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卜部弘嵩、島野浩太朗に苦戦も-60kg王座奪還。山本真弘が快勝:11.9 後楽園

Krush.47
2014年11月9日(日) 後楽園ホール
 大月晴明の返上した-60kg級王座を賭け元王者の卜部弘嵩とWILDRUSH League優勝者の島野浩太朗が激突。ダウンの応酬となり、ダウンの判断を巡り微妙な場面もあったが、弘嵩が勝利し、来年1月18日のK-1 WORLD GP -60kg初代王座決定トーナメント参戦に向け前進した。弘嵩に前回敗れた山本真弘も、青津潤平を相手に復調をアピールする内容で完勝した。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 メインイベント 第4代Krush -60kg級王座決定戦 3分3R(延長1R)
×島野浩太朗(菅原道場/Krush -60kg WILDRUSH League 2014優勝/60.0kg)
○卜部弘嵩(チームドラゴン/元王者、ISKA世界スーパーライト級王者/60.0kg)
判定0-3 (勝本26-28/和田26-27/千葉26-27)
※卜部が新王者に

 卜部兄弟の兄・弘嵩は、昨年8月に板橋寛に敗れ-60kg級王座の4度目の防衛に失敗。連続無敗記録が15でストップした。だが今年5月にフランスでグザヴィエ・バスターを破りISKAタイトルを獲得。8月大会で山本真弘との接戦を制し、10代の頃から憧れだった大月晴明の持つKrush王座挑戦にたどり着いたが、大月が負傷欠場し復帰の目処が立たないため王座返上。1月から始まったWILDRUSH Leagueを4勝(3KO)1敗の好戦績で優勝し、次期挑戦権を獲得していた島野が繰り上げされ、弘嵩との王座決定戦が組まれた。来年1月18日のK-1 WORLD GP -60kg初代王座決定トーナメント開催が決まり、弘嵩は「自分が出ないと始まらない」と前日計量でコメントしており、今回はその前哨戦としても重要な試合だが、よもやの苦戦を強いられる。

 1R開始すぐから、島野がプレッシャーをかけ、弘嵩がリングの中を回り続ける展開。弘嵩は真弘戦同様、ステップがぎこちなく、島野の右ローをもらって足が止まると、島野のバックハンドブローやパンチで後退。コーナーを背負い続けパンチをもらってしまうが、島野の右ストレートのカウンターで右ハイをクリーンヒットし逆転のダウンを奪取。試合の流れを変える。



 だが2Rも弘嵩はコーナーやロープを背負い続ける時間が長く、クリンチも増えてレフェリーから注意を宣告される。パンチはもらわないが印象は今ひとつだ。そして3R、島野が弘嵩をロープ際まで詰め、右フックでダウンを奪い返す。島野はコーナーに詰めてのパンチラッシュで、左フックをクリーンヒット。弘嵩は腰が一瞬落ちた後、ロープをつかんで倒れるのを免れる。朝武レフェリーはダウンと認めず続行。島野の猛攻は止まらず、またも左フックで弘嵩の腰が落ちるが、弘嵩は再びロープに手をかけて倒れるの防ぎ、ここでも朝武レフェリーはダウンを宣告しない。すると弘嵩は下がりながらも右ハイを再びクリーンヒットさせて島野の勢いを止めると、ロープ際に詰めて右フックをクリーンヒット。すると島野は背中を半分向けてロープにもつれ、これは朝武レフェリーがダウンを宣告する。




 その後は島野もあきらめず前に出続けるが、弘嵩は耐え切り試合終了。島野の応援団からは不満の声が飛んだが、結局、1ダウン多く取った弘嵩が判定勝ち。「次、K-1のトーナメントがありますが、僕はKrushとISKAのベルトを持っているので、出て当然だと思ってます」とアピールした。だが、危ない場面が多く、コンディションも今ひとつに見えた。1日3試合勝たないと優勝できないハードなK-1のトーナメントに向け、あと2ヶ月、ばっちり仕上げる弘嵩に期待したい。
 また、大健闘の島野にもチャンスが巡って来ることを期待したい。島野は試合後のインタビューで「自分の力不足。完敗です。追い詰めたように見えたかもしれないですけど、最後まで立ってたのは卜部選手で、卜部選手が1枚も2枚も上でした」と謙虚に語り、来年の抱負を聞かれると「菅原会長と一緒に千葉の山から力を持ってきて、また前に出て打ち合いたいです」と話し、涙を流した。


第8試合 セミファイナル -60kg Fight 3分3R(延長1R)
○山本真弘(藤原ジム/Krushライト級(60kg)GP2009優勝、元IT'S SHOWTIME世界61kg級王者、元全日本フェザー級王者/60.0kg)
×青津潤平(K-1 GYM EBISU小比類巻道場/60.0kg)
判定3-0 (勝本30-28/千葉30-28/朝武30-27)

 両者はKrushライト級GP2009一回戦で対戦し、真弘が勝利。以降の真弘はRISE等に参戦し、It's Showtimeのタイトルを獲るなど変わらぬ強さを見せてきた。だが今年春からのKrush参戦後はヤニス・エル・アジャウィーに判定勝ちも攻めあぐね、6月の藤原祭りの中村圭佑戦はドロー、8月の卜部弘嵩戦は僅差の判定負けと苦戦が続く。最近はジムの先輩の小林聡・ZONE GMの指導を直接受けるようになり、練習量が増加したとのことで、その成果を今回発揮する。
 対する青津は昨年に小比類巻道場に移籍後、バンテージの巻き方といった基礎の基礎からみっちり叩きこまれ、1月の大月との試合では敗れるも成長を見せ、4月には真弘が引き分けた中村圭佑から左フックでダウンを奪い勝利と好調だが、真弘は問題にしなかった。



 1Rから真弘が、サウスポーに構えて頭を細かく振りながら右ジャブを突き、自分のペースを作ると、左のミドル、ロー、ボディを的確にヒット。終盤には右のフックを当てて青津の動きを止める。2Rも左ロー、右ボディを効かせつつ、中盤に右フック、左フックを立て続けにクリーンヒット。スピードのあるパンチを強打する度、場内はどよめきに包まれる。バッティングが多く、少しずつ勢いは落ちたものの、真弘は3Rも左の奥足狙いのローを効かせつつ、右フックやバックハンドブローを当てて優位をキープし完勝。久々に真弘らしさあふれるファイトで、弘嵩の獲得したKrush王座挑戦、K-1トーナメント参戦に向け復調をアピールした。


第7試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
○神戸翔太(POWER OF DREAM/TEAM AK/58.0kg)
×石橋真幸(名古屋JKファクトリー/57.8kg)
判定3-0 (和田30-27/豊永30-27/千葉29-28)

 神戸は1月の武尊とのタイトル戦後は2連勝と好調。前日計量で「新しいK-1ができたのに自分は足踏みしていて、この程度の選手と戦うのは恥ずかしい」と話していた。石橋は8月のKrush名古屋大会で元RISEランカーの指首祐太に勝利し勢いづいているが、1Rから神戸が左右のボディ、右の前蹴り主体で次々と多彩な攻撃を出し、右ハイをクリーンヒットしダウンを奪取。2Rも同様に攻め続け優位を維持し、2R終盤からのパンチ戦では左フックを被弾し続けたものの、自身も右アッパーをお返しし判定勝ちした。




第6試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
○伊澤波人(チームドラゴン/55.0kg)
×闘魔(Fighting Kairos/55.0kg)
4R 判定3-0 (和田10-9/勝本10-9/三浦10-9)
3R 判定1-1 (和田28-30/勝本30-29/三浦29-29)

 伊澤は中国の英雄伝説でタイトルを獲り、今年5戦全勝と好調。キック5冠の闘魔はKrush初戦の5月の堀尾竜司戦は落としてしまったが、8月の結城将人戦は辛うじて勝利した。1Rから闘魔が自分の距離で戦い、2Rからは上下の前蹴り、左ボディ、左膝蹴り、右アッパーのヒットをじわじわ増やし優勢。だがクリンチが多く2Rには警告1を受ける。3Rも同様に攻勢で、順当に勝ちかというムードだったが、クリンチが多かったのが悪印象だったか?ジャッジ2者からは支持されず延長へ。お互いなかなか決め手の無い状態が続いたが、終盤に伊澤が膝蹴りと上段回転蹴りをまとめて好印象を残し逆転勝ちした。




第5試合 -63kg Fight 3分3R(延長1R)
○佐々木大蔵(チームドラゴン/63.0kg)
×早坂太郎(名古屋JKファクトリー/63.0kg)
1R 2'46" KO (3ダウン:パンチ連打)

 中国での試合でも勝利した佐々木が、サウスポーの早坂の左ミドルのタイミングで左ストレートをクリーンヒットさせダウンを奪うと、以降はパンチの連打で2ダウンを立て続けに奪い完勝。試合後マイクを持つと「パンフレットに『眠れるドラゴン』と書かれてますが、やっと目覚めたんで」とカッコ良くアピールしたが、最後のバック宙では頭から落下するオチがついた。


第4試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
○堀尾竜司(TRY HARD GYM/55.0kg)
×結城将人(チャモアペットムエタイアカデミー/54.9kg)
判定2-0 (28-27/27-27/28-26)

 闘魔の5月のKrush初戦に黒星をつけた堀尾と、8月に闘魔に敗れた結城の一戦。1R、結城が右ストレートでダウンを先取するが、闘魔戦同様、攻め込まれてから強さを発揮するのが堀尾、終盤に左ストレートでダウンを奪い返して挽回。2Rには序盤から右ストレートで結城をぐらつかせて、左のテンカオなどを当てて攻め続け、3Rも左右のミドルを効かせて優位を保ち勝利した。


第3試合 -60kg Fight 3分3R
×翔也(チームドラゴン/60.0kg)
○原田ヨシキ(マッハ道場/60.0kg)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)


第2試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
×指首祐太(STRUGGLE/57.7kg)
○林 京平(JTクラブジム/58.0kg)
1R 2'19" KO (右ストレート)


第1試合 -55kg Fight 3分3R
×西京春馬(チームドラゴン/55.0kg)
○岩尾 力(POWER OF DREAM/54.5kg)
判定0-3 (29-30/28-30/29-30)


オープニングファイト -55kg Fight 3分3R
×たすく(ウォーリアージム/54.5kg)
○武居由樹(POWER OF DREAM/54.4kg)
1R 2'33" KO


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