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ペトロシアン、嘉洋を決勝で破り2連覇:11.8 両国

  • K-1
  • 更新・2010-11-09 (Tue)12:30
FieLDS K-1 WORLD MAX 2010 -70kg World Championship Tournament FINAL
2010年11月8日(月) 両国国技館
 魔裟斗引退後初開催となった70kgトーナメントは、昨年覇者のジョルジオ・ペトロシアンと、魔裟斗のライバルだった佐藤嘉洋の対決に。どちらも6Rを戦った末の決勝だったが、ダメージの浅かったペトシアンが終始圧倒し、2度目の優勝を果たした。ワンマッチでは山本優弥、久保優太、石井慧、西山誠人らが快勝した。
  レポート&写真:井原芳徳


-70kg World Championship Tournament FINAL



第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○日菜太(日本/湘南格闘クラブ/Toshin Family)
×アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
判定3-0 (小川30-25/市瀬30-25/黒住30-25)



 1R、日菜太はいつものようにサウスポーから左ミドルを連打。終盤には新必殺技の三日月蹴りが2連続でヒットし、ダウンを奪うことに成功する。2Rも左ミドルを効かせた後、変則の左ハイでダウンを奪取。KOこそ奪えなかったものの、3Rも左ミドルでジダを圧倒した。


第3試合 準々決勝(1) 3分3R(延長1R)
○マイク・ザンビディス(ギリシャ/ザンビディス・クラブ)
×長島☆自演乙☆雄一郎(日本/魁塾/'10日本予選優勝)
3R 0'53" KO (2ダウン:パンチ連打)

 1Rからザンビディスは、持ち前のスピードを活かし、左ボディを的確にヒット。終盤、バッティングで長島が左目の上を切ってしまうアクシデントもあったことも影響してか、終了間際には左右のフックを長島は浴びてしまう。ジャッジは3者ともザンビディスに点数をつける。



 2R序盤、パンチをもらってスリップしてしまった長島は、中盤から前蹴りや膝蹴りを多用し、ザンビディスの突進を封じるように。だが後が無い状況は変わらず、3Rは打ち合いに持ち込まれると、右フックを浴びた後、ワンテンポ遅れるようにしてダウン。最後はコーナーに詰められ、パンチの連打を浴びたところで小川レフェリーがストップした。


第4試合 準々決勝(2) 3分3R(延長1R)
×アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/'02優勝)
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリウム・ネメシス/'09優勝)
判定0-3 (朝武29-30/御座岡28-29/小川29-30)



 1R、サウスポーに構えたペトロシアンが、ジャブで距離を取りながら、左のミドルとローを的確にヒット。クラウスはパンチの空振りが続き、ペトロシアンがジャッジ3者からポイントを得る。
 2Rもペトロシアンが蹴りをヒットしてペースを握っていたが、中盤に入ると距離が詰まり、クラウスのボディ打ちと顔面への右フックのヒットが増える。それでもジャッジ1者がペトロシアンにポイントをつけたが、3Rに入るとペトロシアンはほとんど蹴りを打たせてもらえず、クラウスの左右のパンチや右ハイを浴びるように。場内の歓声もクラウスを後押しするムードになっていたが、ジャッジの評価は厳しく、ペトロシアンの勝利に。クラウスが判定後コーナーに登ってガッツポーズをすると、観客からは拍手が起こった。
 

第5試合 準々決勝(3) 3分3R(延長1R)
○ドラゴ(アルメニア/チーム・ショータイム/'09ベスト8)
×モハメド・カマル(モロッコ/ボスジム・アムステルダム/'10西欧予選優勝)
判定3-0 (朝武30-26/岡林30-26/黒住30-26)



 1R、カマルがスイッチも駆使しつつ、パンチやハイを当てるが、体格で若干劣るせいか効き目は不十分。2Rに入ると、ドラゴは雄たけびを上げながらパンチやミドルやハイをヒットし攻勢に。終盤、カマルをコーナーに詰めると、左フックで最初のダウンを奪う。3Rも序盤から右のストレートでダウンを奪取。その後はカマルもパンチの連打などで必死に反撃するも、ドラゴもハイキックや上段回し蹴りで応戦し続け、判定勝ちで初戦を突破した。


第6試合 準々決勝(4) 3分3R(延長1R)
×ミハウ・グロガフスキー(ポーランド/アカデミア・ウォルキ/'08ポーランド大会優勝)
○佐藤嘉洋(日本/名古屋JKファクトリー/'08ベスト4)
判定0-3 (朝武29-30/岡林29-30/御座岡28-30)



 1R、グロガフスキーのほうが手数多く蹴りとパンチで攻めるが、攻撃の正確さでは佐藤が上。的確に右ローと左インローを叩き込み、じわじわとダメージを与える。2R以降もほぼ同様の展開。3Rになるとグロガフスキーの動きが落ちていき、終盤にはクリンチを多用し、背中を向ける場面も。佐藤が順当に初戦を突破した。


第8試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
×マイク・ザンビディス(ギリシャ/ザンビディス・クラブ)
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリウム・ネメシス/'09優勝)
判定0-3 (朝武29-30/御座岡29-30/小川28-30)



 準々決勝同様、ペトロシアンがサウスポーからの左膝、ミドル、ローを的確にヒット。1Rのポイントを取る。2R序盤、ペトロシアンが膝を出そうとしたタイミングで、ザンビディスの左フックがヒット。ペトロシアンは真後ろに倒れ、ダウンかと思われたが、岡林レフェリーはスリップと判断し、場内はどよめく。その後もザンビディスは度々パンチをヒット。ペトロシアンは手数が落ちていき、3Rに入るとクリンチの多用で警告を受けるが、随所で蹴りを返していたせいもあってか、失点にはつながらず逃げきりに成功。かなり危ない展開ながらも、ペトロシアンが2連覇に王手をかけた。


第9試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×ドラゴ(アルメニア/チーム・ショータイム/'09ベスト8)
○佐藤嘉洋(日本/名古屋JKファクトリー/'08ベスト4)
判定0-3 (朝武28-30/岡林27-30/市瀬27-30)



 1R、佐藤は奥足狙いの左ロー、左右の膝を的確にヒットさせ続け、終了間際には右ストレートでドラゴをぐらつかせる。2Rも佐藤が同様の攻めでポイントを獲得。3R、序盤こそドラゴの左右のフックでひるんでしまった佐藤だったが、中盤以降は膝蹴り主体の攻めでドラゴを圧倒。判定勝ちで初優勝にあと一歩のところまで迫った。


第11試合 決勝 3分3R(最大延長2R)
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリウム・ネメシス/'09優勝)
×佐藤嘉洋(日本/名古屋JKファクトリー/'08ベスト4)
判定3-0 (朝武30-28/岡林30-28/御座岡30-27)
※ペトロシアンが2年連続2度目の優勝。賞金20万ドル獲得。準優勝の佐藤は3万ドル、3位のザンビディスとドラゴは各1万ドルを獲得。



 決勝に残った両者とも、2試合判定勝ちでの勝ち上がり。谷川貞治FEG代表によると「試合の後に佐藤くんの控え室に行く度に、試合できるんだろうか?と思うようなダメージで、決勝前は全く右足が動かない状態だった」という。佐藤はこれまでの試合のようにローと膝を出すことができず、ジャブでうまく距離を取るペトロシアンの左右のフックを浴びつづける。2Rには佐藤は鼻血を出して苦しそうな様子。終盤には左右のストレートをもらうとクリンチで防御する状態で、ジャッジ3者ともペトロシアンにポイントをつける。3R、佐藤も負けじと必死で前に出るが、ペトロシアンは左の前蹴りやローもうまく絡めながら佐藤をかわし、パンチを的確にヒット。反撃の糸口を与えず、文句なしの形で決勝を制した。


 
◆佐藤「疲れました。ペトロシアンはうまかったですね。でもこれから何回も戦って、いい試合がしたいですね。勝ったり負けたりでも、いい試合ができると思うんで。(一日3試合はキツかった?)去年のドラゴ戦で負けてから、練習をやり直したので、スタミナは大丈夫でしたね。きつかったのは初戦で、準決勝と決勝はまだ楽でした。でも決勝は延長になってれば動けなかったですね。3Rで出し尽くしたんで。
(試合前、今回優勝できなかったらK-1は最後かもという発言をしていたが?)今日で佐藤嘉洋物語の第2章は完結ですね。ハッピーエンドにはならなかったけど、2008年に止まった時計の針は動かせたかな、と。
(今後は?)第3章はもちろん、これからもMAXの頂上を目指すんですけど、スケジュールが合うならIt's Showtimeのトーナメントに出たいですね。乙君(長島)が違う層のお客さんを盛り上げてるんで、僕は外国でも活躍して、『海外で頑張ってる日本人がいるぞ』ってなって、日本の格闘技の熱を取り戻したいですね」

ワンマッチ



第10試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
○山本優弥(日本/青春塾)
×池本誠知(日本/総合格闘技スタジオSTYLE)
2R 2'22" KO (3ダウン:パンチ連打)

 池本がDEEPでもKO勝ちを奪っているダブルパンチ(両腕を合わせて同時に前に出すパンチ)や、カニ挟みといったトリッキーな技を繰り出し、場内をどよめかせるが、優弥は落ち着いて防御すると、右ローや左ボディ、左ミドルを的確にヒット、1Rのポイントを奪う。2Rには優弥のインローで池本の足が止まると、右ローでダウンを奪取。以降、パンチ連打で2ダウンを重ね、見事KO勝ちをおさめた。試合後マイクを持つと、谷川プロデューサーに向かって、「Dynamite!!でチェ・ホンマンと戦わせてください」とアピール。大会後、谷川氏は「解説席で魔裟斗君は『勇気があるのか頭が悪いのかどっちか』なんて言ったけど、そういうことを言ってくれるのは面白い」と、困惑した様子ではありながらも、優弥の盛り上げようとするアピールには好感を示していた。




第7試合 63kg契約 3分3R(延長1R)
○久保優太(日本/DC LAB.GYM)
×HIROYA(日本/Try Hard Gym)
判定3-0 (黒住30-27/長瀬30-28/勝本30-27)



 1R、サウスポーに構えた久保が、リーチ差も活かし、突然距離を詰めての左ストレートを当てたり、ハイやミドルもヒットさせて主導権。2R、HIROYAのハイも久保のアゴをかすめるが、中盤以降は久保のパンチが度々ヒットし、HIROYAは鼻血。ジャッジ3者とも久保にポイントをつける。3Rも久保が膝とミドル主体で攻勢を維持し完勝した。


第2試合 DREAMルール 無差別級 1R10分・2R5分
○石井 慧(日本/アイダッシュ/101kg)
×柴田勝頼(日本/Laughter 7/85kg)
1R 3'30" アームロック

 スタンドの間合いの後、石井は左フックで飛び込むように距離を詰め、柴田をコーナーに押し込むと、足を掛けてあっさりとテイクダウンに成功。いったん柴田が立ち上がろうとするが、タックルですぐさまグラウンドに戻す。そして簡単にパスガードをすると、上四方、逆サイドと移動してからマウントへ。アームロックを狙って失敗したものの、再びサイド、逆サイドと移動すると、ニーオンザベリーの形からパウンドを落としてダメージを与えてからアームロック。これがガッチリと極まり、危なげなく勝利を奪った。



 当初戦う予定だったナンセンの欠場により、前日に相手が変更。キックボクサーのナンセンとの打撃戦を予告していた石井だが、実際には寝技中心の練習を積み、ナンセン戦でもその成果を出すつもりだったといい、柴田戦もそれに沿う内容となった。
 大晦日のDynamite!!参戦について尋ねられると、石井は「年末はアメリカから呼ばれている。団体は言えませんが、ティト・オーティズとやりたい。前日に相手が変わってガッカリしている」と、まさかの参戦拒否発言。大会後、その件を耳にした谷川氏は「全然(石井の発言は)聞いてないのでわからないですね」と困った様子で答え、「(出て)もらいたいですね。やるんならバリバリの大物と。ティトはまだ向こう(UFC)と契約していると思いますけど、もっと大晦日っぽい(相手の)ほうがいいと思いますね」と再度ラブコールを送った。石井を巡るドタバタは、今後もしばらく続きそうだ。


オープニングファイト第2試合 63kg契約 3分3R
×大石駿介(日本/OISHI GYM/J-NETWORKスーパーライト級王者)
○西山誠人(日本/アクティブJ/M-1スーパーライト級王者)
2R 0'54" KO (右ストレート)



 1Rから西山のコンビネーションが冴え、右フック、膝蹴り、左ミドルなどが次々ヒット。ジャッジ2者が西山にポイントをつける。2Rも開始からリズム良く攻め、左ミドル、左ストレートを効かせた後、右ストレートをクリーンヒット。1ダウン目ながらも大石は立ち上がれずノックアウト。東大大学院卒・味の素の研究員という異色の経歴を持つ西山が、K-1デビュー戦を文句なしの内容で突破した。


オープニングファイト第1試合 85kg契約 3分3R
○ファビアーノ・ダ・シルバ(ブラジル/極真会館)
×ヤン・カシューバ(カナダ/バンゲリングベイ・スピリット/unit-K)
判定3-0 (29-27/30-26/29-27)

 1Rは互角の展開。2Rはシルバがコンビネーションからの右ローと右膝、カシューバが単発ながらも左右のフックをヒット。ジャッジ2者はカシューバ、1者はシルバにポイントをつける。3R、後が無い両者は打ち合いを繰り広げると、シルバの左フックでカシューバが膝をつきダウン。シルバはさらに左ミドルでもダウンを奪って点差を広げ、文句なしの判定勝ちをおさめた。

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