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日下部竜也、寺戸に圧勝。石川&上松が敗退:12.12 後楽園

Krush初代王座決定トーナメント ~Round.1~
2010年12月12日(日) 後楽園ホール
 K-1ルール採用のKrushの、60kg級と55kg級の初代王者を決めるトーナメントが開幕。55kg級ではプロ10戦全勝の高3・日下部竜也が、優勝候補の30歳・寺戸伸近から計3度のダウンを奪い圧勝。60kg級でも21歳の卜部弘嵩が石川直生を下す等、平成生まれの新世代の活躍が光った。準決勝・決勝は来年3.19後楽園大会で行われる。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第9試合 Krush 60kg初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×石川直生(青春塾/元全日本スーパーフェザー級王者)
○卜部弘嵩(チームドラゴン/2007全日本新空手K-2軽中量級王者)
判定2-0 (和田28-28/豊永28-30/野口28-29)

 31歳の石川は7月のK-1 63kgトーナメント準々決勝の才賀戦、8月のKrushの梶原戦でいずれも判定負け。対する21歳の弘嵩は9月のKrushで大和哲也を下した卜部功也の兄。その大会で弘嵩はK-1甲子園王者の野杁に判定で敗れたが、接戦を繰り広げ、評価を上げた。今回は二人の勢いの差が出る展開となる。
 1R、しばらく距離を計りあい、軽い攻防が続いた後、石川が左眉尻をカット。古傷が開いた恐れはあるが、出血量はさほど多くない。ラウンド終盤には弘嵩の右ストレートに合わせ、右ハイをクリーンヒットさせるが、やや距離が近く、そのまま蹴り足を捕まれて弘嵩に押し倒されてしまう。
 2Rもお互い探りあいの状態が続くが、手数では石川。随所で右ミドル、左ハイ、右ストレートなどを当て、リズムをつかめてきたかのように思えた。ところが残り10秒、飛び膝を連打すると、そのタイミングを読んだ弘嵩が、カウンターの右フックで迎撃。石川は尻餅をついて倒れ、手痛いダウンを喫してしまう。



 後が無い石川は、3Rも飛び膝やハイキックを多用するが、既にパターンが読まれており、空振りが多い。弘嵩のほうもあまり有効打を出せなかったが、結局2Rのダウン分の得点を守りきる形で判定勝ちをおさめた。石川は適正体重の60kgでも結果を残せなかった。


第8試合 Krush 60kg初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×上松大輔(チームドラゴン/ISKA世界ライト級王者)
○DYNAMITE祐太(Liquid FIST/J-NETWORKライト級4位)
4R 1'51" KO (左フック)
3R 判定1-0 (朝武30-29/和田29-29/豊永30-30)

 1R、リーチで勝る祐太はジャブ、ロー、左ボディなどを随所でヒット。上松は7月のK-1 63kgトーナメント準々決勝の松本戦のKO負け以来、約半年ぶりの試合ということも相まってか、やや攻めにくそうだ。
 2Rに入ると左フックをうまく当てる場面もあったが、その先が続かず。残り1分、祐太が右ストレートをきっかけにコーナーに詰めて猛ラッシュ。上松は耐えて逃れたものの印象を悪くする。
 3Rに入ると、時間が進むにつれて両者がパンチで打ち合う場面が増える。気持ちの勝負となってくるが、どちらも引かぬまま終了。判定はドローで延長戦へ。ゴングが鳴る前、祐太はファイヤー原田のように両手を振って観客を煽り、祐太コールを受ける。気持ちで乗っているのは祐太のほう。それが延長ラウンドでははっきり現れることに。
 開始すぐ、祐太は左ハイキックをヒット。上松は耐えて打ち合いに応じるが、持久戦を制したのは祐太のほうだった。上松をコーナーに詰めると、ここが勝負どころとばかりにパンチの猛ラッシュ。上松はフラフラでコーナーから逃げようとしたが、左フックをアゴに被弾すると、前のめりでノックアウトした。



 下馬評を覆した祐太はマイクを持つと、「はじめまして、DYNAMITE祐太です」と観客に挨拶。「絶対てっぺん取るんで、絶対面白い試合するんで、応援お願いします」とアピールした。一方、上松が今回のパンフでのアンケートに寄せていた彼自身のテーマは「進退」。2連続KO負けという結果は、上松に重くのしかかったはずだ。


第7試合 Krush 60kg初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×青津潤平(NPO JEFA/J-NETWORKライト級2位)
○野杁正明(OISHI GYM/K-1甲子園2009王者)
判定0-2 (野口30-30/和田28-30/朝武29-30)

 1R、青津のパンチを警戒し、野杁は距離を取って左右のローと前蹴りをヒット。終盤に左フックと左膝を当ててコーナーに詰め、やや優位で1Rを終える。2Rに入ると左の奥足狙いのローを連打。青津は少し苦しそうで、クリンチが増える。野杁は左ボディも効かせ、じわじわと青津を痛めつける。



 だが11月20日のK-1甲子園トーナメントで試合をしたばかりの影響もあってか、技の切れは今ひとつ。青津もクリンチするが、野杁もテンカオの後にそのまま組み付く場面も多い。3Rには青津に警告1、野杁に注意1が宣告される。判定は僅差で野杁に軍配。今年後半は持ち味を発揮できなかったが、来年3月の準決勝からの再起に期待したい。


第6試合 Krush 60kg初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○“狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)
×水落洋祐(はまっこムエタイジム/元全日本フェザー級3位)
2R 2'24" KO (3ダウン:左フック)

 1R、水落の前蹴りをつかみ、竹内がパンチラッシュを仕掛けるが、水落は逃れると、再び左の前蹴り。竹内は少し嫌そうな表情を見せる。水落は落ち着いて距離をキープし、竹内の前足に左右のローを集中。やや優位な状態で2Rを迎える。
 しかしピンチをチャンスに変えるのが、竹内の真骨頂。2R、水落との接近戦で打ち合いに誘い込むと、左フックをもらって一瞬ぐらつくが、すぐさまカウンターで左フックをお返ししてダウンを奪取。水落も右ロー、右ストレートを返し、巻き返しを図ろうとするが、竹内が右ストレートを効かせると、ロープに詰めてパンチラッシュ。左フックの連打で2ダウン目を奪う。後の無い水落は打ち合いに賭けたが、カウンターの左フックで真後ろに倒れた。



 連敗を4でストップした竹内は、マイクを持つと「帰ってきたぞ。ただいま。ちょっと連敗が続いたけど、こっからKOどんどんのし上がって行くんで。もう大丈夫。俺、お疲れ」と自分で自分をほめた。


第5試合 Krush 55kg初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×寺戸伸近(青春塾/M-1&RISEバンタム級王者・元全日本同級王者)
○日下部竜也(OISHI GYM/SB日本スーパーバンタム級王者)
判定0-3 (和田24-27/芹澤24-27/朝武24-27)



 竜也はゴングと同時にステップで距離を取るが、1R1分足らずで寺戸がカウンターの右ストレートを当ててダウンを奪取。竜也は鼻血を出し、いきなり窮地に立たされる。ところが左フックをきっかけに猛ラッシュを仕掛けると、ダウンを奪い返すことに成功。その後もパンチで攻めまくり、左フックでまたダウンを奪う。寺戸はなんとか立ち上がるがフラフラ。竜也のラッシュで追い詰められるが、ゴングに救われる。
 しかし2R、寺戸は序盤に左フックで竜也をひるませ、再び勝負をわからなくする。竜也も落ち着いてバックステップで距離を取って回復すると、ローの連打からの右ハイで反撃するが、終盤には寺戸が右ローや左フックを返し、このラウンドのポイントを奪う。




 だが寺戸の見せ場はここまでだった。3R開始すぐ、竜也がバックスピンキックを寺戸のレバーにクリーンヒットさせ、ダウンを奪取。寺戸はフラフラで、KO負けでも不思議では無い状態だったが、野口レフェリーは試合を続行する。その後も竜也はバックスピンキック、左ミドル、左ボディフックと、レバー狙いの猛攻の嵐。飛び膝蹴りや左フックも当て、寺戸は防戦一方のまま試合終了。国内55kg最強と言われ、優勝候補だった30歳のベテラン・寺戸を、プロ10戦全勝の高校3年生・竜也が完膚なきまでに潰した。



 マイクを持った竜也は「寺戸選手は3つベルト持ってる選手で、やる前はどうかなと思ったけど、ジムの仲間と応援してくれている人のおかげで…」とまで話すと、言葉を詰まらせ、「結構効いてます」と苦笑い。最後は「3月に絶対ベルトを取ります」と宣言した。



第4試合 Krush 55kg初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○KENJI(DC LAB. GYM/元NJKFフライ級王者)
×田中一輝(月心会/K-1甲子園2008西日本3位)
2R 0'55" KO (左フック)



 1R開始20秒ほどで、KENJIがカウンターの左フックでダウンを奪取。田中はフラフラながらも笑顔で立ち上がると、真っ向からの打ち合いに挑み、度々左フックを当てて試合をわからなくする。だがKENJIは落ち着いてクリーンヒットを逃れると、2Rは右ローを連打して効かせた後、再びカウンターの左フックをクリーンヒットさせ、田中を豪快にノックアウトした。試合後マイクを持ったKENJIは「寺戸さん、3月、先に待ってます」とアピールしたが、その後寺戸は敗れてしまった。


第3試合 Krush 55kg初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○瀧谷渉太(桜塾/ 元全日本バンタム級1位・2007全日本新空手K-2軽量級王者)
×匠(チームドラゴン)
2R 2'16" KO (前蹴り)



 ややバッティングが多いものの、1R序盤から瀧谷が距離を詰めてパンチラッシュ。匠も打ち合いに応じ、瀧谷をぐらつかせる場面も。2R、匠は飛び膝でコーナーに瀧谷を詰めてから左フックを当て、瀧谷を苦しめるが、瀧谷の前進ファイトは止まらず。左アッパーで匠の動きを止めると、顔面への膝蹴り、前蹴りの連打で豪快にノックアウト。苦しみながらも準決勝に駒を進めた。


第2試合 Krush 55kg初代王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○水原浩章(光ジム/NPO JEFA/J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
×森川修平(KSS健生館/2009全日本新空手K-2軽量級3位)
判定3-0 (芹澤30-26/和田30-26/朝武30-26)



 1R中盤、打ち合いで水原が右ストレートを当ててダウンを奪取。2Rは体格で勝る森川にやや押され気味の展開となってしまったが、3Rには序盤に左ストレートでダウンを再び奪取。その後は右フック、右ハイ、飛び膝などのラッシュで圧倒し、文句なしの判定勝ちを果たした。


第1試合 63kg Fight 3分3R(延長1R)
○尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX '07 日本3位)
×谷山俊樹(谷山ジム/ISKAインターコンチネンタル63kg級王者)
4R 2'04" KO (左ボディフック)
3R 判定1-0 (芹澤29-29/野口30-29/豊永29-29)

 1R、ローの打ち合いから始まるが、場内に響く音の鋭さでは谷山。中盤過ぎにはコンビネーションからの左フックと、右ハイをヒットさせ、尾崎をぐらつかせる。2Rに入ると尾崎の左アッパーやバックスピンキックも当たり出すが、谷山はすぐにリカバー。右ハイ、右ローを当て、終盤にはボディへの前蹴り連打で尾崎を後退させ、主導権を譲らない。
 だが3Rに入ると、、尾崎がバックブロー、バックスピンキック、右アッパーを度々ヒットさせ、谷山を下がらせる。特にバックスピンはボディと顔面への2パターンで、威力や精度もアップした印象だ。
 結局、尾崎がポイントで追いつく形で延長へ。既にダメージの大きい谷山は、尾崎の左ジャブを何発も浴びて防戦一方。最後は尾崎が左フックの2連打の後、左ボディをクリーンヒットさせノックアウト。第1試合にはもったいないぐらいの激闘に幕が下ろされた。



 尾崎は「ISKA王者の谷山選手にKO勝ちしたので、僕もKrushのリングでチャンピオンになりたいです。宮田(充)プロデューサーのTwitterにどんどん『尾崎にタイトルマッチをやらせろ』とつぶやいてください。僕も明日からTwitterを始めます」とアピールした。


卜部弘嵩野杁正明日下部竜也


オープニングファイト第2試合 60kg Fight 3分3R
○中島 剛(青春塾)
×上杉隼土(超越塾)
3R 2'31" KO

オープニングファイト第1試合 63kg Fight 3分3R
×泰斗(GET OVER)
○中村圭佑(チームドラゴン)
1R 2'45" KO

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