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山崎秀晃、木村ミノルを47秒KO。梶原龍児、引退戦は判定勝ち:12.14 後楽園

Krush.35
2013年12月14日(土) 後楽園ホール
 Krush -63kg級王者・山崎秀晃は、5連続KO勝ち中の20歳の新鋭・木村ミノルを相手に初防衛戦。「チームドラゴンを潰す」等と挑発を続けた木村に対し、ローキックの連打で先手を取ると、右フック一発でわずか47秒でKO。試合後はフィアンセへのプロポーズにも成功した。引退戦の梶原龍児は後輩の卜部弘嵩から右フックの連打でダウンを奪い判定勝ちで有終の美を飾った。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第10試合 Krush -63kg級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○山崎秀晃(チームドラゴン/王者/63.0kg)
×木村ミノル(ブラジル/Fighting Kairos/マイウェイジム/挑戦者/63.0kg)
1R 0'47" KO (右フック)
※山崎が初防衛

 山崎は3月の後楽園大会でトーマス・アダマンドポウロスを破り王座を獲得。木村は3月の新宿大会で山崎の後輩の佐々木大蔵を1R KOし、5月に山崎の先輩で元-63kg級王者の梶原龍児を3R KO。9月21日の“狂拳”竹内裕二との王座挑戦者決定戦も1R KO勝ちであっさりとクリアした。
 両者は11月3日に東京スカイツリーでの公開調印式で一触即発のにらみ合いを展開。先々週の30日は木村、先週7日は山崎と、ファン公開練習も行い、前日計量まで舌戦を展開してきた。チケットも当日券無しのソールドアウト。今年快進撃を続けたKrushの締めくくりにふさわしい場内の盛り上がりとなり、試合も最高の内容となる。



 ゴングが鳴るとグローブを合わせた両者はすぐ距離を取り、山崎は右ローをコツコツとヒット。そしてバックスピンキックを空振りさせ、木村をロープ際に下がらせると、距離を詰めて左フックをヒット。木村がさらに下がると、飛び込んで右のロングフックをクリーンヒット。木村はコーナー下にもぐりこむようににダウンし、立とうとしたもののフラフラのため、朝武レフェリーがストップ。場内は割れんばかりの歓声と悲鳴に包まれた。



 山崎は「みなさんの応援で今日は勝てました。来年も63kgは絶対王者として引っ張って行きます」とアピール。さらに3年間交際したガールフレンドと、ガールフレンドのドイツ人の父親をリングに招き入れ、プロポーズも成功するという最高のハッピーエンドだった。



◆山崎「自分で言うのもなんですけど、出来過ぎた結果で、チームみんなが支えてくれて、前田先生が対策叩き込んでくれて、ミットを相手の選手の顔に変えただけで、応援してくれるみんなのおかげで結果が出たと思います。
(試合前から注目度の高い試合でした)いい意味で木村がああやってヒールになって盛り上げてくれましたね。僕の身内はどう言うかわかんないですけど、彼は彼なりに山崎対木村っていうタイトルマッチを盛り上げてくれたと思います。
(木村選手と対峙してみてどうでした?)正直、何にも無かったです。手ごたえも無かったです。
(プレッシャーはありましたか?)プレッシャーは全然感じなくて。プレッシャーをかけられればかけられるほど、僕の中では全てエールに変換されるので、いつも通りでした。もっとプレッシャーくれ、っていう。自然体でやってました。
(全てイメージ通り?)結果はイメージ以上のもので終わりましたけど、まあ、やってきたものが全て出たのと、チーム一丸になってやれた結果がこういういい結果で終われたんだと思います。

(試合後はもう一人の対戦相手と…)ああ、あれは、私事ですみませんでした(苦笑)。いい感じで勝てればプロポーズしようと思ってて。不快に思ってた方がいらっしゃれば生放送ですみませんでした。『お前リア充言ってんじゃねえよ』とか叩かれるかもしれないですけど。もうネットの世界怖いですからねぇ(苦笑)。
(最初の距離感だったり、ローで入って左フック右フックっていうのも全部考えてた?)イメージ通りです。前田会長には『とりあえずローを蹴らすな。いい距離でいい距離で、チャンスあったら入れ。絶対に足を止めるな』って言われてました。
(リング上で木村選手と何を会話しましたか?)『ありがとうございました』って言って。これはあんまり言わんほうがいいんかもしれないですけど『大きなこと言ってすみません』と、謙虚な気持ちは伝えられました。彼は凄い選手やと思いますし、スピード、パワー長けてると思いますし、何年後かわからないですけど、また僕の前に立ちはだかってくることもあると思いますし、ここで終わる選手や無いんで、また頑張ってもらいたいです。上から目線とかじゃなくて。
(来年したいことは?)63kg級守りたいってのもありますし、上のステージで場所があればどんどんやって行きたいですし、ISKAとか狙って、63kg敵無しって言われるようになりたいですね」

◆木村「神様が与えてくれた試練だと思うから、あきらめずここから這い上がって。絶対世界の頂点立つっていうのは、格闘技始めた頃から持ってる目標だから、あきらめずに絶対達成します。ここから這い上がります。
(試合内容に関しては?)山崎選手がバックブロー振って、それをスウェーバックして、そっからチャンスと思って打ち返しに行こうとしたら、なんか真っ暗になって。まだ試合続行してる頭でいたから、イメージの中では殴り返そうとしてて、絶対負けない、絶対負けないって気持ちだったんですけど、その時は試合が終わってて。最後に気持ちが折れることは無かったんですけど、倒れてしまって止められてしまったんで、全然覚えてないのが悔しいです。頭の中ではまだ続けてるつもりだったから。
 でも本当に、この試合にも感謝してます。これから強くなって何年かしたら、これは良かったのかなって思えれば、それでいいと思うんで。そういう風に自分でそういうストーリーを作って行きます。ここで終わったら終わりだけど、俺が世界の頂点に立てば。これは過程だったってことだから。これはストーリであるんで、自分でやろうと思います。絶対にあきらめません。(鼻をすすりながら)ありがとうございました」


第9試合 歌舞伎龍ファイナルマッチ 64kg契約 3分3R(延長1R)
○梶原龍児(チームドラゴン/64.0kg)
×卜部弘嵩(チームドラゴン/64.0kg)
判定3-0 (朝武29-28/豊永29-28/千葉30-28)
※2R右フックで卜部に1ダウン



 梶原のプロ生活17年を締めくくる試合の相手は、同門の弘嵩。1R、弘嵩がプレッシャーをかけ、左右のインロー、ハイ、左ボディを随所で的確にヒット。梶原は攻撃がほとんど出ず慎重なファイトだ。2Rも弘嵩が攻勢だったものの、梶原もボクシング仕込みの左ボディを効かせるようになると、弘嵩の勢いが少し低下。弘嵩が右のパンチで前に出てバランスを崩して横向きになった隙を逃さず、梶原が右のフックを連打してダウンを奪い逆転に成功する。



 弘嵩のダメージは小さく、その後は五分になるものの、梶原も必死で応戦。3Rに入ると梶原が雄叫びを上げながらノンストップのパンチの打ち合いを弘嵩相手に展開。最後まで互いに休まず打ち合い、終了のゴングと同時に梶原は燃え尽きた様子で膝から崩れ落ちる。



 判定はダウンを奪った梶原に軍配。マイクを持った梶原は涙目で「やりきりました。正直、37歳で、一番の奴とやるのは怖かったけど、絶対辛さの先には笑顔があります。歌舞伎龍は引退しますけど、みんなKrushのファイター頑張ってます。皆さんの応援が力になりますので、これからも応援をお願いします」と最後のアピール。場内は龍児コールに包まれた。

◆梶原「さすが前チャンピオン、怖かった。1R行けなかったのは、思ったより遠くて、その怖さもあったので、8オンスで向かい合った怖さを知って、自分としては良かったですね。
(ダウンを奪った場面は?)右のダブルはずっと練習してて、ずっと出せなかったパンチなんですよ。練習してるものが最後出てくるんですね。その後弘嵩がすぐ起き上がったのは、さすが、獣。
(最後勝利で締めくくった感想は?)泣くつもりは無かったんですが、最後ポイントを読み上げられてる時に、格闘技人生、勝って終わって良かったな。辛いときも色々あって、格闘技から離れる時期もあったんですけど、自分の居場所が最後見つけられたんで良かったです。

(3Rは出し切ろうって感じでしたか?)ほとんど覚えてないんですけど、自分も(ジムで)指導してるんですけど、指導しないような打ち方で、人間って最後そうなっちゃうのかな?って。でも、あいつが最後来てくれたのは感謝してますね。自分は引退したんで言えると思うんですけど、反応から何から遅れてきてるのは認めないといけないところで。1Rペースを取れなかったのは、年齢から来るものだったり、気持ちから来るもので踏み入れられなかったのかなってのも感じながら試合してたんで。最後、彼が(打ち合いで)応えてくれたのがうれしかったですね。僕は玉砕覚悟でああいう試合しか最後できないと思ってたんで、あれで呼応してくれた弘嵩に感謝してますね。あいつの目が凄い良かった。倒れた後向かって来るあいつの目が良かった。
(望んでた完全燃焼ができた?)そうですね。最後立ってらんないですね。僕、抱えられて起きたんですかね?右フックも右ハイも効いてたんで、一瞬飛びましたね。ゴング鳴る前に倒れたのか後なのかわからないぐらい。
(今後はどういう道を歩みますか?)ボーッとしてたら一気に緊張感が途切れて良くないんで、頭の中を整理して次に進もうと思います。そういう場所でそういう時に発表できるような体勢をすぐ取りたいと思います。歌舞伎龍・梶原龍児って名前をキックボクシング界に刻めたのは自分自身褒めてあげたいですね。思春期の頃は素直じゃなかったんで…。ちょっと話それるかもしれないんですけど、大人が大嫌いで、前田(憲作)先生が僕を初めて認めてくれた人なんで。ほんと、あの人に人生を正してもらえたって感謝の気持ちで一杯ですね。そういう人になりたいなと思います」


第8試合 57.5kg契約 3分3R(延長1R)
○武尊(チームドラゴン/Krush -58kg級王者/57.5kg)
×後藤勝也(池袋BLUE DOG GYM/57.5kg)
1R 2'33" KO (右ストレート)



 開始しばらく、後藤がジャブを駆使しつつ右ミドル、右ローを当て、順調な滑り出しに見えたが、次第に武尊もパンチと蹴りのヒットを増やし、左ハイを当てた後、パンチの打ち合いで右フックをヒットし、追い打ちのパンチ連打でダウンを奪う。後藤は立ってファイティングポーズを取ろうとし、まだ戦えそうな様子だったが、勝本レフェリーはストップ。武尊のKO勝ちとなった。
 武尊「どうですか?僕のTボム?」と勝利を導いた右のパンチをアピール。続けて「2013年、僕が初めてチャンピオンになった1年をKOで締めれて良かったです。2週間前に地元のおじいちゃんが亡くなって、勝つことができて良かったです。チャンピオンなってから大人しいと言われることが多かったので、2014年はどんどん相手ぶっ倒したいと思います」と語った。


第7試合 Krush YOUTH GP 2013 -55kg Tournament・決勝戦 3分3R(延長1R)
×堀尾竜司(TRY HARD GYM/55.0kg)
○大雅(TRY HARD GYM/55.0kg)
判定0-3 (和田29-30/勝本29-30/千葉29-30)
※大雅が優勝

 10月の一回戦、準決勝を勝ち上がった二人による同門対決。ジム代表のHIROYAは弟の大雅のセコンドにつくが、「お互いもっと行け」と声をかける場面も。積極性では堀尾で、大雅は年上の堀尾に対して一発一発がやや遠慮気味という感じだったが、3Rに入るとじわじわとパンチと膝を効かされてきた堀尾がスリップする場面が増え、大雅が判定勝ちした。
 優勝ベルトを巻きマイクを持った大雅は「すいません。つまらない試合して。今までで一番緊張してガチャガチャになりました。もっと強くなって55kgのチャンピオンになります。今日の試合は勝ったと思っていないんで、これからは(堀尾と)一緒にもっと強くなりたいと思います」と無念の表情で語った。




第6試合 61.5kg契約 3分3R(延長1R)
○卜部功也(チームドラゴン/ISKA世界ライト級(60kg)王者/61.5kg)
×宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ日本ライト級王者/61.5kg)
判定2-0 (豊永30-29/和田29-29/勝本30-29)

 両者は昨年4月にNJKFで肘無し3Rで対戦し、慶二郎が判定2-0で勝利しているが、本人はドローだったと振り返る試合だった。9月に水落洋祐を下してWBCのタイトルを獲った慶二郎は、次なる目標としてKrushのリング上陸を熱望し、功也とのリマッチが組まれた。



 功也はサウスポーに構え、慶二郎はオーソドックスに構えて細かく左右にステップし、互いにミドルとインローを当てる。レベルの高い攻防ながら、単発止まりでなかなか均衡は崩れず。2Rは功也のパンチのヒットが増え、左ストレートで慶二郎がスリップする場面もあったが、まだ慶二郎の運動量は落ちない。
 3Rも同様だったが、序盤にパンチがもつれた際にバッティングとなり、慶二郎が前頭部をカットし大出血。ドクターチェックが入る。偶然の反則と判断され、功也は減点とはならず。慶二郎はドクターストップを避けるために再開後パンチの猛ラッシュを仕掛け、功也も呼応するが、若干ヒット数では慶二郎が上回る中試合終了。延長戦か?という会場のムードだったが、ジャッジ2者は功也を評価。功也も首をかしげ不満気で、不完全燃焼な決着となってしまった。両者の3度目の対決に期待したい。


第5試合 -70kg Fight 3分3R
×吉川英明(チームドラゴン/67.6kg)
○松倉信太郎(バンゲリングベイ・スピリット/70.0kg)
判定0-3 (27-30/27-30/26-30)

 1R、松倉が左ジャブで距離を作りながら、ボディ狙いのパンチと膝を的確に当てて吉川を苦しめ優勢。だが2Rに入ると吉川の接近戦に付き合ってしまい軽い攻撃に終始。3Rには突き上げるような右の顔面狙いの膝蹴りでダウンを奪ったものの、中盤以降はドロドロの展開に持ち込まれKO勝ちとはならなかった。


第4試合 -70kg Fight 3分3R(延長1R)
△堤 大輔(チームドラゴン/70.0kg)
△山崎陽一(シルバーウルフ/70.0kg)
判定0-0 (30-30/29-29/29-29)

 堤がサウスポーからの左ミドル、山崎がオーソドックスからの右ミドルを当て、互いにパンチも交錯させるものの、決め手に乏しい状態が最後まで続いてしまいドローに終わった。


第3試合 女子57.5kg契約 2分3R
○佐々木仁子(チームドラゴン/57.0kg)
×ジャン・ウェイリー(中国/China Top Team/CFP/56.3kg)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 今回含め残り2試合での引退を表明した佐々木。相手のウェイリーはMMA、散打の経験のある24歳。1Rはウェイリーが左の顔面狙いのサイドキックの連打で先手を取り、パンチの連打でも佐々木を苦しめる。だが2Rに入り勢いが落ちると、佐々木がボディ狙いの膝とパンチでウェイリーを苦しめ、右のフックやストレートも当てて反撃。3Rも同様に持ち前のパンチ主体で攻勢をキープし逆転判定勝ちを果たした。


第2試合 -58kg Fight 3分3R
×伊澤波人(チームドラゴン/57.9kg)
○鈴木雄三(極真会館/58.0kg)
判定0-2 (29-30/29-29/29-30)

 空手をベースとする両者の戦いは、前進する伊澤を鈴木が近距離でかわして回る展開が続く。互いにパンチとミドルを当て、均衡状態が続くが、鈴木が片手で掴んでの膝蹴りを連打して印象を良くし判定勝ちした。


第1試合 59.5kg契約 3分3R
○林 将多(チームドラゴン/59.75kg→59.5kg)
×鈴木翔也(OGUNI GYM/NJKFスーパーフェザー級2位/59.5kg)
判定3-0 (29-28/30-29/30-28)

 林がサウスポーからの右のパンチで印象を良くし判定勝ちしたが、鈴木も打たれ強く、ボディ狙いのパンチと膝で林を苦しめる場面を作った。



オープニングファイト第2試合 -55kg Fight 3分3R
○佐野天馬(チームドラゴン/55.0kg)
×祐☆トーン・エー(真樹ジムAICHI/55.0kg)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
※3R右ストレートで祐に1ダウン

オープニングファイト第1試合 -60kg Fight 3分3R
○林 健太(チームドラゴン/60.0kg)
×大畑貴志(八丈キックボクシングクラブ/59.2kg)
1R 1'18" KO (右ストレート)



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