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バダ・ハリ、GP決勝で前代未聞の反則失格

  • K-1
  • 更新・2008-12-08 (Mon)11:30
FieLDS K-1 WORLD GP 2008 FINAL
2008年12月6日(土) 横浜アリーナ
 アーツ、ジマーマンをKOし、MVP級の活躍で決勝に進んだバダ・ハリだったが、宿敵ボンヤスキーにパウンドと踏み付けの反則を犯し失格に。それでもドクターストップのボンヤスキーを「最優秀男優賞」と皮肉り、反省の色は薄かった。
  レポート&写真:井原芳徳

K-1 WORLD GP 2008 FINAL



第9試合 決勝 3分3R(最大延長2R)
×バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/'07 ベスト8)
○レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー/'07 3位)
2R 0'53" 失格
※ボンヤスキーが4年ぶり3度目の優勝

 今年の決勝は昨年の準々決勝の再戦。前回敗れたハリは、ボンヤスキーに対する長年の恨みを、今回は非常に悪い形でぶつけてしまう。
 1R、長い時間お見合い状態が続き、ハリがパンチラッシュを仕掛けるが、ボンヤスキーはブロック。そして前回の対戦でハリを苦しめたローで追い詰めると、終盤に左フックを炸裂。追い討ちの飛び膝を放つと、かわしながらバランスを崩して倒れたハリに、角田レフェリーがダウンを宣告する。
 ハリが立ち上がった後も、ボンヤスキーは深追いすることなくお見合い状態でラウンド終了。2Rもボンヤスキーは慎重な姿勢を崩さない。するとハリが距離を詰めてのパンチラッシュ。ボンヤスキーは少し効いた様子で後ずさりしながらも右ミドルを連打し応戦する。



 だがこの直後、ハリがボンヤスキーの蹴り足をすくってマットに転がすと、上からパウンド2発と顔面への踏みつけをお見舞い。すぐに角田レフェリーはハリを突き飛ばすが、ボンヤスキーはマットにうつぶせになり、ダメージが大きい様子。この時点でハリの失格でも妥当なぐらいだが、決勝ということも配慮され、ハリにはひとまずイエローカード(減点1)が提示され、ドクターチェックも兼ねて5分のインターバルが設けられる。だが5分経過後も、ボンヤスキーは目の前が二重に見える状態を訴え、ドクターストップに。角田レフェリーは「悪質な反則攻撃」とみなし、ハリにレッドカードを提示し、ハリは失格に。前代未聞の後味の悪い結末で場内は騒然とする中、ボンヤスキーの3度目の優勝が決定した。

 テレビ中継のゲスト解説の魔裟斗は「バダ・ハリの心の弱さが出た。ケンカじゃないスポーツなんでレフェリーは正しい判断だった」と評価しつつ、「谷川さん、しっかりした罰を与えないと。1年間出場停止とかやらないと、格闘技がそういうもんと思われるんで」と放送席で並んだ谷川貞治K-1イベントプロデューサーに訴えた。ハリは試合後のコメントでファンには謝罪しつつも、ボンヤスキーに対しては「最優秀男優賞」等と悪口はおさまらず。この言葉を聞く限り、魔裟斗が言う1年よりももっと長い反省期間を与える必要があるようにも思える。

◆谷川「最後の反則は非常に残念。言語道断の行為。厳しい処分を下さないといけない。K-1は世界で放送され、スポーツとして確立させようという中、この行為を許すと、一生懸命やっている選手が何のためにやっているのかということになってしまう。ギャラや賞金のカット、出場停止とかの処分について、これから審判団や関係者と話し合う。僕一人で裁定は決められない。ハリは一夜にしてMVPから大ヒールに転落してしまった。もったいない。頭が痛いです」

◆ハリ「感情的になってしまった。仕掛けようとしても攻撃が帰ってこないので、その中で思わず、ストリートファイトのような本能が目覚めてしまった。ファンにはお詫びしたい。審判団の裁定を真摯に受け止めたい。ただ、レミーはダメージが無かったんじゃないか? 反則勝ちが告げられるとすぐに立ち上がり、彼なりに素晴らしいスピーチを繰り広げていた。レミーのセコンドからもインターバル中に『立ち上がるな』といった指示が聞こえた。今日の彼の優勝は、最優秀男優賞として与えられたものにすぎない」


◆レミー「(試合後30分近く経ってインタビュースペースに現れ)まだダメージがあり、目の前が二重に見える。(ハリへの感情は?)やってしまったことなんで特に言うことは無い。お互いに次の試合に向けて頑張ればいい。(ハリへのペナルティについて)今後K-1はサッカーのような罰則金を考えるべきだ。グローバルなK-1を目指すのなら、ルールを守れない選手を試合に出していいのか、主催者も考えてほしい。(試合後の涙について)この試合のためにいろんなものを犠牲にしてきたのに、こういう形の結末になったことで悔しくなった」



第8試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×グーガン・サキ(トルコ/チーム・レベル/USA GP優勝)
○レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー/'07 3位)
2R 0'53" KO (右フライングミドルキック)

 1R、ボンヤスキーはプレッシャーをかけながら右ミドル等を単発でヒット。オープンスコアリングシステムの採用により、ジャッジ1者のポイントを得たことがラウンド終了時点でわかる。1Rは比較的静かな展開だったが、2R開始まもなく、もみ合いの後に距離ができた際、ボンヤスキーがコーナーから跳ね返るような形で反動をつけてダッシュし、右のジャンピングのミドルをサキの脇の下にヒット。倒れたサキは肋骨を痛めたか?口を開いたまま苦しそうにして立ち上がれなくなり、ボンヤスキーのKO勝ちとなった。


第7試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/'07 ベスト8)
×エロール・ジマーマン(スリナム/ゴールデン・グローリー/ヨーロッパGP優勝)
3R 2'15" KO (右ストレート)

 1R、ハリが左ミドル、右ボディストレートを着実に当てつつ、右フックでジマーマンをぐらつかせる等優勢。2Rも主導権を維持するが、ロープに詰められて左アッパーを放った際、カウンターの右フックでダウンを喫してしまう。
 だがジマーマンのパンチラッシュをしのぐと、回し蹴り等を駆使しながら次第に流れを引き戻し、ラウンド終了間際にカウンターの右ストレートを当てダウンを奪い返す。これで会場は大盛上がりに。
 3R、ハリは距離を取って右ボディ、左ジャブを当てながらチャンスをうかがうと、ラウンド終盤、打ち合いの場面でジマーマンの左フックのカウンターで右ストレートをヒット。ジマーマンは10カウント以内に立ち上がれず、ハリが見事な逆転勝利を果たした。




第4試合 準々決勝(4) 3分3R(延長1R)
○レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー/'07 3位)
×ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナ・エクストリーム・チーム/'07 3位)
3R 1'46" TKO (ドクターストップ:右ミドルによる左上腕の負傷)



 1R、ボンヤスキーが右ミドル、バンナが左ミドルと左インローを打つ蹴り中心の展開だが、ボンヤスキーがパンチラッシュで見せ場を作り、ジャッジ1者からポイントを得る。2Rも蹴りの打ち合いとなり、接戦のまま最終ラウンドに突入するが、ボンヤスキーの右ミドル一発で、突如バンナが左腕を痛そうにして後ずさりしスタンディングダウンが宣告される。バンナはかつてボルトを入れてリハビリしていた古傷の負傷を再発させた模様。骨折の疑いがありドクターストップがかかり、今年も優勝を逃した。


第3試合 準々決勝(3) 3分3R(延長1R)
○グーガン・サキ(トルコ/チーム・レベル/USA GP優勝)
×ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー/アジアGP優勝)
判定3-0 (御座岡30-28/黒住29-27/朝武30-27)

 1R、変則的な動きのカラエフをつかまえにくそうだったサキだが、終盤に左フックを連発し、ジャッジ2者からポイントを獲得。2Rはカラエフのパンチラッシュなどで印象を悪くし、ジャッジ1者から9-10とつけられたものの、3Rにこれまで出さなかった右のバックハンドブロー一撃でダウンを奪取してポイントを突き放し、初戦を突破した。


第2試合 準々決勝(2) 3分3R(延長1R)
○エロール・ジマーマン(スリナム/ゴールデン・グローリー/ヨーロッパGP優勝)
×エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館/ジャパンGP優勝)
判定2-0 (御座岡27-27/朝武29-27/黒住28-27)



 1R、テイシェイラが右ローを連打しつつ、右ストレートもたびたびヒットさせるなど主導権。2Rには左ミドルも当てるが、ジマーマンも右ミドル、右フックなどで五分に持ち込む。
 ジャッジ3者のこのラウンドの採点は9-9。魔裟斗×佐藤の採点騒動をきっかけに採点基準が明文化され、この採点もOKになったが、このケースならこれまでなら10-10になっていたはずで、逆に計算がややこしくなった感が否めない。
 3Rも途中までテイシェイラが蹴りで優勢だったが、中盤、ジマーマンが右フックと右アッパーの連打を炸裂させると、残り20秒に左フックと右アッパーの連打でダウンを奪取。


第1試合 準々決勝(1) 3分3R(延長1R)
×ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ/'07準優勝)
○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/'07 ベスト8)
2R 1'39" TKO (レフェリーストップ:右フック)



 開始すぐ、アーツのローに右ストレートを合わせたハリがあっさりと主導権を握り、左右のストレートでダウンを奪取。ハリのパンチやハイのラッシュをしのぎ、ローを当て返したアーツだが、2Rも開始すぐにハリのジャンピングの前蹴りをもらいダウン。最後は右フックでアーツが千鳥足になったところで、大成レフェリーがストップした。


第5試合 リザーブファイト(1) 3分3R(延長1R)
×チェ・ホンマン(韓国/フリー)
○レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー)
判定3-0 (黒住27-30/岡林28-30/和田28-30)

 セフォーがヒットアンドアウェー戦法で右ローと右フックを的確にヒット。時折ノーガードで挑発して観客を盛り上げつつ、手数でポイントを稼いで完勝した。


第6試合 リザーブファイト(2) 3分3R(延長1R)
×ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/チーム・ミスター・パーフェクト)
○メルヴィン・マヌーフ(オランダ/マイクスジム)
1R 2'26" KO (2ダウン:左フック)

 ローで堅実に攻めるスロウィンスキーに、小柄なマヌーフは時折パンチで詰め、右フックでダウンを奪取。これ一発でフラフラになったスロウィンスキーをコーナーに詰めてラッシュで苦しめ、最後は左フック。マヌーフらしい豪快なKO劇だった。



オープニングファイト



3分3R
○野田 貢(シルバーアックス)
×高萩ツトム(チームドラゴン)
2R 2'49" KO (3ダウン:右ストレート)

3分3R
×タケル(正道会館)
○洪 太星(極真会館)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
※2Rパンチ連打でタケル1ダウン

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