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バダ・ハリ、キック最終戦は1R KO勝ち:1.28 オランダ

IT'S SHOWTIME Leeuwarden
2012年1月28日(土/現地時間) オランダ・レーデルワン・WTCエキスポホール
  レポート提供:遠藤文康  photos by Ben Pontier / EFN  情報協力:J SPORTS

  ◆ J SPORTS 3 再放送 パート1・2月3日(金)20〜22時 パート2・2月4日(土)20〜22時


パート2(Edition 55)


第6試合 ヘビー級 3分3R
○バダ・ハリ
×グーカン・サキ
1R KO

 まさに引退にふさわしい内容。場内を圧倒し感動させる圧巻のバダ・ハリ劇場となった。バダの推薦により起用されたK-1レフェリーの大成氏。リング上で両者を対峙させたまま睨み合わせるタメ時間を作った演出判断はまさにお見事。この数秒で場内観衆の熱気は頂点に達した。まぎれもなく世界一のレフェリーと言って過言ではあるまい。ヘビー級世界一のキックボクサーの引退試合を世界一のレフェリーが裁いたと言える。
 バダ・ハリのキックボクサー人生はここで一つの区切りを迎えた。次はボクシングのバダ・ハリが歩き出す。2月19日のオランダ発ニューヨーク行きで渡米する。







第5試合 It's Showtime世界ヘビー級タイトルマッチ 3分3R
×ヘスディ・カラケス(王者)
○ダニエル・ギタ(挑戦者)
1R KO

 ルッツ会長は前々からダニエル・ギタの素質を高く評価していた。今大会で必ず王座交代が起こるだろう、と昨年から断言していた。そしてその通りになった。1RKO終了。あんな姿をさらしたのはカラケスにとって初めての経験だ。控え室でサポートについていたノブ・ハヤシいわく『ヘスディは練習方法を変えたんです。ボクシングを習い出したんです。だから得意のローを出すのを忘れてパンチ頼りになりました。ギダとか東欧系はパンチが基本的に上手いじゃないですか。で、パンチ勝負に行ってやられました。ボクシング練習が裏目に出ました』。現時点でギタがヘビー級で世界一だとルッツ会長は言う。ギタは人生という深海から首一つ這い上がってきた。やっと自分の時代を捕まえた。ギタ時代がしばらく続きそうな気配がする。





第4試合 70kg級 3分3R
○ロビン・ファン・ロスマレン
×ムラット・ディレッキー
判定


第3試合 ヘビー級 3分3R
×リコ・ヴァーホーベン
○エロール・ジマーマン
1R KO




第2試合 70kg級 3分3R
×クリス・ンギンビ
○ハルト・グレゴリアン
2R TKO


第1試合 ヘビー級 3分3R
○アンダーソン・シルバ
×マイケル・ドゥート [Michael Duut]
判定

パート1(Edition 54)



第6試合 ヘビー級 3分3R
×メルヴィン・マヌーフ
○タイロン・スポーン
判定




第5試合 It's Showtime世界73kg級タイトルマッチ 3分5R
×ヨハン・リドン(王者)
○ロシネ・オズニ(挑戦者)
判定

 ローシン・“オーシー”・オズニもやっとタイトルを手にした。対戦相手を慎重にさせる不思議さを持ったヨハン・リドンは厄介な相手だったが、手数を休めず攻め続けることでオーシーは王座獲りを成し遂げた。一昨年77kgタイトルマッチで失敗し、昨年は70kgでサワーに負けた。後がない状況でオーシーは73kgカテゴリーに活路を見出した。そしてこのラストチャンスをものにした。負ければキックの表舞台から消えただろう。課題は技量アップ。以前から佐藤との対戦を希望しているが、日本の佐藤は応じるだろうか?




第4試合 ヘビー級 3分3R
○ベン・エドワーズ
×リカルド・ヴァン・デ・ボス
判定

第3試合 95kg級 3分3R
×ムラッド・ボウジディ
○サハク・パーパリヤン [Sahak Parparyan]
判定


第2試合 70kg級 3分3R
×日菜太(クロスポイント吉祥寺)
○アンディ・リスティ
1R KO

 チーム日菜太としてオランダ入りした医師の池田アドバイザーはリスティの興奮度に驚嘆した。試合が終わり、日本側コーナーに挨拶に来たリスティに池田氏は勝利を称えながらペットボトルの水を飲ませた。その時リスティは水を飲みほし、そのままペットボトルの口をバリバリと噛み砕いた。試合を終えてもなお冷めやらぬ興奮。試合中はどれほどの興奮度で日菜太に襲いかかったのか?想像すると恐怖を感じた。

 キックボクシングは言うまでもなく格闘技。格闘技の本質は『殺し』にある。対峙する相手を潰すことにある。それでしかリングでは生き残れない。キックボクシングを単にスポーツとして捉えているのならば、仲間たちと自由に楽しくやればいい。しかし金を取ってプロでやるのなら、プロとアマの違いを見せなければならない。バダ・ハリがリング上で相手を冷たく見据えるあの姿を披露しなければならない。70年代の藤原敏男、そして90年代の小林聡のように、リング上で相手を叩き潰す姿を披露するのがプロのはずだ。口で理屈をこねるのは自由だ。しかし『殺し』を披露できない選手にファンの心はつかめない。



 筆者は20年オランダキックを観戦してきて、前蹴り一発で魂を抜かれた選手にお目にかかったことがない。今回それを初めて目にして心底ビックリした。何をどう間違うと、このレベルの選手が世界の舞台に出て来られるのか、本当にビックリした。まるで子供が大人の世界に迷い出て来て、親から叱られて張り手を一発貰ってキョトンとした顔になったような。
 リスティは一族を背負っている。自分の勝利はそのまま一族の豊かな生活に直結している。背負っている重さを軽くするにはリングで相手を叩き潰すしかない。だから一分一秒でも早く相手を消し去る行動に出る。戦う者なら自然のこと。

 序盤は様子を探るというキックセオリーがある。決して間違ってはいない。ただしそれは同等レベルの者どうしのセオリー。レベル差があると分かれば、すぐ潰しにかかるのもセオリー。サバイバルが基本だ。プロにとってリング上の試合は仕事だ。スポーツマンシップ?素晴らしい言葉だ。でもそれはアマチュアでやってくれればいい。
 日菜太にリスティ並の覚悟はあったのだろうか?もしかして、IT'S SHOWTIMEという桧舞台に出られて、何か世界に飛躍できたと錯覚し、高揚感に浸っていたのではないだろうか?キック技術を駆使したスポーツをやろうと一人勘違いをしていたのではないだろうか?それとも相手がつきあってくれなかったと妙な言い訳でも言うのだろうか?



 欧州選手でキックをスポーツと認識している者など一人もいない。リングは金を稼ぐ場なのだ。名誉?面白いことを言うではないか。笑い話か?え?取材で誰かがそう答えていたって?リップサービスをマジで信じているのか?君は中学生か?名誉で人が生活できると思っているのか?ジョークもいい加減にしてくれ。金を払ってくれないなら去っていくのは当然だ。そんなことは日本のメジャーと言われた某団体が、ここ数年のあいだ身を持って教えてくれているではないか。

 選手にとってリング上は職場だ。職場を犯す者は自分の人生を脅かす者だ。ならば邪魔者は一刻も早く消し去る以外にないではないか。

 日菜太は世界のスタートラインに立ったように見えた。いや、たくさんの関係者の配慮により何とかIT'S SHOWTIMEの表舞台に立たせて貰ったと言った方が正しい。ルッツ会長を初めとした多くの人々の期待を知ってか知らずか、日菜太はスタートラインに立った。そして1ミリも動けないままコケシのように突っ立ている。本当に世界へ踏み出すのか?それとも湘南に戻るのか?世界なのか湘南なのか。口先は不要。足が折れるまで蹴ると口にしたならそれを見せてくれ。こう思うのは筆者だけではない筈。多くのファンが待っている。


第1試合 70kg級 3分3R
○ハフィド・エル・ボウスタティ [Hafid El Boustati]
×ヘンリー・ヴァン・オプスタル
判定

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