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魔裟斗が世界王座奪還。採点基準で混乱

  • K-1
  • 更新・2008-10-02 (Thu)15:30
Ameba presents K-1 WORLD MAX 2008 〜World Championship Tournament FINAL 〜
2008年10月1日(水) 日本武道館
 魔裟斗は準決勝の佐藤戦、決勝のキシェンコ戦の両方でダウンを奪われながらも、驚異的な打たれ強さを発揮し猛反撃。合計8Rの死闘の末、5年ぶり2度目の世界大会優勝を果たした。だが佐藤戦のダウンを巡る採点が観客の混乱を呼び、会場は一時騒然とした。(レポ&写真:井原芳徳)

K-1 WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL



第2試合 第1リザーブファイト 3分3R(延長1R)
×城戸康裕(日本/谷山ジム/日本トーナメント'07優勝・MA日本ミドル級王者)
○アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/'02 優勝)
2R 0'48" TKO (ドクターストップ:膝蹴りによる額のカット)

 1R、クラウスが左ボディを当てれば、城戸の左のテンカオ、奥足狙いのロー、さらにバックハンドブローといった奇襲で応戦。ジャッジ3者とも10-10と城戸が健闘する。2Rも左フックを当て順調な滑り出しだったが、クラウスの膝蹴り一発で額をカットしドクターストップ。7針縫う傷を負い、無念の敗退となった。


第3試合 準決勝 3分3R(延長1R)
○魔裟斗(日本/シルバーウルフ/'03優勝)
×佐藤嘉洋(日本/フルキャスト / 名古屋JKファクトリー)
4R 判定3-0 (岡林10-9/黒住10-9/朝武10-9)
3R 判定0-1 (岡林28-29/黒住28-28/朝武28-28)

 1R、魔裟斗は公開練習の時で見せたように、懐の深い佐藤に対して距離を詰めて素早く左右のフックを連打。佐藤も左のテンカオを返す。手数では魔裟斗だが、ジャッジは3者とも同点と評価する。
 2R序盤こそ、佐藤も右フックを当て返し流れを変えそうになるが、魔裟斗が左ジャブの連打をたびたび当てて佐藤をひるませることで主導権を維持。右アッパー等もヒットさせ佐藤を苦しめる。ジャッジは3者とも魔裟斗に10-9をつける。
 3R、後が無い佐藤は魔裟斗との打ち合いに応じるように。すると佐藤は被弾しながらも左フックと右ストレートの連打でダウンを奪取。魔裟斗が尻餅をつくと、場内は割れんばかりの歓声に包まれる。だが魔裟斗も右フック等で佐藤をぐらつかせる猛攻で反撃。佐藤もパンチを返し、一進一退のどつき合いを繰り広げる。

 3Rが終わると、佐藤勝利というムードが漂うが、ジャッジ2者が3Rに魔裟斗8-9佐藤という点数をつけ、まさかの延長戦へ。場内はどよめきに包まれ、客席からはリングに物が投げ込まれ、「八百長だろ」といった罵声も飛ぶ。ボンバー森尾アナウンサーがポイントを読み始める際、15秒ほど間が空いたことも、疑念を生む要素となったようだ。
 延長Rも両者死力を尽くした殴り合いを繰り広げるが、膝蹴りも駆使した魔裟斗が手数で上回り判定勝ち。延長の判定は妥当だったが、3R目の判定の不満ムードは消えず、再び客席からリングに物が投げ込まれた。
 
 角田信朗・競技統括プロデューサーは大会終了後のインタビュースペースで、この混乱を受け、「ダウンして10-8になった魔裟斗選手が挽回し、佐藤選手から1ポイントを取り返し9-8になった。ポイント上は佐藤選手が奪ったダウンの2点も生きている。先日の韓国大会のチェ・ホンマン×バダ・ハリも同様のケースだった」と採点基準を説明。
 だが、公開されているルールブックでは、このケースでは10-9となっていることがマスコミから指摘されると「指摘があって訂正するのは恐縮ですが、すぐ訂正したい」と謝罪した。
 さらに角田氏は「ボンバー森尾氏がジャッジの読み上げのとき『28-29でいいんですね』と確認したことで、あの間が空いた。それも誤解を招いた理由だと思う」「今後はK-1のウェブサイト等でルールに関するQ&Aのコーナーを設ける等、ルールを理解浸透させるためのシステムを作りたい」とも話した。

 谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「判定は全てにおいてフェアだったと思う」とコメント。負けた佐藤本人は、3Rが終わった時点で「勝ったと思った」としながらも、「しょうがない。自分が弱かっただけ」と結果を受け入れていた。


第4試合 準決勝 3分3R(延長1R)
×アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/'05 '07優勝)
○アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン・オデッサ/'07ベスト4)
4R 判定0-3 (御座岡9-10/黒住9-10/朝武9-10)
3R 判定0-0 (御座岡30-30/黒住30-30/朝武30-30)

 1Rは少しずつ両者の手数が増えるが静かな攻防。2Rに入るとキシェンコが左ミドルのヒットを増やすが、サワーも後半に左ボディや右ロー等を当て挽回。3Rも互いにパンチ等を当てるが均衡が崩れず、試合は延長戦へ。序盤はキシェンコがパンチとバックブローを手数多く出す。中盤からサワーもパンチを返すようになるが、スタミナの消耗が影響し空振りが多い。キシェンコは手数を落とさず左テンカオ等もヒット。結局最後までサワーはリズムをつかめないまま、まさかの敗退となった。


第5試合 第2リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○ブアカーオ・ポー・プラムック(タイ/ポー・プラムックジム)
×ブラックマンバ(インド/レボリューション・ファイトチーム)
1R 2'18" KO (2ダウン:右フック)

 キックボクシングがベースのMMA選手・マンバはリズムよく蹴りを放つものの、ブアカーオが数枚上手。マンバの前蹴りをつかむと、左ストレートを当て最初のダウンを奪取。さらにマンバが膝蹴りを放った後、首をつかまえながら右フックを当て2ダウン目を奪い、らしさを発揮して完勝した。


第8試合 決勝戦 3分3R(最大延長2R)
○魔裟斗(日本/シルバーウルフ/'03優勝)
×アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン・オデッサ/'07ベスト4)
4R 判定3-0 (御座岡10-9/黒住10-9/岡林10-9)
3R 判定1-0 (御座岡28-28/黒住28-27/岡林28-28)
※魔裟斗が5年ぶり2度目の優勝。賞金2000万円を獲得

 両者とも1Rのローの打ち合いからバランスを崩し、準決勝のダメージを隠せない。パンチの打ち合いでは、魔裟斗の左フックと右アッパーの手数が若干上。黒住・岡林ジャッジが魔裟斗を10-9とつける。
 だが2R開始すぐ、キシェンコが右ストレートと左フックの連打でダウンを奪取。佐藤戦に続き窮地に立たされる魔裟斗だが、ローも効かせつつパンチの打ち合いでも優位に立ち挽回。ジャッジ3者とも8-9と点数をつけたのが発表されると、既に佐藤戦でこのケースがあったことからか、観客は素直に受け止めている様子だ。

 3Rも魔裟斗がパンチの打ち合いとローキックで優勢。互いにクリーンヒットを重ねるが、ぐらつきながらもすぐに回復して反撃し、驚異的な打たれ強さを発揮する。
 3R目はジャッジ2者が10-9で魔裟斗を評価し延長戦へ。3Rまでと変わらない殴り合いが繰り広げられ、観客の歓声と悲鳴がなりやまない。キシェンコもパンチを返したが、魔裟斗の手数が評価され魔裟斗に軍配。8Rの死闘の末、5年ぶりの王座奪還に成功した。

 ベルトを巻き、ファンの声援を背にマイクを持った魔裟斗は若干涙目。「15歳でキックを始め、15年間やってきた。途中であきらめず、ずっと一つのことを一生懸命続けてみると、いいこともあるもんだと思った。99%の努力と1%の才能。継続は力なり。ずっと続けたことがこのベルトにつながったと思います」と話した。
 インタビュースペースでは「今日は100%やりきりました。反省点はゼロ。何も残ってない。今回は根性だけ」と話し、内容のことを聞かれても「どうでもいいです」とボーッとした様子で返答した。「もうやりきりました」「疲れきっちゃった」とも口にしたことから、引退を危惧する質問も飛んだが、「ゆっくり考えさせてください」と即答は避けた。


ワンマッチ



第7試合 ISKA世界ライト級(60kg)王者決定戦 3分3R(延長2R)
×大宮司進(シルバーウルフ)
○上松大輔(チームドラゴン)
1R 0'29" KO (左膝蹴り)
※上松が新王者に

 開始すぐ、上松が軽く合わせた左フックで大宮司がスリップ。ダメージはさほど無いように見えたが、直後に上松が右ミドルの後、左膝蹴りを連打。大宮司は力なくダウンし、まさかのKO負けとなった。
 大宮司は試合後「これで引退します」と引退を表明。「上松くんを見ていると、自分が最初のK-1 J MAX出てランバーとやってたころ思い出しだ。上松選手には頑張ってもらいたい。いろんな面で世代交代を感じた」と話した。


第6試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
○大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)
×梶原龍児(チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者)
判定3-0 (岡林30-28/黒住29-28/朝武30-29)

 1R、大月が独特のフェイントから左ハイ、左フック、右ロー等を多く当て優勢。ジャッジ2者からポイントを得る。2Rに入ると、ようやく梶原も右フックを当てられるようになり、ジャッジ1者からの支持を得る。3Rも激しい打ち合いとなるが、ヒット数でやや上回ったのは大月のほう。ジャッジ3者から支持を得る。ボクシング出身でパンチを得意とする梶原の持ち味を封じ、大月が判定勝ちをもぎ取った。


第1試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
×小比類巻太信(日本/BRAVI RAGAZZI)※小比類巻貴之から改名
○ユーリ・メス(オランダ/ショータイム)
3R 2'59 KO (左ストレート)

 コヒは鋭いテンカオを序盤からヒットさせるが、組み付いてしまう癖があり、1Rから再三、勝本レフェリーから注意を受ける。若干混乱した様子のコヒの組み付き際を狙い、メスは左ストレートでダウンを奪取。以降もコヒをパンチで苦しめ、試合終了間際に左ストレートをクリーンヒットさせKO勝ちした。


オープニングファイト第1試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
○ニキー・“ザ・ナチュラル”・ホルツケン(オランダ/ゴールデン・グローリー)
×ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォリアーズMMAアカデミー)
1R 1'42" KO (3ダウン:右フック)

 ホルツケンが開始すぐ、カラゴダを押し倒すような勢いの右フックでダウンを奪取。これが効いたカラコダからホルツケンが立て続けにダウンを奪い、あっさりと勝利をもぎ取った。


K-1甲子園 FINAL 8(準々決勝)



オープニングファイト第5試合 3分3R
○HIROYA(セントジョーンズインターナショナルハイスクール2年/フリー/推薦選手)
×平塚大士(愛知県立安城農林高校1年/稽道会/中部地区大会3位)
1R 0'24" KO (2ダウン:左フック)

オープニングファイト第4試合 3分3R
○日下部竜也(愛知県立豊田高校1年/大石道場/中部地区大会優勝)
×佐々木大蔵(都立山崎高校3年/チームドラゴン/関東地区大会準優勝)
1R 2'43" KO (左ハイキック)

オープニングファイト第3試合 3分3R
○嶋田翔太(西武台高校2年/島田塾/推薦選手)
×村越 凌(神奈川県立平塚農業高校2年/湘南格闘倶楽部/関東地区大会3位)
判定3-0 (御座岡30-26/小川30-26/長瀬30-26)

オープニングファイト第2試合 3分3R
○卜部功也(千葉県立岬高校3年/西山道場/関東地区大会優勝)
×坪井悠介(静岡県立天竜林業高校3年/斬刀拳/中部地区大会準優勝)
3R 0'54" TKO (タオル投入:パンチ連打でダウン後)

※第5試合終了後の休憩時間に、大晦日に実施される準決勝〜決勝の抽選会が実施され、日下部×卜部、HIROYA×嶋田の組み合わせに決まった。

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