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山崎秀晃、ヨーロッパの5冠王をKO。代々木大会メインに名乗り:2.14 後楽園

Krush.38
2014年2月14日(金) 後楽園ホール
 Krush -63kg級王者・山崎秀晃は、WAKO-PRO、ISKA等で5冠の実績のあるチュニジア人・モハメド・ギャラウィーと対戦。変則的な蹴り技に苦しむ場面もあったが、最後は左フックで豪快にマットに沈めると、11月3日の代々木第二大会のメインイベンターに名乗りを上げた。-60kg級王者の板橋寛は小川翔のクリンチに手こずりながらも5月11日の初防衛戦の前哨戦をクリア。寺戸伸近は鈴木優也から2ダウンを奪い快勝した。
  レポート&写真:井原芳徳


第6試合 メインイベント 64kg契約 3分3R(延長1R)
○山崎秀晃(チームドラゴン/Krush -63kg級王者/64.0kg)
×モハメド・ギャラウィー(チュニジア/KONA TEAM/WAKO-PROムエタイ世界スーパーライト級王者/63.4kg)
2R 2'20" KO (左フック)

 山崎は去年12月の初防衛戦で木村ミノルを無傷で1R KOし、2か月間隔での試合。対する初来日のギャラウィーはヨーロッパのキック団体「WAKO-PRO」の管轄するムエタイルールの世界・インターコンチネンタル・ヨーロッパの3本のベルトを持ち、K-1ルールのインターコンチネンタルタイトルも持ち、KrushではおなじみISKAのK-1ルールのヨーロッパ王座も持つ5冠王。12年12月に山崎をKOしたグァニー・バラッジにKO勝ちした実績があるといい、試合でもその実力の高さを発揮する。



 1R開始すぐから、ギャラウィーはバックスピンキック、ハックハンドブロー、飛蹴りを多用。少し離れた距離から次々出される変則的な攻めに、山崎は少し戸惑っている様子だ。終盤なるとようやく、一気に飛び込んで左ストレートを効かせて下がらせた後に右ストレートも当てたり、左ミドルを連打したりと、少しずつ持ち味を発揮するが、まだ手数が足りない印象だ。
 2Rもギャラウィーは回転系の大技を多用し、中盤には右手をマットにつけて逆立ちの状態からカポエィラのようなサイドキックをヒット。ムエタイにもある技だが、ギャラウィーは来日前のタイでの調整で磨きをかけたのか?これが見事に山崎の顔面をとらえ、山崎は一瞬ひるんでしまう。するとギャラウィーは逆立ち蹴りを再びヒットさせ、さらにバックハンドブローもクリーンヒット。山崎はまさかの窮地に立たされる。



 だが山崎はピンチになったことで逆に負けられない気持ちが前面に出て、パンチの打ち合いで積極的に前に出るように。ギャラウィーの変則技も見切るようになってくると、左アッパーを効かせた直後に右ストレートもクリーンヒット。木村戦を再現するかのように、北側のニュートラルコーナー付近までギャラウィーを追い詰める。そして左右のパンチを的確に当て続け、左フックでダウンを奪うと、場内は大歓声。ギャラウィーはロープを枕にして倒れると意識朦朧とした状態となり、レフェリーがストップすると同時にセコンドもリングに入り試合終了。山崎が見事逆転勝利を果たした。



 試合後マイクを持った山崎は「足元の悪い中会場に来ていただいてありがとうございました」と大雪の中来場した満員の観客に感謝の言葉を述べ「去年(1月)の代々木大会も雪になったんで、お客さんが来れない中、大変だったんですけど、今年も11月3日の代々木大会に向けて、どんどんストーリー作って、KOと言えば山崎、メインは山崎やなっていう試合をしていきます」とアピールした。

◆山崎「ちょっと最初ヒヤッとさせてしまったんですけど、『正直KOできてホッとしてます』とか言うのはやめようと思ってるんで。5本のベルトよりもKrushのベルト1本が強いと証明できて良かったと思います。
(相手の感想は?)結構トリッキーで、的を絞れない選手でしたね。バックブロー、バックキック、ジャンピング前蹴り、そして、片手をついた蹴り、あれが案外重くて。ぶっちゃけ他のタイの選手が(あの技を)やってたのを見てナメてたんですよ。攻撃が伸びてきたのがやりにくかったですね。結構僕と似たタイプやと思いましたね。
(最近よくする『プレッシャーをエールに変える』という発言について)もうね、ネガティブ言う奴大嫌いなんですよ。ネガティブうつるんですよ。周りにネガティブ言う奴がいたらその場を出て行ったり注意したりもしますし、常にポジティブシンキングで。プレッシャーをエールに変えられるのも、練習量とやってきたもんの自信があるんで。今日は判定の試合が続いて『たぶん関係者ムカムカしとんな』と思いながらも、『おもろいな、おいしいな』って思ってリングに上がりました。
(一番のモチベーションは11月の代々木第二大会?)去年は雪で一杯にできなかったんですけど、今年は代々木体育館を満員にして、歓声を浴びてKOしたいですね。そこに向けてストーリーがあれば、お客さんに『来てください。よろしくお願いします』って頭下げなくても、『代々木のチケット買わせてよ、絶対行くから』ってなるし、そう言われるぐらいの試合をKrushのチャンピオンとしてやってくつもりです」


第5試合 セミファイナル 61kg契約 3分3R(延長1R)
○板橋 寛(スクランブル渋谷/Krush -60kg級王者/60.9kg)
×小川 翔(OISHI GYM/MA日本ライト級2位/61.0kg)
判定3-0 (朝武30-28/千葉30-26/豊永30-27)
※3R組み付き多用で小川に減点1

 小川はサウスポーの板橋に対し、右のインローと奥足狙いのロー主体の攻め。だが1R中盤から板橋に片手で組みつき膠着する場面が次第に増えていく。板橋に組みついてから離れ際に右ローを放つこともあったが、大半は板橋のパンチを警戒しての組みつきで、和田レフェリーから「離れて」「プッシュプッシュ」と再三注意を受ける。
 クリンチに付き合わざるをえなくなる板橋も巻き添えで注意を受けるが、小川に対する注意のほうが多く、2Rに注意より1段階上の警告、3Rに警告より1段階上の減点1に。板橋は合間に左のフックやボディを当て、3Rには左のテンカオも効かせたことがジャッジに評価され、減点分以外でも差をつけて判定勝利したものの、最後まで思うように攻められず、試合後は険しい表情のままだった。




第4試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
○寺戸伸近(Booch Beat/ISKA世界バンタム級(55kg)王者/55.9kg)
×鈴木優也(TEAM TIGER KGT/56.0kg)
判定3-0 (和田29-26/豊永30-26/朝武30-26)



 寺戸は昨年8月の広島大会でのISKA王座防衛戦以来の試合。1R、寺戸がパンチを当てようと前に出るが、鈴木はうまく回って距離を取り、左ミドルや右ローをヒット。コンビネーションでパンチも絡め、2Rには左ボディや左ストレートで寺戸を苦しめる。だが2R終盤、寺戸が右ストレートを当てて鈴木をコーナー付近まで後退させると、右の飛び膝蹴りをクリーンヒットしてダウンを奪取。一気に形勢を逆転させる。



 3Rも序盤は鈴木が右のハイや左ストレートを当ててテクニシャンぶりを発揮するが、中盤からのパンチの打ち合いで寺戸が右フックを当てて鈴木をひるませると、右ローの連打を当てて下がらせた後に右フックをクリーンヒットし再びダウンを奪取。これで点差を突き放し判定勝ちを果たした。
 危ない場面を作りながらも最終的には強さを見せつけて勝つという、らしさあふれる試合内容だった寺戸。試合後のマイクでは「1Rから行くつもりだったんですけど、鈴木選手がうまくて、これから伸びる選手だと思います。苦戦しましたけど、俺、勝ったんで、まだまだ俺、終わってません。これからです」とアピールした。




 第3試合の後に梶原龍児(チームドラゴン/元Krush -63kg級王者)の引退式が行われた。師匠の前田憲作会長から花束を渡されると梶原は涙。選手では2度戦ったことのある石川直生が代表して花束を贈呈した。
 梶原は「格闘技で最高の仲間に出会えて、格闘技に感謝していて、大切な人に出会えて、本当にありがとうしか言えません。ここで梶原龍児は現役生活に幕を下ろします。今までありがとうございました。そして中学から反対され続けたけど、格闘技をやらせてくれたおふくろ、ありがとうございました。K-1 GYM TOKYOが春までに3号店オープンに向けて動いていて、そこで僕は若者にチャンスを与え、毎日仕事に追われる大人に充足感を与えるために頑張ります。俺の第2ステージだと思ってるので応援お願いします」と最後の挨拶。10カウントゴングの後、道場の子供たちから手作りのチャンピオンベルトを贈呈されると、和やかな笑顔に戻っていた。




第3試合 60.5kg契約 3分3R(延長1R)
○卜部弘嵩(チームドラゴン/元Krush -60kg級王者/60.5kg)
×パク・ヒョンソン(韓国/サムサンジム/大韓ムエタイ協会ライト級1位/59.8kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 弘嵩は昨年8月に板橋に判定で敗れて王座から陥落し、去年12月に同門の先輩・梶原の引退戦に志願するも判定で敗れ、2連敗のなか迎えた今年初戦。1Rから左ミドル、左ボディ、右ストレート、右アッパー等を的確に当て続け、2R終盤には右ボディでダウン気味にヒョンソンを倒す場面も。3Rは左ミドルを効かせてヒョンソンを苦しめ、倒しきれなかったものの完勝した。
 なお、大会後、Krushの宮田充プロデューサーは「60kgで板橋君の防衛戦で卜部弘嵩ってのも(案に)あったんですけど、今回じゃ無いのかなと思います。板橋君は5月(11日の後楽園大会)がタイトルマッチなんで、早急にスクランブルさんと話をして、今月中に相手を発表したいです」とコメントした。


第2試合 -67kg Fight 3分3R(延長1R)
○牧平圭太(HALEO TOP TEAM/67.0kg)
×中澤 純(ワイルドシーサー群馬/INNOVATIONウェルター級王者/67.0kg)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)

 1R開始すぐからサウスポーの牧平が左ハイを当てると、その後も左の蹴り主体でペースを握り、2Rには三日月蹴りをきっかけとしたラッシュでダウンを奪取。その後も三日月蹴りでダウンを奪う。以降も左のミドル、膝を何発も当て続け中澤を圧倒。67kg級王座戦線で存在感を示す勝ちっぷりだった。


第1試合 -58kg Fight 3分3R
○林 健太(チームドラゴン/58.0kg)
×大野 聖(頂上会テアゲネス/57.2kg)
判定3-0 (30-29/30-28/30-27)


オープニングファイト第3試合 -60kg Fight 3分3R
△平塚大士(チームドラゴン/60.0kg)
△遠藤信玄(TEAM TIGER KGT/元J-NETWORKライト級王者/60.0kg)
判定0-0 (30-30/30-30/30-30)


オープニングファイト第2試合 -55kg Fight 3分3R
○佐野天馬(チームドラゴン/54.9kg)
×リョウタ(鷹虎ジム/55.0kg)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)


オープニングファイト第1試合 -58kg Fight 3分3R
×MITSUTAKA(チーム緒方/58.0kg)
○伊藤健人(TEAM TIGER KGT/58.0kg)
1R 1'01" KO (右フック)




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