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城戸康裕が-70kg級王座防衛。牧平圭太が-67kg王者に。山本真弘は辛勝:4.15 後楽園

Krush.40
2014年4月15日(火) 後楽園ホール
 城戸康裕は1Rに中島弘貴からダウンを奪うと、2R以降は反撃に耐え、判定勝ちで-70kg級王座3度目の防衛に成功。試合後はブアカーオら海外強豪との防衛戦を熱望したが、宮田プロデューサーは否定的な見解を示した。-67kg級王座戦は異例のビデオ審議もあったが、牧平圭太が同郷の先輩・山本優弥を破り初戴冠。山本真弘は小林聡氏らと共に4年半ぶりにKrushにリターン。モロッコ人選手に手を焼くも初戦を突破した。
  レポート&写真:井原芳徳


第7試合 ダブルメインイベント(2) Krush -70kg級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○城戸康裕(谷山ジム/王者/69.5kg)
×中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/挑戦者/69.8kg)
判定3-0 (勝本29-28/千葉29-28/豊永30-27)
※城戸が3度目の防衛

 城戸は昨年8月の山内佑太郎戦以来となる3度目の防衛戦。中島は昨年3月に山内にKOされ王座挑戦権を奪われたものの、10月大会今年1月の後楽園で2連続KO勝ちすると、「チャンピオンは城戸選手ですけど、試合がつまんないんで、俺が倒して『Krushの70は中島だ』って言わせてみせます」と挑発していた。試合紹介VTRで城戸は謎のロボット風の着ぐるみ姿で登場し、“城戸劇場”はますますエスカレート。中島は「こういうVTRをやるんだったら、試合を盛り上げられるんじゃないかと思います」と皮肉り、両者のキャラクターの違いが浮き彫りになる。



 試合が始まると城戸は最初、オーソドックスに構えていたが、中島の左右のローをもらうと、サウスポーにスイッチする。それでも中島はリズムを変えず前に出てパンチとローをヒット。コーナーに詰めてパンチと膝のラッシュを仕掛けるが、城戸はブロックしてしのぐと、不意打ちの右ストレートをダウンを奪う。
 その後も城戸は回って距離を取りながら随所で右ストレート、左ローを的確にヒット。ほどよく力が抜けた状態で正確に当てる攻撃に磨きがかかっている。だが2R中盤、中島の右ボディフックをもらったあたりから城戸の表情が曇り出し、中島はシュートボクセ仕込みの右の顔面狙いの膝蹴り、左ボディフックを当て攻勢に。3Rも中島がボディ狙いのパンチと膝で城戸を追い詰める。
 だが城戸は中盤、パンチの連打からハイキックにつなぐラッシュで挽回。残り1分を切って会場南西の壁のタイマーを確認すると、回って距離を保ちながら左ミドルを連打し手数で印象を残そうとする。中島も左ボディと膝蹴りを効かせるが、城戸は耐えきって試合終了。ベテランならではの老獪さも見せつつ、城戸が逃げ切り、判定勝ちで3度目の王座防衛を果たした。



 試合後のマイクアピールで城戸は「Krushのチャンピオンで最多防衛ですが、モノ申したい。ちょこっと勝ったぐらいあんま挑んで来ないで欲しい。宮田(充Krushプロデューサー)さんはKrushのベルトを世界最強のベルトにしようと思ってるんですが、今のまんまじゃぶっちゃけそうでもない。70kgは(挑戦者を決める)WILDRUSHリーグもやってない。僕は世界取りに行ってるんで、ペトロシアン、サワー、ロスマレン、キリア、ベキリ、そのあたりを視野に入れて練習してるんで、ちょっと違うかな?と。次の防衛戦が城戸対ブアカーオとかだったら見たくないですか?皆さんが見たいと言えば組んでくれると思うんで、次は世界の奴と防衛したいです」と、今回の防衛戦への不満をぶちまけた。
 だが宮田プロデューサーは大会後の総括で「3度目の防衛は素晴らしいし、もっと高みを求める気持ちを持っていて欲しいんですけど、ここで中島を称える気持ちがあればもうちょっといいチャンピオンになれるんじゃないかと思います。今日は29-28で辛くも守ったというところを、自分でわかっちゃいると思いますけど、お客さんの前でああ言っちゃうとね…」と話し顔をしかめ、「ブアカーオとかは100%無いです。海外からビッグネームを呼ぶつもりは無いです。昔のサワーやクラウスみたいに、たとえ無名でも、城戸を倒して新しい歴史を作っていく可能性を秘めた選手を選んでいきたいです」との見解を示した。


第6試合 ダブルメインイベント(1) Krush -67kg級第3代王座決定戦 3分3R(延長1R)
×山本優弥(Booch Beat/67.0kg)
○牧平圭太(HALEO TOP TEAM/67.0kg)
4R 判定0-3 (千葉8-10/豊永8-10/朝武8-10)
3R 判定0-0 (千葉30-30/豊永30-30/朝武30-30)
※牧平が新王者に

 野杁正明が返上した-67kg級王座を懸け、広島出身の優弥と牧平が激突。4歳下の牧平は優弥にジャブから教わったという間柄。カード発表会見では「人間としても大好きな優弥さんを超えるのが自分の格闘技のテーマだと思っているので、全てをぶつけます」と話していた。

 1R、牧平はサウスポーに構えて大きく右に回り、左のミドルとローを手数多く当て、左のテンカオも時折絡める。優弥は両足のアンクルサポーターの下にテーピングをしており、ステップがぎこちない。時折鋭い右ローを当て、距離を詰めて右のパンチを当てるが、威力は不十分。牧平も決め手に欠け、両者とも1ポイントも取れないまま延長に突入する。

 すると優弥がいきなり右ハイの奇襲を仕掛けヒットさせたが、牧平は踏みとどまると、不安定な体勢になった優弥に右フックをヒット。優弥が尻餅をつくと、和田良覚レフェリーはダウンを宣告する。観客の大半はスリップと思ったため、場内はどよめき、優弥も手を振りダウンを否定するが、裁定は覆らず続行。心の動揺を引きずった状態の優弥に対し、牧平は容赦なく左の奥足狙いのローをクリーンヒットすると、これまでのダメージも溜まっている優弥はステップが止まってしまう。ガードを下げてパンチを振るい、牧平と打ち合いを繰り広げるが、牧平はうまく右に回りながら的確にパンチと膝とローを当て続け優位に試合を運び試合が終了する。



 すると本部席の宮田プロデューサーは、延長Rのダウンについて審判団がVTRで審議を行うと発表。朝武孝雄審判部長、和田レフェリーらが、映像で右フックが当たっていたのを確認した。宮田氏によると、KrushでのVTR審議は初で、ルールにその条項は無いが、チャンピオンシップという重要な試合のため、朝武氏に提案し、審議に踏み切ったという。
 もし仮にダウン裁定が覆っていたとしても、延長Rの試合内容は明らかに牧平が優勢で、牧平が新王者に。念願のベルトを巻き、「広島にいたときからずっと優弥さんを追いかけていました。今までの優弥さんを背負ってチャンピオンとして生きていきます」と宣言した。




第5試合 セミファイナル 62kg契約 3分3R(延長1R)
○山本真弘(藤原ジム/Krushライト級(60kg)GP2009優勝、元IT'S SHOWTIME世界61kg級王者、元全日本フェザー級王者)
×ヤニス・エル・アジャウィー [Yannis El Hajaoui] (モロッコ/FFSCフランス・ライト級王者/61.7kg)
判定2-0 (和田29-29/朝武29-28/芹沢30-29)



 4年半ぶりにKrushに参戦する真弘は前日記者会見で「チームのプレッシャーが凄いですね。リングに上がるときにわかると思います」「入場から楽しんでもらって」と話していたが、入場時に会場に流れた音楽は、真弘の先輩・小林聡氏の入場テーマだった映画「キッズ・リターン」のテーマ。セコンドには小林氏、前田尚紀氏、中村高明氏といった藤原ジムのOBが集結する。Krush復帰表明会見で「デビューからお世話になってる宮田さんの元でもう1回やりたいとお願いしました」と話していたが、選手コールも宮田氏が務め、一気に全日本キック時代にタイムスリップしたような雰囲気となる。

 だが試合に入ると、懐が深くデータの少ないアジャウィーに手こずる内容に。1R、真弘はサウスポーからの左のインローが2度ローブローとなってしまい試合が中断。その後も左ミドル、インローを当て、ローの後に上段廻し蹴りにつなげるが、ワンテンポ遅れアジャウィーに反応される。2R終盤になるとアジャウィーは伸びのある右のストレートを当て、真弘は鼻血を出し苦しそうな表情を見せ、まばたきも増え視界も険しそうだ。倒しに行く意欲が強いのは真弘のほうで、蹴りを積極的に放つが、アジャウィーはクリンチで防御する場面が次第に増え、2Rに警告1、3Rには減点1。結局この点差で真弘は白星を得ることに。
 真弘を知らない世代のKrushファンにインパクトを残すことはできなかったものの、大会3週間前にKrush参戦と相手が決まったため、100%の力を出すのが難しいシチュエーションだった。次回は準備万端での試合を期待したい。




第4試合 -70kg fight 3分3R(延長1R)
○松倉信太郎(TRY HARD GYM/70.0kg)※バンゲリングベイ・スピリットから所属変更
×オンダー・ウーラル(トルコ/K-1アーツドージョー/69.3kg)
判定3-0 (和田29-28/崎田29-28/芹沢30-28)

 1R序盤からウーラルはプレッシャーをかけ、重みのある右ローと左ボディフックをヒット。この日ここまでの試合の他の選手と明らかに響きが違う打撃音に場内がどよめく。だが松倉も負けじとコツコツと左ミドルをお返しし続け、右の飛び膝や前蹴りもヒット。すると2R終盤にはウーラルの表情が曇り出し、息遣いも荒くなる。3Rは松倉の蹴りをもらってバランスを崩す場面が増え、終盤には松倉が右ハイでウーラルをひるませ試合終了。2R、3Rのポイントを取り、移籍初戦を見事白星で飾った。試合後の松倉は前日記者会見でのコメント通り、ウーラルのセコンドのピーター・アーツ氏と共に記念撮影を行った。





第3試合 -65kg Fight 3分3R(延長1R)
○寺崎直樹(Booch Beat/64.9kg)
×西川康平(超人クラブ/65.0kg)
3R 2'53" KO (パンチ連打)

 西川がサウスポーから左ミドル、ハイ、ローを手数多く当て、2Rまで主導権。3Rには左の奥足狙いのローとインローを効かせ、寺崎を棒立ちにさせる。だが近づいてきた西川と寺崎が打ち合うと、寺崎の右フックがクリーンヒット。西川がひるむと、寺崎はパンチのラッシュでコーナーに追い詰め、左の膝を西川の顔面に叩き込みダウンを奪取。最後はパンチと膝のラッシュでKOし、見事逆転勝ち。会場はこの日一番の歓声に包まれた。
 寺崎は「(11年9月に)西山(誠人)選手に勝ってから一回も勝ててないので、正直、辞めようかと思いましたが、優弥とか寺戸(伸近)君が支えてくれて、続けることができました。本当に勝ててうれしいです」と話し涙。最後には「僕の夢を1つだかなえていいですか?息子いますか?息子!」と話し、1歳の息子を抱え記念撮影を行い、会場を暖かい空気に包んだ。




第2試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
○青津潤平(小比類巻道場/60.0kg)
×中村圭佑(チームドラゴン/60.0kg)
判定3-0 (和田30-26/賀数30-26/勝本30-26)

 1R中盤、青津がパンチの打ち合いの展開で、オーバーハンドの左フックをクリーンヒット。中村は腰から沈むようにダウンする。2Rも青津がオーバーハンドの左をはじめ、右のパンチも的確に当て攻勢。中村は左まぶたをカットする。3Rもその流れは変わらず、青津は飛び膝やハイキックも駆使して優勢をキープし完勝した。


第1試合 -58kg Fight 3分3R(延長1R)
○大滝裕太(ネクサスジム/58.0kg)
×後藤勝也(池袋BLUE DOG GYM/58.0kg)
4R 判定2-1 (賀数9-10/豊永10-9/芹沢10-9)
3R 判定0-1 (賀数29-30/豊永29-9/芹沢29-29)

 両者ともパンチ、ローをバランスよく当て、1Rは後藤、3Rは大滝が若干優勢だが、均衡状態が崩れず延長へ。大滝が中盤まで左右のパンチを的確に当て、後藤に鼻血を出させ攻勢だったが、終盤のパンチの打ち合いで後藤が猛反撃。会場を沸かせる。判定は割れたが、ダメージを確実に与えた大滝が2票を獲得し、王座戦線になんとか踏みとどまった。


オープニングファイト第2試合 -60kg Fight 3分3R
×石川直生(青春塾/60.0kg)
○加藤 港(チャモアペットムエタイアカデミー/59.9kg)
1R 1'28" KO (右ストレート)

 昨年-58kg王座挑戦者決定トーナメント決勝で神戸翔太に敗れた石川は、1月大会では第1試合からの出直しマッチ(中村圭佑戦)に臨んだが完敗。4戦連続で勝ち星から遠ざかっている。今回はオープニングファイトにまで下がり、客席もまばらな中、入場曲無し、霧吹きパフォーマンスも無しで登場したが、残酷な現実を見せられる結果に。
 開始すぐから石川は距離を取って回り、右ローを着実に叩きこんでいたが、左フックを振った際に加藤の右のカウンターのフックをもらうと、一発で動きが止まってしまう。あとは加藤が右ボディフック、左右のストレート等のパンチを連打。石川は前のめりにノックアウトした。




オープニングファイト第1試合 -70kg Fight 3分3R
△近藤大成(大成会館/69.8kg)
△J(TSK japan/69.7kg)
判定1-1 (30-29/29-30/29-29)

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