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“狂拳”竹内、名勝負連発で「Krush実行委員長」宣言

Krushライト級GP2009開幕戦 Round.1
2009年7月24日(金) 後楽園ホール
 K-1ライト級(60kg)日本人最強を決める16人トーナメントがついに開幕。5月のKrush.3で山本真弘をKOした“狂拳”竹内裕二が、スリリングな打ち合いで観客を魅了しつつ1〜2回戦を突破。真弘も大月らを破り竹内へのリベンジに望みをつなげた。
  レポート&写真:井原芳徳  


 全日本キックの金田敏男前会長の逮捕を受け、全日本キックは今回のKrushの主催者から外れ、Krush実行委員会単独主催の形が取られたが、運営スタッフはこれまでとほぼ変わらず。しかし大会パンフは冊子ではなく、A4の1枚の紙の裏表にカラー印刷しただけの簡易版で(そのため今回は観客全員に無料配布された)、開会式の入場セレモニーから進行ミスが発生したりと、不安なムードが試合開始前から漂う。
 会場モニターに映し出されたオープニングVTRは、7月6日の会見でKrush出場の全日本勢が語った、今回の事件への感想と、全日本のファンへのメッセージが中心の内容に。彼らが過去の試合後のマイク等で口にした、キックボクシング、全日本キックへの熱い思いも途中に散りばめられ、「Krushは、壊れない。」という文字が最後に映し出される。
 しかしそんな全日本の選手・関係者の悲壮な決意を笑い飛ばす男が一人いた。全日本と並ぶ老舗キック団体・MAキックを代表してKrushに殴り込んできた“狂拳”竹内裕二だ。5月のKrush.3で全日本フェザー級王者・山本真弘の対日本人無敗記録を29でストップし、一躍注目を浴びる存在に。今回、入場セレモニーでは出場選手代表挨拶を務めたが、「俺にマイクを渡ししちゃったね」とニヤニヤしながら第一声を放つと、「今日はKrushをぶっ壊しに来たんでよろしく」とふてぶてしく宣言した。
 そして竹内は、その宣言を単なる威勢で終わらせず、戦いぶりでも見事に表現してみせた。



梶原の膝蹴り
第2試合 Krushライト級GP2009 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
○梶原龍児(チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者)
×ソルデティグレ・ヨースケ(U.W.F.スネークピットジャパン/全日本フェザー級7位)
2R 1'00" TKO (ドクターストップ:右膝蹴りによる左まぶたのカット)

 梶原はジャブを打ちながら距離を取りつつ、右のローやハイをコツコツとヒット。パンチはあまり出さなかったが、終盤に右フックを効かせると、膝とハイのラッシュでヨースケを追い詰める。2Rも同様にペースを握ると、ヨースケの頭を下げさせて膝蹴りを放ち、まぶたを切り裂き試合終了。ほとんど無傷のまま勝ち上がり、竹内×大高の勝者が決まるのを待つことになった。


第3試合 Krushライト級GP2009 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
○“狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)
×大高一郎(STRUGGLE/全日本スーパーフェザー級3位・元MA日本フェザー級王者)
2R 2'08" KO (2ダウン:右フック)

 1R、大高は回って距離を取りながら右ロー主体で攻め、竹内は前に出てパンチと蹴りを色々試す。お互いあまり攻撃を出せないまま1Rは終わったが、2R開始1分足らず、竹内が大高をロープ際に詰めると、左フックでダウンを奪取する。ダウンし膝をついた大高の顔面に、追い討ちの膝蹴りを叩き込むラフファイトも見せた竹内だが、その後はセコンドの「ゆっくり行け」という指示どおり、慎重な攻め。しかし大高のラフファイトが、竹内の“狂拳”を目覚めさせることに。

竹内の右で大高が2度目のダウン見事なKrushぶりで勝ち誇る竹内

 竹内の片足がロープにもつれ半身になった際、大高がパンチラッシュ。コーナーを背に、守勢に立たされた竹内は、頭を振ってクリーンヒットを免れるが、パンフにも「得意技:前のめり」と書かれる大高の勢いは止まらず、打ち合いに応じざるをえなくなる。大高の右が竹内のアゴをとらえるが、竹内は踏みとどまり、逆に右を連打し一気に自分のペースに。場内は大盛り上がりとなる中、さらに竹内は右を叩き込んで大高をノックアウト。スリリングな場面を作りながらも、最後はきっちり仕留める、竹内らしさのあふれるファイトだった。


第7試合 Krushライト級GP2009 準々決勝 3分3R(延長1R)
○“狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界&MA日本スーパーフェザー級王者)
×梶原龍児(チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者)
判定3-0 (豊永30-28/和田29-28/野口30-28)
※3R右フックで梶原に1ダウン

 開始前から竹内と鋭い睨み合いを繰り広げた梶原だったが、ヨースケ戦同様、距離を取りながら回り続ける慎重な滑り出し。残り30秒、ようやく竹内が距離を詰めて左右の連打を当てるが、バックブローを空振りした際に梶原が左フックをヒットさせ、ポイントを譲らない。
 2Rも梶原はアウトボクシングを貫く。終盤に打ち合いを繰り広げ、ヒット数では勝ったが、深追いはしない。3Rも梶原のペース。竹内の右ローに右のパンチを合わせ、竹内のパンチ連打もロープ際でスウェー。残り1分を切っても右のミドル、ハイ、膝も当て、このままポイントを取って勝利かと思われたが、ここから竹内の真骨頂が発揮される。

梶原の優勢が続いたが...竹内の右で梶原はグラリ
梶原ついにダウン!勢い余って竹内はロープに飛びつき大喜び

 梶原の膝蹴りを肩口で受けて突き放すと、左フックを振り回して前進。梶原も右を振って突き放そうとするが、竹内の前進は止まらない。そして梶原をロープ際まで追い詰めると、打ち合いで右のフックをヒット。腰が崩れた梶原は組み付いて難を逃れようとしたが、竹内は突き放しながら右のアッパーを叩き込み、ついに梶原はダウン。時計は残り1秒。勢い余った竹内は倒れた竹内の上を飛び越え、ロープにしがみついて大喜びする。観客も5月の真弘戦から続く竹内の3連続の大逆転劇に熱狂。梶原は10カウント以内にファイティングポーズを取ったものの、自動的に時間切れとなると、「してやられた」とばかりに竹内に歩みより、笑顔で敗戦を認めた。

「Krush実行委員長の狂拳です」その後ろには宮田実行委員長
 「今日はKrushをぶっ壊しに来たんでよろしく」と開会式で宣言した竹内は、まさにそれを有言実行するかのようなファイト。梶原に勝利後のマイクでは「Krush実行委員長の狂拳です。俺はまだまだ行っちゃうよ。優勝目指して頑張ります」と高らかに宣言してみせた。本当の実行委員長は宮田充・全日本キック代表代行だが、その存在をもじりながら、自分がGPの主役であることを実に的を得たフレーズで表現。拳でも言葉でも、今のところ竹内がKrushの他の出場選手の存在を凌駕している。

◆竹内「(梶原戦の最後の打ち合いについて)誘ったね〜。狙い通り。(一回戦の大高戦は?)前に来ないなって印象ですね。梶原戦も最初から行きたかった。(別ブロックでは山本真弘が準決勝に勝ち上がったが?)大月くんとやりたかったね。やっぱあの人いいよ。最高。(10月の準決勝でやりたい相手は? 8.14のRound.2の選手も含め)山本元気。打ち合おうよ。8月大会が終わったら、実行委員長の俺が組み合わせ決める感じで(笑)。(真弘とのリマッチは?)全然それでもいいですよ。2回も倒れたら向こうも文句言えないでしょ。(戦極フェザー級GPで勝ち残っている小見川道大が試合後の記念撮影で一緒だったが?)うちのジムに練習に来てて。熱い人だね。小見川くんにも優勝してもらわないとね」


  [→大月&真弘のブロック、その他の試合記事はこちら]

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