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シュルト、決勝でバダ・ハリをKOし4度目のWGP制覇

  • K-1
  • 更新・2009-12-06 (Sun)13:00
FieLDS K-1 WORLD GP 2009 FINAL
2009年12月5日(土) 横浜アリーナ
 今年のワールドGP FINALは、例年のような体力と怪我との戦いは影を潜め、一撃の破壊力が勝負の分かれ目に。1R KO決着が続出する中、最後に生き残ったのは今年もセーム・シュルトだった。しかし決勝で散ったバダ・ハリもMVP級の活躍で会場を沸かせた。
  レポート&写真:井原芳徳


第1試合 リザーブファイト(1) 3分3R(延長1R)
○ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ)
×グーカン・サキ(トルコ/チーム・レベル)
判定3-0 (ケビン吉田29-27/久保坂30-27/市瀬29-28)



 サキが左インロー、左ボディ、アーツが左右のミドルとローで攻め、なかなか均衡が崩れなかったが、2R終盤、アーツが左のテンカオでサキを下がらせると、左フックのカウンターで右ストレートをアゴにクリーンヒットしてダウンを奪う。3Rはスタミナが切れ、サキの後ろ蹴り等をもらって少し劣勢となったが、健在ぶりを発揮し快勝。試合後は初代GP王者のブランコ・シカティック氏と共に喜んだ。


第2試合 準々決勝(1) 3分3R(延長1R)
×ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー/昨年ベスト8)
○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/昨年ベスト8)
1R 0'38" KO (2ダウン:右フック)



 2年前の対戦時は激しいダウンの応酬が繰り広げられたが、今回はハリが格の違いを見せつける。開始すぐ、カラエフがパンチでラッシュを仕掛け、ハリはロープ際まで下がるが、打ち合いに応じると、右のフックを連続でクリーンヒットさせダウンを奪取。ハリはなんとか立ち上がったが、すぐさまロープに詰めて強烈な右フックでマットに沈めた。


第3試合 準々決勝(2) 3分3R(延長1R)
○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/ファン投票枠)
×エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館/昨年ベスト8)
1R 1'06" KO (左膝蹴り)



 テイシェイラはアリスターのパワーを警戒してか、左手を前に出して距離を取り、ローを当てる。アリスターは構えを替えながら様子を伺うと、一気に近づいて首相撲の構えを取り、左の膝をボディへ。続けて左の膝をテイシェイラのアゴに叩き込むと、テイシェイラは棒切れのようにうつぶせとなりピクリとも動かず。アリスターが驚異的な強さを見せつけ一回戦を突破した。しかし、K-1ではつかんでからの膝蹴りは1回しか認められていない。テイシェイラ陣営はその場では敗戦を受け入れていたが、谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「微妙な判定。再戦の機会を作りたい」とのことだ。


第4試合 準々決勝(3) 3分3R(延長1R)
×ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナ・エクストリーム・チーム/昨年ベスト8)
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館/K-1スーパーヘビー級王者)
1R 1'27" KO (2ダウン:左前蹴り)



 1R決着は連鎖する。バンナは序盤から距離を詰めて、左右のロングフックを振るう。最初のほうシュルトに命中すると場内から歓声が起こるが、シュルトは落ち着いて距離を取ると、右ミドルを一発。すると膝がバンナのレバーに突き刺さり、バンナは片膝をついてダウンする。立ち上がったものの、今度はシュルトの左前蹴りがレバーに当たり2度めのダウン。シュルトの圧勝に、場内は静まり返った。バンナは紹介VTRで今回限りの引退を示唆していたが、試合後「このままでは終われない」と現役続行を表明した。


第5試合 準々決勝(4) 3分3R(延長1R)
×エロール・ジマーマン(キュラソー島/ゴールデン・グローリー/昨年3位)
○レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー/昨年優勝)
判定0-3 (ポール・ヘネシー27-30/御座岡28-30/朝武28-29)

 1Rから両者、右ミドルを主体とした激しい攻防。ボンヤスキーは飛び膝、ジマーマンは右ボディフックといった攻めもうまくヒットさせる。なかなか均衡は崩れなかったが、1R終盤、ボンヤスキーが右のロングフック一発でダウンを奪取する。
 2Rはパンチとローで打ち合う消耗戦。終盤にはジマーマンがパンチの連打でボンヤスキーを後退させる場面も。3Rにはボンヤスキーが右ローでジマーマンをスリップさせる場面もあったが、後半はジマーマンが距離を詰めてパンチで挽回。ボンヤスキーは勝ったものの、ダメージが大きく準決勝に暗雲が立ちこめた。


第6試合 リザーブファイト(2) 3分3R(延長1R)
○ダニエル・ギタ(ルーマニア/カマクラジム)
×セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ゴールデングローリー・ロシア)
3R 0'36" KO (右ローキック)



 急遽出場となったハリトーノフは、アマチュアボクシングの経験があるもののK-1ルールは初挑戦。ギタのローキック、ハリトーノフの我慢比べのような展開となり、ハリトーノフがロシア軍で鍛えられた肉体と精神で耐えつづけるが、3R開始すぐ一発目の右ローで、悲鳴をあげてノックアウトした。


第7試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/昨年ベスト8)
×アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/ファン投票枠)
1R 2'14" KO (2ダウン:左ハイキック)



 昨年の大晦日のDynamite!!での“制裁マッチ”で1R KO負けを喫しているハリだが、今回はノーダメージで戦うということもあり、序盤から積極的にパンチで攻めて先手。アリスターの組み付いての膝も難なく耐えると、アリスターの左フックに合わせ、カウンターの右フックを当ててダウンを奪う。ハリはここぞとばかりにパンチと蹴りのラッシュ。アリスターは蹴り足をつかんで投げ飛ばしたりと、驚異的なパワーを見せつけるが、ハリの勢いは止められず。最後はハリが左ハイをアリスターの首筋に叩き込むと、アリスターは腰が落ち、ロープに両手を絡めた状態ではあったがダウンが宣告され、ハリのリベンジ成功となった。

ハリの左ハイが炸裂


第8試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー/昨年優勝)
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館/K-1スーパーヘビー級王者)
1R 2'38" KO (2ダウン:右ローキック)

 開始すぐ、左ミドルを連打するシュルトに対し、レミーは前に出ると、左フックを当てていきなりダウンを奪う。場内は沸き立つが、後のないシュルトはミドルと膝の連打でラッシュ。準々決勝での足のダメージの残るボンヤスキーはあっさりと失速し、コーナーに詰められてサンドバッグ状態。右ストレートと右ローで2連続ダウンを喫し、連覇と4度めの優勝の夢は絶たれた。




第10試合 決勝 3分3R(最大延長2R)
×バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/昨年ベスト8)
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館/K-1スーパーヘビー級王者)
1R 1'48" KO (3ダウン:左前蹴り)
※シュルトが優勝

 今年5月にオランダで勝利した時同様、ハリは勢いよくパンチで攻めて先手を取ろうとする。何発かシュルトの顔面をとらえるが、シュルトは突き放して左ミドルを連打。ハリのラッシュがおさまると、左のジャブを鼻柱に叩き込んでダウンを奪う。さらにシュルトはミドルの軌道で左ハイをハリの首筋に命中させて2度目のダウンを奪取。ハリが立ち上がると大歓声が巻き起こるが、余力は残されていなかった。シュルトの左前蹴りをもらった後、右フックを放ちながらバランスを崩して倒れたところでKOが宣告された。シュルトはアーネスト・ホーストと並ぶ4度目の優勝を達成。3試合連続KO勝ちは98年のアーツ以来2人目で、3試合合計5分53秒というタイムはK-1史上最短だ。

シュルトの左ハイ

シュルトを讃えるハリ

ワンマッチ



第9試合 スーパーファイト ヘビー級ノンタイトル戦 3分3R(延長1R)
×京太郎(日本/チームドラゴン/K-1ヘビー級王者)
○タイロン・スポーン(スリナム/ブラックレーベルファイトクラブF.F.C.)
判定0-3 (吉田27-30/小川28-30/市瀬28-30)

 スポーンが1R終盤、右フックで京太郎をダウン気味にスリップさせ、2R以降も左ボディ、右膝蹴り、ロー等を度々ヒットさせ主導権をキープ。体格差もあって倒せなかったものの、テクニックの差でカバーした。


オープニングファイト3 3分3R
○ヤン・ソウクップ(チェコ/極真会館)
×高萩ツトム(日本/チームドラゴン)
判定3-0 (30-28/30-27/30-26)

 ソウクップは1R、右ローを着実に当て続けると、2Rに首相撲からの左膝蹴りを高萩のこめかみ付近に当ててダウンを奪う。パンチを打たれては組み付く高萩を倒しきれなかったものの、格の違いを見せつけた。


オープニングファイト2 3分3R
○シング・“心”・ジャディブ(インド/パワーオブドリーム)
×上原 誠(日本/士魂村上塾)
2R 1'36" KO (右フック)

 1R、上原が左フックを当てるが、直後にシングが右フックを当ててダウンを奪取。その後も上原が左フックを当てたが、今度はボディへの膝蹴りでシングがダウンを奪う。攻撃をもらってからシングが持ち味を発揮する展開に。2Rはシングがパンチと膝のラッシュで2ダウンを奪ったところで、レフェリーが大の字の上原にKOを宣告した。


オープニングファイト1 60kg契約 3分3R
×寒川慶一(日本/S.F.K)
○梶原龍児(日本/チームドラゴン)
判定0-3 (28-30/29-30/28-30)

 梶原は中盤までローを中心とした蹴りで慎重に攻め、終盤にパンチをまとめる試合運びでポイントを稼ぐ。寒川はバックブローや後ろ蹴り等の大技を多用したが、ほとんどが梶原に読まれ、流れをつかめなかった。

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