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アーツ、引退戦敗れるも完全燃焼。久保優太、アムラーニに判定負け:12.22 有コロ

GLORY 13
2013年12月21日(土) 有明コロシアム
 K-1 GPを3度制し、20年近くトップ戦線で活躍し続けたピーター・アーツが43歳にしてついに引退。24歳の強豪・リコ・ベホーベンのローキックに苦しみながらも、数々の名勝負を作り上げたハイキックを随所で放つ等最後まで奮闘し完全燃焼した。ウェルター級(77kg)トーナメントはニキー・ホルツケンが好勝負の末優勝。久保優太はモサブ・アムラーニの圧力に苦しみ判定負けを喫した。
  レポート&写真:井原芳徳  
  
  ※テレビ放映: BSフジ 12月22日(日)深夜24:00〜25:55 (地上波はフジテレビ系列で日時調整中)


GLORY 13(本戦)


第6試合 ピーター・アーツ引退試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
×ピーター・アーツ(オランダ/5位、K-1 GP '94 '95 '98優勝)
○リコ・ベホーベン(オランダ/4位、GLORYヘビー級トーナメント'13優勝)
判定1-2 (27-30/29-28/28-29)

 日本の大会スタッフによるアーツの紹介VTRでは、K-1で活躍した当時のフジテレビの中継映像もたっぷり使われ、観客のムードも最高潮に。アーツの入場テーマの「ミザルー」が場内に響くと、お馴染みの木こり姿でアーツは花道を走って入場。43歳とは思わせない若々しさを観客に印象付ける。対するは10月のGLORY 11シカゴ大会でのヘビー級4人トーナメントを制した24歳の急成長株・べホーベンだが、アーツは序盤から飛ばして右のフックや必殺技の右ハイを放ち先手を取る。
 さすがにアーツは長年のダメージの蓄積は隠せず、前足にベホーベンのローをもらうと度々スリップするが、それでも立ち上がって前に出てパンチとハイキックをお返し。不屈の闘志で観客を沸かせる。




 3R、アーツ最後のラウンド開始時には、自然発生的に大きな歓声が湧き上がり、試合中にはアーツコールが度々起こる。アーツが一発一発を当てる度に場内は大歓声に包まれる。さすがのベホーベンもダメージが溜まりクリンチで休む場面が増え、大成敦レフェリーから注意を受ける場面も。結局、最後までアーツは休むことなく戦い続け試合終了。ご祝儀的にジャッジ1者がアーツに票を入れたものの、ローでアーツを度々スリップさせたベホーベンの判定勝ちとなった。




 最後は敗れたもののアーツは全てを出し切った様子で、試合後のインタビューでは「ニホンジュウ、アイシテル、トテモ」と観客に感謝の言葉を述べた。試合後の引退セレモニーは日本ラストファイトのレミー・ボンヤスキーとの合同の形式となり、武蔵、魔裟斗も花束を贈呈。10カウントゴングの後、両者とも惜しまれつつ花道を退場した。
 大会後の会見でアーツは「1R目からエネルギーを使ってベストを尽くせた」と試合を振り返り、今後については「自分の経験を若い選手に伝えたい」と語った。戦ったベホーベンはアーツについて「ピーターは衰えてなかった。43歳なのにクレイジーグッドコンディションだった」と絶賛した。アーツの通算戦績は135戦103勝31敗1分。


第5試合 GLORYウェルター級(77kg)ワールドチャンピオンシップトーナメント決勝 3分3R(延長1R)
○ニキー・ホルツケン(オランダ/1位) 
×ジョセフ・バルテリーニ(カナダ/2位)
3R TKO (レフェリーストップ:右フック)
※ホルツケンが優勝。賞金10万ドルを獲得

 4人トーナメントの決勝は一回戦を順当に圧勝で勝ち上がった両者の戦いに。ホルツケンはK-1 WORLD MAX参戦で来日していたことがあるものの、まだ認知度の低い選手同士の戦いだったが、日本のファンはハイレベルな攻防に湧き上がる。
 1R開始しばらく、バルテリーニが右ローを効かせて、ホルツケンはサウスポーにスイッチする場面もあり、やや劣勢だったものの、終盤の打ち合いで左フックをクリーンヒットしバルテリーニをぐらつかせ形勢逆転に成功する。
 2Rもホルツケンが左フックを随所で当てて優位に試合を運び、3Rには左のボディフックでバルテリーニの動きを止める。その後、バルテリーニはホルツケンのブロックの上からでもパンチを連打し、ホルツケンを下がらせる場面も作ったが、ホルツケンは左のパンチを当て続けてホルツケンを削り、最後は下がりかけながらも、打ち合いでカウンターの右のオーバーハンドフックをクリーンヒット。ダウンしたバルテリーニは立ち上がろうとしたもののファイティングポーズを取れず、レフェリーがストップ。激闘を繰り広げた両者に観客は暖かい拍手を送った。



 なお、インターバル中には客席にいたWBC 5階級王者のフロイド・メイウェザーが世界配信のテレビ中継に映し出された。GLORYのマーカス・ルアー・マネージングディレクターは「前回のニューヨーク大会にも来てくれたが、GLORYをリスペクトしてくれて、今日はわざわざこの大会を観に来てくれた」と話した。また、来年の日本での大会開催についてルアー氏は「計画には入っている」と話した。


第4試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○ダニエル・ギタ(ルーマニア/3位)
×エロール・ジマーマン(オランダ領キュラソー島/7位)
1R 0'35" KO (左フック)



 両者ともFEG体制K-1末期に活躍していた選手だけあり、入場時点で観客も盛り上がる。開始すぐ、ジマーマンの右ミドルのカウンターでギタが左のローをクリーンヒットしてぐらつかせると、左ハイ、ミドルのラッシュでジマーマンを後退させ、最後はロープに詰めて、ジマーマンのパンチのカウンターで左フックをクリーンヒットしてノックアウト。大きなインパクトを観客に残した。


第3試合 90kg契約 3分3R(延長1R)
×ダスティン・ジャコビー(米国/10位)
○上原 誠(士魂村上塾 /17位、RISEライトヘビー級(90kg)王者)
判定1-2 (27-30/29-28/27-30)

 1R、前に出るジャコビーに、上原が右回りで右ローを随所でコツコツと当て続ける展開。2Rに入ると上原の左ボディフック、右フックも当たり出すが、ジャコビーもミドルを返す。3Rは上原が左ボディや右ハイをヒット。互いに相手に大きなダメージを与えるようなクリーンヒットに乏しい展開となり、判定は割れる結果に。日本人の岡林章ジャッジと、外国人2人のジャッジの編成で、岡林氏と外国人1人が上原を支持し判定勝ち。野球の上原浩次が活躍するアメリカの格闘技ファンに、テレビ中継を通じて「キック界のウエハラ」を印象づける試合だった。


第2試合 GLORYウェルター級(77kg)ワールドチャンピオンシップトーナメント準決勝(2) 3分3R(延長1R)
○ジョセフ・バルテリーニ(カナダ/2位)
×レイモンド・ダニエルス(米国/12位)
3R 1'20" KO (右ハイキック)

 ダニエルスはリングの中を大きく回ってサイドキックを放ち続けるトリッキーなスタイルだったが、バルテリーニは落ち着いて左ボディ、右ローを当て続けると、2Rには右ローが効き目を発揮。足が止まったダニエルスを3R、コーナーに詰めて右ハイキックでマットに沈めた。


第1試合 GLORYウェルター級(77kg)ワールドチャンピオンシップトーナメント準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○ニキー・ホルツケン(オランダ/1位)
×カラペット・カラペティアン(アルメニア/4位)
判定3-0 (30-25/30-25/29-26)

 優勝候補のホルツケンが、1Rにカラペティアンのパンチの連打の打ち終わりに左フックをクリーンヒットしてダウンを奪取。2Rもカラペティアンの左のフックのカウンターで左フックを当ててダウンを再び奪い、3Rもサウスポーからの左のローを確実に当て続けてカラペティアンの反撃を封じ完勝した。


GLORYスーパーファイトシリーズ


第6試合 フェザー級(65kg) 3分3R(延長1R)
×久保優太(Fighting Kairos/1位、GLORYフェザー級トーナメント'13優勝)
○モサブ・アムラーニ(モロッコ/2位、GLORYフェザー級トーナメント'13ベスト4)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)



 1Rからアムラーニが右ミドル、右フックを当て、久保がクリンチで守勢になる展開が続く。久保は時折左ミドルを当てるが、アムラーニはもらってもお構いなく前に出てパンチをお返し。クリーンヒットをもらうことは無いものの、久保はクリンチや横向きの体勢やスリップになる場面が多く、見た目の印象が悪い。3Rも同様の展開のまま攻め込まれ、いいところのないまま完敗。試合後のリング上でのインタビューでは「とりあえず皆さんに謝りたいです。結果を残せずすみません」と話した。


第5試合 ウェルター級(77kg) 3分3R(延長1R)
○アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
×拳月(山根道場)
判定3-0 (30-26/30-26/30-27)

 1R、距離を取って回り続ける拳月にキシェンコが右の膝を効かせ、ラウンド終了間際に左のテンカオをボディにクリーンヒットしてダウンを奪取。2Rも右ハイでダウン気味に拳月を倒し、3Rも右フック、左テンカオ、左ハイ等を何発も当てて完勝した。


第4試合 GLORYウェルター級(77kg)ワールドチャンピオンシップトーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○アレキサンダー・ステツレンコ(ロシア/5位)
×カリム・ガジ(フランス/6位)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)

 ステツレンコがバックハンドブローやバックスピンキックといった大技を随所で決めて印象を良くし判定勝ち。次第に打ち合う場面が増え、パワフルな攻防に場内も湧いた。ただ、両者とも本戦に出たレイモンド・ダニエルスよりも明らかに実力が上で、人選に疑問が残った。


第3試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
×レミー・ボンヤスキー(オランダ/6位)
○アンデウソン・“ブラドック”・シウバ(ブラジル/8位)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

 ボンヤスキーは今回が引退試合と発表されていたが、実際には来年3月8日のGLORYクロアチア大会でのミルコ・クロコップ戦が引退試合で、今回は「日本引退試合」という扱いに。1R、シウバが左ミドルと左のインローのヒット数でやや上回り先手を取るが、2Rはボンヤスキーが左右のミドルと飛び膝のラッシュで序盤に見せ場を作り反撃。3Rもワンツーからの左右のロー、右のテンカオを度々当てて優位に試合を運んだかに見えたが、ジャッジはなぜかシウバを評価した。
 ボンヤスキーは試合後の英語の挨拶の中で「アリガトウゴザイマス」と日本のファンに感謝の言葉を述べ、ミルコとの引退戦での勝利を誓った。大会後の記者会見では「私が勝ったと思ったが判定負けという結果は仕方ない。素晴らしいファンのいる日本での最後の試合ができて良かった」と話した。


第2試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
×エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル)
○ヘスディ・ゲルゲス [カラケス](エジプト/15位)
判定0-3 (28-29/27-30/28-29)

 1Rはパンチとミドルとローの比較的静かな攻防が続いたが、2Rに入るとゲルゲスの右ローでテイシェイラの足が止まりだし、ゲルゲスが右のショートフックと首相撲からの膝蹴りのヒットを増やし優勢に。3Rは組んだ状態からの飛び膝を度々出して観客を沸かせ、離れれば右ローも当ててテイシェイラを圧倒し、文句無しの判定勝ちを果たした。


第1試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
×ジェロム・レ・バンナ(フランス/9位)
○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/11位)
判定0-3 (25-29/26-30/25-30)



 アーツの引退興行となる今大会。開会式ではフジテレビのK-1中継のテーマ曲だったプリンスの「エンドルフィン・マシーン」が流される。その直後の試合に登場したのはアーツと共にK-1黄金期を牽引した選手の一人でもあるバンナ。場内はヘビー級の激しい打ち合いで大いに盛り上がる。
 1R、バンナがサウスポーからの左ミドル主体で若干優位に試合を運ぶが、2Rに入りパンチの打ち合いが増えると、ハリトーノフのパンチのヒットが増え、左フックでダウンを奪取。その後も右ストレートでダウンを奪い、3Rにはコーナーに詰めての右ストレートでダウンを奪い、ポイント大差をつけ完勝した。


ローカルファイト


第5試合 61.23kg契約 3分3R
○TAKEYUKI(WSRフェアテックス三ノ輪/WBKF世界ライト級王者)
×ニルトン・バチスタ(ブラジル/ブラジリアン・タイ)
2R 1'31" KO (右ボディストレート)

 TAKEYUKIが右のローをコツコツと当て続けると、3Rにダメージの溜まったバチスタが戦意喪失状態になりダウンを宣告される。最後はTAKEYUKIが右のボディストレートを当ててバチスタが顔をそむけたところで試合終了。TAKEYUKIの完勝だった。


第4試合 ライト級(70kg) 3分3R
○廣野 祐(NPO JEFA)
×小西拓槙(M-BLOW/ISKAオリエンタル・インターコンチネンタル・スーパーウェルター級王者)
判定3-0 (30-28/29-28/29-28)

 サウスポーのテクニシャン同士の顔合わせとなったが、キャリアで勝る廣野が1Rから左ストレートを的確にヒット。2Rには首相撲からの膝蹴りの連打で小西を苦しめる。膝を休まず連打し続けている限りはブレイクとならず、M-FIGHT等のムエタイ系プロモーターほどでは無いものの、J-NETWORKの試合と同等ぐらいには首相撲の展開を容認している。3Rは小西も必死でパンチを振り回すものの、廣野はスウェーし続け左のハイやストレートを随所で当てて優位をキープし、文句無しの判定勝ちを果たした。


第3試合 フェザー級(65kg) 3分3R
×YUTA(谷山ジム)
○東本央貴(MAD MAX GYM)
2R 2'49" TKO (3ダウン:左ストレート)

 サウスポーの東本が1Rから左ミドル、ローを的確に当てて主導権を握り、2Rに左のスーパーマンパンチでダウンを奪取。その後もダメージの大きいYUYAから左のパンチで立て続けにダウンを奪って完勝。東本はコーナーに登って大喜びした。


第2試合 82kg契約 3分3R
×巻渕 淳(BONDS)
○工藤勇樹(エスジム)
1R 2'32" KO

第1試合 フェザー級(65kg) 3分3R
×譲治(湘南格闘クラブ/2013年KAMINARIMON全日本大会60kg級準優勝)
○亮徳(山根道場)
1R 1'49" KO

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