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ロシア発新大会「Legend」でサワー、グローエンハートら快勝:4.5 イタリア

Legend 3 Pour Homme
2014年4月5日(土/現地時間) イタリア・ミラノ・メデイオラナムフォーラム
  レポート提供:遠藤文康  Photos by Ben Pontier(ベン・ポンティア)& Bart van Leersum(バート・ファン・レールサム)



 2度のモスクワ大会を経て第3回目となるレジェンドがロシアからイタリアに進出。ファイトコードを主宰するオクタゴンを現地パートナーとしてミラノ大会を開催した。着実にレジェンドは駒を進めている。レジェンドのルスラン・スレイマノフ会長は「ミラノ開催を大変嬉しく思います。ファンはミラノに買い物に来るわけではなく観戦に来るのです。レジェンド独自のイベントを心行くまでご覧頂きたいです」と語った。

 始まりはスーツ着用の全選手一人一人を女性引率で登場させ花道を顔見世ウォーク。ファッションのミラノコレクションばりに選手をモデル扱いだ。分かり易いが斬新だ。鍛えられた男たちのスーツ姿はまさにモデルだ。

 今大会にMMAは無かったがレジェンドはキックとMMAの両方を射程に入れている。イタリアに進出したレジェンドはその先にどの国を見つめているのだろう? オランダに進出してくる可能性だってある。GLORYスポーツが開催できないオランダでレジェンドが大会を開催したら大きな話題となることだろう。もちろん日本大会も視野に入れていることだろう。東欧は宣伝力不足から実力はあるのにネームバリューの低い選手が豊富にいる。名を知られていないだけで力量は相当しっかりしている。レジェンドは有名選手を抱え込んでいるわけではない。年3回前後の開催なら選手を抱え込まず単発契約で十分に良いマッチメイクが組み立てられる。UFCを3月で契約終了となったメルヴィン・ギラードがレジェンドと試合契約をした模様だ。元UFCヘビー級王者のフランク・ミアも観戦に訪れた。今後もあっと驚く選手が登場することだろう。

 面白い事実があった。ロシア選手として紹介された中の3人のパスポートがウクライナだった。つまりウクライナ人だった。でも彼らは自分たちをロシア人だと言う。日本の報道ではロシアがウクライナに嫌がらせをしているような論調だが、実際にはロシアに入りたいウクライナ人がかなり多い。自分はロシア人であると明言するウクライナ人がたくさんいる。今回の選手たちもそう。国際紛争の現実の姿がこういうキックの場でも垣間見ることができる。日本の報道とは随分と違う。



第7試合 メインイベント 70kg級 3分3R
○マーセル・グローエンハート(スリナム)
×ジャバル・アスケロフ(UAE・ロシア)
1R 2'05" KO (右フック)

 「グローエンハートの弱点はアゴ。だから顔面狙いでガンガン行く」と語ったアスケロフ。メインとして登場した二人は力みすぎでガチガチ。互いに全力でぶつかっている。序盤アスケロフの左フックを受けたグローエンハートがダウン気味のスリップ。しかしそのおかげで緊張が解けたか?動きが突然軽やかになったグローエンハートが伸びのあるストレートを出す。負けじとアスケロフも顔面めがけて渾身のパンチでKOを狙う。両者一瞬の交差の際に跳びヒザを当てたグローエンハートがフォローの右フックを入れてカウント8のダウンをゲット。続けて左右のフックで再びダウンを奪いダメージの大きいアスケロフはレフェリーストップ。短時間ながら濃密な試合となりメインをしっかりと締めた内容となった。


第6試合 ヘビー級 3分3R
○パヴェル・ズラヴレフ [Pavel Zhuravlev](ウクライナ・ロシア)
×マイケル・トゥリンスキー [Michal Turynski](ポーランド)
判定 3-0

 ズラヴレフはWMTAとレジェンドのヘビー級世界王者。対戦相手欠場により4日前に急なオファーを受けたのがポーランドからのトゥリンスキー。しかし3週間前に地元ワルシャワで試合したばかりなので体調は万全ということでオファーを即快諾。フワリと飛んで前蹴りを繰り出したトゥリンスキーにロープ際まで飛ばされたズラヴレフは苦笑い。大味で静かな展開が続いたが判定はズラヴレフに。


第5試合 70kg級 3分3R
○アンディ・サワー(オランダ)
×ユーリ・ベスメルトニー [Yuri Bessmertny](ベラルーシ)
判定3-0

 一万人の観衆を集めた今回の目玉はアンディ・サワー。12月に盲腸手術をしたこともあり休養を取るべきだろうが驚異の連戦だ。3週間前にはボクシングデビューを果たしたばかり。今日の対戦相手ベラルーシのユーリ・ベスメルトニーはファイトコード現王者でありキシェンコなど大物をことごとく葬ってきている成長著しい選手だ。その彼が「70kgで完璧なキャリアを持つ世界トップのサワーと戦えることを心から光栄に思う」と語っていた。しかしリング上でサワーを前にしても動きに固さもなく実に落ち着いたものだ。
 ベスメルトニーにとっての不測の事態はゴングが鳴ってすぐに始まった。いつものスロースターターではないのっけからボクシングで攻め込んで来たサワーにかなり計算が狂った模様だ。サワー主導の攻めは休むことなく序盤、中盤そして終盤へと続いた。攻め続けたサワーに疲れが見えたのが3R中ごろ。やっとベスメルトニーの反撃もあったが既に遅し。全体を通して主導権を渡さなかったサワーが判定をものにした。豊富なキャリアによる試合運びの差が出た。ベスメルトニーはサワーの様子を見ながら仕留めようと思っていたろうがベテランのサワーはそれを見越して序盤から攻め込んだ。予測違いの始まりは最後まで流れを変えることができず、先手先手でサワーに進められたベスメルトニーは悔やまれる敗北となった。


第4試合 77kg級 3分3R
○ポール・デイリー(イギリス)
×アレキサンダー・ショルスコ [Alexander Surjko](ロシア)
2R 2'30" KO (左右フック)

 抜擢されたシュルスコは自分がレジェンドに出られるレベルにあるのか驚いたそうだ。ベテランのデイリーは左ジャブからローを出すベーシックなコンビネーションスタイル。パンチ主体のシュルスコは右ローで相手の膝関節部分を狙う嫌らしい攻め。基本に忠実なデイリーが左右のフックを決めてシュルスコをKOに葬った。


第3試合 70kg級 3分3R
○エンリコ・ゴゴキア [Enriko Gogokhia](ウクライナ・ロシア)
×アレッサンドロ・カンパーニャ [Alessandro Campagna](イタリア)
1R 2'25" KO (右フック)

 両者とも年齢もキャリアもほぼ同じ。身体的に自分が上と分析したゴゴキアはKOファイトを誓った。そして誓い通りにゴゴキアが右左ストレートから右フックを決めカンパーニャをKOに沈めた。


第2試合 70kg級 3分3R
○シッティチャイ・シットソンピーノーン [Sitthichai Sitsongpeenong](タイ)
×モハメド・カマル(モロッコ)
判定3-0

 カマルは2年ぶりの復帰。私生活上の問題で一時は引退も噂されたが問題も解決して晴れ晴れとした表情での復帰だ。今回のためにドラゴとスティーブルマンズがスパーリングパートナーとして協力してくれたようで仕上がりは万全だ。タイからのシッティチャイは11歳から100戦以上の経験者。左ロー、ミドルから左ストレートで攻め込むシッティチャイ。カマルも強い攻めを見せるが徐々に追い込まれる。ブランク2年は試合勘に影響しているか。自分のペースがつかめないカマル。ガードの高いシッティチャイはカマルが前にでるタイミングで左ローを飛ばす。判定は3-0でシッティチャイ。


第1試合 70kg級 3分3R
○アリム・ナビエフ [Alim Nabiev](ウクライナ・ロシア)
×アルメン・ペトロシアン(イタリア)
判定3-0

 大会トップバッターで登場したアルメン・ペトロシアン。周知の如く帝王ジョルジオの弟。一方、「アルメンには弱点がある。試合でそれを披露しよう」と語ったナビエフはウエイトリカバリーでアルメンよりも一回り大きい。出だしこそパンチで探りあう両者だったがナビエフが右ストレートを決めてから優位に圧力をかけ続けた。アルメンはクリンチに逃げると膝をもらい自分の有効打を何も取ることができず攻め手にあぐねて判定に散った。

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