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城戸、2R KO勝ちで舌戦に終止符。健太、佐藤から金星:1.26 後楽園

Krush.26
2013年1月26日(土) 後楽園ホール
 70kg級タイトルマッチは王者の城戸康裕が左ローで挑戦者の守屋拓郎を苦しめ、最後はパンチでKO。試合前のマイク合戦では守屋に「引退賭けろよ」と迫っていたが、試合後のマイクでは「70kg、世界ホント強いから、一緒にがんばりましょう」とエールを送った。スーパーファイトでは佐藤嘉洋が健太に判定負けの大番狂わせ。佐藤は3連敗で、対日本人では魔裟斗戦以来2度目の黒星となった。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第10試合 メインイベント Krush -70kg級タイトルマッチ 3分3R
○城戸康裕(谷山ジム/王者)
×守屋拓郎(スクランブル渋谷/挑戦者)
2R 2'30" KO (右ストレート)
※城戸が初防衛

 守屋は昨年11月の後楽園大会での挑戦者決定戦で阿佐美ザウルスに延長戦の末判定2-1で辛くも勝利。この時点では盛り上がりムードに欠けたが、12月26日の記者会見1月14日の代々木大会試合前日の調印式と、二人が顔を合わせる場面場面で舌戦を繰り広げ、注目度は上昇。代々木大会から12日間隔にも関わらず、後楽園ホールは満員の観衆(主催者発表では1900人・超満員札止め)で埋め尽くされる。



 だが試合は、世界の舞台でも活躍する王者が格の違いを見せつける内容に。1R、サウスポーの城戸がリングを大きく使って回って距離を取り、守屋の奥足(右足)狙いの左ローキックを的確にヒット。守屋もローを得意とする選手のため、ロー主体で応戦する。



 2Rに入るといったん城戸の手数が落ちるが、守屋にローとミドルをもらっても崩れず冷静に対応する。城戸はパンチを使い出した後、不意打ちの左ハイを強打。守屋はブロックしていたが効いた様子で、一瞬笑顔を浮かべる。するとその隙を逃さず、城戸は左フックと左膝蹴りをヒット。さらに右フックの後、左の奥足狙いのローを当てると守屋の足が止まる。場内が悲鳴と歓声に包まれる中、城戸がさらに左の奥ローを連打すると守屋は後退。最後はパンチの連打を当てると守屋は力無くダウンし、そのまま立ち上がることができず、城戸のKO勝ちとなった。試合後はタレントの千原せいじさんも城戸の勝利を祝福した。



◆城戸「(マイクアピール)プレッシャーめっちゃかかった怖い試合で、守屋選手が一杯言ってきて正直本気でイラッとした部分もあったんですけど、こんだけお客さん来て盛り上がって凄く良かったです。リップサービスみたいなことあって守屋君に(負けたら引退しろと)言ったんですけど、引退しないでいいから条件2つ。1つは、…もうやりたくない(笑)。もう1つは、俺がスパーリングパートナーに困った時に、ジムに来てパートナーになってくれるチケット5枚分発行してください。70kg、世界ホント強いから、一緒にがんばりましょう(場内が拍手に包まれる)。

(バックステージで)試合前に煽られたのが初めてで、キーちゃんの新しい一面が見えて、これで盛り上がってお客さんも結構増えたみたいなんで、ちょっとご祝儀的なものをもらってもいいかな。
(試合を振り返って)あれだけ(守屋が)言ってたんで、もっと策略練って来るのかな?と正直思いましたね。前足潰しをやってきてましたけど、はっきり言って、ローのカットの技術と前蹴りの技術は俺が世界トップクラスだと、ペトロシアンやブアカーオにも引けを取らない自信があるんですよ。ローもパンチも俺のタイミングで入るし、あれっ?って。(インターバルに)セコンドも『あれ(ロー)はパンチの布石だ』と言ってたんですけど、それも来なかったなぁ、って。で、トータルで考えたら、向こうより俺が正直、考えてたんだなあ、って思いましたね。向こうのビデオは1回しか観なかったんですけど、作戦で言うと俺のほうが上を行ったんでしょうね。表情見て、相手緊張してるな、ってわかったし、1R終わった時点で、絶対勝ったな、って自信があって、何で倒そうか考えてたぐらいですね。パンチで倒したいなと思って、パンチで倒しました。
(前の試合で佐藤選手が負けましたが?)いやー、びっくりしましたね。(自分の試合前なので)見てないんですけど、正直びっくりしました。だから、佐藤さんとやる必要無くなりましたね(笑)(少し考えて)とりあえず、やっぱり、強くなりましたね、俺。前回グローエンハート相手にしょっぱい試合した自分がいたんで、正直ヘコんでたんですけど、守屋君のあの言葉で目が覚めたんですよね。
(練習で新しく取り入れたことがあると言っていたが、試合では出た?)出ましたね。今後の作戦に関わるんで言えないですけど、まだ俺、伸びますね。頭使って試合できるようになったんで」

(ここで佐藤がインタビュースペース横を通りかかる)

城戸「どうしたんですか!兄さん!」
佐藤「落ちるところまで落ちちゃったよ~。3連敗だよ3連敗」
城戸「この後俺とやるという筋書きだったじゃないですか!」
佐藤「まあ、ダメになっちゃったね」
城戸「兄さん、名古屋行きますから」
佐藤「飯でも食いに行こう」

(佐藤が帰り、質疑応答に戻る)

◆城戸「(今後について)負けちゃいけないところで負けなくなりましたね。頭使わないでやってた20代前半よりも、20代後半から頭使って戦えるようになったんで。国内で負けないようにして、今年も世界に行きたいですね。(K-1も準々決勝の相手が優勝者の)グローエンハートじゃなかったら(もっと上に)行けましたよ。」


第9試合 セミファイナル -70kg Fight 3分3R(延長1R)
×佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2010世界トーナメント準優勝、ISKA世界ライトミドル級(72.3kg)王者)
○健太(E.S.G/NJKFスーパーウェルター級王者、元Krush -70kg級王者)
判定0-2 (朝武28-29/豊永29-29/芹沢28-29)

 前日会見で健太は「明日はみんなで言う大番狂わせ、僕の中では当たり前に勝ちに行きます」「別に僕に秘策は無いですし、実力を持って勝ちに行きます」と豪語していたが、終始落ち着いた試合運びで佐藤越えを果たすことに。
 1R、前にじわじわ詰める佐藤に対し、健太は正面に立たずに細かく動き、左前蹴りを随所で当てつつ、左のストレートやインローもヒット。佐藤に攻撃を出させる隙を与えず、矢継ぎ早に攻撃を出す。ラウンド終盤にはバックスピンキックや右フックもヒット。終了のゴングと同時に、健太は右腕を突き上げ自信のほどを示す。



 2Rに入ると、佐藤は距離を詰めて左右の膝を連打する戦法に活路を見出す。和田良覚レフェリーから時折両手掴みの状態を注意され、動きにくそうにする場面もあったが、次第に注意されない範囲の掴み方を把握し、ラウンド終盤には左右の膝のヒットを増やす。健太はローを返すものの佐藤の手数に寸断されてしまう。



 だが健太のダメージは小さく、3Rに入ると序盤から右アッパーや右ハイをヒットさせて先手を取ることに成功。佐藤は左右の膝を出すが、両手で掴んでの膝になってしまい、和田レフェリーから口頭注意を受ける。健太は途中に右拳を痛めてしまったものの、左のフックが効き目を発揮。のけぞった佐藤をコーナーまで下がらせると、パンチの連打でダウン手前まで佐藤を追い詰める。佐藤はそれでも持ちこたえて膝をお返しするが、2Rのような回転力は無く、再び健太のパンチの勢いに押され続けて試合終了。ゴングと同時に健太は両手を上げ、勝利を確信した様子だ。ジャッジ1者はドローとつけたものの、2者は順当に健太にポイントをつけ、健太の勝利に。勝利宣告された直後の健太はマットにうずくまり、涙を浮かべて大喜びした。



 佐藤は2010年8月のKrush.9での名城裕司戦以来2年5か月ぶりの日本人対決でまさかの黒星。日本人相手の黒星は2008年のワールドMAX準決勝の魔裟斗戦以来2度目となる。しかもこれが69戦のキャリアで初の3連敗だ。昨日で32歳に突入し、キャリアも15年目。Krushの公式インタビューでは「健太選手は日本のトップ選手ですけど、そこで負けて日本の二流・三流まで落ちるようなら身を引こうと」と口にしていた。前日会見で「たとえ(今回の)試合で結果が出なくても辞めることはありません」と話していたため、即引退ということは無さそうだが、2013年の世界再進出のプランはいきなり頓挫し、厳しい立場になってしまった。

◆健太「(マイクアピール)馬が群らがる県、群馬から来ました健太です。佐藤選手、日本一だと思ってたんで…、一番目指して良かったです。負けて70kgを終えたく無くて、今日佐藤選手に勝てたんで、これからは自分のベストの体重で世界を目指したいです。

(バックステージでのインタビューで、試合を振り返って)イメージしてた通りに動けました。打ち返しが相手凄く上手いんで、僕も同じことやろうと。なるべく左右に回って、打たれたらすぐ打ち返す。2Rは折れかけたんですけど、ここで根性出さなきゃ意味ないと思って、3R盛り返して良かったです。
(佐藤の膝は入ってた?)入ってたんですけど、わかって入ってたんで、絶対痛みは耐えられると思ってたんで。つかまっても根競べする気でいたんで。(どの時点で手ごたえを感じた?)1Rですね。僕のスピードについて来れてない感じがしたんで。
(今後は?)できればベスト体重で。70kgはK-1のために無理して上げてきたんで、その世界に出たいことが目標だったんですけど、今はここまでは来たんで。やっぱり業界でもトップを目指したい野心が生まれてきましたんで、そしたらベスト階級で行きたいなという気持ちです。
(ベスト体重は?)ウェルター、66kg、67kgぐらいですね。(Krushの67kgは?)そうですね。お話がもらえたら。まあ、70kgも無いことは無いですけど、その時の展開と、お話をいただいた時に考えます。
(日本人で佐藤に勝ったのは魔裟斗以来2人目だが?)驕れる者も久しからずってことで。佐藤選手もいつかそういう時代が来ると思ってて、その時に自分が一番最初にできて良かったですね。」



第8試合 Krush -58kg級初代王座決定トーナメント・Aブロック一回戦 3分3R(延長1R)
○寺戸伸近(Booch Beat/ISKA世界バンタム級(55kg)王者)
×KO-ICHI(池袋BLUE DOG GYM)
3R 1'04" TKO (タオル投入)



 1R開始すぐ、寺戸が左を主体とするパンチの連打で先手。その後は右ローの応酬で均衡状態になるが、2Rに入ると寺戸が先に右ローを連打すると再び主導権。右フックや前蹴りも当たり出し、右ローの効き目も増して優勢に。3Rには寺戸が序盤から右ストレートでダウンを奪うと、フラフラのKO-ICHIから右の飛び膝で2ダウン目を奪い、最後は寺戸のラッシュでフラフラのKO-ICHIを見たセコンドがタオルを投入した。
 試合後のマイクで寺戸は「このトーナメント優勝したいと思います。そして8月25日、広島(グリーンアリーナ)のKrushが決まりました。僕と(山本)優弥は広島でキックを初めて、ずっとやりたかったんでうれしいです。8月、みなさん見に来てください」とアピールした。


第7試合 Krush -58kg級初代王座決定トーナメント・Bブロック一回戦 3分3R(延長1R)
○武尊(チームドラゴン)
×八神剣太(レジェンド横浜)
1R 2'21” KO (右ストレート)



 八神の左の奥足狙いのローが1R序盤から効き目を発揮。優勝候補の一角の武尊はクリンチが増え、まさかのピンチに陥る。八神はパンチを上に散らしつつ、左右のローを当ててじわじわ武尊を追い詰めたが、武尊はガードの低い八神にカウンターの右ストレートをクリーンヒット。八神はこれ一発で伸び、武尊が苦しみながらも初戦突破を果たした。
 試合後のマイクで武尊は「格闘技をやってる以上、チャンピオンベルトを取らないと何の意味も無いんで、絶対に取ります。今回のメンバーはとても強いんですけど、僕が一番ベルトにふさわしいと思うんで、応援お願いします」とアピールした。


第6試合 Krush -58kg級初代王座決定トーナメント・Aブロック一回戦 3分3R(延長1R)
×皇治(S.F.K)
○神戸翔太(POWER OF DREAM/TEAM AK)
判定0-2 (和田29-29/崎田28-30/勝本28-30)

 1R、神戸が左右のボディフックと右ローを効かせて攻勢。2Rも中盤から左ボディフック、左右の膝、左フックを当てて優位に試合を運ぶ。皇治は口を開いて苦しそうだ。3Rは皇治もパンチと右膝で反撃を見せるが、威力は不十分で、神戸の攻撃ももらってしまいほぼ五分。19歳の神戸が判定勝ちで準決勝に駒を進めた。


第5試合 Krush -58kg級初代王座決定トーナメント・Bブロック一回戦 3分3R(延長1R)
×中嶋剛志(青春塾)
○鈴木雄三(極真会館/極真会館2009全世界ウエイト制軽量級優勝)
1R 2'57" KO (左ストレート)

 両者は昨年4月に新宿フェイス大会で対戦し、中嶋が判定勝ち。新階級に下げての再戦となったが、鈴木がプレッシャーをかけ続け、左ボディフックを効かせると、ラウンド終盤にコーナーに詰めて左ストレートをクリーンヒット。ダウンした中嶋は意識はあるものの立ち上がれず。鈴木がKO勝ちでリベンジに成功した。試合後のマイクでは「中嶋選手と戦えるんで高いモチベーションで練習できました。1勝1敗なんでまたいつかやりましょう。中嶋選手、ありがとうございました」と中嶋にエールを送った。


第4試合 GAORA杯 Krush -55kg WILDRUSH League 2013 3分3R
○匠(チームドラゴン)
×大川一貴(青春塾)
判定3-0 (勝本30-27/崎田30-27/豊永30-27)

 リーグ戦優勝候補の匠が、1Rからスピードのある右の膝蹴りを駆使しつつ、パンチの打ち合いで左フックをクリーンヒットしてダウンを奪取。2Rは右ローを効かされて攻撃が減るが、3Rは随所でパンチの連打を決めて大川の反撃を封じ、2ポイントを獲得した。


第3試合 GAORA杯 Krush -55kg WILDRUSH League 2013 3分3R
○鈴木優也(スクランブル渋谷)
×嶋田将典(イングラム)
3R 1'57" KO (3ダウン:左ボディフック)

 ムエタイがベースの両者は、蹴り主体の攻防。1Rは嶋田が右ローを効かせるが、2Rに入ると鈴木の右ローも効き目を発揮しだす。そして3R、鈴木の左ボディフックがクリーンヒット。右ローも効かせて意識を散らさせつつ、左ボディで立て続けに3ダウンを奪い、初戦からうれしい3点を獲得した。


第2試合 GAORA杯 Krush -55kg WILDRUSH League 2013 3分3R
△結城将人(チャモアペットムエタイアカデミー)
△Kazyosi(シルバーウルフ)
判定1-0 (和田29-28/勝本28-28/賀数28-28)

 1R、ノーガード戦法のKazyosiをなかなか捕えきれなかった結城だが、2Rに入るとローから入り、右フックをじわじわ効かせてKazyosiを後退させ、右ストレートでダウンを奪うことに成功。だが以降は打ち合いでパンチを被弾し、ポイントで挽回を許しドローに。両者1点を獲得した。リーグ戦の初戦から激しい消耗戦を繰り広げ観客を湧かせたが、今後の戦いに尾を引かないか気になるところだ。


第1試合 Krush -58kg級初代王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○大滝裕太(ネクサスジム)
×SATOI(チャモアペットムエタイアカデミー)
1R 1'19" KO (右フック)

 開始すぐに大滝が左のフェイントからの右フックでダウンを奪取。SATOIは立ち上がるもダメージは大きく、大滝がパンチの連打でマットに沈め、第1リザーブ権を勝ち取った。


オープニングファイト第2試合 -60kg Fight 3分3R
○中村圭佑(チームドラゴン)
×辻出優翔(京賀塾/DEEP☆KICK 60kg級王者、国際チャクリキ協会西日本フェザー級王者)
判定3-0 (芹沢30-27/三浦30-27/和田30-26)
※3R左フックで辻出に1ダウン

オープニングファイト第1試合 -58kg Fight 3分3R
×鈴木雅博(チームドラゴン)
○林 京平(JTクラブジム)
1R 2'49" KO (3ダウン:パンチ連打)

テレビ放送


CSスポーツチャンネルGAORA 2月13日(水) 22:00 ~ 24:00(初回放送)
MBS毎日放送(関西のみ) 2月10日(日) 深夜1:50~3:50(2時間) 

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