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アリスター、GP初優勝。アーツ、シュルトを撃破:12.11 有コロ

  • K-1
  • 更新・2010-12-12 (Sun)01:00
FieLDS K-1 WORLD GP 2010 -FINAL-
2010年12月11日(土) 有明コロシアム
 アリスター・オーフレイムが圧倒的な強さで初優勝を果たしたが、今年のGPで一番光ったのは、40歳のベテラン・ピーター・アーツだった。初戦でマイティ・モーを1R KOすると、準決勝ではセーム・シュルトをローとパンチで攻略し5度目の優勝を阻止し、観客の喝采を浴びた。
  レポート&写真:井原芳徳


K-1 WORLD GP 2010 -FINAL-



第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館/'09ベスト8)
×エロール・ジマーマン(キュラソー島/ゴールデングローリージム/'09ベスト4) 
判定3-0 (岡林30-28/市瀬29-28/小川30-28)

 1R、テイシェイラが左のストレートとミドルで先手。中盤はやや攻めあぐねたものの、終盤にも右ストレートなどを当て、ジャッジ3者からポイントを取る。
 2Rもテイシェイラはバックステップを駆使しながら、左右のミドルを当てる等、優位をキープ。3R、後の無いジマーマンは飛び膝やジャンピングの右ストレートで強引に距離を詰めようとするが、テイシェイラがバックステップで逃げ切り、判定勝ちを果たした。



第2試合 準々決勝(1) 3分3R(延長1R)
×マイティ・モー(米国/フリー/推薦)
○ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ/推薦・'94 '95 '98優勝) 
1R 2'20" KO (2ダウン:パンチ連打)



 1R、強引に前に出てフックを振り回すモーを、アーツはバックステップでかわすと、左ハイをきれいに首筋に当てダウンを奪取。その後もモーの突進をかわすと、最後はロープに詰めて、パンチの連打から左ハイのコンビネーションで2つ目のダウンを奪い、ほぼ無傷で初戦を突破した。



第3試合 準々決勝(2) 3分3R(延長1R)
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館/'05 '06 '07 '09優勝・K-1スーパーヘビー級王者)
×京太郎(日本/チームドラゴン/K-1ヘビー級王者)
判定3-0 (岡林30-27/小川30-27/市瀬30-28)



 京太郎は巨体のシュルトから距離を取って回り続けると、時折両腕でブロックしながら距離を縮め、右フックを放ち、クリンチで防御する攻撃パターンを繰り返す。時折パンチを当てる場面もあったが、シュルトに与えられるダメージは少ない。シュルトは打ち下ろすような左ジャブ、伸びのある左膝蹴りなどを度々ヒット。1R終了間際には右ストレートでダウン気味に京太郎を吹き飛ばす。2R以降も同様に着実に攻撃を当て続け、ポイントを重ねて危なげなく完勝した。



第4試合 準々決勝(3) 3分3R(延長1R)
○グーカン・サキ(トルコ/チーム・レベル/推薦)
×ダニエル・ギタ(ルーマニア/カマクラジム/推薦)
4R 判定3-0 (小川10-9/岡林10-9/市瀬10-9)
3R 判定0-1 (小川30-29/岡林30-30/市瀬30-30)

 1R、サキはロー主体でパンチやハイを絡め、ギタは左ミドル主体でローも当て、ほぼ互角の展開。どちらも強力かつスピーディーな攻防で、場内は驚きのため息に包まれる。ギタが左ミドルを連打するなど、若干手数で上回り、ジャッジ1者からポイントを得る。
 2R、サキが右フックから左ハイのコンビネーションを決めると、ギタは両手を広げて効いていないとばかりにアピール。中盤以降は左ミドルや左ハイを返して挽回し、ポイントを譲らない。



 3Rに入ると、ギタのローが効いてきた様子で、サキは距離を縮めてパンチ主体となるが、今一歩攻めきれず延長戦へ。それでもほぼ互角の攻防が続いたが、ギタがコーナーやロープを背負い、サキのパンチをブロックする時間が長く、積極性の買われたサキに軍配が上がった。


第5試合 準々決勝(4) 3分3R(延長1R)
○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/'09ベスト4)
×タイロン・スポーン(スリナム/ブラック・レーベル・ファイティング/推薦) 
判定3-0 (朝武29-27/岡林29-28/小川29-27)

 体格差を考えれば、スポーンの無謀な戦いのようにも思われたが、持ち前の気持ちの強さを発揮し、あえて距離を縮めることで、アリスターにパンチと蹴りを思いっきり打たせない戦法。逆に言えばスポーンにとっては攻撃しやすい距離で、1Rにはアリスターの膝蹴りのカウンターで左フックをうまく当てると、左フックの猛ラッシュでアリスターを防戦一方に追い込む。アリスターは組み付いての膝蹴りの反則を繰り返し、警告1を受け、ジャッジも3者ともスポーンにポイントをつける。



 だが2Rに入ると、アリスターもこの距離感に慣れてきた様子で、右のストレート、アッパー、膝蹴りなどを時折ヒット。ジャッジ2者からポイントを得る。
 3R序盤、体力の落ちてきたスポーンをコーナーに詰め、パンチのラッシュを仕掛けた後、コーナーから逃げたスポーンに右フック一撃。ふらついたスポーンにさらに左ストレートを当てたところで、レフェリーがスタンディングダウンを宣告する。これで点差をつけてアリスターの勝利となったが、スポーンはKO勝ちを許さず、健闘が光った一戦だった。



第7試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ/推薦・'94 '95 '98優勝) 
×セーム・シュルト(オランダ/正道会館/'05 '06 '07 '09優勝・K-1スーパーヘビー級王者)
判定2-0 (小川29-29/市瀬30-29/岡林30-29)

 1R、アーツは積極的に距離を詰め、コンビネーションからパンチを当てるが、圧力で勝るシュルトが左ジャブや膝を的確にヒット。ジャッジ1名がシュルトにポイントをつける。
 2R、アーツは序盤に右ローを連打し先手を取るが、打ち合いで右まぶたをカットし、ドクターチェックを受ける。それでもアーツは引くことなく、積極的に前に出て左右のパンチを振り回すと、場内は大きな歓声に包まれる。ジャッジは3者とも10-10ながら、これでアーツは流れをつかむことに。



 3Rもアーツは序盤に右ローを当ててシュルトの動きを止めると、シュルトを度々コーナーやロープに詰めてパンチをヒット。2Rよりも命中率はアップし、シュルトが棒立ちになる場面が増える。シュルトはクリンチが多く大成レフェリーから警告1を受ける。結局アーツが最後まで攻勢を維持し、シュルトをダウン寸前まで追い込み試合終了。まさかの金星を奪い、決勝に駒を進めた。



第8試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×グーカン・サキ(トルコ/チーム・レベル/推薦)
○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/'09ベスト4)
1R 2'33" KO (左ミドルキック)



 アリスターは低く構えて距離を詰めてパンチを放つが、サキはステップで距離を取ると、左ボディから左フックにつなげるコンビネーションを決めたり、上段回し蹴りを当てたりして、アリスターを攻略しようとする。だが終盤、アリスターがサウスポーからオーソドックスに構えを変えた直後に放った左ミドル一撃で、サキがスタンディングダウン。サキはギタ戦で痛めていた右肘をさらに痛めてしまい、ファイティングポーズが取れず、KO負けとなった。


第10試合 決勝 3分3R(最大延長2R)
×ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ/推薦・'94 '95 '98優勝) 
○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/'09ベスト4)
1R 1'07" KO (パンチ連打)
※オーフレイムが初優勝。優勝賞金400万ドルを獲得

 準決勝で優勝候補のシュルトを破ったアーツが、大きな歓声を受けて登場したが、シュルト戦のダメージと、アリスターの壁は大きすぎた。
 開始すぐ、アリスターがアーツをロープに詰めると、左ストレートと右アッパーを連打しアーツをぐらつかせる。逃げるアーツを左テンカオ、左ボディで下がらせると、飛び膝でコーナーに詰め、左ストレートをクリーンヒット。ひるんだアーツは右手を上げて何やらアピールをしたが、アリスターのパンチの3連打を浴びてスタンディングダウン状態に。角田レフェリーはようやく両者を分けてダウンを宣告する。アーツは立ち上がったものの、ダメージが大きいと判断した角田レフェリーはストップした。このまま続いてもアーツの4度目の優勝の可能性は薄かったとは思うが、角田レフェリーのダウン宣告の遅さが気になる終わり方だった。




◆アリスター「MMAの王者でかつK-1の王者になれたことは光栄だ。シュルト、アーツの試合も素晴らしく、彼らの功績を称えたい。(スポーン戦の1Rは危なかったが?)一日3試合戦うので、力をセーブしようと心がけ、判定にもつれ込んだ。こちらも攻撃を当てたが、それでも立ち向かったスポーンに感銘を受けた。
(練習仲間のサキとの準決勝の感想は?)いつも練習している仲間で、基本的な動きは練習と同じだが、多くのファンやメディアの前で戦う場合は気持ちが違う。そういう意識を持って戦ったことで勝てたと思う。
(決勝について)とてもエキサイティングな試合だった。プレッシャーもあったが、自分が一番だと気持ちを高めて試合した。(アーツについて)尊敬する真の王者だ。あらゆるスポーツの中でも一番の選手だと思う。
(大晦日のDynamite!!で戦いたい選手は?)わからないが、DREAMのヘビー級王者になりたい。(一日3試合戦ったダメージは)ノーダメージだし全く疲れていない。この後寿司を食べに行くよ。(ストライクフォースの王座については?)ずっと防衛して行きたい。Dynamite!!で戦ったら1月は休んで、4月か5月のストライクフォースの戦いに向けて、2月から練習を再開したい」

◆アーツ「モー戦は楽だったが、シュルト戦は大変だった。決勝はそのダメージが尾を引いた。(決勝は戦える状態だった?)相当疲れていたが、チャンスだと思って立ち向かった。(シュルト戦はどんな気持ちで戦った?)1R終わって疲れたが、相手も疲れているのがわかったので、最後まで頑張れば勝てると確信した。今日はシュルトに勝つことが一番大切だった。(アリスターとワンマッチでやりたい?)もちろんだが、他の選手ともやってみたい。(来年のGPは出ますか?)まだわからないが、ワンマッチなら出たい。(Dynamite!!に興味は?)子供たちとクリスマスを過ごしたい。オファーがあれば検討する。(決勝のダウン寸前に何か右手を振ってジェスチャーをしていたのは?)手がしびれて違和感があっただけで、特にサインとかではない」

◆谷川貞治K-1イベントプロデューサー「今日はアーツに尽きますね。アーツの40歳とは思えない戦いぶりを見て、頑張って僕も来年K-1を立て直さないとと思いました。勇気付けられました。K-1では初めて総合の選手がチャンピオンになりました。サキ、スポーンといった若い選手も頑張ったし、京太郎もいい試合だったと思う。大晦日はアリスターも出ると思います」

ワンマッチ



第9試合 スーパーファイト 3分3R(延長1R)
×セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ゴールデングローリージム)
○シング“心”ジャディブ(インド/パワーオブドリーム)
1R 2'58" KO (右フック)



 重心を下げながら前に出てパンチを振り回すハリトーノフに対し、シングは周りながらローを当てるが、右フックをもらってぐらついてしまう。するとハリトーノフは一気にラッシュを仕掛けるが、ガードが甘くなったところでシングのカウンターがヒットし形勢逆転。シングはその後、カウンターの右フックで2ダウンを重ね、見事KO勝ちを果たした。


第6試合 藤本祐介引退試合 3分3R(延長1R)
○ヘスディ・カラケス(エジプト/パンクレイション/チャクリキ)
×藤本祐介(日本/モンスターファクトリー)
1R 1'41" KO (3ダウン:右ローキック)



 2年半ぶりのK-1で、急遽引退試合を行うことになった藤本だったが、衰えを隠せず、カラケスのロー数発であっさりとダウン。その後もローで立て続けにダウンしてしまい、有終の美を飾ることはできなかった。なお、大会終了後、カラケスはインタビュースペースに登場。FINAL 16でのシュルト戦の裁定に改めて不満を述べると共に、GPを制したアリスターとの対戦を熱望した。


オープニングファイト 3分3R
○高萩ツトム(日本/チームドラゴン)
×木村秀和(日本/P.O.D/team pitbull)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)




 準決勝終了後、アイドルグループ「ももいろクローバー」が登場し、1曲披露した。

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