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63kgトーナメント開幕。上松・裕樹が衝撃KO勝ち

  • K-1
  • 更新・2010-05-03 (Mon)15:30
FieLDS K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament 1st Round
2010年5月2日(日) 東京・JCBホール
 K-1がヘビー級、MAX、甲子園に続き、63kgのライト級に本格進出。大月晴明、山本真弘といったキック界のトップ選手がトーナメント初戦でいきなり散った一方、上松大輔、裕樹が見事な逆転KO勝ちで存在感を示した。8選手による決勝トーナメントは7月5日、代々木第一で開催予定だ。
  レポート&写真:井原芳徳 



第1試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
ד狂拳”竹内裕二(菅原道場/WMAF世界スーパーフェザー級王者)
○裕樹(リアルディール/元RISE 60kg級王者)
2R 1'53" KO (右ハイキック)

 両者は2年前のRISEで対戦し、裕樹が得意のローでダメージを与えてTKO勝ち。今回はそのローが伏線となり、衝撃的なフィニッシュを迎えることに。
 1R、竹内が左右の前蹴りで自分の距離を作り、裕樹のローを封じ、下に意識を向けさせつつ、左右のフックやアッパーを度々ヒット。終了間際には右フックで裕樹をぐらつかせる。
 1Rのポイントを取られた裕樹だが、2Rからは前に出るようになると、パンチと右ローのヒットを増やすように。コンビネーションから右ハイを放つ場面も。手数では竹内が上だったが、慎重にブロックし続ける。そして押してからの右ローを連打すると、竹内のガードが下がった隙を見逃さず、右ハイをアゴ先にクリーンヒット。これ一発で竹内は伸びてしまい、立ち上がろうとするも10カウントに間に合わずそのままノックアウト。記念すべきK-1ライト級旗揚げは、衝撃的なKOから幕を開けた。

◆裕樹「(閉会式での挨拶)KOちゅう形で勝つことができたけど、まだ自分のローをあんまり出せなかったので、決勝トーナメントに選んでいただけたら、全員ローで足を粉砕して倒したいです」


第12試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
○上松大輔(チームドラゴン/ISKA世界ライト級王者)
×チョン・ジェヒ(韓国/プサン・テサン・ジム/韓国ムエタイ・スーパーフェザー級王者)
1R 1'09" KO (右フック→左フック)

 この日の大会は5時の開幕式からメインの第12試合まで、休憩は一度も入らず。第1試合以外は判定決着となり、3,871人(超満員札止め/主催者発表)の観衆からもお疲れムードが漂ってきていたが、上松が最後をきっちりとKOで締めくくった。



 ジェヒは2日前の会見では、最近風邪をひいてちょっと体調を崩していたこと、前回の渡辺戦で左足首を負傷し約2ヶ月休んでいたこと、63kgは今までで一番重い階級になること等、不安を口にしていたが、開始すぐからそれを感じさせないアグレッシブなファイトを展開。今回出場者の中でもトップクラスのパワーとスピードで、左フックで上松をぐらつかせる。ロープにぶつかり難を逃れた上松は「今年はもらった時こそ前に出ることをテーマに練習していた」といい、あえて打ち合い勝負へ。互いに被弾していたが、上松のカウンターの右フックがジェヒのアゴにクリーンヒット。崩れるジェヒの首筋に追い討ちの左フックも当てると、ジェヒはマット上で伸びた状態に。なんとか立ち上がろうとしたが、10カウントとほぼ同時に再びマットに倒れてしまい、KO負けとなった。

◆上松「(最初左をもらった場面は?)ヤバいと思いましたけど、今年はもらった時こそ前に出ることをテーマに練習していました。タイマンで行こうと。(メイン抜擢で批判はあったが、プレッシャーは?)プレッシャーはあんまり感じないタイプなんで。判定の試合が続いたので、ここで僕がKOで締めないと、って。僕がメインで良かったと思いましたね。(7月の決勝トーナメントに向けて)今日は早く倒しすぎちゃったかな(笑)。次はディフェンス面でもミスを無くしたいですね。今日みたいな試合を7月はもっとやりたいです。
(今年から意識が変わったことについて)うちのジムはなるべくダメージをもらわず、ヒット&アウェーで勝ちにこだわるスタイルで、判定でも勝てればいいという意識が自分もあったけど、負けてもいいからお客さんに満足してもらえる試合をしようと思いました。
(7月にやりたい相手は?)裕樹選手はローで次にダメージが残りそうで嫌ですね(笑)。決まれば誰でもいいです。早く倒せばダメージは残らない。やることは一緒です」


第11試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
○石川直生(青春塾/元全日本スーパーフェザー級王者)
×渡辺理想(極真会館/極真会館第24回全日本ウェイト制中量級準優勝)
判定3-0 (朝武30-29/小川30-29/御座岡30-29)

 K-1軽量級開幕を、誰よりも待望していた石川だったが、これまで戦っていた60kgよりも3kg重い体重で、なおかつ体格で勝る渡辺が相手ということで苦戦。渡辺のプレッシャーを警戒し、ジャブを打ちつづける時間が続き、2Rには左ミドルの連打をもらってクリンチで逃れる場面も。
 だが2R終盤、渡辺の右のパンチに合わせるように、得意の右ハイを当て渡辺をぐらつかせることに成功。ジャッジ3者からポイントを獲得する。3Rも手数の落ちた渡辺に対し、右のミドルとハイ主体で主導権を維持。ポイントにはつながらなかったが、2Rのポイントを守りきる形で勝利をおさめた。

◆石川「(閉会式での挨拶)俺にとってのK-1デビュー戦は、俺らしいしょっぱい試合になりました。次は倒しきれる選手になります。今日ようやく、軽量級の扉が開きました。ここいるみんな(観客)がその証人です。7月はもっとすばらしい大会になると思います」


第10試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
○尾崎圭司(チームドラゴン/K-1 MAX 日本トーナメント2007 3位)
×小宮山工介(北斗会館/RISE RISING ROOKIES CUP 2008 60kg級優勝)
判定2-1 (朝武29-30/岡林30-29/御座岡30-29)

 テコンドー出身の尾崎と、空手出身の工介の戦いは、回転系の技の応酬に。片方が回転技を出せば、相手も回転技を負けじと繰り出し、お客さんを盛り上げる。しかし回転技にどちらも頼りすぎ、奇襲としての本来の役割が薄くなることに。1R、3Rにジャッジ1者ずつからポイントを取った尾崎が判定勝利をおさめたが、両者にほとんど差はなかった。とはいえ尾崎にとって63kgは適正体重。決勝トーナメントでこそ持ち味を発揮してくれることだろう。

◆尾崎「(閉会式での挨拶)トルネードスターの尾崎圭司です。今日は竜巻起こったかな?みなさん飛ばされないか心配でした。7月5日はチームドラゴンの日にします」


第9試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
×山本真弘(藤原ジム/Krushライト級(60kg)GP 2009 優勝)
○大和哲也(大和ジム/WMCインターナショナル&WBCムエタイルール日本ライト級王者)
4R 判定0-3 (黒住7-10/小川7-10/岡林7-10)
3R 判定0-1 (黒住29-29/小川29-30/岡林30-30)

 60kg戦線ではIKUSA、全日本キック、Krushのトーナメントを制覇し、無類の強さを誇っていた真弘。階級アップを新たな目標に掲げ、今回も優勝候補として期待されたが、体格差が大きな壁に。
 真弘の前日計量での体重は61.3kg。出場全選手の中で最計量だ。持ち前のスピードとテクニックを活かすためで、実際に哲也の攻撃の後に左右のフックを的確に当てる動きでは、この日のこれまでの試合には無いレベルの高さを見せつける。
 しかし通常70kg近くある哲也は、なかなか効いたそぶりを見せない。次第に真弘の攻撃パターンを把握すると、左右のフックとボディブローのヒットを増やすように。押し相撲の展開になれば、真弘が押し込まれることが多く、クリンチも増えるように。
 結局本戦では決着がつかなかったが、マスト判定の延長ラウンド、序盤から哲也が体格差を生かしてラッシュを仕掛けると見事ハマることに。右フックを当てると、真弘はワンテンポ遅れる形ながらもダウン。さらに哲也が真弘をコーナーに詰めてパンチのラッシュ。左の膝蹴りを顔面に叩き込み、2度目のダウンを奪う。これまで何度もピンチを跳ね返す姿を見せてきた真弘は、今回も終盤はパンチとハイキックの手数で盛り返したが、さすがに逆転の余力は残されておらず、文句なしの判定負け。真弘は「63kg級の勉強不足でした」と反省した。

◆大和「(閉会式での挨拶)倒しきれなかったので、KOして盛り上げたかったです。決勝トーナメントに出させてもらえるとしても、倒しますとは言わず、結果で示したいです」


第7試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
×大月晴明(フリー/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)
○松本芳道(八景ジム/日本ライト級王者)
判定0-3 (黒住27-28/久保坂27-29/市瀬27-29)

 大月はいつものようにガードを下げ、まわりながら前蹴りやフックを放つ。松本は時折距離を詰めてパンチを当て、飛び膝を放つ場面も。大月はスイッチを多用する選手だが、松本もスイッチャー。積極的に前に出る松本に、大月の奇襲もなかなかハマらない状況が続く。
 試合が動き始めたのは2R終盤。松本の左右のフックで大月がぐらつき、ロープに吹き飛ばされる場面も。松本はジャッジ2者からポイントを獲得。なんとしてもポイントを取り返したい大月は3R、バックブローの奇襲を仕掛けるが、松本はブロックし、顔を突き出して挑発。そして右フックをきっかけに大月をコーナーまで下がらせると、右の飛び膝と右のフックでラッシュ。大月はバランスを崩して倒れ、ダウンを宣告される。大月のダメージは小さく、終盤は左ボディ、左フックの怒涛のラッシュで反撃したが、松本はフラフラになりながらも耐え抜きタイムアップ。伏兵・松本が、持ち前の精神力を存分に発揮し、大月から勝利を奪った。

◆松本「(閉会式での挨拶)7月は絶対に全員ぶっ倒して優勝します。俺のことを覚えておいてください」


第6試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
○久保優太(アンリミテッドジム/Krushライト級(60kg)GP 2009 準優勝)
×DJ.taiki(フリー)
判定3-0 (朝武30-27/久保坂30-27/黒住30-27)

 総合では今泉堅太郎、大沢ケンジ、前田吉朗、昇侍、所英男らから下馬評を覆す勝利を奪い続け、今回も次世代エース刈りを目標に掲げて乗り込んだDJだったが、久保の左ミドルとハイとテンカオを何発ももらい続けるサンドバッグ状態に。時折パンチを返すが、反撃の糸口にはならなかった。

◆久保「(閉会式での挨拶)今日は倒しきれなかったので、次選んでいただけたら絶対KOで勝ってチャンピオンになりたいです」


第5試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
○才賀紀左衛門(大誠塾)
×ファイヤー原田(ファイヤー高田馬場/J-NETWORKライト級2位)
判定3-0 (朝武30-27/千葉30-27/黒住30-27)

 この日、会場人気が一番高かったのは、上松でも石川でも真弘でもなく、ファイヤーだった。紹介VTRから盛り上がり、「ファイヤー」という声援が多く飛び交う。だが1Rから才賀が度々ファイヤーをコーナーに詰め、顔面とボディに何発もパンチをヒットし圧倒。ファイヤーも時折パンチをヒットさせるが、ローキック含めて空振りが多い。才賀はふてぶてしくアゴを出して挑発する場面も。才賀は毎ラウンドポイントを獲得する完勝だったが、相手を倒しきる技術で課題を残した。

◆才賀「(閉会式での挨拶)ファイヤー選手はベテランなので勝って凄くうれしかったです。次はKOして盛り上げます。若手の中やったら自分がいちばん華があると思うので、谷川さん、8人の中に僕を選んでください」


第4試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
×大石駿介(OISHI GYM/J-NETWORKスーパーライト級1位)
○卜部功也(チームドラゴン/K-1甲子園62kg級2008準優勝)
判定0-3 (勝本28-30/朝武28-30/市瀬28-30)

 功也がサウスポーの構えから、左のパンチ、テンカオ、前蹴りなど、何発も当て続けて終始主導権。大石を完封した。

◆功也「(閉会式での挨拶)7月はたぶん若手では一人ぐらいしか選ばれないと思うけど、谷川さん、良ければ僕を選んでください」


第3試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
×嶋田翔太(島田塾/K-1甲子園62kg級2009準優勝)
○麻原将平(シルバーアックス)
判定0-3 (御座岡28-29/長瀬27-30/市瀬28-29)

 ガードを低く構える嶋田をなかなか攻略できなかった麻原だったが、2R序盤に右の飛び膝をクリーンヒットさせダウンを奪取。3Rは嶋田の上段回し蹴りでなぎ倒されたが、ダウンとはならず。最後は守勢となったが、かろうじて逃げ切った。

◆麻原「(閉会式での挨拶)次7月出るときはもっときっちり勝って、(出身の)滋賀県の観光大使を目指します(笑)」


第2試合 -63kg Japan Tournament 1st Round 3分3R(延長1R)
×卜部弘嵩(チームドラゴン)
○谷山俊樹(谷山ジム)
4R 判定1-2 (御座岡9-10/市瀬10-9/千葉9-10)
3R 判定1-0 (御座岡30-30/市瀬30-29/千葉30-30)

 両者接近戦で打ち合い、時折飛び膝をヒット。命中率では若干、弘嵩(ひろたか)が上だが、大差はつかず延長へ。それでも大差はなかったが、谷山が右アッパー、右ハイをクリーンヒットさせたことで印象を良くし、接戦を制した。

◆谷山「(閉会式での挨拶)自分はこの中で一番無名で弱いと思ってるけど、練習環境とかサポートしてくれる人も一番揃ってて、強くなる環境にいます。7月は絶対勝ちたい。谷山ジムの谷山俊樹でした。すみません!」


第8試合 スーパーファイト 70kg契約 3分3R(延長1R)
×城戸康裕(谷山ジム/K-1 MAX 日本トーナメント2008 優勝)
○ヴァヒド・ロシャニ(イラン/大誠塾)
判定0-3 (黒住28-30/小川29-30/市瀬28-30)

 今年のMAX日本トーナメント優勝を逃し、世界トーナメントの推薦枠獲得のためにきっちりアピールしたい城戸。ロー主体でロシャニを崩しにかかるが、ロシャニはひるむことなくパンチとインローを返し、城戸は苦しむことに。3Rにはローブローの応酬となり、互いに消耗。ジャッジ3者が揃ってロシャニにポイントをつけるラウンドこそなかったものの、城戸は最後までいいところなく、まさかの判定負けを喫した。


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