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武尊、-58kg級初代王者に。木村ミノル、梶原龍児をKO:5.12 後楽園

Krush.28
2013年5月12日(日) 後楽園ホール
 Krush -58kg級初代王座決定戦は21歳の新鋭・武尊(たける)が、33歳のベテラン・寺戸伸近との壮絶な打ち合いを制して判定勝ち。「これからも、リスクがあっても、僕は“Krushの戦い”をしたい」「この戦いで他の団体に勝ちたいし、Krushの戦いをして世界チャンピオンになりたい」と話した。久保優太の在籍するFighting Kairos入りした19歳の木村ミノルは、元-63kg級王者の梶原龍児を3R KO。「今回の試合は通過点」と豪語した通りの圧勝で、現王者・山崎秀晃の挑戦者候補筆頭に踊り出た。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 メインイベント Krush -58kg級初代王座決定戦 3分3R(延長1R)
×寺戸伸近(Booch Beat/ISKA世界バンタム級(55kg)王者/58.0kg)
○武尊(チームドラゴン/58.0kg)
判定0-3 (豊永27-29/千葉27-29/勝本27-29)
※1R右フックで寺戸に1ダウン
※武尊が初代王者に

 -58kg級初代王座は8選手のトーナメント形式で争われ、1月26日のKrush.26で一回戦、3月20日のKrush.27で準決勝が行われ、寺戸と武尊が決勝に残った。
 Krushでプロデビューした武尊は21歳、12戦目で念願のタイトルマッチに到達。鳥取出身で、隣の島根出身で現在32歳の寺戸は中学時代からの憧れの存在だったという。両者の入場時には、二人の出身地のご当地キャラクターも一緒に登場する。カード発表会見で武尊は昨年のKrushのベストバウト賞を受賞した寺戸とアンディ・ハウソンの一戦に言及し「あの試合を超える壊し合いをしたい」と話していたが、負けず劣らずの壊し合いを展開する。



 1R、寺戸は距離を取って、蹴り主体で慎重な滑り出し。武尊も出方をうかがうような感じだたったが、武尊が接近戦でパンチを当てて寺戸の動きを止めると、ここぞとばかりにパンチラッシュ。寺戸も呼応するように打ち合いに応じるが、冷静にタイミングを読んだ武尊の右フックがカウンターでクリーンヒットしダウンを奪うことに成功する。

 だが2Rに入ると、寺戸が右の飛び膝も絡め、パンチの打ち合いで次第に主導権を握るように。最初は笑顔で余裕を見せることのできた武尊だが、次第に表情が曇り劣勢に。鼻血を出し、右ストレートをもらってひるむと、超満員の観客の歓声が地鳴りのように響き渡るように。武尊も必死でパンチと膝蹴りで応戦するが、武尊の飛び膝を寺戸は右ストレートで迎撃し、再び動きをストップ。攻勢をキープし、ポイントを取り返す。



 しかし体力回復の速さではやはり若い武尊が上。インターバル中に息を吹き返すと、3R、パンチの連打で寺戸を追い詰める。左ハイやバックスピンキックやバックハンドブローも絡めるが、寺戸はなかなか倒れない。何度もピンチに陥るが、その都度盛り返してパンチの打ち合いを止めない。結局両者ともノンストップの打ち合いを最後まで繰り広げ試合終了。両者への歓声と悲鳴が後楽園ホールの中で渦を巻き続け、判定が読み上げられる時点でもしばらく余韻が続いていたほどだった。



 判定の結果、1Rに2点と3Rに1点を取った武尊の完勝に。念願のベルトを手にした武尊は「寺戸選手、めちゃくちゃ強くて、ずっと(王者決定)トーナメント始まったときから、寺戸選手に勝ってKrushのチャンピオンになりたいと思ってて、その通りになれてホントに良かったです。格闘技をやってて、チャンピオンでないと認められないことが多くて、プロになった時も反対されることが多かったし、今日はチャンピオンになれて良かったです」と喜びを語り、「でも僕にとってこれは始まりなんで、ここから日本のトップの選手を全員倒して、日本一証明して、世界のベルトも狙っていきたいんで、これからもよろしくお願いします」と次なる目標を掲げた。



◆武尊「(試合を振り返って)あんま覚えてないですね。途中何回か意識が飛んでて、あれ?ダウンしたかな?って思ったのが何回かあって。1Rにローをペチペチ打ってたのは覚えてるんですけど。
(憧れの寺戸と戦えたことは?)決まった時点でめちゃくちゃうれしくて。生まれてきてから、僕はこれが欲しい、やりたいと思ったら、手に入れるまで気が済まなかいことが多くて。ゲームが欲しいと言って親に反対されても自分でコツコツお金貯めて買ったりとか。欲しいものを取るためなら何してでも取りたいと思う性格なんで、その気持ちも今回の結果につながったのかなと思います。でも今までで得たものの中では格別ですね。21年生きてきて今が一番幸せです。
(死闘になりましたが)絶対に勝つというのもあったんですけど、Krushの初代のチャンピオンシップで、グダグダの判定で勝っても…。他の団体だったらわかんないですけど、KrushはKrushなんで。Krushするような試合しないとチャンピオンとして認められないだろうなと思ったし。いろんなチャンピオンの形があると思うんですけど、これからも、リスクがあっても、僕は“Krushの戦い”をしたいです。Krushの戦いが体に染みついてるというか、僕はプロの戦いはKrushしか知らないんで、この戦いで他の団体に勝ちたいと思うし、Krushの戦いをして世界チャンピオンになりたいです。
(地元米子からの応援について)入場のとき、僕がキックを始めたジムの人たちとも目があって、凄くうれしくて。みんなついてるって気持ちでしたね。凄く遠いのに、今日は70~80人ぐらい来てくれて、力になりました。鳥取の頃から凄くたくさんの人に支えられて。上京してチームドラゴン入ってすぐぐらいの頃はお金も無いし、線も細くてめちゃめちゃ弱かったんですけど、卜部兄弟が焼肉食べ放題とか毎日連れてってくれたんですよ。それのおかげで体がどんどん大きくなって、普段の体重が5kgぐらい増えて。練習の時も厳しいことを言ってくれるし、くじけた時はアドバイスをかけてくれて、体も精神的なことも、格闘家としての在り方とかも、いろんな部分で僕の全てを作ってくれて、東京に来てから強くしてくれたんで、一番最初にありがとうと言いたいですね」


第8試合 61kg契約 3分3R(延長1R)
○卜部弘嵩(チームドラゴン/Krush -60kg級王者/61.0kg)
×アントニオ・カンパーニャ(イタリア/WAKOイタリア・ライト級王者/60.5kg)
3R 2'24" KO (右ストレート)

 カンパーニャはジョルジオ・ペトロシアンのマネージャーのカルロ・デ・ブラッシー氏とISKAが推薦する26歳で、戦績33戦21勝(8KO)10敗2分。GLORYの70kg戦線に参戦中のアレッサンドロ・カンパーニャの兄にあたる。身長差約10センチの相手だったが、弘嵩はお構いなしに1Rからプレッシャーをかけ続け、右ロー、左右のボディフック、右ハイ等でじわじわと痛めつける。時折カンパーニャも素早いパンチとローのコンビネーションを出すが、後が続かず、バックステップとクリンチの多い展開に。攻めが寸断され続けた弘嵩だが、3Rにバックスピンキックで活路を見出すと、さらにパンチの連打で棒立ちにさせスタンディングダウンを奪取。カンパーニャが10カウント以内にファイティングポーズを取らなかったため、勝本レフェリーがKOを宣告した。




第7試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
×梶原龍児(チームドラゴン/元Krush -63kg級王者/64.0kg)
○木村ミノル(Fighting Kairos/マイウェイジム/64.0kg)
3R 1'50" KO (左フック)

 木村はブラジル出身の19歳。3月3日の新宿大会で梶原の後輩・佐々木大蔵を1R KOし、3試合連続KO勝ちと勢いに乗っている。今回、キャリア最強の相手との試合となったが、「元王者が相手と聞いて凄く残念」「胸を借りるつもりありません」と最初の会見で話し、梶原と一触即発のにらみ合いを展開。前日会見でも「今までに味わったことのない恐怖感を植えつけてやろうと思います」「今回の試合は通過点」と豪語。たっぷり試合の機運を盛り上げた上で、最高の結果と内容を残す。
 1R、距離を取って回る梶原に、木村がプレッシャーをかけ、右ローを着実にヒット。梶原はボディ狙いのパンチ主体で静かに攻撃のチャンスを待ち、ラウンド終盤に右のロングフックをクリーンヒットし木村の動きを一瞬止める。
 1Rはおとなしめだった木村だが、2Rに入ると徐々に手数をアップ。左右のフックを当てつつ、伸びのある右ハイキックでも梶原を脅かすと、バックスピンキックで梶原を後方に大きく吹き飛ばす。これで流れをつかむと、上下のパンチで梶原を後退させ、パンチの打ち合いで右のフックを連続でクリーンヒットしてダウンを奪うことに成功する。



 左まぶたも切られ、ダメージの色濃い梶原は、意を決したように木村とのパンチの打ち合いに応じ、2R終盤には逆に木村を下がらせて、36歳のベテランの底力を見せつけたものの、反撃はここまで。3Rになっても木村の勢いは落ちず、左ボディフックを効かせ続けた後、左フックで再びダウンを奪う。梶原は10カウント以内に立ち上がったものの、表情が虚ろなため、豊永レフェリーはKOを宣告した。
 
 見事有言実行を果たした木村はマイクを持つと「みなさん、カッコ良かったですか?」とふてぶてしく第一声。「Krushのチャンピオンになって、GLORYの世界チャンピオンにもなるんで、そのためにもどんどん強い相手とやらせてほしいです。全員ぶっ倒していきます」と宣言した。
 木村はこの春から久保優太の所属するFighting Kairosに加入し、「過去最高にハードな練習して、対策とかもやってきましたけど、荒々しく暴れるスタイルは変わらない」と話していたが、持前の身体能力を生かしつつ、久保譲りの緩急をつけたクレバーな試合運びも身に着けつつある。今回の説得力あふれる勝利で、-63kg級王者・山崎秀晃の挑戦者候補筆頭に踊り出たと言ってもいいだろう。




第6試合 -70kg Fight 3分3R(延長1R)
○松倉信太郎(バンゲリングベイ・スピリット/Krush YOUTH GP 2012 -70kg級優勝/70.0kg)
×山崎陽一(シルバーウルフ/70.0kg)
判定2-0 (豊永30-29/賀数29-29/勝本30-29)



 1R、山崎がプレッシャーをかけて前に出て、時折右ローを当てるが、あまり手数が出ず慎重な試合運び。2Rに入ると、松倉が左ボディフックを時折クリーンヒットさせ、逆にプレッシャーをかけ返す場面も出てくるように。
 若干劣勢の山崎は、3Rに入るとようやく手数を上げて右フック、左ボディのヒットを増やすが、松倉は左ミドルと左ボディをお返しして挽回。足を止めての打ち合いが増える中、松倉が左ストレートをきっかけとしたパンチの連打で山崎をぐらつかせる。だが山崎も打ち合いで右ストレートをお返しして松倉をぐらつかせて挽回。尻上がりの盛り上がりとなったものの、2Rのポイントを守り切る形で松倉が判定勝ち。城戸が頂点に立つ70kg戦線での浮上のきっかけをつかんだ。


第5試合 GAORA杯・Krush -55kg WILDRUSH League 2013公式戦 3分3R
×鈴木優也(スクランブル渋谷/4点/55.0kg)
○匠(チームドラゴン/4点→7点/55.0kg)
1R 2'16" KO (右フック)

 開始しばらく、鈴木が左右に度々構えをスイッチしながら、左ミドル、前蹴り、左右のローを当て、順調な滑り出しだったが、匠が距離を詰めて左右のパンチの連打と左ボディを当てて鈴木の動きを止めると、右フックを連続でクリーンヒットしノックアウト。リーグ戦3戦目でようやくKO勝ちが出たことで、ますます優勝候補の匠が勢いづきそうだ。



第4試合 GAORA杯・Krush -55kg WILDRUSH League 2013公式戦 3分3R
×大川一貴(青春塾/3点/55.0kg)
○結城将人(チャモアペット・ムエタイアカデミー/1点→3点/55.0kg)
判定0-3 (26-30/26-30/26-30)
※1R右ストレートで大川に1ダウン

 サウスポーの大川に対し、結城は開始すぐからうまくプレッシャーをかけて回転の速いパンチの連打と左右のハイを当て、1R終了間際に右ストレートでダウンを奪取。2R以降もパンチとハイ主体の攻めで度々大川をぐらつかせ、ポイントを重ねて文句なしの判定勝ち。リーグ戦3戦目で初白星をもぎ取った。


第3試合 -60kg Fight 3分3R
△後藤勝也(池袋BLUE DOG GYM/59.9kg)
△松野祐貴(NPO JEFA/60.0kg)
判定1-1 (30-29/29-30/29-29)

第2試合 -60kg Fight 3分3R
○平塚大士(チームドラゴン/60.0kg)
×野辺広大(STURGIS新宿ジム/60.0kg)
2R 2'19" KO (バックハンドブロー)


第1試合 -67kg Fight 3分3R(延長1R)
×山本優弥(Booch Beat/67.0kg)
○TaCa(triple-y/67.0kg)
4R 判定0−3 (咲田8-10/芹沢8-10/勝本8-10)
3R 判定0-1 (咲田29-30/芹沢29-29/勝本29-29)
※4R山本にパンチ連打で1ダウン

 優弥の希望で第1試合となったこの試合は、第1試合としては異例の盛り上がりに。1R、TaCaが右ストレートのクリーンヒットをきっかけにパンチのラッシュで攻勢。だが優弥も右ローを効かせてTaCaの突進を止め、2Rには左フック、左ボディも度々当てて主導権を握る。3Rは優弥の左右のロングフックがTaCaの顔面をとらえるが、TaCaはなかなかひるまず。終盤、パンチの激しい打ち合いで、両者笑顔を浮かべ、場内をヒートアップさせる。
 結果、優弥が追い上げる形でドローとなり、延長戦へ突入。序盤はさすがに両者疲労の色を隠せなかったが、中盤から両者手数をアップ。優弥が左右のフックでTaCaをひるませるが、TaCaはすぐ体勢を戻すと、パンチの連打で逆に優弥をひるませることに成功。コーナーに詰めての怒涛のパンチラッシュで、終了間際に優弥からスタンディングダウンを奪う。結局これが決め手となりTaCaが判定勝ち。今までの対戦キャリアで一番の大物を下した。




オープニングファイト第3試合 -60kg Fight 3分3R
△闘士(池袋BLUE DOG GYM/60.0kg)
△築(MAD MAX GYM/60.0kg)
判定0-1 (28-29/28-28/28-28)
※3R左ストレートで闘士に1ダウン

オープニングファイト第2試合 -70kg Fight 3分3R
×近藤大成(大成会館/69.5kg)
○拳月(山根道場/69.5kg)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
※2R右フックで近藤に1ダウン

オープニングファイト第1試合 –63kg Fight 3分3R
×光太郎(青春塾/62.8kg)
○本山亮徳(山根道場/63.0kg)
1R 1'10" KO (3ダウン:右フック)


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