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大和哲也、3連続左フックKO勝ちで63kg初代日本王者に

  • K-1
  • 更新・2010-07-06 (Tue)13:30
FieLDS K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament FINAL / -70kg World Championship Tournament FINAL16
2010年7月5日(月) 東京・代々木競技場第一体育館
 5月から本格スタートしたK-1 63kg級。日本キック界の選手層の厚さを示すように、決勝トーナメントは好勝負の連続に。決勝では22歳の二人が死闘を展開。魔裟斗&武蔵という2大看板が引退したK-1に、希望の光をもたらす大会となった。
  レポート&写真:井原芳徳


-63kg Japan Tournament FINAL


本戦



第1試合 準々決勝(1) 3分3R(延長1R)
×上松大輔(チームドラゴン/ISKA世界ライト級王者)
○松本芳道(八景ジム/新日本キック日本ライト級王者)
3R 2'45" TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)

 1R、上松が距離をキープしつつ、ローキックを的確にヒット。パンチの打ち合いでも正確さでは上で、ジャッジ2者からポイントを獲得する。だが2R序盤、上松が左の飛び膝で奇襲を仕掛けると、着地した直後に松本が右のフックをクリーンヒットさせダウンを奪取し、流れを変える。上松のダメージは浅く、パンチで少し反撃する場面もあったが、3R序盤には左目尻から出血し、ドクターチェック。後が無い上松は打ち合いに誘い勝機を見出そうとするが、逆に松本が左フックのクリーンヒットをきっかけに主導権。ラッシュでコーナーに詰め、ノンストップのパンチと膝の連打で上松を棒立ちにさせたところでレフェリーストップがかかった。



第2試合 準々決勝(2) 3分3R(延長1R)
○久保優太(アンリミテッドジム/Krushライト級(60kg)GP 2009 準優勝)
×尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 MAX 日本トーナメント2007 3位)
判定3-0 (御座岡30-29/朝武30-29/市瀬30-29)

 1R、互いにジャブで様子を伺う中、久保がサウスポーからの左ミドルを単発ながら的確にヒット。2Rになると攻撃のテンポが上がり、右ジャブや左ストレートや右のインローも絡め、尾崎にほとんど手を出させない。ポイントを取ったせいか、インターバル中には笑顔も見せ、余裕も感じられる。3Rも久保は慎重なファイトを展開。尾崎が起死回生を狙って上段回し蹴りを当てても余裕の笑顔。尾崎のカカト落としやバックスピンは空振りを続け試合終了。松本とは対照的に、久保がほぼノーダメージで初戦を突破した。



第3試合 準々決勝(3) 3分3R(延長1R)
×石川直生(青春塾/元全日本スーパーフェザー級王者)
○才賀紀左衛門(大誠塾)
判定0-3 (御座岡27-29/朝武26-30/市瀬28-30)

 石川は昨年解散した全日本キックのベルトを肩に掲げて入場。リングインするといつものように赤い毒霧を口から吹き出すが、才賀は鼻をつまみながら手を振るパフォーマンスで応戦。試合前からE.T.呼ばわりする等、石川を挑発し続け、ヒールキャラがすっかり定着したようで、会場からもブーイングが巻き起こる。だがそれも力にするかのように、開始すぐ、左ジャブのフェイントからの右ストレートで石川がマットに手をつき、いきなりダウンを奪うことに成功。石川のダメージは浅く、パンチや膝で手数多く攻めるが、体格差もあってか威力は不十分。2R終盤には才賀の胴回し蹴りが石川の首筋にクリーンヒットし、石川がぐらつく。これ一発で才賀はジャッジ2者のポイントを獲得することに。最終ラウンドも石川は必死で攻めるが、才賀はクリンチも使いながらしのぎきり、見事有言実行の勝利を果たした。



第4試合 準々決勝(4) 3分3R(延長1R)
○大和哲也(大和ジム/WMCインターナショナル&WBCムエタイルール日本ライト級王者)
×裕樹(リアルディール/元RISE 60kg級王者)
1R 3'03" KO (左フック)



 開始すぐから、裕樹は得意のロー主体で積極的な攻め。哲也もローの打ち合いに応じ、パンチも絡めるようになると、1R終盤には左ボディ、左ストレートが効き始めたか、裕樹の動きが落ち始める。すると哲也はこのチャンスを逃さずラッシュを仕掛ける。必死でブロックする裕樹は、起死回生の左フックを放つが、カウンターで哲也の左がクリーンヒット。これ一発で裕樹はうつぶせで倒れて動けなくなりノックアウト。哲也が豪快なKO劇で、幸先よいスタートを切った。


第8試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
×松本芳道(八景ジム/新日本キック日本ライト級王者)
○久保優太(アンリミテッドジム/Krushライト級(60kg)GP 2009 準優勝)
1R 1'21" KO (左ハイキック)



 スイッチャーの松本は、サウスポーの久保に合わせるようにサウスポーの構え。久保が勝ち上がると予想し対策を立てていたというが、全く問題にしなかった。ローを主体にした軽い打ち合いの後、久保が右ミドルをヒットさせた直後、久保の左ハイが炸裂。若干ミドル気味の軌道からグイッと上がる久保の蹴りに松本は反応できず、首筋にもらって一発でノックアウトした。松本はフィニッシュについて「全く覚えていない」とのこと。下馬評を覆し、大月、上松を撃破しベスト4入りを果したが「それはそれでうれしいけど、優勝できなかったら1回戦負けと変わらない」とガックリしていた。


第9試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×才賀紀左衛門(大誠塾)
○大和哲也(大和ジム/WMCインターナショナル&WBCムエタイルール日本ライト級王者)
2R 2'13" KO (左フック)

 1R、慎重な哲也に対し、才賀は回転系の蹴りやカカト落としで牽制。準々決勝で回転蹴りで石川をぐらつかせており、遠心力も以前より増して強力になっている印象だ。しかしそれも何の問題にしないのが哲也の強さ。2R、距離を詰めて左ボディと左ミドルを効かせると、じわじわと手数を増やし、才賀が左のパンチに合わせ、ガードの隙間を縫うように左フックをクリーンヒット。初戦に続き、圧倒的な強さで決勝に駒を進めた。



第11試合 決勝 3分3R(最大延長2R)
×久保優太(アンリミテッドジム/Krushライト級(60kg)GP 2009 準優勝)
○大和哲也(大和ジム/WMCインターナショナル&WBCムエタイルール日本ライト級王者)
3R 1'26" KO (左フック)
※大和が優勝

 初開催となった63kgトーナメントの決勝に残った二人とも22歳で、デビューも同じ2005年。久保もかつてはNJKF所属で、哲也と共にNJKFの未来のエースとして期待された選手だ。階級が違うため接点が無かったが、全国中継されるK-1の舞台で、このような形で再会するとは誰が想像しただろう。試合は激しい打ち合いになだれ込むが、5年のキャリアで培われたしっかりしたテクニックがベースとなった、63kgの魅力が存分に発揮される内容に。
 1R、久保がサウスポーの構えから積極的に左ミドルをヒット。距離を取りにくそうにしている哲也に対し、久保はパンチも当てるようになり、左・右・左のストレート3連打でダウンを先取する。だが2R、哲也が右ストレート、左フックのヒットを増やし反撃。終盤のラッシュで久保はフラフラとしながらコーナーに戻るほど。しかし久保は「判定で逃げちゃうと前回(DJ.taikiとの一回戦)と一緒になる。お客さんの心はつかめない」と考え、3Rもあえて打ち合いに応じる。互いに何発ももらいながらもひるまず攻め続け、場内は熱狂に包まれる。しかしボクシングの攻防で上手なのは哲也だ。右フックでダウンを奪い返すと、そのまま猛ラッシュ。最後は起死回生の左フックを放った久保に対し、哲也も左フック。相打ちとなったが、倒れたのは久保のほう。そのまま久保はしばらく立ち上がれない、壮絶な結末だった。



 見事3試合連続左フックでのKO勝ちでトーナメントを制した哲也は「ここに上がりたいと指をくわえて見ている選手もまだいると思う。みんなで切磋琢磨してここを盛り上げたい。僕は僕なりの色で塗り上げていきます」と、“豪腕ペンキ職人”のニックネームに沿う形でマイクアピールした。
 FEGの谷川貞治代表も今回のトーナメントの内容に満足。「5月の開幕戦の後、『なんでこんなの始めたの?』と色んな人に批判されたけど、選手たちが盛り上げようと頑張ってくれたおかげで70kg以上に盛り上がった。大和君と久保君は世界でも通用する。HIROYA君もこれから出てくるだろうし、紀左衛門も今日バケたし、まだまだいい選手がいっぱい出てくると思う。負けた選手たちも良かった。10月大会は70kg世界トーナメントがメインですが、63kgの選手のワンマッチを組みたい。来年は世界トーナメントをやりたいので、世界の選手とぶつけるかもしれない」等と話した。


リザーブファイト



第5試合 第1リザーブファイト 3分3R
×渡辺一久(フリー/元プロボクシング日本フェザー級王者)
○宮田和幸(Brave)
判定0-3 (26-27/26-27/26-27)

 渡辺はK-1転向後、トリッキーなファイトスタイルを売りにしていたが、苦戦が続き今回は封印。ローキックも駆使しつつ、2Rからはパンチのヒットも増やし、流れをつかみかけたが、2R終盤、宮田の左インロー一発で前のめりにダウンを喫する。3Rには宮田の前蹴り一発でダウン。足元がフラフラの渡辺だったが、強引に振り回した左フックで宮田はまさかのダウン。その後も渡辺はパンチを振り回し続け、宮田はクリンチを繰り返して減点1を宣告されるが、かろうじて1点差を残して勝利を果たした。



オープニングファイト(2) 第2リザーブファイト 3分3R
ד狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界スーパーフェザー級王者)
○卜部功也(チームドラゴン/K-1甲子園62kg級2008準優勝)
判定0-3 (28-30/27-30/28-30)

 サウスポーに構えた功也が、1Rから右ジャブで距離を維持しつつ、左ストレートを的確にヒットさせ続け主導権。2Rになると奥足狙いのローキックも効き目を発揮しだす。竹内は3Rには左まぶたから出血しドクターチェック。後が無い竹内は前に出て右フックを当てたものの、功也も奥足狙いのローと右ハイを的確にヒットさせ主導権を譲らず。キャリアで勝る竹内から、殊勲の白星をもぎ取った。


オープニングファイト(1) 第3リザーブファイト 3分3R
×麻原将平(シルバーアックス)
○谷山俊樹(谷山ジム)
判定0-3 (27-29/28-29/28-29)

 1R終盤、麻原の右ストレートでぐらつき、1ポイント取られた谷山だったが、2Rに右ハイでダウンを奪い一気に挽回。その後も右ストレート等を当てて、麻原の顔面を出血させ、優勢に試合を運んだ。



-70kg World Championship Tournament FINAL16



第10試合 3分3R(延長1R)
○アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1 WORLD MAX 2002 世界王者)
×中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament 優勝)
判定3-0 (黒住30-26/御座岡30-26/小川30-27)

 リング中央に構えるクラウスに対し、中島は時計回りで動きながらも左のインローをヒット。クラウスも左のインローで応戦し、中盤から圧力を強めて左フックも当て始めると、ラウンド終盤に右ハイをクリーンヒットさせダウンを奪取する。これで余裕の出たクラウスは、2R以降もプレッシャーをかけ続け左ジャブや右フックを的確にヒットし主導権。中島のフックや飛び膝を余裕でかわし続け、秋開催予定の世界トーナメント決勝に向け順調なスタートを切った。



第7試合 3分3R(延長1R)
○佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2008 世界3位)
×山本優弥(青春塾/K-1 WORLD MAX 2009 世界3位)
判定3-0 (小川29-28/岡林30-28/黒住30-28)
※後日、岡林ジャッジの採点が29-29から30-28に訂正された。(関連記事)

 1Rから両者とも多彩な蹴りとパンチの打ち分けでハイレベルな試合を展開。優弥は左ミドル主体で、左ハイもヒットさせるが、佐藤はひるまず攻撃を続け、1R終盤には右のストレートで優弥の頭をのけぞらせ、ジャッジ2者からポイントをもらう。2Rも膝と前蹴りを駆使しながら優弥の突進を封じ、ローやパンチを的確に当てて主導権をキープ。3R、後がない優弥は圧力を強め、右フックを何発も当てるが、佐藤はひるまずパンチやハイキックで応戦し、失点を最小限に食い止め判定勝ち。5年前の初対戦時よりも大きな進化を見せた優弥だったが、佐藤越えはならなかった。逆に佐藤は格の違いを印象づけるファイト。秋の決勝トーナメントが楽しみだ。



第6試合 3分3R(延長1R)
×アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ・ダ・ルタ)
○長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament 優勝)
判定0-2 (小川29-29/黒住29-30/御座岡29-30)

 3月の日本トーナメントを制し、70kgの顔になった長島。今回もエヴァンゲリオンをテーマにしたコスプレで場内を自演乙カラーに染め上げる。1Rにジダの左フックで右耳の鼓膜が破れたというが、全般にはジダの大振りのパンチをよく見て防御しており、左フックや左ボディを正確に当て続ける。なかなか均衡が崩れなかったが、3Rに長島の右のミドルが効くと、ジダは失速。KOとはならなかったものの、長島が右フックや右アッパーで攻め込んで印象を良くし、判定勝ちを果たした。


ワンマッチ



オープニングファイト(2) 70kg契約 3分3R
×タヒール・メンチチ(コソボ共和国/チーム・スーパープロ)
○小宮由紀博(スクランブル渋谷/RISE 70kgトーナメント2009優勝)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)

 1Rは慎重な小宮だったが、2Rから右フックと右ローでリズムをつかみ、3Rにはパンチをまとめる。メンチチは3Rから動きが落ち防戦に。小宮が巧みな試合運びでK-1 2連勝を果たした。

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