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菊野克紀、巴投げ駆使し勝利。シュレック、ロッキー川村に辛勝:9.2 舞浜

巌流島 ADAUCHI 2017 in MAIHAMA ~サムライたちの仇討ち(REVENGE)~
2017年9月2日(土) 千葉・舞浜 アンフィシアター
 菊野克紀は前回大会に続き階級が上の外国人と対戦。相手の左足の負傷で唐突な幕切れとなったが、巴投げから勝利を呼び込み、試合後は元祖巴投げの名手・小見川道大と再戦を約束した。関根“シュレック”秀樹はロッキー川村の打撃に大苦戦も判定勝ち。近藤有己は後藤龍治とのベテラン対決を制した。
  レポート&写真:井原芳徳 


◆巌流島ルール概要
 オープンフィンガーグローブ、袖なしの道着を着用。グラウンドは15秒以内。関節技・絞め技は立った状態のみ可能。
 直径8メートルの土俵型の試合場から相手を1Rに3回落としても、合わせ一本勝ちとなる。一緒に落ちた場合は転落と認められないが、攻撃性が伴えば「有効」と認めらる場合もあり、2度の有効で転落1回と同等となる。
 時間切れの場合は試合内容全体で判定し、ラウンドごとに採点はつけない。


第8試合 仇討ち 無差別級 3分3R
○菊野克紀(フリー/巌流島全アジア武術選手権'16優勝、元DEEPライト級王者/MMA、沖縄拳法空手)
×マーカス・レロ・アウレリオ(ブラジル/カポエイラ)
1R 1'52" 一本 (レフェリーストップ:左足の負傷)

 谷川貞治・元K-1イベントプロデューサーが手掛ける新競技・巌流島の今回のテーマは「仇討ち(あだうち)」。谷川氏のK-1時代には「K-1 REVENGE」というリベンジマッチ主体のワンマッチ大会が春に開催されていたが、今大会では直接的なリベンジマッチではなく、競技流派・組織・兄弟といった因縁絡みでのリベンジマッチが並ぶ。
 巌流島ではカポエイラの選手に対し日本人が全敗しており、巌流島のエース・菊野は日本人として仇を討つのがテーマだ。菊野は前回5月大会でのジミー・アンブリッツとの56kg差マッチが、右ローを放った際の自身の右スネのカットによる無効試合で終わっており、メインイベンターとしてのリベンジという意味合いも今回は含まれるだろう。また、アウレリオのほうが重いため、体重差マッチへのリベンジというテーマも発生する。昨年10月の試合のアウレリオは85kg契約だったが、今回は94kgまで増量し、無差別級に対応している。



 1R、菊野が時折構えをスイッチしながらパンチを狙うが、アウレリオはかわすと、カポエイラの回転蹴りで威嚇して距離を作ってから突進。だが菊野は後退しながらも道着をつかみ、去年10月に戦った小見川道大を彷彿とさせる巴投げで場外に落とす。転落の際、アウレリオは左足を痛めた様子。アウレリオは首相撲から膝を放つが、そこから菊野が押し出しにまたも成功する。アウレリオは回し蹴りを放った直後に寝ころぶと、左足の痛みを訴え、芹沢レフェリーがストップ。菊野の勝利となった。



 試合後、小見川が試合場に上がると「次、僕と戦ってください。菊野選手に負けたんですけど、仇討ちしたいと思います」とアピール。菊野は「大好きな小見川先輩と、またいい試合したいと思います」と回答した。次回大会は来年1月3日に同会場で行われるが、ここで組まれる可能性が高い。

 続けて菊野は「巌流島は今までの格闘技と違います。カポエイラと総合では戦えないと思います。無差別、無茶苦茶怖いです。だからこそ巌流島は勇気の戦いだと思っています。同じ沖縄拳法空手から出てくれた種市(純也:第2試合でクンタップに一本負け)も最高の勇気を見せてくれました。単純にルールの中で競うのじゃなく、勇気の姿を見せたい。格闘技はバイオレンスですけど、格闘家は痛みとかの本質的なストレスと向き合い、サッカーや野球にはできないことができます。これからも巌流島よろしくお願いします」とアピールした。今回も試合は不完全燃焼となってしまったが、最後は巌流島のエースらしいメッセージで大会を締めくくった。


第7試合 寝技30秒特別ルール 無差別級 3分3R
○関根“シュレック”秀樹(ブルテリアボンサイ/ブラジリアン柔術)
×ロッキー川村(パンクラスイズム横浜/パンクラス・ミドル級王者/MMA)
判定2-1 (梅沢=シュレック/芹沢=川村/賀数=シュレック)

 柔術黒帯の強豪・関根は前回5月に巌流島に初参戦し、モンゴル相撲のバル・ハーンにグラウンドパンチでTKO勝ちしている。川村は初参戦。ヘビー級の関根よりも小柄だが、打撃スキルでは上だ。

 1R、川村が時折スイッチしつつ、ジャブ、ステップを駆使して打撃を狙うが、右ローを放つと、関根はもらいながらも道着をつかみ、振り回してテイクダウン。トップ、バックでコントロールしながらパウンドを連打する。30秒が経ってブレイク後も、川村が左ボディストレートを放ったタイミングでつかみ、またも倒してパウンドを当て続ける。
 2R、サウスポーの関根に、川村がローを当て続けていたが、関根は組み付いて振り回し、1R同様に倒してパウンドを当て、川村はブレイクまで耐える。だが1Rから川村は組み付かれた際に右アッパーを連打。2Rも同様に当て続けていると、終盤には関根のほうが苦しそうな表情を浮かべるように。スタミナも切れているようだ。川村はパウンドをもらっていたが、ダメージはほとんど無い様子だ。



 すると3R、関根は立っているのがやっとの状態で、タックルに行って簡単に切られると、猪木アリ状態で自ら逃げ、レフェリーにブレイクをかけられる状況が続く。中盤には川村の圧力で後退し、土俵際で倒れると、場外に押し出される。川村が3Rは圧倒し、ダメージと場外ポイントを評価し川村の勝利かと思われたが、川村を支持したのはMMA出身の芹沢健一ジャッジのみ。キック系の残り2人のジャッジは関根を支持し、関根の判定勝ちとなった。なお、試合後は前田日明・リングス代表が関根に勝利者賞を贈呈した。




第6試合 仇討ち 85kg契約 3分3R
×ミケーレ・ベルギネリ(イタリア/カルチョ・ストーリコ(喧嘩フットボール))
○マーカス・ヴィニシウス(ブラジル/カポエィラ)
1R 2'19" 一本 (レフェリーストップ:左膝蹴り→グラウンドパンチ)

 開始すぐから、ヴィニシウスが組み倒し、マウントになってパンチを当てるが、そのままフィニッシュせず、すぐ立ち上がると、足元へのタックルのような形で押し出しに成功する。再開後、ヴィニシウスはバックステップで回り方が大きすぎて、そこからベルギネリに押し出され、オウンゴールのような形になってしまうが、その後は前蹴りからの押し出しに再び成功すると、最後は右ハイの後、道着をつかんでの左膝蹴りを顔面に当てて、そこから押し倒してパウンドを連打しフィニッシュした。カポエィラ色は薄く、一般的なストライカーとしてのスキルが活きた試合だった。


第5試合 88kg契約 3分3R
○近藤有己(パンクラスイズム横浜/MMA、少林寺拳法)
×後藤龍治(究道会館蹴道部/キックボクシング)
判定3-0 (梅沢=近藤/賀数=近藤/芹沢=近藤)

 近藤で舞浜といえば今はなき東京ベイNKホール。フランク・シャムロック、ガイ・メッツァー、船木誠勝らと戦ってきた思い出深い地となる。パンクラスでは苦戦が続いているが、別競技でどういう可能性を示せるか?後藤は近年、MAキックのヘビー級で戦っており、現在40歳。かつてK-1でも戦った魔裟斗の推薦で参戦する。



 1R、近藤がサウスポー、後藤がオーソドックスに構え、近藤は左ミドル、左インロー、左フック、後藤は右ロー主体でキックボクシングの攻防。途中2度同体で転落するが、1度目は後藤が腰投げを狙った後で、シュートボクシング時代を思い起こさせる。
 2R、近藤の左右のローが効き目を発揮し、少し後藤が後退するようになり、攻撃を返せなくなる。終盤には近藤が押し出しに成功する。
 3Rも近藤が左フックを主体としたパンチや、左ミドル等を当て続け攻勢。上下に散らす打ち分けやコンビネーションも多彩だ。後藤をじわじわ下がらせると、パンチを効かせてから押し出しに成功。2Rから優位に試合を運んだ近藤が判定で勝利した。
 近藤は今回、純MMAと違って倒される状況をほとんど警戒しなくて済むルールで、伸び伸びと打撃技を駆使できた印象。42歳ながら、3分3Rの最後までペースが落ちなかったのも良かった。巌流島に留まらず、キックボクシングルールでも試合を見たいと思った。

第4試合 無差別級 3分3R
○シビサイ頌真 [しょうま](ハニートラップ/柔道、ブラジリアン柔術、倉本流武術)
×楠ジャイロ(ブラジル/ZOOMER/元J-NETWORKヘビー級王者)
1R 0'41" 一本 (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 楠が右ローを当てるが、シビサイは両手を広げ挑発すると、組み付いて帯をつかみながら腰投げを決め、すかさずパウンドを連打し、あっさりと試合を終わらせた。


第3試合 仇討ち 63kg契約 3分3R
×般若HASHIMOTO(志村道場/キックボクシング)
○原 翔大(リバーサルジム川口REDIPS/極真館'13全日本ウェイト制65kg級優勝/空手)
判定0-3 (長瀬=原/伊藤=原/芹沢=原)


第2試合 仇討ち 76kg契約 3分3R
×種市純也(フリー/沖縄拳法空手)
○クンタップ・チャロンチャイ(タイ/元WMC世界ウェルター級王者/ムエタイ)
3R 0'43" 一本 (右フック)

 過去に菊野に4秒でKO負けしたクンタップが、菊野と練習を一緒にしている種市と対戦。1R、クンタップが右ミドルを当て続けるが、種市は蹴り足をつかんで押し出しに成功。途中、右膝蹴りをもらうが、終盤にも押し出しに成功する。
 2R、両者とも転落を1回ずつするが、その過程でクンタップのパンチ、膝蹴りの当たる頻度が増え、種市は鼻と口から出血し、ドクターチェックを受ける。
 3R、クンタップが右ミドルの連打から右ハイを当てると、種市は手を振って挑発し、パンチで打ち合って観客を沸かせるが、次第に下がるようになり、右フックをもらいながら押し出される。種市は試合場に戻ろうとするも力が入らず、レフェリーが一本負けを宣告した。


第1試合 80kg契約 3分3R
○中島大志(フリー/相撲)
×真王DATE(Team DATE/インド王族武術)
2R 2'42" 合わせ一本 (転落3回)



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