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石川&元気がベスト4へ。洋平、まさかの初戦KO負け

Krushライト級GP2009開幕戦 Round.2
2009年8月14日(金) 東京・後楽園ホール
 K-1 60kg日本最強を決めるGPは7月のROUND.1に続き2戦目。桜井洋平が伏兵・水落洋祐相手に初戦敗退する波乱が起こり、石川直生は2試合連続で劇的な逆転KO勝ち。優勝候補の山本元気は、安全運転でベスト4に進んだ。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


[Krushライト級GP2009]

ベスト4の選手たち

水落のパンチ炸裂
第2試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
○水落洋祐(はまっこムエタイジム/全日本フェザー級4位)
×桜井洋平(Bombo Freely/WFCAムエタイ世界ライト級王者)
2R 2'55" KO (2ダウン:左フック)
※1R右フックで桜井に1ダウン

 1R、洋平は得意の首相撲からの膝蹴りを当てるが、一発までしか打てないK-1ルールに不慣れなせいか、その都度攻撃が寸断されてしまう。右ストレート、左ミドルも当てるが単発止まり。すると中盤過ぎ、洋平が右フックを放った直後、水落が右フックを当てダウンを奪取。まさかの展開に場内は大盛上がりに。残り時間も水落がパンチラッシュで圧倒する。
 2R序盤にも、洋平が左ミドルでバランスを崩した直後、水落が左右のフックを連続で当ててダウンを奪取。洋平はスリップとアピールする余裕もあり、その後は右のパンチを当てて若干反撃するが、最後はコーナー際で打ち合いに応じると、水落が左フックがクリーンヒットさせて洋平をノックアウト。洋平は2分近く立ち上がれず、文句なしのKO勝ちだった。


右ミドルで攻める石川
第3試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
○石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)
×TURBΦ(FUTURE_TRIBE ver.OJ/RISE FLASH to CRUSHトーナメント '07優勝)
3R 2'45" KO (右ハイキック)
※2R右フックで石川に1ダウン

 1R中盤、石川が左の膝蹴りを放つと、TURBΦは足を抱えて前方に倒す。このとき石川は後頭部をマットに打ち付け、アゴもカット。少し休憩の時間が与えられるが、十分回復しておらず、TURBΦのパンチを浴びて劣勢に陥る。だがこのピンチの中でも、石川は右ハイをクリーンヒット。IKUSA GPのフィニッシュの再現を予感させるが、直後に石川はK-1ルールで禁止されている膝の連打に行ってしまい、レフェリーのブレイクで攻撃が寸断されてしまう。
 2Rは石川も息を吹き返し、右ローを効かせると、TURBΦがステップして距離を取る場面が目立つように。左ミドルも石川は当て、いい流れを作っていたが、終了間際にTURBΦがカウンターの右フックを当てダウンを奪取する。
 3Rは前に出る石川をTURBΦがステップでかわし、逃げきりモードへ。しかし1分過ぎ、石川が左フックを効かせると、続けて当てた高く伸びる右膝蹴りでTURBΦのこめかみをカット。流れは再び石川のほうへ。ドクターチェック後は両者組み付く展開が多くなるも、TURBΦの出血が止まらず残り30秒に再びドクターチェック。様子を見ていたジャッジからも「どうせ続行しても二回戦に進めない傷だから、止めたほうがいいんじゃないか」との声も上がったが、ドクターはストップしない。
 結局、この続行が劇的なフィニッシュを生み出すことに。いったんクリンチの攻防となり、ブレイクがかかると、TURBΦの右ストレートのカウンターで、石川の渾身の右ハイがヒットし、TURBΦは大の字でノックアウト。後楽園ホールが割れんばかりの歓声と悲鳴に包まれた。


前田の右フックでファイヤー撃沈
第4試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
○前田尚紀(藤原ジム/全日本フェザー級1位)
×ファイヤー原田(ファイヤー高田馬場/J-NETWORKライト級4位)
1R 1'55" KO (2ダウン:右フック)
※1R右フックで前田に1ダウン

 開始すぐ、いつものようにファイヤーがダッシュで距離を詰めると、カウンターの右フックで前田をロープまで後ずさりさせ、右のフックの連打でダウンを奪取。前の2試合の盛り上がりの余韻もあってか、ファイヤーのミラクルへの期待も観客から高まる。苦しい表情の前田を、ファイヤーは右フックと左ボディの連打でひたすら攻めるが、前田は倒れず。一瞬ファイヤーの連打が止まると、待ってましたとばかりに前田が右ストレートと左フックの連打を決めダウンを奪い返す。最後は前田が左ミドルも効かせてファイヤーを下がらせると、右フックで豪快にノックアウト。35歳の誕生日を白星で飾れなかったファイヤーだが、存在感を十分に示せた。


元気の左ミドル
第5試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
○山本元気(DTS GYM/全日本スーパーフェザー級1位)
×尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 WORLD MAX日本代表トーナメント'07 3位)
判定3-0 (豊永30-29/和田30-29/朝武30-29)

 尾崎はステップを駆使しながら、インローや左の前蹴りを何発も当てて元気の攻めを封じる。だが2R終盤、元気の左ミドルと左ボディが効力を発揮。下がる尾崎に元気は右フックもヒットさせポイントを奪う。3Rも元気が右フックと左ミドルを度々当てたが、圧倒するほどにはならず。「今回はいかに合理的に決勝に進むかを考えています」という大会前の言葉どおり、安全運転での完勝だった。


第8試合 準々決勝(1) 3分3R(延長1R)
×水落洋祐(はまっこムエタイジム/全日本フェザー級4位)
○石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)
1R 3'00" KO (右ハイキック)
※1R右フックで石川に1ダウン

石川のハイキックマットに沈んだ水落

 水落は一回戦の洋平戦同様、蹴り主体の石川に対して左アッパーや右フックで攻撃。すると石川は左まぶたをうっすらとカット。一回戦でのアゴの傷もあり、ドクターストップ負けのリスクがいっそう高まる。石川もパンチで応戦し、右フックで一瞬水落をぐらつかせるが、水落の右フックで膝をついてしまいダウン。後がなくなってしまったが、ここからまたも石川がミラクルを起こした。水落が前蹴りで石川を突き放した後、さらに一歩石川は下がると、右ハイを水落のこめかみにクリーンヒット。2連続の右ハイによるKO勝ちで、念願のベスト4進出を果たした。
 試合後のマイクでは、K-1 MAXで世界ベスト4に残っている後輩の山本優弥に「一緒にファイナルまで行って、一緒に大晦日まで行こう」と呼びかけ、リング上で抱き合った。


元気、ラストスパートの右ボディ
第9試合 準々決勝(2) 3分3R(延長1R)
×前田尚紀(藤原ジム/全日本フェザー級1位)
○山本元気(DTS GYM/全日本スーパーフェザー級1位)
判定0-3 (朝武29-30/和田29-30/勝本29-30)

 一回戦で前田は1ダウンを喫しながらも1Rで試合を終わらせ、元気はノーダウンながらも3Rまで戦っている。体力の消耗に、互いに不慣れな1日2試合という状況も相まって、両者比較的慎重な滑り出し。基本的には元気がプレッシャーをかけ、パンチと蹴りを積極的に放っていく展開だが、前田もセコンドの後藤龍治のアドバイスどおり、コーナーに詰められても立ち止まらずステップで右へ逃げ、所々で右フックや左ミドルをお返しし、元気に主導権を譲らない。
 そして3R、前田の右フックのヒットが増えてくるが、元気はタイミングを読んでクリーンヒットは許さず、表情も変えない。そして終了間際、前田をコーナーに詰めると余力を振り絞り右フック、右ボディの怒涛のラッシュ。前田は終了のゴングまで耐え切るのがやっとの状態で、これが決め手となり元気の判定勝利となった。

インタビュースペースの元気
 石川、元気に加え、7月のROUND.1を制した山本真弘、“狂拳”竹内裕二の4人が10.30後楽園大会で行われる準決勝〜決勝のFinal Roundに進出。Krush実行委員会の宮田充実行委員長は「準決勝の組み合わせは、8月29日の新宿フェイスでのKrushファンフェスティバルまでに調整して、そこで発表しようかと思っている」とのことだ。

◆元気「今回は生き残るのが第1だった。調子は悪かったけど、これまでキャリアがあるんで、悪いなら悪いなりになんとかやれる。タイ人のように誤魔化しの効かない相手じゃなかったから。(尾崎戦について)変な大技はもらわないよう、無理には追わないようにした。減量がきつかったのか、一発でボディが効いた。65kgぐらいで頑張ってほしい。(前田戦について)やりにくかった。パンチはもらったけど、打たれ強いので大丈夫だった。(残った3人のうち準決勝でやりたいのは?)俺が一番、狂拳を刺しに行く適任者だと思う。まあ、小林GMが言ってくれれば」

インタビュースペースの石川
◆石川「昨日の計量で『キン肉マンになる』と言ったとおり、奇跡の逆転ファイターになれました(笑)。今、優弥がガーッと行ってるけど、自分は逆に小さくなってた。昨日の夜、矢沢永吉の本を読みまくって、男は自分の好きなことを自分の価値判断でやればいいと確信した。もうこのまま優勝しますよ。(TURBΦ戦について)出入りが速くて、なかなか蹴らせてもらえなかった。TURBΦは3週間前に負けてたけど、いい戦いのイメージができてたのか。よく勝てたと思う。(水落戦について)まさか上がってくるとは思っていなかった。蹴るつもりが打ち合いに行ってしまった。その辺が未完成なんで、次は直したい。もっと危なげなく勝たないと。(準決勝でやりたいのは?)自分が4人の中でこのルールでは一番弱いと思っているので、みんなやりたくない。元気はK-1ルールだと強いし、真弘とはキックルールで決着をつけたいし、狂拳だとどんな試合になるのか...。(元気は狂拳を指名したが?)そうなるんじゃないですか?誰が誰とやってもストーリーはあると思うけど、俺の希望は決勝で元気とやりたい。俺にとって元気は劇的なところで当たる相手なんですよ」


青津の右フック
第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○青津潤平(NPO JEFA/J-NETWORKライト級1位)
×宮下トモヤ(パワーオブドリーム)
判定3-0 (梅木30-27/和田30-27/野口30-27)
※2Rバックブローで宮下に1ダウン

 1R、宮下がサウスポーの構えから右のフックやアッパーをヒット。立ち技ルールへの適応度のアップを見せるが、2Rに入ると青津も宮下の動きを読むようになり、前蹴りや右ストレートを当ててリズムをつかむと、不意打ちのバックブローでダウンを奪取。3Rもパンチとローを当て続けて優勢を維持し完勝した。


[スーパーファイト]

中島の右フック
第7試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
○中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット)
×堤 大輔(チームドラゴン/J-NETWORKウェルター級3位)
4R 判定3-0 (梅木10-8/朝武10-8/野口10-8)
3R 判定1-0 (梅木30-30/朝武30-29/野口30-30)
※4R右フックで堤に1ダウン

 中島の剛腕を警戒した堤は、サウスポーの構えで回りながら左ミドルやハイを放つ。本戦では均衡が崩れず延長へ。すると中島は最初から距離を詰めて勝負を仕掛け、左右のフックを連続でヒット。これで堤の逃げ足を止めると、終盤に堤が蹴りを放ってバランスを崩した隙を突いて右フックを当ててダウンを奪取。これで勝利を確実にし、プロデビュー以来の連勝記録を9に伸ばした。


激しく打ち合う両者
第6試合 65kg契約 3分3R(延長1R)
○吉本光志(AJジム/IKMF東洋ライト級王者)
×大石駿介(OISHI GYM/J-NETWORKスーパーライト級2位)
4R 判定3-0 (和田10-9/朝武10-9/野口10-9)
3R 判定1-0 (和田30-30/朝武30-29/野口30-30)

 両者頭を近づけて、アッパー、左ボディ、ハイキック等をノンストップで放ち続ける。コンビネーションも多彩で、レベルの高い打ち合いとなるが、破壊力が不十分なせいか互いに決定打に欠き延長へ。体力勝負となると吉本のほうが上手で、最後まで左ミドルを連打する等攻めつづけて勝利を奪った。今後65kg級もKrushでは試合が組まれていくため、その中で吉本がどういうポジションになるかが見ものだ。


[オープニングファイト]

第2試合 70kg契約 3分3R
×内村洋次郎(パンクラスP's LAB東京)
○小西拓槙(M-BLOW)
1R 1'52" KO

第1試合 60kg契約 3分3R
×小澤量哉(士心館)
○小川 翔(OISHI GYM)
1R 2'40" TKO

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