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旗揚げ大会はKO決着の連続。那須川天心、ルンピニー王者を1R KO:12.5 TDC

KNOCK OUT Vol.0
2016年12月5日(月) TOKYO DOME CITYホール
 新日本プロレスを人気回復させたブシロードの支援でNO KICK, NO LIFEが一新し初の大会。精鋭による6試合のみ、チケット手売り無しで超満員とキック界の常識を覆す興行様式は、選手・観客に独特の熱気を生んだか?第5試合の那須川天心戦まで全てKO決着に。メインの梅野源治は判定勝ちだったが、現ラジャダムナン王者の技量を存分に印象付けた。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第6試合 メインイベント 61.5kg契約 3分5R
〇梅野源治(PHOENIX/ラジャダムナン認定ライト級王者、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者)
×シリモンコン・PKセンチャイジム(タイ/元ラジャダムナン認定フェザー級&スーパーバンタム級王者)
判定3-0 (小川49-47/北尻49-46/大村50-46)

 10月にラジャダムナン認定ライト級王座を獲得してからの初戦となる梅野。シリモンコンは駿太、長嶋大樹、中向永昌らに勝利し、清水雄介とは引き分けたが、対日本人では無敗の強豪だ。



 1R、梅野が圧力をかけ、コツコツと左のミドル、ローを当て続ける。終盤にはシリモンコンの右腿が早くも赤くなる。だがシリモンコンは序盤から左ストレートを当てて梅野をダウン気味にスリップさせ、その後も肘や前蹴りを当て、手数は少ないが攻撃の精度の高さを印象付ける。
 2R序盤、梅野の右フックが炸裂し、シリモンコンはダウン気味に倒れるが、大成レフェリーはこれもスリップと判断。梅野が左ローをしつこく当て続けると、シリモンコンは少しずつステップがぎこちなくなる。だがシリモンコンは首相撲になると崩しを決めてから右ハイを放ち、空振りはしたもののテクニシャンぶりを印象付ける。
 3Rも梅野ペース。圧力をかけ続け、左ローだけでなく右ミドル、右ボディ、首相撲からの膝蹴りでもシリモンコンを削り、シリモンコンは苦しそうな表情を浮かべ後退を続ける。だが梅野の右のパンチの後に右肘を当てる場面もあり、まだ危険なムードは残している。
 4Rも梅野はローを当てつつ、左右のミドルの比重も上げるが、シリモンコンはインターバルで少し回復したか、ミドル、ローをお返しするように。元ラジャダムナン2階級王者の底力を見せつける。だが終盤になると勢いは落ち、梅野がロー、ミドルを当て続け主導権を維持する。



 今大会、セミまで5試合がKO決着となり、梅野もKO決着の期待が観客からかかる、ハードルの上がった状況。それを察してか、梅野は最終5R、ローだけでなく左右の肘のヒットも増やし、攻撃の回転を上げて倒しにかかる。だがシリモンコンは耐え続け、終盤には右肘をお返しし最後まで意地を見せ試合終了。KO決着とはならなかったものの、両者の意地と意地がぶつかり合う好勝負となった。

 梅野は「僕以外の試合が全部KOで、僕だけ判定になっちゃって、メインの役目を果たせなかったと思っているんですけど、どんな相手でもしっかりKOできるような戦い方、もっと練習して、次の試合、2月、大田区総合体育館でKNOCK OUT大会があるので、今度こそノックアウトで勝てるよう頑張ります」と謙虚に宣言した。
 梅野は10月のラジャ王座戦の前に8月、9月も試合を行っており、疲れやダメージが無かったと言えばウソになるだろう。それでも今年は7戦5勝2分無敗でラジャのベルトも取り、日本人キックボクサーのMVP級の成果を残したことに変わりはない。

 なお、大会の休憩時間前には来年17年8月までの大会スケジュールが発表された。2月12日大田区総合体育館大会、4月1日大田大会、6月17日TDC大会、8月20日大田大会。2月12日は梅野、那須川、町田光、前口太尊、引藤伸哉の参戦が決定している。



第5試合 55kg契約 3分5R
〇那須川天心(TARGET/ISKAオリエンタル世界&RISEバンタム級(-55kg)王者)
×ワンチャローン・PKセンチャイジム [Wanchalong P.K.Senchai](タイ/ルンピニー認定スーパーフライ級王者)
1R 2'28" KO (左バックスピンキック)

 RISEを主戦場とする16戦全勝の18歳・那須川は肘有り初挑戦。ワンチャローンは86年11月11日生まれの29歳で戦績219戦170勝(23KO)40敗9分。昨年9月のBOMに参戦し、ユウ・ウォーワンチャイを左ミドル一発で2R KOしている強豪だ。



 1R、両者サウスポーに構え、那須川は前に出て左肘を放ち、ワンチャローンはブロックするが、そのまま距離が縮むと、那須川の左の膝蹴り、ミドル、三日月蹴りが立て続けにヒット。体格で劣るワンチャローンは苦しそうな表情を浮かべ後退する。



 だがワンチャローンはラッシュをしのぐと、逆に那須川に圧力をかけ、ロープを背にした那須川に左ローを放つ。那須川は左ボディを放つが、少し距離が遠くなってしまう。それでもボディ狙いの攻撃のプレッシャーを与える形に。右ジャブ、左肘も絡めて、じわじわと圧力をかけ返すことになると、ワンチャローンが右のパンチを放って来たタイミングで、那須川はバックスピンキックをワンチャローンのアゴにクリーンヒット。不意を打たれたワンチャローンはダウンしたまま立ち上がれず、那須川のKO勝ちに。大歓声の中、ロープを登ってガッツポーズをするその両目には涙。今回の試合への不安はこれまでに無いほど大きかったのかもしれない。



 那須川は「この試合のために毎日一生懸命頑張ってきました。一緒に練習してくれた皆さん、トレーナーの皆さんありがとうございました。タイの現役チャンピオンを倒すことができました。相手がいたからこそ練習を頑張ることができました。一つだけ言わせてください。俺が日本の那須川天心だ! あとこれから梅野さんが凄い試合をしてくれると思います。僕も梅野さんみたいな立派な選手になりたいです」とアピールした。




第4試合 70kg契約 3分5R
〇T-98(クロスポイント吉祥寺/ラジャダムナン認定スーパーウェルター級王者)
×長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾)
2R 2'58" KO (右フック)

 1R、開始すぐから長島が右肘を放つ。K-1ルール主体で戦ってきたが、このルールへの適正をアピールするような攻めだ。T-98は圧力をかけ、右ロー、組んでの膝、左ボディを着実に当て続けて長島を削りにかかる。だが終盤、長島の左の縦肘が炸裂し、T-98は右頬を切られ軽く出血してしまう。
 2RもT-98はボディ狙いの膝とパンチ、右ローで削りに行くファイト。長島は肘を随所で放ち、崩しも決め応戦していたが、次第にロープに詰められる時間が長くなり、表情も虚ろに。するとT-98は右ストレートでついにダウンを奪取。最後も右フックを当てて倒し、長島は10カウント以内に立ち上がれずノックアウトとなった。




第3試合 60.5kg契約 3分5R
〇森井洋介(ゴールデングローブ/全日本スーパーフェザー級王者)
×ヨードワンディ・ソーチャナティップ(タイ/サンタイジム/BBTVトーナメント優勝)※ヨードワンディ・ニッティサムイ 改め
3R 1'55" KO (右肘打ち)

 ヨードワンディは6月のNO KICK, NO LIFEで梅野と引き分けた21歳で183戦140勝41敗2分。森井は9月のKNOCK OUT旗揚げ発表会見で行われた試合で1R KO勝ちしている。
 1R、森井が圧力をかける時間が長く、上下のパンチを狙うが、ヨードワンディもサウスポーに構えながらよく見えており、時折放つ左ハイ、ミドル、肘がスピードがありスリリングだ。まだポイントはつかない。
 2R開始すぐ、1Rの肘で左頬を切られた森井がドクターチェックを受けるが、すぐ再開。ヨードワンディは1分ほどでオーソドックスにスイッチ。森井はパンチを打ちたいが、肘を警戒しているせいか距離が少し遠い。実際にヨードワンディは右肘を放って森井を脅かす。



 3R、森井がしつこく右ローを当てていると、2Rまでに多くは無いものの当てていたローとの累積でダメージを与えることに成功し、少しずつヨードワンディのステップがぎこちなくなる。森井のセコンドの小林聡トレーナーが「ロー効いてるんだよ」と声をあげると、森井は右ローをさらに連打。そしてヨードワンディが前に出て来たところで、森井は下がりながら左ジャブを連打した後、ヨードワンディの右肘の放ったタイミングで、逆に右肘をヨードワンディのアゴにクリーンヒット。不意を打たれたヨードワンディはそのまま立ち上がれず。森井が大舞台で見事結果を出してみせた。


第2試合 55.4kg契約 3分5R
×宮元啓介(橋本道場/WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王者)
〇小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/REBELS 52.5kg級王者)
3R 0'51" KO (3ダウン:左ハイキック)

 元々、8月のREBELSで引き分けた宮元と工藤政英の再戦が組まれていたが、小笠原は10月23日のREBELSで工藤を43秒右フックでKO。KNOCK OUT参戦を志願し、工藤の仕事を奪う形となった。
 1R、小笠原はサウスポー、宮元はオーソドックスに構え、両者蹴りの打ち合い。小笠原は左のインロー、宮元はハイ気味のミドルが多い。まだ両者の差はほとんど無い。
 2R、両者手数が上がり、首相撲の展開も増える中で、宮元は左ボディを増やすが、小笠原は左肘をお返ししてヒットを増やす。ローも効かせ、圧力をかける時間も長くなり、終盤は崩しも決め、若干好印象だ。



 すると3R、小笠原は右手のフェイントからの左の縦肘を当て、宮元の左まぶたを切り裂き大量に出血させることに成功。宮元はドクターチェックを受ける。再開後、宮元は右のテンカオを当て、パンチでも右ボディを狙ってくるが、小笠原は近距離から回転肘をクリーンヒットしダウンを奪取。またもドクターチェックが入った後に再開すると、宮元は得意の回転系の蹴り技で逆転を狙う。だが小笠原が左肘を当てて2ダウン目を奪うと、最後は左ハイで3ダウン目を奪いKO勝ち。見事つかんだチャンスをものにした。


第1試合 61.5kg契約 3分3R
〇大月晴明(キック スターズ マスクマン/元Krush -60kg王者、元WPKC世界ムエタイ&全日本ライト級王者)
×スターボーイ・クワイトーンジム(タイ/元WPMF世界フェザー&スーパーフェザー級王者)
1R 0'45" KO (パンチ連打)



 スターボーイは過去に長嶋大樹、SHIGERUを1Rで下し、今年3月に梅野と引き分けている。最近不調の大月がどこまで通用するか不安の声もあったが、大月が開始すぐから持ち前の豪腕を炸裂。左フック、左ボディを当てていると、早速効き目を発揮し、スターボーイが苦しそうな表情を浮かべると、右も含めたラッシュでマットに沈め、KNOCK OUTの大会名にふさわしい幕開けを飾った。


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