木虎之介(K-1ジム目黒 TEAM TIGER/第3回K-1チャレンジAクラス-60kg優勝/57.6kg)
1R 0'35" TKO (レフェリーストップ:右腕の負傷)

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