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瀧谷渉太、-55kg級王座奪還。“爆腕”大月晴明、“不倒王”に辛勝:1.4 後楽園

Krush.36 & Krush.37
2014年1月4日(土) 後楽園ホール
 昨年人気急上昇したKrushは4年ぶりに伝統の1.4後楽園大会を復活。昼夜大会のトリとなった第2代Krush -55kg級王座決定戦では初代王者の瀧谷渉太が匠を下し王座奪還に成功した。Krush復帰後2戦目の“爆腕”大月晴明は“不倒王”青津潤平に手を焼くも延長戦の末に判定勝ち。初代Krush -65kg級王座決定トーナメントはHIROYA、NOMAN、TaCa、泰斗が初戦を突破。武尊の持つ-58kg級王座挑戦権は神戸翔太が獲得した。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志
  
  (テレビ放映:GAORA Krush.36 1/17(金)22~24時 / Krush.37 1/24(金)22~24時)
 
 

Krush.37(夜開催)


第8試合 第2代Krush -55kg級王座決定戦 3分3R(延長1R)
○瀧谷渉太(KSS健生館/前王者/55.0kg)
×匠(チームドラゴン/55.0kg)
判定3-0 (勝本29-28/千葉29-28/和田30-28)
※瀧谷が新王者に

 Krushの前身の全日本キック時代、1.4後楽園は新春の恒例行事で、大月晴明が初のタイトルの全日本ライト級王座を獲得したのも(2003年)、当時エースだった小林聡をKOしたのも(2005年)、1.4後楽園だった。Krushの1.4後楽園は全日本キック解散翌年の2010年のKrush.5のみで、2011年と2012年は1月9日の後楽園、2013年は1月14日の代々木大会が新年一発目の大会となった。2013年のKrush後楽園大会は大半が超満員札止めに。満を持して、伝統の1.4後楽園を来年復活させ、しかも全日本キック時代でもできなかった昼夜興行という形で、2014年の好発進を目指す。



 その昼夜大会の夜のメインという大役を務めることになった瀧谷と匠は、これまでプロで2度対戦し、2010年12月の初代王座決定トーナメント一回戦昨年8月の瀧谷の初防衛戦のどちらも瀧谷が勝利している。その後、今年6月に瀧谷は愛知の桜塾から東京のKSS健生館に移籍し、同時に王座も返上。8月に戸邊隆馬を下して王座挑戦権を獲得した。匠は1年かけて争われた -55kg WILDRUSH Leagueを全5試合勝利して優勝し、今回の王座決定戦に駒を進めた。



 1R、サウスポーの瀧谷とオーソドックスの匠の構図で、互いに左回りで動きつつ、時折パンチを交錯させる展開。2Rも同様で、なかなかお互いクリーンヒットは出ないが、2R終盤に入り、匠が右の前蹴りを放った直後に瀧谷が左ストレートを合わせてダウンを奪取。匠はダメージが小さいが、瀧谷は勢いづき、パンチと飛び膝のラッシュで匠を追い詰める。

 3Rも激しい打ち合いが続く中、瀧谷が左ストレートを随所で当て、左ハイもブロックの上からでも叩きこみ手数を落とさない。終盤には匠をロープに詰めて打ち合いを展開。匠もパンチを放つが、瀧谷は大半をかわしつつ、ノンストップでハイ、ミドル、膝も絡めて攻め続け試合終了。瀧谷が尻上がりの強さを見せつけ、文句なしの判定勝ちで王座奪還に成功した。



 ベルトを再び巻いた瀧谷は涙を流しマイクを持つと「半年前に東京に来ました。愛知県を離れて、苦しいことが沢山ありました。練習環境が変わるとこんなに自分が変わるのかと思いました。お母さんありがとうございました。僕はチャンピオンになれました。お父さんのおかげで強くなれました。試合内容は満足できません。2代目王者になれましたが、初代王者の自分を超えれたかわからないです。もっと強くなります。俺がベルトを取ったんで、55kgは『俺がやらなきゃ誰がやる』で引っ張っていきます」と絶叫しながらコメント。観客の拍手を浴びた。



◆瀧谷「今ここで冷静に考えると、大泣きする試合内容じゃ無かったですね。でも自分の中で大きな一戦だったってことで、結果が出てチャンピオンベルトが戻ってきた実感がやっと今湧いてきて、リング上で本当にうれしくて泣いてしまいました。二代目王者の僕がこのベルトの価値を高めていきたいです。
(試合を振り返って)今回が一番キツかったですね。この前の名古屋大会は1、2R匠選手が足を使ってたんですけど、今回結構ガンガン打ち合ってくれて、パンチも前より全然強かったですね。何度フラつくようなパンチが当たったかわかんないですけど、匠選手も凄く強くなってました。匠選手が覚悟して打ち合ってくれたんで素晴らしい試合ができたんで、匠選手にも感謝しています。
(打ち合いは予想した?)匠選手はパンチが強いので打ち合うことは想定して。この前の試合で右ストレートを凄くもらうようになってしまってたので、右をできるだけもらわないよう意識して戦いました。
(2Rダウンを取った場面の手ごたえは?)正直、ただ出したら当たって倒れてくれたって感じで。名古屋大会の戸邊選手との試合のときもそうだったんですけど。あの感触を体に覚え込ませて、ああいう感じでダウンをどんどん取って行きたいですね。力じゃなくてタイミングで倒せる選手になりたいです。
(3Rになっても手数を落とさず攻めれたと思うんですが?)正直、3Rはバテバテで。3Rが終わったところで(久保坂左近)館長から『まだ気持ち切らすな』と言われて。延長戦があったらヤバかったってのが本音ですね。
(試合後、東京に出てからの話をしていましたが、今だからこそ言える一番大変だったことは?)正直、めちゃくちゃ寂しかったですね。夜、練習終わって帰って、今までだったら家族がいて話せたんですけど、誰もいない部屋に帰って、シーンとしてるのが本当に辛かったですね。2か月目ぐらいが一番ピークで、ウチにいたくなかったって感じでしたね。でも道場の館長や先輩が凄く良くしてくれるので、今は一人でいる時間も楽しみながら、外に出る楽しみも見つけてますね。
(王者として今後は?)55kgでもまだやったことがない選手がたくさんいますので、これからどんどん上がってくる選手とやりつつ、それを倒して、自分が55kg最強ってのを宣言していけるように。試合をどんどんこなして、自分自身を高めていきたいです。(入場テーマにも使っているドラゴンボールの)孫悟空みたいに、天下一じゃないですけど、ぶっちぎって1位になりたいです」


第7試合 61kg契約 3分3R(延長1R)
○大月晴明(マスクマンズ/61.0kg)
×青津潤平(小比類巻道場/61.0kg)
4R 判定2-1 (千葉10-9/朝武9-10/勝本10-9)
3R 判定0-0 (千葉29-29/朝武30-30/勝本29-29)

 大月は11月10日の後楽園で衝撃の復活KO勝ちを果たして以来のKrush出場。だが12月23日のシュートボクシングでの及川知浩との7Rに及ぶ戦いからわずか12日間隔での試合で、コンディションが気にかかるところ。青津は2010年7月のKrush.8のTaCa戦以来KO負けが無く、勝っても負けても延長にもつれ込む試合が多く、主催者側もカード発表映像で「Krushの不倒王」とのキャッチコピーを付けていた。対照的に抜群のKO率を誇る大月が、青津をどう攻略するか?逆に青津は大月の“爆腕”をどういなすかが見ものだ。



 1R、開始すぐから大月が左右のフックを振り回すと場内はどよめくが、青津は冷静に距離を取りつつ、大月の左のフックやジャブをもらった後に右のストレートをお返し。いろんなフェイントを仕掛けられつつも引っかからず、1Rは五分の展開をキープする。



 2Rも同様で、大月の手数がアップするものの、なかなかクリーンヒットにはならず。少し疲れて来た終盤には青津がコーナーに詰めてパンチと膝のラッシュを仕掛ける場面も。3Rに入ると青津が序盤から左ストレート、ボディ、アッパー、右膝を積極的に当てて主導権を握るように。だが中盤から大月も左右のフックを返してじわじわと青津を苦しめると、終盤には右ストレートで青津の動きを止め、左アッパーの連打で下がらせる場面を作る。



 判定は3者ともドローとつけマスト判定の延長に突入。青津の「不倒王」伝説が継続する展開に。大月の左ボディが時折ローブローとなってしまうが、その後も執拗に左ボディを当て続け、左右のパンチを手数多く出し続ける。青津もなかなかひるまず、手数では劣るのもの右の膝を駆使する。



 本戦なら10-10となりそうな内容のまま終わり、判定も割れたが、2者が大月を支持。かろうじて勝利をものにした大月はマイクを渡されると「自分らしくない試合でしたけど、調子が悪かったわけじゃなく、青津選手が強かったです。次はしっかり勝てるようにしっかり仕上げます」と無念の様子で話した。


第6試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
○戸邊隆馬(シルバーウルフ/55.0kg)
×チェ・ジンスン(韓国/清武ジム/IKMF国際格闘技連盟スーパーバンタム級王者、韓国格闘技連盟バンタム級王者/54.8kg)
1R 1'19" KO (左ボディフック)



 ジンスンは2005年から2007年に来日し、魂叶獅に2度勝利し、藤原あらし、寺戸伸近に敗れている選手で現在33歳。開始すぐから前に出て左ボディフックを連打してくるが、戸邊はひるむことなく右のローを効かせると、カウンターの左フックで早くもダウンを奪取。その後も右ロー、左ミドルでジンスンを下がらせ、左のボディフックをお返しとばかりにクリーンヒットしマットに沈めた。試合後マイクを持った戸邊は「この後、55kgでタイトルマッチがありますが、僕はいつでも挑戦するつもりなので、次にでもやらせてください」とアピールした。


第5試合 初代Krush -65kg級王座決定トーナメントAブロック一回戦 3分3R(延長1R)
○HIROYA(TRY HARD GYM/65.0kg)
×西川康平(超人クラブ/65.4kg→65.0kg)
2R 2'46" KO (3ダウン)

 -65kg級王座決定トーナメントの一回戦は4試合ともリマッチの構図。HIROYAと西川は2009年のK-1甲子園トーナメント一回戦で戦い、HIROYAが判定勝ちしている。
 1R、サウスポーの西川に対し、HIROYAは右ミドル、インローを積極的にヒット。だが西川も打ち終わりに左ストレートを返す等して、まだ流れは作らせない。



 2Rも途中まで均衡状態が続いたが、HIROYAはしつこく右ローを当て続け、右のテンカオの後の右ストレートも駆使。ブロックの上からでも右ハイを当て続けて上にも意識を向けさせる。そして中盤、右ローで西川の動きを止めると、ロープに詰めての右膝とパンチのラッシュでダウンを奪取。その後も右ロー一発でダウンを奪い西川を圧倒。最後はパンチの相打ちで両者同時ダウンとなってしまったものの、3ダウンを奪った扱いとなり、KO勝ちで西川への返り討ちを果たした。


第4試合 初代Krush -65kg級王座決定トーナメントBブロック一回戦 3分3R(延長1R)
×尾崎圭司(チームドラゴン/65.0kg)
○泰斗(GET OVER/64.4kg)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)



 昨年8月の名古屋大会で両者は対戦し、キャリアで劣る泰斗が下馬評を覆し判定勝ちした。今回は尾崎のホームとなる東京で再戦。
 1R、両者ともジャブを突きながら時折ローを当てる静かな立ち上がりだったが、2Rに入ると序盤からローの手数を上げた泰斗が主導権。右ローで時折尾崎の足が流れ、右ストレートでも尾崎の頭がのけぞる場面も。
 3Rも泰斗がパンチとローをコンビネーションも駆使しつつ的確に当て続け優勢をキープ。尾崎は残り30秒で得意のバックハンドブローを出し続けるものの反撃には遅すぎ、そのまま泰斗の主導権は変わらず。泰斗が返り討ちを果たすと共に、準決勝にコマを進めた。


第3試合 初代Krush -65kg級王座決定トーナメントAブロック一回戦 3分3R(延長1R)
○NOMAN(DTS GYM/64.8kg)
×塚越仁志(シルバーウルフ/65.0kg)
3R 1'32" TKO (ドクターストップ:バックハンドブローによる額のカット)

 両者は2012年3月のWILDRUSH Leagueで対戦し塚越が勝利。NOMANにとっては「初めて記憶を飛ばされて、アゴを折られて悔しい思いをした」試合だ。その気持ちを爆発させるように、NOMANは1Rから前に出るファイト。クリンチのブレイク後もパンチを出すなど荒っぽいところも見せたが、後ろに下がった塚越に右フックを当てダウンを先取。塚越は立ち上がったもののダメージは隠せず、その後も焦りの表情で下がり続ける。



 2Rも流れは変わらず、NOMANが右フックで再びダウンを奪取。塚越は苦しい展開だが、終盤にかけて息を吹き返し、左ボディフック、左ミドルを当ててじわじわと反撃。飛び膝蹴りではロープの上を超えて外に飛び出してしまうほどで、勝利への執念を印象づけ、場内を沸かせる。
 だがさすがの塚越の反撃もそこまで。3R、NOMANが再び右のパンチのヒットを増やすと、塚越がふらつく場面が増える。最後はNOMANがバックハンドブローを当てると、塚越が額を大きくカットしドクターストップ。やや無念な結末ながら、試合後の塚越はNOMANの勝利を讃え、負けを受け入れていた。リベンジを果たしたNOMANは、昨年判定勝ちしているHIROYAと準決勝で再戦する。


第2試合 初代Krush -65kg級王座決定トーナメントBブロック一回戦 3分3R(延長1R)
○TaCa(triple-y/65.0kg)
×一輝(OGUNI GYM/65.0kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 2011年9月の対戦ではTaCaが延長負傷TKO負け。再戦にあたりTaCaは「正直、1Rで切れた傷を、延長になってなぜ止めるのか?と。飛び膝でダウンを奪ったのにダウンにならなかったり不満だらけでした。本人もどっちが強かったかわかってると思うんで、どっちが強いのかみんなの前で見せたい」と話し、一輝も「自分もスッキリ勝ったと思ってないので、今回スッキリ決着をつけたいです」と語っていた。



 1R、TaCaが右のロー、ボディストレートを少しずつ効かせ、終盤に一輝のガードの隙間から右のストレートを当てダウンを奪取。2Rに入ると一輝が固めたガードからの右フックを随所で当てるようになるが、TaCaも右のボディストレートや左ミドルを随所でお返し。3Rもしばらく均衡状態が続いたものの、終盤にかけてTaCaのパンチが当たり出し、最後は連打で追い詰め、文句なしの判定勝ちでリベンジと初戦突破を果たした。準決勝では泰斗と対戦。3.8後楽園では準決勝、決勝が一日で行われ、初代王者が決定する。


第1試合 初代Krush -65kg級王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○富平禎仁(シルバーアックス/64.9kg)
×後藤眞暢(triple-y/65.0kg)
1R 1'22" KO (右ストレート)

オープニングファイト第3試合 -55kg Fight 3分3R
×Shi-mo(KSS健生館/54.7kg)
○良輝(晴山塾/55.0kg)
判定1-2 (29-30/30-29/29-30)

オープニングファイト第2試合 -70kg Fight 3分3R
×西内貴洋(チームドラゴン/69.9kg)
○近藤大成(大成会館/70.0kg)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)

オープニングファイト第1試合 -60kg Fight 3分3R
△三輪裕樹(DUROジム/59.7kg)
△勇磨(池袋BLUE DOG GYM/60.0kg)
判定0-1 (28-29/29-29/29-29)




Krush.36(昼開催)


第9試合 Krush -58kg級挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
×大滝裕太(ネクサスジム/58.0kg)
○神戸翔太(POWER OF DREAM/TEAM AK/58.0kg)
判定0-2 (豊永29-30/勝本29-29/千葉29-30)

 大滝は挑戦者決定トーナメント準決勝で鈴木雄三に判定勝ち。神戸は石川直生との決着戦を制し決勝に進んだ。両者は2012年10月に対戦し、その時は神戸が2R KO勝ち。だが大滝はその後、3KO勝ちを含む4連勝と好調だ。



 1R、大滝が左のインローを当てた後、すぐ左のフックを当てて神戸をひるませる。だが神戸も右ミドルの連打で巻き返し、左右のボディフックを効かせ挽回。2Rも神戸が右ミドルを連打するが、大滝はなかなか崩れずパンチをお返し。お互い一歩も引かない接戦を繰り広げる。
 3Rも神戸が右ミドルを連打。大滝は脇腹から背中にかけて真っ赤に腫れた状態でもなかなか崩れなかったが、神戸が右ミドルの後に左のショートフックを絡めるようになるとこれが効力を発揮。終盤にかけて何発も左フックを当てて優位を維持し、ポイントを奪って判定勝ちした。



 試合後は王者の武尊(チームドラゴン)がリングインし、「今日の試合は言う事はないんですけど、前から神戸選手がグチグチうるさいんで、3月8日ぶっ飛ばしてやります」とアピール。挑戦権を獲得した神戸は「今日の試合内容じゃ何言ってもダメだと思うんで、3月は最高の状態にするんで、応援よろしくお願いします」と謙虚に語った。バックステージでも「2人の相手連続で再戦で、モチベーションを保つのが大変でした。次は立て直さないと」と反省していた。
 なお、武尊は夜の部のオープニングトークで、挑戦者決定戦について聞かれると「何とも思わなかった」「この話、やめましょう。違う話しましょう」と言及を避け、「63kgが盛り上がってると話してたけど、58kgは自分が盛り上げればいい」と、完全に神戸らを無視し、我が道を突き進む考えを示した。


第8試合 -70kg Fight 3分3R(延長1R)
○中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/70.0kg)
×ハ・ウンピョ(韓国/正友館/大韓ムエタイ協会ミドル級王者/69.5kg)
3R 1'44" KO (右飛び膝蹴り)

 ウンピョは戦績34戦27勝(14KO)6敗1分の30歳。2012年1月のRISEで当時RISEミドル級王者だった森田崇文と対戦し判定負けしているが、韓国選手権で優勝した実績もあるテコンドー仕込みの蹴り技で森田を手こずらせる場面も作った。
 今回もムエタイ系の前蹴りやローを駆使しつつ、バックスピンキックも放ち危険な香りを漂わせるが、1R、中島がウンピョをロープに詰めてから、右膝をボディに効かせた直後に右フックを当ててダウンを先取。前日計量後の会見で「強くパンチを打つ練習をしてきた」と発言していたが、早くもその効果を発揮する。
 以降は後退気味のウンピョを攻めあぐねるものの、右ローをや左ミドルを当ててじわじわとダメージを与え主導権をキープ。3R、打ち合いでカウンターの右フックをクリーンヒットしてウンピョを下がらせると、右の飛び膝でダウンを奪取。最後も後退するウンピョのアゴを右の飛び膝で打ち抜き豪快にKO勝ち。久々に持ち味を発揮するファイトで2014年の好スタートを切った。
 マイクを持った中島は「内容はまあまあだったんですけど、最低限、倒して勝つ目標を達成できて良かったです。(-70kg級の)チャンピオンは城戸選手ですけど、試合がつまんないんで、俺が倒して『Krushの70は中島だ』って言わせてみせます」とアピールした。




第7試合 77kg契約 3分3R(延長1R)
×寒川直喜(バンゲリングベイ・スピリット/76.9kg)
○藤田智也(小比類巻道場/76.0kg)
判定0-3 (朝武27-29/千葉28-29/和田28-30)

 最近のKrushでは珍しい70kg級よりも上の体重の試合。1R開始1分足らずで藤田が寒川をロープに詰め、右と左のパンチの連打でダウンを先取。いきなり出鼻をくじかれた寒川だったが、左右のローを効かせ、左のボディフックと膝蹴りも連打して藤田を後退させようやくペースをつかむ。
 だが2R、藤田が左右のストレートの連打で度々寒川を下がらせる場面を作り反撃。寒川もローとボディパンチを返すが、藤田はなかなか崩れない。3Rも同様で、藤田は寒川のミドルと膝をもらって口を開きながらも前に出て左右のストレートと右ローを随所でヒット。藤田が20戦目、31歳にしてようやく大物食いを果たす快挙を成し遂げた。


第6試合 Krush -60kg WILDRUSH League 2014 公式戦 3分3R
○大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/60.0kg)
×島野浩太朗(菅原道場/60.0kg)
判定2-0 (朝武30-29/和田29-29/豊永30-28)

 1R、大沢が左のガードを下げつつ、左ボディフックを起点に右ローや右フックもヒット。主導権を握るが、有効打はまだ乏しい。2Rは島野が序盤に左ボディフックをヒットし先手を取るが、中盤以降は大沢が左ボディ、左インローを当てて反撃。3Rは大沢が回って距離を取りつつ、左ハイや右フックを的確に当てる。
 大沢が判定勝ちをおさめたものの、1者がドローとつけた通り、決め手に欠ける内容に。リーグ戦の開会式で大沢は宮田充プロデューサーに向け「WILDRUSH Leagueをもっと取り上げてください」とアピールしていたが、もっと攻める姿勢を前面に出し、初戦からKO勝ちの3ポイントを取りに行くぐらいの意気込みを見せて欲しかった。


第5試合 Krush -60kg WILDRUSH League 2014 公式戦 3分3R
×北井智大(チームドラゴン/60.0kg)
○闘士(池袋BLUE DOG GYM/60.0kg)
1R 2'51" KO (右ストレート)

 闘士はキャリア13戦中4試合が引き分けで、息子から「ドロー親父」とバカにされていることを記者会見でネタにしていたが、そのジンクスを家族の前で払拭する試合に。重みのある左ミドル、右ローを的確に当てると、右ローを当てた直後の右ストレートで北井をひるませ、最後も右ストレートをクリーンヒットし北井をノックアウト。3点を獲得すると共に、8月に敗れた北井へのリベンジも果たし、幸先良くリーグ戦スタートを切った。


第4試合 Krush -60kg WILDRUSH League 2014 公式戦 3分3R
○レオナ・ペタス(バンゲリングベイ・スピリット/60.0kg)
×渡辺 武(Booch Beat/59.9kg)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 「このリーグ戦のために彼女と別れて、命賭けてきたんで、絶対負けません」と話していたレオナが、1Rから右ローを効かせ、踏ん張りの弱くなってきた渡辺に2R序盤に右ストレートを当ててダウンを奪う。その後は組み付いてしまう場面が多く、3Rに減点1を受けてしまうものの、点差をキープし判定勝ちした。


第3試合 初代Krush女子王座決定トーナメント(51kg契約)準決勝 2分3R(延長1R)
○朱里(Wrestling New Classic/ボスジム/50.9kg)
×サンチェス弥生(Madness Cherry/51.0kg)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)

 Krush初の女子王座を決める4人トーナメントが開幕。優勝候補の朱里が、2Rから右ストレートを的確に当てる場面を増やし主導権。重みのある右ミドルも随所で当て、3Rも手数で優位をキープ。サンチェスは次第に組み付く場面が増えて劣勢が続き、朱里の完勝に終わった。


第2試合 初代Krush女子王座決定トーナメント(51kg契約)準決勝 2分3R(延長1R)
○林 美久(バンゲリングベイ・スピリット/50.8kg)
×楓香(ドージョー☆シャカリキ/49.9kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 楓香は前日計量でTシャツ、ジャージ姿で49.9kgと、今トーナメント出場者では最小ということもあり、林との体格差に苦戦。林が右ストレート、左膝蹴り、左ミドル等を休みなく散らしながら的確に当て続け、フルマークの判定勝ちで、3.8後楽園大会での決勝に進出した。過去の対戦で朱里は林を下しており、リマッチの構図となる。


第1試合 -60kg Fight 3分3R
○中村圭佑(チームドラゴン/60.0kg)
×石川直生(青春塾/60.0kg)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)

 石川は11月10日のKrush.34のメインの-58kg級挑戦者決定トーナメント準決勝で、いい所無いまま神戸翔太に判定負け。-60kg級に戻し再起を図りたかったが、待ち受けていたのは残酷な結果だった。石川は元の入場テーマに戻し登場。対する中村は2013年のKrush戦績5戦4勝(3KO)1敗と、ここのところKO率を高めているハードパンチャーだ。
 1Rは両者慎重な試合運びだったが、2Rに入り、中村が左の前蹴り、フックを石川のボディに当て始めてじわじわ流れを作ると、右フックを空振りして下がらせた後の左フックでダウンを奪う。石川は立ち上がったもののダメージが残っており、直後の右フックで再びダウン。ラウンド終盤もパンチの連打でロープに詰められてゴングに救われる状態だ。
 3Rは残り1分に石川が右ハイをクリーンヒットし、中村の左まぶたを切り裂き一矢報いたものの、終了間際の打ち合いで左のフックをもらってまたもダウンを喫し、大差をつけられ判定負けに終わった。


オープニングファイト第2試合 -55kg Fight 3分3R
×鎌田裕史(韓道場/55.0kg)
○隆聖(ドージョー☆シャカリキ/55.0kg)
3R 2'15" KO (左フック)

オープニングファイト第1試合 -58kg Fight 3分3R
×Bro.RYO(バンゲリングベイ・スピリット/57.7kg)
○塙 隆雄(DUROジム/58.0kg)
1R 1'45" KO (左ストレート)

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