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大石駿介、ISKA世界王座獲得。國本真義、瀧谷渉太に判定勝ち:9.30 名古屋

HOOST CUP ~ KINGS NAGOYA 3 ~
2017年9月30日(土) 名古屋国際会議場イベントホール
 ISKA世界タイトルマッチ開催や瀧谷渉太の復帰など話題の多かった今大会は2023名(満員=主催者発表)の大観衆を集めて行われ、大盛況のうちに幕を閉じた。

  記事提供:アーネストホーストジムJAPAN (文・布施鋼治)


※ホーストカップの通常ルールは肘無し・クリンチ制限あり。EXルールは肘有り・組み膝ありの通常のキックボクシングルール


第11試合 ISKAムエタイ世界スーパーライト級タイトルマッチ 3分5R
×ステファン・キャンデル [Stefane Candel](ベルギー/サイアムジム/王者)
〇大石駿介(OISHI GYM/挑戦者、元WMC日本・MA日本・J-NETWORK王者)
判定0-3 (46-49/46-49/45-50)
※大石が王者に

 リングサイドで熱戦を見ていたエグゼクティブプロデューサーのアーネスト・ホースト氏が「文句なしにベストバウト!」と絶賛したのは、王者ステファン・キャンデルに大石駿介が挑戦したISKA世界スーパーライト級タイトルマッチだった。
 キャンデルは飛行機の整備士を生業としながら1日最低2時間のジムワークを欠かさない勤勉な26歳。来春にはヨーロッパでセンチャイ・ソー・キングスターとのビッグマッチも計画されているというほど、ヨーロッパでは期待されている逸材だ。

 案の定、王座防衛を果たすためにキャンデルは闘志満々。前蹴りで大石を突き放すや、ワンツーや飛びヒザ蹴りを打ち込む。大石はウンウンと頷きながら手の伸ばしてガード。組みに行くが、いきなり守勢を余儀なくされた格好だ。しかし、OISHI GYMやってきた新しいタイ人トレーナーに毎日泣かされるほど厳しいトレーニングに励んだ末にこの日を迎えた大石は落ち着いている。表情ひとつ変えず、ときおり得意の左ミドルキックを放ちながら反撃のチャンスをうかがう。2分30秒過ぎには組んでからのヒザ蹴りで試合の主導権を奪い、残り10秒を切った刹那左ハイを決め、キャンデルを初めてグラつかせた。ISKA世界タイトルマッチはラウンドごとにマストシステムでポイントをつけなければならない。筆者の採点は10-9で大石。

 2R以降も激しいシーソーゲームが続く。大石のお株を奪うようにキャンデルが左のボディのダブルを決めれば、大石は軸足払いで王者を大きく宙に舞わせる。1R同様、このラウンドもキャンデルは手数が多かったが、大石はよく見ている。左ボディフックを決めると、キャンデルは一瞬動きを止め後退してしまう。その直後、セコンドについた父・大石会長の「詰めろ」という指示を背に大石は左ミドルやダブルのボディフックで追い打ちをかける。このラウンドも筆者の採点は10-9で大石。

 勝負は時間の問題と思われたが、キャンデルはガッツのある男でインターバルごとに息を吹き返し、それまで何事もなかったかのように大石に飛びヒザ蹴りやハイキックで襲いかかる。あきらめない気持ちを全面に出す王者の姿勢に、名古屋のファンも惜しみない声援を送るようになった。それでも、大石は戦前「とことん勝ちにこだわりたい」と公言していたことを実行するかのように、際を狙って左のカウンターのヒザ蹴り。そしてローキックの連打を決め、キャンデルを再三グラつかせる。

 続く4Rもローキックでキャンデルの足を揃わせるなど、大石の猛攻は続く。5Rになると、キャンデルは蓄積したダメージをものともせず倒すにきたが、時すでに遅し。ジャッジはいずれも大石の勝利を支持した。判定が告げられた瞬間、300名以上集まったという大石の応援団は大騒ぎだ。

 過去にWMC日本、MA日本、J-NETWORKなど3本のベルトを巻いた大石だが、世界王座の戴冠は初めて。ヒーローインタビューでは「(試合が近づくにつれ)緊張して夜も眠れなかった。試合直前にも吐きそうになるほど緊張したけど、やってきた練習を思い出してリングに上がりました」と打ち明けた。試合が終わってもしばらくは会場に心地よい解放感が溢れていた。


第10試合 EXルール 60kg契約 3分3R(延長1R)
〇マキ・ピンサヤーム(タイ/真樹ジム愛知/元ルンピニー認定バンタム級&スーパーバンタム級王者、MA日本フェザー級王者)
×山口侑馬(山口道場/INNOVATIONライト級王者)
判定3-0 (30-28/30-29/30-28)



 1引き分けを挟んで17連勝と波に乗る“尾張の絶対王者”マキ・ピンサヤームがホーストカップに出陣。KNOCK OUTでの活躍で勢いに乗る山口侑馬を迎え撃った。
 試合前から両者は好対照だった。入場テーマ曲のイサーン音楽に合わせ、軽快に踊りながら入場してきたピンサヤームとは対照的に、先に登場した山口はロープにもたれかかりながら「シャア!」と大声で気合を入れる。
 先に仕掛けたのは山口の方だった。コーナーにつめて右アッパーを仕掛けたかと思えば、右ローキックを打ち込む。ロープに押し込まれても前蹴りで距離をとるだけに終始していたピンサヤームがギアを入れたのは2Rになってからだった。左ミドルや右ローで揺さぶりをかける。
一方の山口は手数で対抗するが、ハーフタイムを過ぎるとスリップダウンが多く、流れを分断されてしまう。そんな山口に対してピンサヤームは左フック+右ロー、左ミドルの連打、あるいは入ってきたところにドンピシャリのタイミングで右フックを合わせ、試合の主導権を握る。
 3Rになると、もうあとがない山口はワンツーを軸とした連打で反撃を試みる。左フックをヒットさせる場面もあったが、ピンサヤームは返しの一撃やスリップダウンを奪って相手に試合の主導権を渡さない。
終わってみれば、3-0でピンサヤームが文句なしの判定勝ちを収めた。


第9試合 55kg契約 3分3R(延長1R)
×瀧谷渉太(KSS健生館/元Krush -55kg王者)
〇國本真義(MEIBUKAI/シュートボクシング日本スーパーバンタム級(55kg)3位)
判定0-3 (26-30/27-30/28-30)



 2年ぶりの復帰となった瀧谷渉太。期待の大きい元Krush王者に対して、國本真義は「瀧谷選手が休んでいる間に、僕は試合をやり続けていた。その差を見せたい」と語っていたが、試合開始のゴングが鳴るとそれは現実のものとなる。1R開始早々打ち合う中、右フックで先制のダウンを奪ったのだ。
 その後も國本は右ストレートでグラつかせるなど、瀧谷を窮地に追い込む。やはりブランクが響いているのだろうか、瀧谷は打ち合いになっても國本よりワンテンポ仕掛けが遅い印象を受けた。瀧谷がクリンチからのヒザ蹴りを狙っても、國本は相手のアゴを思い切り押すようにして得意のポジションをとらせない。
 さらに入ったところに右ミドル、離れた直後に右ローを決めるなど、最後まで試合を優勢に進め、3-0の判定勝ち。試合後、マイクを向けられると國本は本部席に座っていたホーストカップの土井龍晴代表に「僕、ホーストカップのチャンピオンベルトがほしいです。やらせてください」とアピールした。


第8試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
〇小川 翔(OISHI GYM/WBCムエタイ日本ライト級王者)
×ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ・闘英館)
判定3-0 (30-27/30-27/30-28)

 今年5月のK-INGで中野椋太をバックスピンキック一発で失神KOに追い込んだヴィトー・トファネリが再びホーストカップに降臨。WBCムエタイ日本ライト級王者の小川翔と対戦した。
 トファネリは昨年11月、大和侑也と延長にもつれ込む激闘を繰り広げただけに、名古屋のキックファンにはおなじみ。そんなトファネリに対して小川は徹底して飛び道具を警戒したのだろう。1Rから徹底してローキックで下半身を殺しにかかる。トファネリが打ち合いに来ても、小川は黙々とローを打ち込んでいく。
 空手出身のトファネリもローを中心とした蹴りで応戦。試合はさながらフルコンタクト空手のような展開になることもあった。しかしタフで鳴らすトファネリもさすがに2R終盤になると、下半身へのダメージが蓄積したのか、一方的に攻撃を受けたり、足が止まる場面が多くなる。
そして3R、小川はとどめとばかりにボディにカウンターのヒザ蹴りを突き刺して、トファネリを下がらせる。その後は小川のワンサイドゲーム。立て続けにワンツー、ロー、ミドル を決めると、トファネリは防戦一方となり、そのまま試合終了のゴングを聞いた。スコアは3-0。小川の作戦勝ちともいえるセミファイナルだった。


第7試合 EXルール 55kg契約 3分3R
―祐☆トーンエー(真樹ジムAICHI/MA日本スーパーバンタム級4位)
―一治(セブンジム/NJKFバンタム級7位)
1R 2'17" 無効試合 (偶発的なバッティングにより一治が出血しドクターストップ)

第6試合 72kg契約 3分3R
△薮中謙佑(アンカージム)
△匡志YAMATO(大和ジム/NJKFスーパーウェルター級5位)
判定1-0 (29-29/30-29/29-29)

第5試合 90kg契約 3分3R
〇ジュリオ・モリ(ブラジル/ブラジリアンタイ/S-BATTLEヘビー級王者)
×笹田久雄(笹田道場)
2R 1'24" TKO (レフェリーストップ:右ストレートでダウン後)


第4試合 53kg契約 3分3R
〇大崎孔稀(OISHI GYM)
×風音(京賀塾)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)

 前半戦で最も大きな声援を受けた一戦──それは大崎孔稀と風音の一戦だった。孔稀は兄・一貴とともにOISHI GYMの大崎兄弟として名古屋では有名な存在。中でも孔稀は名古屋在住のタイ人が「OISHI GYMの中で一番のテクニシャン」と太鼓判を押す期待のホープだ。
 対する京賀塾の風音も関西キック軽量級の星として将来を嘱望されているだけに、1Rから緊迫したシーソーゲームが続く。そうした中、孔稀は痛烈な右で先制のダウンを奪う。この一撃で試合の流れを握った孔稀は2Rになっても、緩急をつけたワンツーやテンカオ(カウンターのヒザ蹴り)で風音に襲いかかる。3R2分30秒過ぎには右の一撃で再びダウンを奪って文句なしの判定勝ち。試合後、観客席からは「すごい試合だ」という声が飛ぶとともに、大きな拍手が沸き起こった。


第3試合 59kg契約 3分3R
×ヘンリー・セハス(ブラジル/ブラジリアンタイ)
〇佐藤 亮(健心塾/NJKFスーパーフェザー級6位)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

 1R、佐藤がテンカオで前に出れば、セハスは左フックと右ローのコンビネーションで前に出る。
 ややセハスが優勢の中始まった2R、佐藤は起死回生のバックハンドで先制のダウンを奪う。その後、ボリビア出身でダニロ・ザノリニの弟子であるセハスは必死に反撃を試みるが、守りに入った佐藤に大きなダメージを与えるまでには至らない。2R中盤以降、佐藤は集中力が切れ、レフェリーから組み付きの注意を受けてしまう。
 3Rになると「警告」まで受けるが、1Rに奪ったポイントを守りきって判定勝ちを収めた。敗れたとはいえ、ホースト氏は最後まで攻める気持ちを見せていたセハスの姿勢を評価していた。


第2試合 EXルール 63kg契約 3分3R
×どん冷え貴哉(Dropout)
〇敦YAMATO(大和ジム)
2R 2'25" TKO (ドクターストップ:肘によるカットで)

第1試合 女子63.5kg契約 2分3R
×超弁慶(ガムランナック/J-GIRLSフェザー級4位)
〇溝口孝湖(WATANABE GYM)
判定0-3 (28-30/28-30/29-30)

オープニングファイト第2試合 ヘビー級 3分3R
×谷川聖哉(真正会)
〇カルロス・ブディオ(ブラジル/マハトマドージョー)
2R 2'12" TKO (3ダウン:パンチ)

オープニングファイト第1試合 56kg契約 3分3R
〇山田直樹(KSS健生館/2016 JAPAN CUP 55kg級王者)
×HIRO YAMATO(大和ジム)
判定3-0 (30-27/30-28/30-28)

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