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マラット・グレゴリアン、3連続KO勝ちで70kgトーナメント優勝:7.4 代々木

  • K-1
  • 更新・2015-07-06 (Mon)16:30
K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN ~-70kg初代王座決定トーナメント~
2015年7月4日(土) 代々木競技場第二体育館
 70kgトーナメントはマラット・グレゴリアンが山崎陽一を2R左ハイ、牧平圭太を2R左ボディと右アッパーの連打、ジョーダン・ピケオーを1R右フックと左アッパーの連打でKOし完全優勝を果たした。昨年の65kg王座奪取後失態の続いたゲーオ・フェアテックスは、左右田泰臣から左ストレートでダウンを奪う等圧倒。木村“フィリップ”ミノルはマサロ・グランダーからダウンを奪い返し逆転勝ちした。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


K-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメント


第2試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
×山崎陽一(シルバーウルフ/70.0kg)
○マラット・グレゴリアン(アルメニア/ザ・ブルドッグス/69.9kg)
2R 0'51" KO (左ハイキック)

 「新時代を切り開け。MAX(限界)を超えろ」とのキャッチフレーズのつけられた今大会。トーナメントが行われる70kg級といえばK-1 MAXで魔裟斗が一時代を築いた階級で、当時のような盛り上がりを期待されてのフレーズといえよう。魔裟斗のライバルだった佐藤嘉洋、ジョルジオ・ペトロシアンの弟のアルメンが相次ぎ欠場し、MAXの香りを残す選手は現在26歳の中島弘貴ぐらい。フレッシュな顔ぶれの仲で、新時代を切り開くのは果たして誰か?

 山崎は4月12日の第3代Krush -70kg級王座決定戦で中島に判定負けしたものの、アグレッシブなファイトスタイルが評価されてトーナメントに抜擢された。魔裟斗のいたシルバーウルフの後輩で、31歳とトーナメント出場者ではただ一人の30代だ。グレゴリアンは昨年4月、現GLORY王者のロビン・ファン・ロスマレンに判定2-1で惜敗した24歳の実力者だ。
 1R、序盤からグレゴリアンが詰めて左ボディをコンビネーションの中でうまくヒット。右ローの応酬でも重みでは上で、山崎をロープ際に詰めると、近距離から右の飛び膝をアゴに当てダウンを奪う。さらに山崎を詰めて左ボディを連打。山崎は防戦一方に。
 2Rもグレゴリアンは飛び膝で山崎を脅かし、圧力をかけ続け、ロープに詰め左ハイでダウンを奪取。山崎は立ち上がるもフラフラで、すぐさまレフェリーがストップ。グレゴリアンが無傷で完勝した。


第3試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
○牧平圭太(HALEO TOP TEAM/Krush -67kg級王者/70.0kg)
×ディラン・サルバドール(フランス/チーム・ナセル・カシム/WAKO-PRO世界ウェルター級王者/69.9kg)
判定3-0 (朝武30-29/和田30-29/芹沢29-28)

 牧平は3月にKrush -67kg級王座の2度目の防衛に成功。一階級上のトーナメント参戦にあたり、鹿児島の新極真会第7回世界大会(1999年)3位の新保智氏の元で「人生26年で一番濃い3日間だった」という合宿を行い、肉体と新保氏直伝のローキックに磨きをかけた。サルバドールはゲーオに勝ったことがあり、5月にルンピニー認定ウェルター級王者のシッティチャイ・シッソンビーノーンを下している22歳の注目株だ。

 1R、両者サウスポーに構え、牧平は左ロー、サルバドールは左ミドル、左ストレートをヒット。牧平は強引に飛び膝を狙うが空振りとなり、逆にバランスが悪くなる。サルバドールは蹴り足をつかむ反則で注意を受け、まだ日本のK-1ルールに適応しきれていない。
 2R、開始すぐから牧平は左ローを連打して仕掛けるが、サルバドールも圧力を強め応戦。重みのある左ミドル、ローを返す。それでも負けじと牧平は左ローを連打。右のインローも織り交ぜると、サルバドールは少し動きが落ちてくる。牧平がポイントを取ったか?
 3Rも牧平が随所でローを当て、サルバドールはパンチを振り回すが、牧平にかわされる。牧平も有効打が出なくなるが、サルバドールも足のダメージと慣れないルールの影響で攻められないまま終了。結局、新保氏仕込のローを2Rに効かせた牧平が判定勝ちで見事初戦を突破した。


第4試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
×中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/Krush -70kg級王者/69.9kg)
○サニー・ダルベック(スウェーデン/ウーデンプラン・ファイトジム/WMC&IFMA北欧ウェルター級王者/70.0kg)
2R 2'01" KO (2ダウン:左ストレート)

 ダルベックは1月大会のワンマッチで佐藤嘉洋に延長KO勝ちした23歳。1R、サウスポーからの左ミドルを当て、中島も右のインロー、奥ローで応戦。互いにパンチも絡め、一歩も引かない打ち合いを繰り広げる。
 2R、ダルベックの左の飛び膝がローブローとなり一時中断。再開後は中島も飛び膝を放ち、左右のローをうまく当てていたが、左ストレートをもらいダウンを喫する。するとダルベックはハイとパンチのラッシュを一気に仕掛け、左ストレートで再びダウンを奪取。いきなりつかんだ流れを逃さず、ダルベックが快勝した。敗れた中島は「左ストレートが強いとわかってたのに、何やってんだって感じです」と反省した。


第5試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
×渡部太基(ゴールデングローブ/元WPMF日本ウェルター級王者/69.9kg)※藤原ジムから所属名変更
○ジョーダン・ピケオー(キュラソー/マイクスジム/WMTAベネルクス70kg級王者/70.0kg)
2R 2'55" KO (2ダウン:右フック)

 渡部は3月のKrushで牧平の持つ-67kg王座に挑戦し敗れたが、今大会のリザーブ戦にエントリー。佐藤とアルメンの欠場で本戦に繰り上がった27歳だ。ピケオーは佐藤を4月のKrushでKOし出場辞退に追いやった24歳。今大会にはマイクスジム勢が3名参戦しており、チームで一丸となり勝利を目指す。
 1R、サウスポーの渡部に対し、ピケオーが飛び膝で距離を詰めると、右ストレート、右アッパー、テンカオのラッシュ。渡部は窮地に陥るが、猛攻を耐えると、ピケオーをロープに詰めて左ストレート。のけぞったピケオーにパンチラッシュを仕掛ける。ピケオーは耐え抜くが、その後は序盤のような勢いはない。
 2R、渡部は左のインローを連打し、膝でも応戦。ピケオーが右ショートフックを効かせるとラッシュを仕掛けるが、渡部は耐える。渡部もパンチの連打で反撃するが、ピケオーばしっかり両手でブロックしており、渡部の連打が終わるとパンチと膝で反撃。渡部も左ハイを返し、一進一退の攻防で沸かせていたが、ピケオーが左ボディフックを効かせると動きが止まってしまい、ピケオーのパンチ連打でついにダウン。10カウントギリギリで立ち上がったが余力は無く、最後はコーナーに詰められ膝とパンチの連打を浴び続けてマットに沈んだ。敗れた渡部は「70kgの選手は一発一発が重かった」と話しつつも「また70kgでやりたい」と充実した様子で語っていた。


第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
×秋元和也(シルバーウルフ/69.8kg)
○セルゲイ・アダムチャック [Serhiy Adamchuk](ウクライナ/マイクスジム/ISKAヨーロッパ・ウェルター級王者/70.0kg)
判定1-2 (29-28/29-30/29-30)

 1R、アダムチャックが左の奥足狙いのローを着実にヒット。秋元は少しバランスを崩す場面も。2R、秋元は圧力を強めるが、アダムチャックもステップでかわし、秋元になかなか攻撃を当てさせない。3R、秋元がパンチや飛び膝を当て、アダムチャックもハイキックを返すが、互いに決め手に乏しいまま試合終了。2者に妥当に評価されたアダムチャックが勝利した。


第8試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○マラット・グレゴリアン(アルメニア/ザ・ブルドッグス/69.9kg)
×牧平圭太(HALEO TOP TEAM/Krush -67kg級王者/70.0kg)
2R 2'00" KO (右アッパー)

 日本勢が次々敗れる中、ただ一人生き残ったのは牧平。一回戦同様、サウスポーからの奥足狙いの左ローを当てるが、グレゴリアンも右インローを返し、パンチと膝も当ててじわじわと牧平を追い詰めると、終盤に左フックを当ててダウンを奪う。2Rもグレゴリアンのパンチラッシュと右ハイで牧平は防戦一方。最後はグレゴリアンの左ボディ、右アッパーの連打で牧平がダウンし、立とうとするも10カウントに間に合わなかった。



 試合後の牧平は「一回戦は技術が天才的と言われる相手で、気持ちで勝ってやろうと思って、それが試合で出た感じです」「二回戦は初めて味わったパンチの重さでした」と振り返り、今後については「67kgの階級を見ながらでやりたいです」と話した。


第9試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×サニー・ダルベック(スウェーデン/ウーデンプラン・ファイトジム/WMC&IFMA北欧ウェルター級王者/70.0kg)
○ジョーダン・ピケオー(キュラソー/マイクスジム/WMTAベネルクス70kg級王者/70.0kg)
2R 1'03" KO (2ダウン:右アッパー)

 1R、サウスポーのダルベックに対し、ピケオーが右のインローの後に右ストレートをヒットしのけぞらせる。ダルベックもムエタイ式のリズムでプレッシャーをかけつつ、パンチを返していたが、終盤にピケオーの左フックと右のストレートの連打が炸裂。ロープまで下がったダルベックに左ボディを当ててダウンを奪う



 2Rもその流れは変わらず、ピケオーが左ストレートでダルベックを下がらせた後、左飛び膝でダウンを奪取。最後は左ストレートと右アッパーの連打を効かせ、コーナーまで下がったダルベックがピケオーの突進を防ごうと前蹴りで迎撃したが、ピケオーの勢いに押されて簡単に尻もちをついたところで、ダメージが大きいと判断した朝武レフェリーがダウンを宣告。ピケオーがグレゴリアン同様に圧勝で決勝に進んだ。


第13試合 決勝 3分3R(延長1R)
○マラット・グレゴリアン(アルメニア/ザ・ブルドッグス/69.9kg)
×ジョーダン・ピケオー(キュラソー/マイクスジム/WMTAベネルクス70kg級王者/70.0kg)
1R 1'24" KO (左アッパー)
※グレゴリアンが優勝



 決勝は外国人同士の顔合わせに。1R開始間もなく、グレゴリアンの右ハイが炸裂し、ピケオーの腰が落ちる。ピケオーは動きが既に鈍くなっており、グレゴリアンが右アッパーを効かせると、ロープを背にして亀になったピケオーに、グレゴリアンが右フックと左アッパーの連打を決めダウンを奪取。ピケオーは立とうとするもフラフラで、すぐさまレフェリーがストップ。ペトロシアンと同じアルメニア出身のグレゴリアンが3連続KOという圧巻の強さで新時代を切り開いた。



◆グレゴリアン「K-1 MAXの魔裟斗、ブアカーオ、ペトロシアンを見てきた僕は、王者になることを夢見て来ましたが、今夜はその夢がかないました。決勝は拳が痛かったのですが、『マラット・グレゴリアンはKOをする選手だ』と自分に言い聞かせて戦い抜きました。これからは伝説のチャンピオンと呼ばれることを目指します」

◆ピケオー「今の気分は最高です。タイトルを取れなかったのは残念ですが、また日本に取りに帰ります。最初の相手(渡部)はサムライスピリットのある選手で前に出てくれました。最終的に倒せて良かったです。サニーはムエタイが得意でよく動きましたが、プラン通り倒せました。マラットを倒すつもりが、先に倒されてしまい残念でした」


ワンマッチ


第12試合 -65kg Fight 3分3R(延長1R)
○ゲーオ・フェアテックス(タイ/フェアテックス/K-1 WORLD GP -65kg級王者/64.9kg)
×左右田泰臣(シルバーウルフ/K-1 WORLD GP -65kg初代王座決定トーナメント準優勝、元RISEスーパーライト級(65kg)王者/65.0kg)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)

 ゲーオと左右田は昨年11月の王者決定トーナメント決勝で戦い、ゲーオが判定勝ちしているが、その後、4月大会で左右田が久保優太に勝ったことが評価され、ノンタイトル戦ながらも再戦が決まった。ゲーオは1月大会で木村“フィリップ”ミノルにダウンを奪われ判定で敗れ、3月のムエタイルールでの健太戦では勝ったものの額を肘で切られ、4月の野杁正明戦を欠場。左右田は「チャンピオンとしての仕事をしていない」と批判し、今回のノンタイトル戦で「K-1の王者とはどういうものか証明する」と発言。前回のゲーオ戦は「悪い意味で淡々と進んでしまった」と反省しており、早めに主導権を握りたいところだったが、全くその隙をゲーオは与えなかった。



 1R、開始すぐからゲーオが右の前蹴りを左右田の顔面にヒット。これまでのゲーオの試合を考えれば、一発目が当たるということはゲーオがノッている証拠だ。その後もジャブでリズムを作りつつ、左ハイ、左ミドル、左ストレートを強打し続け、左右田を翻弄する。
 2R、ゲーオは左の奥ローや右ボディストレートも駆使し、引き出しの多さを印象付ける。中盤には左ハイ、終盤には左テンカオ、左ミドルもヒットし、終了間際にガードの隙間から右ストレートを当てた後に左ストレートも叩き込んでダウンを奪う。
 3Rもゲーオが左膝、左ストレートの連打を決めたり、左ミドル、左ハイ、左ローも当てて優勢をキープ。左右田も残り1分、必死に前に出てパンチを振るが、ゲーオは軽々かわし、左の前蹴りで吹き飛ばし、最後は組んで膝を当てたところで試合終了。約半年ぶりのK-1で、今回こそはきっちり王者としての仕事を果たした。



 ゲーオは「今日は自信がありましたし、プラン通り戦えました。今日はチャンピオンの仕事を果たせました。チャンスがあればまた木村選手と戦いたいです」とコメント。左右田は「前回のゲーオよりも強かったです。生まれて初めて記憶を飛ばされました。効いて倒れるのは初めてでヤバかったです。3R目、ところどころの記憶が飛んでる感じです。正直、試合終わって自信無くしましたね。階級が上の人ともスパーやってましたけど全然違いました。K-1で戦う自信が無いですね」と落胆しきった様子で話していた。


第11試合 -60kg Fight 3分3R(延長1R)
○卜部功也(チームドラゴン/K-1 WORLD GP -60kg級王者、ISKA世界ライト級王者/60.0kg)
×コンスタンティン・トリシン[Konstantin Trishin](ウクライナ/キャプテンジム/WKF世界&ERA -60kg級王者/59.9kg)
判定3-0 (30-29/30-28/30-27)

 トリシンは2008年のK-1武道館大会で大宮司進に判定勝ちしている選手で、現在は28歳。かつてK-1 MAXで活躍したキシェンコの同僚で、アマ戦績174戦152勝(52KO)22敗、プロ戦績/17戦16勝(4KO)1敗。最近では元It's Showtime王者のセルジオ・ヴィールセンにも勝っているという。
 1R、サウスポーの功也に対し、トリシンはオーソドックを主体にしつつもサウスポーに時折変えながら功也をかく乱。功也はローを何度か当てるが、まだ相手の特徴をつかみかねている様子だ。2Rも同様で、なかなか功也は攻略の糸口をつかめないが、そんな中でもパンチとミドルを多用してヒット数ではトリシンよりも上。3Rも同様で、僅差の状態が続いたが、ジャッジ3者から支持され判定勝ち。とはいえ当然功也に笑顔は無かった。



 試合後の功也は「凄いやり辛い選手でうまく行かなかったんですけど、これが実力だと思います」「今回アバラに1週間前にヒビが入って練習ができなくて、弱気になってしまったんですけど、これもいい経験だと思うので、しっかり練習してまたこのリングに上がりたいです」と反省の弁。兄の弘嵩との再戦について聞かれると、落胆しきったタイミングで聞かれたせいもあってか、「兄とはやりたくないです。血がつながってるんで、一回やって良かったと思うんですけど、二度三度は勘弁してくれという感じです」と、いつも以上にはっきりとした口調で消極的な態度を示した。


第10試合 -55kg Fight 3分3R(延長1R)
○武尊(チームドラゴン/K-1 WORLD GP -55kg級王者、Krush -58kg級王者/55.0kg)
×ハキム・ハメッシュ [Hakim Hamech](アルジェリア/チーム・ナセル・カシム/WFC世界ムエタイ・スーパーバンタム級王者/55.0kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 武尊は4月大会の-55kg王座決定トーナメントを制してから初の試合。ハメッシュは39戦35勝(17KO)4敗の21歳だ。1R、武尊は右の膝蹴り、左の前蹴りを随所でヒットするが、ハメッシュもスピードと伸びのあるパンチをお返し。終盤にパンチの打ち合いで武尊が連打を決めるが、まだ均衡状態は崩れていない。



 だが2Rに入ると、武尊の左ボディフックのヒットが増加。右のフックやストレート、バックスピンキックも当たりだし、次第に手数ではっきりと差がついてくる。そして終了間際に右フックの連打でついにダウンを奪うことに成功。3R、息を吹き返したハメッシュも膝蹴りを返し勝利をあきらめないが、武尊が左ボディを当てると次第に元のペースに。パンチと膝を当て続けて主導権を維持し、文句なしの判定勝ちを果たした。


第7試合 -65kg Fight 3分3R(延長1R)
○木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Fighting Kairos/マイウェイジム/65.5kg→65.0kg)
×マサロ・グランダー(オランダ/マイクスジム/65.0kg)
4R 判定3-0 (芹沢10-8/豊永10-8/朝武10-8)
3R 判定1-0 (芹沢28-28/豊永28-27/朝武28-28)

 グランダーは4月大会で初来日し野杁正明と対戦し、飛び膝でまぶたを切り裂きTKO勝ちした選手。試合翌日から木村を「ただのショーマン」と挑発し、木村も呼応し対戦が決まった。木村は前日計量の1回目は500gもオーバーしたが最終的にクリア。グランダーとの睨み合いでも公開会見に来たファンを驚かせた。入場でもZeebraさんとUZIさんの生ラップによる「Knock Out」という曲に乗って登場し観客を楽しませる。



 1R序盤、いきなり木村の右フックで一瞬グランダーがのけぞるが、まだダメージは無い。その後はお互いフェイントを仕掛け合いお見合いが続く。グランダーは前後にステップし時折左ジャブを突き、木村に入らせない。静寂が続くが、残り30秒にグランダーのカウンターの右ストレートがヒットし木村がダウン。グランダーの長いリーチが活きる。
 2Rもグランダーが軽快にステップしつつ、左ジャブもヒット。中盤から木村の左ボディが当たりだし、右フックも炸裂するが、クリーンヒットとはならず、グランダーはなかなか崩れない。
 3Rも木村が左ボディの連打でグランダーの動きを一瞬止め、右フックもヒットしチャンスを作る。グランダーはそれでも崩れなかったが、中盤、木村が左ボディから左フックにつなぐコンビネーションを決めると、ついにグランダーはダウン。木村は左ボディに狙い絞りつつストレートの連打もヒット。グランダーはクリンチが増え注意を受ける。



 延長R、グランダーのクリンチに木村が苛立ち、強引にパンチに行くがうまく当たらない。だがグランダーはクリンチから先に何をするわけでもなく、完全にダウンに怯え、勝つことよりも時間いっぱい耐えることに気持ちが回っている様子だ。和田レフェリーもクリンチを繰り返すグランダーに注意を繰り返し、ついに減点1。木村はその間にもパンチを当て続け、延長戦を制したが、恒例のマイクは無いままリングを降りた。
 木村は「勝ったもののギリギリの勝利。今日の70kgで勝った選手とガチンコでやることを目標にしていたのにこれじゃまだまだですね。合格点はあげられないけど、ダウンは奪い返せたので良かったです。これも試練かなと思う。マサロの伸びるストレートと蹴りがやっかいでした。最後は勝ちたい執念だけの差じゃないですか。UZIさんとZeebraさんに勝って恩返しはできたけど、最高の恩返しはKOで、ベルト巻くことなので、ベルトを取ったら二人に捧げたいです」と話した。


第6試合 60kg Fight 3分3R(延長1R)
○卜部弘嵩(チームドラゴン/Krush -60kg級王者、ISKA世界スーパーライト級王者/60.0kg)
×闘士(池袋BLUE DOG GYM/59.9kg)
4R 判定3-0 (芹沢10-9/豊永10-8/和田10-8)
3R 判定0-0 (芹沢29-29/豊永29-29/和田29-29)

 卜部功也の兄・弘嵩は5月4日のKrushでヘルマン・タブエンカを破り初防衛。闘士は1月の-60kgトーナメントのリザーブファイトでキム・フンジェから左フックでダウンを奪い判定勝ちしている。
 1Rは弘嵩が右のフックをクリーンヒットし若干優勢だが、互いにまだ有効打が乏しい立ち上がり。2Rも同様だったが、今度は闘士の右フックが炸裂し、弘嵩の腰が一瞬落ちる。弘嵩も飛び膝を当てるが、闘士は崩れず。その後もお互いヒットは乏しく、格上の弘嵩らしくないファイトが続く。



 だが3R、弘嵩は闘士のボディへの膝とパンチを効かせ次第にペース。クリンチが多いため、ジャッジの評価が気がかりだったが、ポイントを取り五分にする形で延長へ。闘士がワンツーのパンチを当てる場面もあったが、ボディ狙いの右膝を効かせると闘士の動きが止まり、膝の連打でダウンを奪取。その後も右膝、右ボディのラッシュで闘士を追い詰める。結果的には勝ったものの、功也との再戦へのアピールとしてはやや物足りない試合となってしまった。


プレリミナリーファイト第4試合 -65kg Fight 3分3R
○平本 蓮(チームペガサス/64.9kg)
×野口陽平(87キックフィットネスクラブ/64.7kg)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)

 K-1甲子園優勝者の平本は1月、4月大会とプロ2連続KO勝利中。対する野口は健太が指導するジムのプロ1号選手で戦績10戦5勝(2KO)3敗2分。1R開始すぐ、平本が右フックでダウンを奪取。その後もパンチの連打でスタンディングダウンを奪う。だが1Rでは3ダウンに持ち込めず、2R以降は慎重な攻めとなってしまい、判定勝ちに終わった。平本は「1R目で倒せたけど、2R目と3R目を考え、3R戦っていい経験になりました」と振り返つつも「本当は倒したかったです」と話していた。


プレリミナリーファイト第3試合 -60kg Fight 3分3R
△大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/60.0kg)
△遠藤信玄(K-1ジム目黒TEAM TIGER/WPMF日本ライト級王者/60.0kg)
判定1-0 (30-29/29-29/29-29)

プレリミナリーファイト第2試合 HEAVYWEIGHT Fight 3分3R
△高萩ツトム(チームドラゴン/90.0kg)
△杉本 仁(シルバーウルフ/87.2kg)
判定1-0 (30-28/29-29/29-29)

プレリミナリーファイト第1試合 -65kg Fight 3分3R
○和氣光春(TANG TANG FIGHT CLUB/64.8kg)
×KAZUHIRO(BTC GYM/64.7kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

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