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小見川道大、巴投げで40kg差対決制す。菊野克紀は無効試合:5.6 舞浜

巌流島 WAY OF THE SAMURAI 2017 in MAIHAMA
2017年5月6日(土) 千葉・舞浜アンフィシアター
 壮絶なKO勝ちで今や巌流島の顔となりつつある菊野克紀。今回は56kg重い巨漢MMA選手との試合に挑戦したが、ローキックをカットされた際にスネが割れ、持ち味を出せぬままドクターストップ。小見川道大も楠ジャイロとの体重40kg差対決に臨み、独自のルールの中で柔道技を駆使して見事一本勝ちした。
  レポート&写真:井原芳徳


◆巌流島ルール概要
 キックボクシングのルールをベースとし、オープンフィンガーグローブ、袖なしの道着を着用。グラウンドは15秒以内。肘打ち、グラウンドでの関節技・絞め技は禁止。直径8メートルの土俵型の試合場から相手を1Rに3回落としても勝ちとなる。一緒に落ちた場合は転落と認められない。


第7試合 無差別級 3分3R
―菊野克紀(フリー/巌流島全アジア武術選手権'16優勝、DEEPライト級王者/沖縄拳法空手/77.3kg)
―ジミー・アンブリッツ(米国/MMA/133.4kg)
無効試合

 菊野は昨年7月に巌流島に初参戦し、ムエタイのクンタップを4秒KO。昨年10月の8人トーナメントで小見川道大らを破り優勝し、1月大会ではUFCでKO負けした相手であるケビン・ソウザにリベンジし、今や巌流島のエース的存在になりつつある。今回は無差別級の試合を志願し、3月のカード発表会見では「デカい奴に勝てないという劣等感に打ち克つ」ことがテーマだと話していた。
 対するアンブリッツは現在40歳のMMA選手で、日本ではロン・ウォーターマンと引き分け、ジョシュ・バーネット、ジェロム・レ・バンナ、セルゲイ・ハリトーノフ、ミノワマンに敗れている。15年7月の巌流島両国大会で元大相撲小結の海鵬と戦い、2R一本勝ちして以来の巌流島参戦。シャードッグのデータを見るとまだ現役で、15年、16年に1試合ずつして、いずれも1Rで敗れている。
 なお、4月30日にハワイのMMA大会に出場しタップアウト負けしているが、巌流島公式サイトに載った今大会の前日会見の記事によると「巌流島のオファーの前にハワイの大会出場が決定していて、約束のために試合を行ったが、菊野戦に万全を期すため、無理をせず、すぐにタップして試合を終わらせた」と釈明している。



 前日計量で両者の体重は56.1kg差。1R、サウスポーに構えるアンブリッツに対し、菊野は距離を取って動き、右のボディストレート、ミドル、ローを放つ。だが右のインローを放ち、アンブリッツが足を上げてブロックすると、菊野はスネが割れ出血。しばらく続行し、菊野はこれまで通りにローとパンチを放っていたが、しばらくして芹沢レフェリーがドクターチェックを要請する。



 すると菊野のスネの割れが骨まで達していることが判明しドクターストップがかかる。平直行審判部長は、このカットを有効打扱いとはせず、偶発的なアクシデントによるものと判断する。同体格の試合でもローキックのブロックでスネが割れたり骨折したりするケースはあるが、体格差がある分、ブロックの反動が大きかったとも考えられる。一般的なキックやMMAの試合同様、全ラウンドの半分未満のラウンドでのアクシデントとなるため、無効試合という裁定が下った。裁定が発表されると、菊野は涙を流し、アンブリッツと共に観客に頭を下げた。両者の持ち味が出ないまま不完全燃焼で終わったが、客席からはブーイングは飛ばず、暖かい拍手で会場が包まれた。


第6試合 無差別級 3分3R
○小見川道大(NEO JUDO ACADEMEY 小見川道場/巌流島全アジア武術選手権'16準優勝/柔道/74.9kg)
×楠ジャイロ [ジェイ・ボイカ](ブラジル/ZOOMER/元J-NETWORKヘビー級王者/ボクシング/116.6kg)
2R 2'31" 一本 (巴投げで場外に転落時に腰を負傷し棄権)

 今回、菊野と同じように無差別級での試合を志願したのが小見川。柔道も無差別級があることから「今、柔道場をやっているので、大きい人に立ち向かう姿を子供たちに見せたいと思い、無差別でやりたいと思いました」と3月の会見で意図を語っていた。
 日系ブラジル人の楠はボクシングで培ったパンチを武器にキック界でも活躍。現在42歳だが、今年1月の新日本キックでは新日本のヘビー級王者の柴田春樹に2RパンチでTKO勝ちしており、その破壊力は衰えない。15年7月に巌流島に緊急参戦し、ミノワマンに判定負けしているが、独特な巌流島ルールの免疫はついている。



 前日計量で両者の体重は41.7kg差。1R、楠が右アッパーなどのパンチを放ってくるが、小見川は近づいて道着をつかんで振り回して倒し、上からパウンドを連打。楠は早くも鼻血を出す。その後も同じように小見川が倒してパウンドを当てる展開を繰り返し、その都度15秒のブレイクがかかる。
 2R、接近戦で楠のパンチの連打が炸裂するが、小見川は道着をつかんだまま離さず、そのまま引きずり回して巴投げを仕掛ける。これで場外に落とすことはできなかったが、その後も同じような形でコントロールすると、再び巴投げを仕掛け、今度は場外に落とすことに成功する。すると場外で立ち上がった楠は脇腹を押さえて平レフェリーに痛みを訴え、レフェリーは腰の負傷とみなしてストップ。小見川が道着ありのルールの特性を生かしながら巨漢退治に成功した。




第5試合 無差別級 3分3R
○シビサイ頌真 [しょうま](ハニートラップ/ブラジリアン柔術)
×ホンシュウ・ビワコ(ナイジェリア/ボクシング)
1R 1'13" 一本 (転落3回)
 
 シビサイはラオス人と日本人のハーフで、柔道、ブラジリアン柔術茶帯の26歳。空手家の倉本成春氏の道場にも通い打撃も磨いている。谷川貞治・巌流島プロデューサーも期待を寄せるヘビー級選手の一人だ。
 対戦相手のホンシュウ・ビワコはボビー・オロゴンが推薦するボクシング経験者。昨年10月の巌流島に出場したが、場外に落ちた際に後頭部を打ち、2分でドクターストップがかかっている。



 試合はシビサイがスタンドでプレッシャーをかけてビワコを後退させると、そのまま柔道の投げ技も駆使しながら押し出す展開の繰り返し。同体になることもあったが、ビワコだけを落とす状態を3度累積させ、無傷で快勝した。


第4試合 80kg契約 3分3R
×鈴木信達(MMA空手道場 鷹/元ONEウェルター級王者/実戦空手)
○マーカス・ヴィニシウス [Marcus Vinicius](ブラジル/カポエィラ)
1R 1'47" 一本 (バックスピンキック→左ハイキック)

 マーカス・レロ・アウレリオの負傷欠場で、アウレリオの兄であるマーカス・ヴィニシウスが鈴木と対戦する。同名の選手がブラジルには多数いるが、巌流島のリリースによると、1985年4月28日生まれの32歳で、身長185cm、体重80kg、プロMMA戦績18戦11勝7敗。アウレリオ同様にカポエィラの使い手だといい、弟同様に高い身体能力を発揮する。



 1R開始すぐ、ヴィニシウスが右ロー、右の前蹴りの連打で鈴木を後退させると、そのまま押し出しに成功。次の押し出しは同体になってしまうが、その後も右ストレートを当てた後に2度目に押し出しに成功する。そして最後は構えをサウスポーに切り替えてから、バックスピンキックを鈴木のレバーに突き刺し、ひるんだ鈴木に左ハイで追い討ちをかけノックアウト。表彰された後、次の試合の紹介VTRが流れる中でも、カポエィラのダンスを披露し、観客を楽しませた。




第3試合 特別ルール(寝技30秒、寝技での絞め技・関節技あり) 無差別級 3分3R
○関根“シュレック”秀樹(ブルテリアボンサイ/ブラジリアン柔術)
×バル・ハーン(モンゴル/モンゴル相撲)
1R 2'51" 一本 (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)



 昨年秋に警察官を辞め、ONEに参戦するなど格闘技に専念していた関根が巌流島に初参戦。開始すぐから関根が組み付いて何度か足をかける等して倒そうとするが、バルはなかなか崩れず、1分半程で体落としで倒すことに成功。関根はすぐ腕十字を狙うが、バランスが悪くなると、いったん立ち上がって、すぐ足を掛けて崩すと、ニーオンザベリーからパウンドを連打して試合を終わらせた。


第2試合 63kg契約 3分3R
×北井智大(チームドラゴン/RISEライト級(63kg)9位/キックボクシング)
○原 翔大(リバーサルジム川口REDIPS/空手/極真館'13全日本ウェイト制65kg級優勝)
3R 0'15 一本 (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 両者とも巌流島初参戦。DEEPなどでMMAの経験のある原のほうがルールに適応した戦いを繰り広げるが、打撃戦でも伸びのある右ストレート、左ハイなどで北井を苦しめる。パンチのフェイントから組みついて倒すと、簡単にマウントを奪いパウンドをヒット。スリップしてしまった際にも、上になろうとした北井の足をつかみながら、柔術技でリバースする場面も。
 最後は3R開始すぐ、バックハンドブローを当てた後、組み倒してサイドからパウンドを連打したところでレフェリーがストップした。




第1試合 75kg契約 3分3R
○吉田善行(RIGHT THING ACADEMY/HALEO TOP TEAM/元ケージフォース・ウェルター級王者/柔道)
×クンタップ・チャロンチャイ(タイ/元WMC世界ウェルター級王者/ムエタイ)
判定3-0 (梅沢=吉田/芹沢=吉田/梅木=吉田)



 UFC、DEEP等に参戦していた吉田も巌流島に初参戦。柔道仕込みの投げ技で倒し、マウントを奪ってパウンドを連打し、15秒経過でブレイクがかかる展開を繰り返す。だがクンタップも組んだ展開で右膝、右フックを当て、1R終盤には右ストレートをクリーンヒットして吉田をぐらつかせ、右ハイも吉田の頭をかすめる。



 2R以降も吉田がテイクダウンを繰り返してパウンドを当て続け判定勝ち。だがクンタップはスタンドに戻る度に鋭い右ミドルを当てて、ムエタイの高い技術を観客に印象づけると共に、全日本キック常連時代から知る人達には当時の不屈の闘志を思い出させたのではないだろうか。

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