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宮元啓介、大田原友亮に完勝。町田光が2冠王に:12.13 有明

Champions Carnival 2014
2014年12月13日(土) ディファ有明
 昨年4月に旗揚げしたINNOVATIONが初のディファ大会。メインではスーパーバンタム級3冠王の21歳・宮元啓介が、タイで経験を積む18歳の大田原友亮と対戦し、苦手だった首相撲の展開でも進化を見せ、最大3ポイント差を付け完勝した。6階級タイトルマッチでは全階級で新王者が誕生。町田光がREBELSとの2冠王となった。
  レポート&写真:井原芳徳


第10試合 メインイベント スーパーバンタム級 3分5R
○宮元啓介(橋本道場/WBCムエタイ日本王者、INNOVATION王者、元MA日本王者/55.50kg→55.30kg)
×ユウ・ウォーワンチャイ [大田原友亮](B-FAMILY NEO/UKF世界王者/55.15kg)
判定3-0 (小林50-48/神谷50-47/大澤50-47)

 チャンピオンカーニバルという大会名で、6階級のINNOVATION王座戦が並んだ今大会のメインを飾ったのは、スーパーバンタム級3冠王の21歳・宮元啓介と、タイに住み経験を積む18歳の大田原友亮の一戦。外敵の立場の大田原は「今回、INNOVATIONの所属のジムでも無く、出たことも無いのに、メインでやらせていただくので、タイトルマッチのような激しい試合がしたいです」と話しつつも、「徹底してムエタイで倒します。来週も香港で試合なんで、さっさと肘で切って終わらせます」と挑発的な言葉も残していた。

 1R、オーソドックスの宮元と、サウスポーの大田原のミドルの応酬からスタート。中盤を過ぎると、大田原が首相撲から突き離して右肘を当てるが、まだ威力も手数も控えめな印象だ。
 2Rに入ると最初から大田原が組んできたが、宮元は逆にロープの外に飛ばす勢いで大田原を崩す。その後も大田原の首相撲からの右肘を何度かもらうが、その直後に崩してみせたり、膝の打ち合いでもほぼ互角に渡り合い、苦手だった首相撲の攻防での進化を見せつける。



 そして3R、宮元は右の蹴りの手数を上げ、ロー、ミドル、ハイ、前蹴りをヒット。首相撲の展開では膝を連打し、右のテンカオや左ミドルも効かせると、次第に大田原の表情が曇ってくる。ジャッジの中間集計は(30-30/30-29/30-29)で宮元優勢だ。
 すると4R、宮元が左ボディフックを当てると、大田原は苦しそうな表情を見せてロープに下がる場面が増えるように。膝、ミドルと宮元はボディ狙いの攻めで大田原を圧倒。大田原は背中を向けたり、離れればガードが下がりっぱなしになったりと、気持ちが折れかけている。



 それでも大田原は5R、右肘を返して必死に応戦するが、宮元は落ち着いて対処しながら右ミドル、膝を手数多く当て続け主導権をキープ。対ムエタイでも進化を見せつけ、文句なしの判定勝ちで今年1年を締めくくった。

◆宮元「完勝ですね。ユウ選手、上手くて、始めはどう戦うか戸惑う部分もあったんですけど、自分も首も結構練習してきたんで、全てにおいてユウ選手より上回ってたと思いますね。(3Rに流れを引き寄せた印象です)飛び膝か何か腹にやった時にちょっと効いたのわかったんで、次はそれで倒すのを課題にやっていきたいです。(相手の攻撃をもらった感触は?)別に。思った以上にパワーも無かったんで、これ大丈夫だな、って。(無事今年を締めくくって)メインの大役にプレッシャーもあったんですけど、最後いい形で締めくくれて良かったです」


第9試合 INNOVATIONスーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R
×狂平(武勇会/王者/58.90kg)
○町田 光(橋本道場/1位、REBELS 60kg級王者/59.25kg→58.95kg)
判定0-3 (神谷48-50/大澤47-50/松田47-50)
※町田が新王者に

 両者は13年1月のMAキックでのタイトルマッチで対戦し、狂平が肘でTKO勝ちし王座を奪取。今回の前日計量で狂平は「その後は町田選手のほうが名前が売れて、僕もWBCムエタイのタイトルを取ったのに、そこまででは無かったんで、明日はボコボコにしてやります」と、一躍人気者となった町田へのジェラシーを口にした。あれから経験を積んだ町田も「かなり苦手なタイプ」「前回SHIGERU選手とやりましたが、間違いなくその試合よりも熱い試合になりますね」と語り、狂平への警戒心は強い。
 1R、町田はいつもの居合ポーズでの威嚇から、タイミングの読めないパンチやミドルをヒット。狂平の蹴り足をつかんでから倒すとお辞儀をしたりと、独特の町田ワールドで会場の空気を自分の色に染める。



 2Rも町田が居合ポーズで見せ場を作りつつ、左ボディを随所で効かせ、しっかりとダメージを与えて主導権。狂平も肘を振るうが、町田は防御し続けると、3Rも膝蹴りや崩しで攻め、中間集計で(29-30/29-30/28-30)とポイント差を付ける。
 4Rも町田は右のストレート、左の前蹴り、ミドルを当て、崩しも度々決めてペース。5Rも同様に攻め続け、終盤にも居合ポーズからの右ミドルをクリーンヒットし、最後まで見せ場を作ることを忘れず判定勝ち。2年前の借りを返し、所属団体INNOVATIONのタイトルをようやく獲得し2冠となった。


第8試合 INNOVATIONスーパーライト級タイトルマッチ 3分5R
×田中秀和(橋本道場/王者/63.70kg→63.50kg)
○山口裕人(山口道場/1位、DEEP☆KICK 63kg級王者/63.25kg)
判定0-3 (小林46-48/神谷46-48/松田45-48)
※山口が新王者に

 両者は去年12月の王座決定戦で対戦。新鋭・山口をベテラン・田中が肘で切り3R TKO勝ちした。激しい打ち合いで大会ベストバウトとなり、以降の山口は東本央貴、豪鬼、大石駿介を1Rで仕留めるなど勢いがある。山口も「去年は肘でボコボコにやられてるんですけど、去年と僕のレベルが全然違うと思うんで、楽しみにしてください。肘も練習してきましたので、今年は俺が肘で切ったろうかなと思ってます」と前日計量で意気込んでいた。



 1R、田中が首相撲からの左膝を連打して次第にペースを握ると、2Rには右肘でダウンを奪い、山口の左まぶたも切り裂く。だがこれで火の付いた山口は、組まれる前に積極的に右のフックを当て、3Rには終盤には右フックでダウンを奪い返し、ポイントを五分にする。
 だが4R、田中が序盤から肘を当て、山口の右まぶたを切り裂きドクターチェック。その後、田中の肘と膝、山口のパンチの激しい打ち合いとなり、またも山口の出血が激しくなり、再びドクターチェック。ピンチかと思われたが、再開直後、奇襲となる左の飛び膝で田中のアゴを打ち抜きダウンを奪取。ポイントを突き離す。
 5Rはお互い残りの力を全て出し切るようにパンチと肘と膝の打ち合いを繰り広げ、場内を沸かせて試合終了。結局、4Rの飛び膝で奪ったダウンが決め手となり、山口が逆転勝ちでリベンジを果たすと共に、悲願の中央タイトル奪取に成功した。


第7試合 INNOVATIONライト級タイトルマッチ 3分5R
×橋本 悟(橋本道場/王者/61.10kg)
○雷電HIROAKI(スクランブル渋谷/1位/61.20kg)
4R 0'30" TKO (レフェリーストップ:肘打ちによる眉間のカット)
※雷電が新王者に

 橋本は前日計量で「去年12月のタイトルマッチでチャンピオンになったんですけど、それ以来(黒田アキヒロ、宮越慶二郎、龍橋祐泰に)3連敗したので、守る側ですけど、挑戦者よりも崖っぷちの気持ちでガンガン行きたいです」と抱負。雷電は今年からINNOVATIONに加盟した強豪ジム・スクランブル渋谷の33歳で、山口侑馬、津橋雅祥、大将相手に3連勝と波に乗っている。



 1R、サウスポーの雷電に対し、橋本は右回りで距離を取りながら右ミドル、ハイ、ロー、ボディストレートを随所で当てペース。ダメージは浅いも、攻めにくそうな雷電だったが、2Rに入って首相撲で捕まえて膝を連打すると優勢に。
 3Rには雷電が左ミドル、膝でじわじわ削り、終盤に肘で橋本の眉間を切り裂く。4R、始まるとすぐに雷電がパンチと肘でラッシュを仕掛けると、橋本の出血が激しくなりドクターストップ。プロ30戦目で初のタイトルを獲得した。


第6試合 INNOVATIONスーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×アーサー雅仁(習志野ジム/王者/69.70kg)
○メリケン雄人(契明ジム/2位/69.25kg)
4R 2'59" KO (右膝蹴り)
※メリケンが新王者に

 去年12月の新宿大会で王者となったアーサーが初の防衛戦。メリケンには3年半前に判定勝ちしているが、メリケンも前王者・廣虎と9月に引き分けている。アーサーは去年の戴冠後、宮越宗一郎、TOMOYUKIに判定負けしており、橋本同様、王者の威厳を示したいところ。



 1Rから2Rはサウスポーのアーサーが左のミドル、ロー、ハイを的確に当て続けて若干優位に試合を運ぶが、3Rに入るとメリケンの右のインロー、奥足狙いのロー、ミドルのヒットが増え、アーサーのスリップが増えるように。
 すると4R、メリケンが奥ロー、左ボディを効かせ、アーサーの動きを止め、終盤にアーサーがマウスピースを吐き出してコーナーにうずくまりダウンを宣告される。再開直後、残り時間わずかだったが、メリケンが右のテンカオをアーサーのボディに突き刺しノックアウト。見事逆転KO勝ちでベルトを奪取すると、入場曲の演歌「兄弟船」が鳴り響く中、セコンドと涙を流して抱き合って大喜びした。


第5試合 INNOVATIONフライ級王座決定戦 3分5R(延長1R)
×ローズ達也(ワイルドシーサー沖縄/1位、TENKAICHIバンタム級王者/50.65kg)
○勇児(HOSOKAWAジム/2位、UKFインターナショナル王者、UKF日本王者、元MA日本・WPMF日本王者/50.70kg)
5R 1'58" TKO (ドクターストップ:右肘打ちに右まぶたのカット)
※勇児が新王者に

 前王者・加藤竜二が階級アップで空位となったフライ級。ローズと勇児は去年11月の仙台大会で対戦し、ローズが飛び膝で4R TKO勝ちしている。



 1Rは互角の状態だったが、2Rにローズの左肘で勇児が右まぶたをカットしドクターチェック。すると勇児も肘で応戦し、右肘でローズの右まぶたを切りドクターチェックを受けさせる。ローズには終盤にもドクターチェックが入りピンチに陥るが、終盤にバック肘でダウンを奪い、ポイントを突き離す。
 だが3Rは勇児がパンチや膝も絡めつつ、肘も連打し、ローズはまたもドクターチェック。4Rには勇児の頭部、ローズも眉間を切り、揃ってドクターチェックを受ける場面も。結局、5Rにローズに計5度目のドクターチェックが入ったところでついにストップ。勇児が苦しみながらもリベンジを果たしつつ、念願のベルト奪取を果たした。


第4試合 INNOVATIONウェルター級王座決定戦 3分5R(延長1R)
○T-98(クロスポイント吉祥寺/INNOVATION 1位、元WBCムエタイ日本&WPMF日本王者/66.50kg)
×櫻井 博(多田ジム/INNOVATION 2位/65.90kg)
判定3-0 (小林50-47/松田50-46/神谷50-47)
※T-98が新王者に

 中澤純が返上した王座を賭けた争い。今年からINNOVATIONに加入したクロスポイントの強豪・T-98が、1Rから右ローを効かせ、2Rには左の奥足狙いのローも効かせて攻勢に。3R以降は得意の首相撲からの膝地獄で圧倒。膝の連打から肘につなぐパターンも繰り返し、ダウンは取れなかったものの、危なげないファイトで格の違いを見せつけた。






第3試合 INNOVATIONフェザー級新人王認定戦 3分3R(延長1R)
×タイガ(HOSOKAWAジム/2014年INNOVATION東日本新人王/56.50kg)
○トカレフ・ミチオ(直心会/2013年INNOVATION全日本準優勝/57.00kg)
2R 1'50" KO (3ダウン:パンチ連打)

第2試合 62.5kg契約 3分3R
×畑 孟(ワイルドシーサー群馬/INNOVATIONスーパーライト級9位/62.35kg)
○智也(VERTEX/NJKFライト級4位/62.30kg)
2R 2'17" TKO (ドクターストップ:肘打ちによる額のカット)

第1試合 スーパーフェザー級 2分3R
○翔貴(岡山ジム/58.60kg)
×澤田曜祐(PITジム/58.55kg)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)

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