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アラゾフ、圧巻の-70kg制覇。野杁正明、ゲーオから王座奪取。武尊KO勝ち:6.18 埼玉

  • K-1
  • 更新・2017-06-19 (Mon)00:00
K-1 WORLD GP 2017 JAPAN
2017年6月18日(日) さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ
 第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントはチンギス・アラゾフが前評判通りの破壊力を見せつけ、中島、ピケオーをパンチで沈め、決勝でも城戸からダウンを重ね優勝。スーパー・ライト級は野杁正明が接戦の末にゲーオから王座を奪取。ウェイ・ルイはゴンナパーとの好勝負の末にライト級王座を初防衛し、武尊は計量オーバーのロシア人をKOした。
  レポート&写真:井原芳徳


K-1 WORLD GP第2代スーパー・ウェルター級(-70kg)王座決定トーナメント



第2試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
○城戸康裕(谷山ジム/元Krush -70kg王者、WBKF世界王者/69.8kg)
×ルーク・ウィーラン [Luke Whelan](英国/ダブルKジム/FIBA世界-70kg王者、KGP欧州-70kg王者、MTGP-72kgトーナメント優勝/69.9kg)
3R 1'34" KO (左ミドルキック)

 15年7月の-70kg初代王座決定トーナメントではマラット・グレゴリアンが山崎陽一、牧平圭太、ジョーダン・ピケオーをKOし完全優勝。日本人はその後K-1に戻って来た城戸、日菜太らが加わりレベルアップしたが、対する海外勢も佐藤嘉洋、サニー・ダルベック、中島弘貴、山崎、廣野祐らを下したピケオー、佐藤嘉洋・中島・城戸をKOしたダルベックといったお馴染みの面々をはじめ、初来日勢も強力な布陣に。城戸も3月の組み合わせ発表会見で「本物志向。かわいそう、俺ら」と嘆くほどのメンバーとなった。

 その“本物”の一角であったジョーダン・ワトソンは5月下旬、ロードワーク中に左足の小指を負傷し、全治約2か月と診断され欠場。代わって参戦したのがK-1参戦経験のあるジェイミー・ウィーランの兄・ルーク。同じイギリス人のワトソンより格は落ちるが、25歳で53戦39勝(7KO)13敗1分と経験豊富だ。

 1R、サウスポーのルークが城戸をコーナーに詰め、ボディと顔面にパンチを当てる展開が続く。クリンチも多く、両者に和田レフェリーが口頭注意する場面も。城戸は時折スイッチし、オーソドックスにして右の奥ローを当てるが、ルークの勢いは止まらず、印象が悪い。
 2Rも同様の構図で、城戸はしつこく右ローを打ち続け、クリンチの際も膝を当てていると、次第にルークは消耗。終盤、右の膝蹴りをボディに突き刺すと、ルークは後退し、右膝を連打し城戸がダウンを奪う。3R、城戸は右ローも効かせつつ、ルークをじわじわ痛めつけ、最後は左ミドルを連打しKO。苦しみながらも一回戦を突破した。


第3試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
×廣野 祐(NPO JEFA/元Bigbang&J-NETWORKスーパーウェルター級王者、元J-NETミドル級暫定王者/69.8kg)
○サニー・ダルベック(スウェーデン/オーデンプラン・ファイトジム/70.0kg)
2R 2'33" TKO (ドクターストップ:左膝蹴りによる額のカット)

 1R、両者サウスポーに構え、近距離でパンチを打ち合い、ダルベックは左の膝蹴りも駆使。中盤には左の飛び膝で廣野の右眉の上の額を切り裂き、ドクターチェックを呼び込む。
 2R、廣野の左ストレートのヒットが増え、ダルベックが下がるようになるが、廣野の出血が止まらず。累計3度目のドクターチェックでストップがかかると、廣野も潔く負けを認め、ダルベックの手を高く上げた。


第4試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
×中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/元Krush -70kg王者/70.0kg)
○チンギス・アラゾフ [Chingiz Allazov](ベラルーシ/グリディンジム/WAKO PRO世界-70kg王者/69.80kg)
2R 1'18" KO (2ダウン:左アッパー)

 アラゾフは48戦45勝(30KO)2敗1分の24歳。かつてK-1ヘビー級で活躍したアレクセイ・イグナショフを輩出したベラルーシのチヌックジムで10歳からムエタイを習い、アマでも197勝(117KO)3敗という驚異的な成績を残し、10年にプロデビュー。近年はフランスのA1、中国のクンルンファイト等に参戦し、14年6月から18連勝中。WAKO PRO世界-70kg王座を保持し、昨年6月には14年のK-1 WORLD MAX優勝者のエンリコ・ケールにKO勝ちしている。昨年1月にはピケオーと同門のクリス・バヤにも判定勝ちしており、ピケオーも「最も注意している相手はアラゾフだ」と言及するなど、海外勢から警戒されている。

 1R、アラゾフがサウスポーに構え、重みのある左ミドルを連打。場内がどよめく。中島が距離を詰めてパンチを当てるが、接近戦になればアラゾフは左のジャブ、アッパー、ストレートを連打し、中島をダウン寸前まで追い詰める。中島の右の脇腹は左ミドルをもらい早くも真っ赤になっている。
 2Rもアラゾフが左ミドルを強打し、中島は攻撃をもらっていない場面でもスリップするようになり消耗が激しい。するとアラゾフは左の飛び膝をクリーンヒットしダウンを奪取。中島は10カウント以内に立ち上がるが、アラゾフは左ハイも当てて苦しめ、最後は右膝蹴りを胸に突き刺した直後の左アッパーで豪快にマットに撃沈。会場を凍り付かせた。




第5試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
×日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者/70.0kg)
○ジョーダン・ピケオー(オランダ/マイクスジム/Krush -70kg王者、K-1 WORLD GP初代王座決定トーナメント準優勝/70.0kg)
判定0-3 (芹沢28-29/長瀬28-30/和田27-30)

 1R、日菜太がいつものようにサウスポーに構え、左ミドル、ローを連打。右ジャブを振りながらの左ストレートも随所で当てる。ピケオーも右ミドルを返し、コーナーに詰めてパンチを返すが、日菜太が若干優勢か。
 2Rも日菜太が左ミドル、インローを連打。ピケオーも右ミドルを当てるが、ヒット数の差が開く。だがクリンチもお互い多く、両者に勝本レフェリーが注意を出す。日菜太はこれまで戦って来たルールの癖が出て、蹴り足をつかむ場面も多く、攻勢ながらも印象を下げてしまう。
 3R、日菜太は左ローを連打し、ピケオーはぐらつく場面が目立つように。優勢が続き、勝ちが近づいたが、終盤、ピケオーが起死回生の左飛び膝をヒットし、日菜太がダウン。日菜太はあと一歩のところで勝ちを逃してしまった。



第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○山崎陽一(K-1ジム・シルバーウルフ/70.0kg)
×牧野智昭(NEXT LEVEL渋谷/WPMF日本スーパーウェルター級王者/69.5kg)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)

 山崎がパンチ、長身の牧野が前蹴り、膝を駆使し、お互い一歩も引かない打ち合いを展開。2R終盤、山崎が右フックを効かせて前に詰めると、バッティングで牧野が左まぶたから出血。累計3度ドクターチェックが入り、劣勢の牧野は顔面血まみれになりながらも山崎と激しく打ち合うが、3R終了間際に山崎が右フックでダウンを奪い、点差を広げ判定勝ちした。敗れた牧野だが、多彩な技と不屈の闘志でK-1/Krushファンにも存在を印象付けた。



第9試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○城戸康裕(谷山ジム/元Krush -70kg王者、WBKF世界王者/69.8kg)
×サニー・ダルベック(スウェーデン/オーデンプラン・ファイトジム/70.0kg)
1R 2'28" KO (左ローキック)



 昨年11月の対戦ではダルベックが1R KO勝ちしている。1R、ダルベックがサウスポーで圧力をかけ、城戸はロープを背負って回りつつ、左ジャブから右のインローをヒット。当たりは鋭く、効き目は十分だ。途中サウスポーに切り替えると、右のストレートもヒット。さらに左ローにつなげると、ダルベックは右足を引きずるようになり、城戸が左ローを連打するとダウン。ダルベックは立ち上がれず、城戸が見事リベンジを果たすとともに、準決勝はダメージ無しで決勝に駒を進めた。


第10試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
○チンギス・アラゾフ [Chingiz Allazov](ベラルーシ/グリディンジム/WAKO PRO世界-70kg王者/69.80kg)
×ジョーダン・ピケオー(オランダ/マイクスジム/Krush -70kg王者、K-1 WORLD GP初代王座決定トーナメント準優勝/70.0kg)
1R 2'17" KO (右ストレート)



 ピケオーはサウスポーのアラゾフが攻撃を出してくる前に、スイッチを繰り返しつつパンチ、ミドル等を積極的に放つ。アラゾフは後手に回る状況が続くが、左フックをクリーンヒットすると、じわじわと蹴り、パンチの手数を上げる。二段蹴り等も駆使してピケオーを少しずつ追い詰めると、ピケオーが右ストレートを放ったタイミングで、スピードで上回る右ストレートをクリーンヒット。ピケオーは真後ろにマットに頭を打ち付けるように倒れ、アラゾフがKO勝ち。会場をどよめかせた。敗れたピケオーは「アラゾフと万全な状態でまたやりたい。Krushの王座とのWタイトルマッチでもいい」と話していた。




第14試合 決勝 3分3R(延長1R)
×城戸康裕(谷山ジム/元Krush -70kg王者、WBKF世界王者/69.8kg)
○チンギス・アラゾフ [Chingiz Allazov](ベラルーシ/グリディンジム/WAKO PRO世界-70kg王者/69.80kg)
判定0-3 (25-28/25-28/25-28)
※アラゾフが優勝

 1R、城戸がサウスポーに構え、アラゾフはスイッチを繰り返しつつロー等を強打。それでもなかなか的を絞り切れない状態だったが、終盤、城戸が右の蹴りを放った直後、アラゾフが伸びのある左フックを当ててダウンを奪う。



 2R、アラゾフの腫れた右まぶたを見た城戸のセコンドの大宮司進トレーナーから「左、見えてないから」という声が飛ぶ。すると城戸はコーナーを背負った状態になると、アラゾフが少し遅い変則の左ローを放ったタイミングで、左ストレートを合わせダウンを奪取。ポイントを五分に戻す。だがアラゾフのダメージはさほどなく、その後は五分に戻す。



 3R、アラゾフは右ミドル、ローを強打し、じわじわ圧力をかけると、左ストレートでダウンを奪取。ポイントを突き放す。城戸はダメージが大きく、終盤にも左ストレートでダウンを奪取。アラゾフは前蹴りで城戸を吹き飛ばしたり、バックハンドブローでも最後のダウンを奪いに行ったりと、最後まで積極的に攻めて試合終了。準決勝までよりも手こずったものの、圧巻の強さで初のK-1トーナメントを制覇した。



 試合後、城戸は涙を流したが、表彰式でアラゾフが「またここに来たい」と話すと、城戸はアラゾフのマイクを奪い「誰が呼んだんだ。強すぎだろ。もう来るな」と話し、日本語のわからないアラゾフが「コンニチワ」と返すと、城戸は「どういたしまして」と返答し、観客を笑わせた。



◆アラゾフ「とてもタフなトーナメントで、決勝はとても面白い試合になりました。準決勝で右目を腫らし、決勝はミスを犯しダウンを奪われましたが、優勝できて良かったです。日本の皆さんの応援も熱く、日本はとても良かったです。またここに戻ってきます」



◆城戸「一回戦は圧力が滅茶苦茶ありました。自分が緊張しましたね。足も体も重くて、もうちょい動けた感じです。2試合目はダメだったところをこうしようと思い返したら、凄え力が抜けて、いい結果になりました。決勝は最初のローキックをもらった瞬間に『なんだこいつ』って思いましたね。いろんな強豪とやったけど、クソ重かったです。何をもらったダウンだったかわからなかったです。その中で(ダウンを奪い返した)バックステップからの左ストレートは何万発も練習して、それが入って良かったですね。世界トップクラスに通用する技がついてきましたね。年齢を言われますけどまだ上がっているんで、まだまだやれますね。(「もう来るな」発言について)そりゃそう思いましたよ。グレゴリアンが来た時を思い出しましたね」


ワンマッチ



第13試合 K-1 WORLD GPスーパー・ライト級(-65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×ゲーオ・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者/64.8kg)※3度目の防衛戦
○野杁正明(K-1ジムEBISU小比類巻道場/挑戦者、フランスNDC -66kg級王者、元Krush -67kg王者/64.8kg)
4R 判定1-2 (豊永10-9/勝本9-10/和田9-10)
3R 判定1-0 (和田30-29/豊永29-29/勝本29-29)
※野杁が新王者に

 ゲーオは4月大会で山崎秀晃に判定勝ちし2度目の防衛に成功。昨年6月のスーパー・ライト級世界最強決定トーナメント準決勝でゲーオは野杁に判定勝ちし、トーナメントも優勝している。その後の野杁は、フランスのNuit Des Championsの-66kg世界王座を獲得し、2月のK-1代々木でもユネス・スマイリを下すなど3連勝し、満を持してゲーオのベルトに挑む。



 1R、野杁が圧力をかけ、ゲーオはロープを背負う時間が続くが、サウスポーから右ジャブを突きつつ、左ストレートを度々ヒットし、野杁の頭がのけぞる場面も数度。野杁は残り1分、サウスポーにスイッチし、右ローをヒットする。
 2R、野杁は再びオーソドックスに戻すと、ゲーオは左ミドル、左ストレートを当て続けるが、野杁も中盤以降は圧力をかけ、右ミドル、左ローを当てて挽回。ゲーオはクリンチも多く、朝武レフェリーから警告を受ける。
 3R、野杁は途中からサウスポーにスイッチしつつ、左ローを執拗にヒット。ゲーオは少し効いてきた様子だが、クリンチやステップや前蹴りや崩しを織り交ぜつつ最後まで耐える。
 ジャッジは1者がゲーオを支持したが、2者が3Rの野杁の攻めを評価し、延長に突入する。ゲーオは序盤からラッシュを仕掛けて先手を取ろうとするが、長くは続かず、野杁が突き放して左ローを効かせると、クリンチを繰り返すように。野杁も疲れが激しく、クリンチが増え、両者に注意が連発されるが、注意が1回多いのがゲーオのほう。終盤には野杁が左ストレートも当てて少しぐらつかせる場面も作る。大差はないため、通常ラウンドならドローの展開で、判定は割れたが、2者が野杁を支持し、野杁が王者となった。



 野杁はベルトを巻き「皆さんのおかげで絶対王者のゲーオから、つまんない試合かもしれないけど勝って、胸張ってK-1のチャンピオンと言えることがうれしく思います。65kg、強い選手がいますけど、君臨し続け、ゲーオ選手のように絶対王者と言われるよう頑張ります」と宣言。記念撮影では2月に生まれた長女の莉緒菜ちゃんをリングに上げて共に喜んだ。



 野杁は「2Rに左ミドルをもらって肘を壊された状態だったんですけど、勝ちたいという気持ちが僕のほうが強かったと思います。本戦で勝ったかなと思ったんですけど、延長は何がなんでも勝つ意識だけ持った結果で、セコンドのおかげです。ローは三日月を効かせる餌で蹴っていた感じでした。足がアザになっていたので、ローやボディは効いていたと思います」と試合を振り返った。
 ゲーオは「3R終わった時点でも延長でも勝っていたと思いますが、ジャッジに文句は無いです。野杁選手からぜひベルトを奪い返したいので、応援お願いします」と話していた。


第12試合 K-1 WORLD GPライト級(-62.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○ウェイ・ルイ [Wei Rui](中国/大東翔クラブ/CFP/王者、WLF(武林風)世界-63kgカンフー王者/62.3kg)
×ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/挑戦者、WPMF世界スーパーライト級王者/62.2kg)
判定2-0 (勝本29-27/豊永28-28/長瀬29-28)
※ウェイが初防衛

 2月の初代ライト級王座決定トーナメントで優勝したウェイが初防衛戦。ゴンナパーは準決勝で平本蓮に1R KO負けしたが、平本は階級をアップし、ゴンナパーは一回戦で卜部功也を下し、対日本人通算13勝等の実績が評価された。
 1R、両者サウスポーに構え、ウェイが圧力をかけ気味の状態で、右ストレート、右フックをうまくヒット。ゴンナパーも左ローを当てるが手数で劣り、ウェイがロープに詰めると、二段に変化する右の飛び膝をアゴに叩き込みダウンを奪う。



 2R、劣勢のゴンナパーは最初から前に出て、右フック、右ボディを強打。左ローのヒットも増やすと、ウェイは下がり気味になり、終盤にはゴンナパーが左ストレートでぐらつかせ、1ポイントを取り返す。
 3Rもゴンナパーが前に出て、左ローを連打。ウェイは足を引きずり気味ながらも回って逃げ続ける。ゴンナパーは左ミドルも絡めつつローで倒しにかかり、左ストレートも当ててウェイをふらつかせるが、ウェイは耐えきり試合終了。1者がドローとつけ、場内は延長への期待込みで大きくどよめいたが、2者はウェイを支持し、ウェイが苦しみながらも初防衛に成功した。



 ウェイは「実は今朝から下痢になり、調子が良くありませんでした。ゴンナパーは想像以上に強かったです。ローが強烈でした。ダウンを取った飛び膝は狙っていました。ゴンナパーは前に出て来るので、チームで研究してかなり練習してきた技です」と試合を振り返った。



第11試合 フェザー級(-57.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GP王者/57.5kg)
×ブバイサ・パスハエフ [Buvaisar Paskhaev](ロシア/クラブ・アクマット/チーム・キシェンコ/59.2kg→58.3kg)
3R 1'17" KO (左ボディフック)
※ブバイサが800gオーバー。ルールでは減点1、グローブハンデのペナルティが科されるが、武尊はどちらのペナルティも無しでの試合を希望し、K-1実行委員会も承諾した。

 武尊と平本蓮は揃って元K-1ファイター・アルトゥール・キシェンコのジムに所属する選手と対戦する。武尊の相手・ブバイサ・パスハエフは91年5月23日生まれの25歳。身長167cmで戦績23戦21勝(9KO)2敗。SKFOフェザー級王座の獲得実績がある。平本と戦った兄のウマルと共にチェチェン共和国出身だ。



 1R、武尊が序盤からブバイザのボディに蹴りとパンチを集中し主導権。ブバイザは武尊の打ち終わりに左フックを当てる場面があり、一発の怖さを印象付ける。だがラウンド終了直後、武尊に殴りかかり減点1が科される。
 2R、武尊は冷静に圧力をかけ、左ボディを効かせると、ブバイサはステップで逃げ回るように。武尊は左ミドル、右ロー、左右ボディを当て続け、ブバイザを圧倒する。
 そして3R、武尊は打ち合いの展開で右フックを当て、ついにダウンを奪取。武尊はロープに詰めると、右と左のボディフックを連打。ブバイザはワンテンポ遅れてからダウンし、10カウントギリギリで立ち上がるがファイティングポーズが取れず、和田レフェリーはストップ。武尊が見事KO勝ちした。

 ベルトを肩にかけ、マイクを持った武尊は「今日、会場が大きくなって、初めてK-1見た人もいると思いますけど、これがK-1です。K-1のKはKOだと思っています。巧い試合とかポイントアウトする試合もありますけど、僕にとってはKOするのがK-1です。お客さんが夢を持てる大会にしますので、新生K-1、よろしくお願いします」とアピール。場内は暖かい拍手に包まれた。

◆武尊「新生K-1、さいたま一発目で思い入れがあって、計量オーバーはプロとして許せなかったんですけど、その上でハンデを断って、逆にそういう選手を倒さないといけなかったので、倒せてよかったです。お互い熱くなったところもあって、お互いファイター同士、いい気持ちの戦いができた感じです。ロシア人の拳の硬さと蹴りの強さを感じましたね。(アラソフの試合は見ましたか?)攻撃が全部脱力から入って、インパクトの瞬間に一番力が入っている理想的な打ち方で、勉強になりましたね。打ち方を真似たいです」

第8試合 スーパー・フェザー級(-60kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○大雅(TRY HARD GYM/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者/60.0kg)
×皇治(SFK/ISKA K-1ルール世界ライト級王者/60.0kg)
判定3-0 (勝本30-27/芹沢30-27/長瀬30-27)

 1R、サウスポーの大雅が腕を低めに構えてステップしつつプレッシャーをかけ続ける。そこからの攻撃にはなかなかつながらないものの、終盤には左フックを当てて少しぐらつかせ好印象だ。
 2Rも大雅が主導権を維持し、左ロー、ミドル、ボディ、ストレートのヒットを増やす。皇治は右ローはコツコツ当てているものの、右ハイは空振りになってしまう。
 3R、皇治も必死に前に出るが、大雅はかわし続けて自分のパンチを当て続け優勢。少し皇治にもらった右ローの影響で足をひきずるものの、スタミナは落ちず、最後までパンチを当て続け、フルマークの判定勝ち。戦前口にした通り、皇治との格の違いを見せつけた。


第7試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R(延長1R)
×小澤海斗(K-1ジムEBISU小比類巻道場/Krush -58kg王者/57.3kg)
○西京春馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1甲子園2015 -55kg優勝/57.5kg)
判定0-3 (芹沢26-30/勝本28-30/長瀬27-30)

 1R、両者サウスポーに構え、小澤が前に詰めようとするが、春馬は左回り主体で距離を作り、左ロー等を随所でうまくヒットし主導権。小澤はなかなか手が出ず慎重で、終盤にコーナーに詰めるが、西京のパンチの連打をもらって倒れ、和田レフェリーはダウンを宣告する。2Rもその構図は変わらず、小澤はなかなか攻めきれない。春馬も手数は少ないが、主導権は維持している。
 3R、小澤は開始すぐから意を決したように前に出てパンチを連打するが、春馬はかわし、すぐにこれまで同様に回って距離を取り、右ジャブ、左ミドル、ローをヒットし続ける。クリンチも多く、中盤過ぎには蹴り足をすくってからではあるが、右フックを当てて小澤をぐらつかせ、場内もどよめかせ空気も作る。結局、最後まで小澤は詰め切れず試合終了し、春馬に金星を許した。


第6試合 スーパー・ライト級(-65kg) 3分3R(延長1R)
○平本 蓮(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1 WORLD GP初代ライト級王座決定トーナメント('17)準優勝/64.5kg)
×ウマル・パスハエフ [Umar Paskhaev](ロシア/クラブ・アクマット/チーム・キシェンコ/64.5kg)
判定3-0 (和田30-26/芹沢3-26/長瀬30-26)

 平本の相手・ウマルは88年8月31日生まれの28歳。身長170cmで戦績25戦22勝(12KO)3敗。AFCA世界ムエタイ王座、W5ヨーロッパ王座の獲得実績がある。1R、序盤から長身の平本が圧力をかけ、左ミドル、右ロー、右ストレート等を度々当てて優勢。ウマルは何度もコーナーに詰められるが、時折右フックを返し、まだ危険な匂いを残している。
 それでも平本は2R、圧力をかけて攻勢を維持し、三日月蹴りを効かせるようになると、ウマルの動きが何度も止まるようになり、終盤にはコーナーに詰めてのパンチラッシュで追い詰める。
 3Rのウマルはステップとクリンチを繰り返し逃げ腰に。ホールディングの多用で減点1が科される。平本が中盤、パンチと膝のラッシュでコーナーに詰める場面も作って圧倒し、大差をつけ判定勝ちした。


プレリミナリーファイト第4試合 スーパー・ウェルター級(-70kg) 3分3R
×内山政人(funny-G/69.7kg)
○神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER/70.0kg)
1R 2'21" KO (右フック)

プレリミナリーファイト第3試合 ライト級(-62.5kg) 3分3R
○竹内悠希(K-1ジムEBISU小比類巻道場/62.95kg)
×田畑 凌(池袋BLUE DOG GYM/62.3kg)
1R 0'31" KO (右ストレート)

プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・ライト級(-65kg) 3分3R
○鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/64.8kg)
×高下由暉(Fighting Kairos/65.0kg)
2R 1'02" KO (左ストレート)

プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・フェザー級(-60kg) 3分3R
×川口拓真(K-1ジム総本部チームペガサス/60.0kg)
○西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1甲子園2016 -60kg優勝/60.0kg)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)



左写真:開会式には埼玉県の上田清司知事も登場。さいたま大会の開催を歓迎した。
右写真:現体制では初開催のこの会場だったが、8千人・超満員札止めの観衆を集めた。

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