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菊野克紀、クンタップを4秒KO。田村潔司、猪木アリ検証試合でTKO負け:7.31 有明

巌流島 WAY OF THE SAMURAI 公開検証 Final
2016年7月31日(日) 有明コロシアム
  レポート&写真:井原芳徳


第8試合 70kg契約 3分3R
○菊野克紀(フリー/沖縄拳法空手/元DEEPライト級(70.3kg)王者)
×クンタップ・チャンロンチャイ(タイ/ムエタイ/元WMC世界ウェルター級王者、 元M-1&WMAF世界スーパーウェルター級王者)
1R 0'04" 一本 (右フック)

 菊野は14年5月からUFCに参戦したが2勝3敗で契約解除され、今年4月にはMMAデビュー当時から在籍していたALLIANCEを離れフリーに。6月26日のDEEPの大山釼呑助との日本MMA復帰戦で完勝したが、MMAに限らず、以前から関心を示していた巌流島にも戦いのフィールドを広げた。
 クンタップはかつて所属したウィラサクレック主催のムエタイ大会や全日本キックで70kg近辺の日本人のライバルとして活躍した選手。パンクラスやVTJでMMAの経験もある。3月の巌流島TDCホール大会ではTOSHI(マッハ道場)と対戦し1R KO勝ちしている。
 巌流島実行委員会の谷川貞治広報部長は、菊野のカードについて「今までのDEEP、DREAM、UFCでやったことのないようなタイプの選手と戦って欲しかった」と説明。MMAとキックボクシングの中間点のような巌流島ルールでは、グラウンドは15秒以内、関節技・絞め技は立った状態でのみ可能なため、MMAの経験の乏しいクンタップでも戦いやすいルールだ。



 そういった背景のあった試合だが、あっけない決着に。とはいえ菊野が世界クラスの戦いの場で研ぎ澄ました一発の破壊力の大きさを印象付ける内容となる。開始すぐ、菊野は前に詰めて右の前蹴りをクンタップの胸元にヒット。クンタップはワンテンポ遅れて右ミドルで迎撃するが、菊野は動きを止めず、すぐ右フックを放つ。直後にクンタップも右フックを放っており、無防備のクンタップはこめかみに菊野の右フックをもらってしまい、前のめりでダウン。すぐさま芹沢健一レフェリーがストップし、菊野のKO勝ちとなった。菊野の右の前蹴りから右のフックというコンビネーションはDEEPの大山戦でも度々見せていた動きだった。




第7試合 体重無差別 3分3R
×星風(モンゴル/大相撲元十両)
○エブゲニー・シャロマエフ(ロシア/空道2014年第4回世界選手権270+級優勝)
1R 1'36" 一本 (グラウンドパンチ)



 道着・ヘッドギア着用の総合格闘技・空道の王者・シャロマエフが初参戦。開始すぐ、突進してきた星風に場外に押し出されるが、同体扱いで失点にはならず。その後は立った状態で右ボディ、右膝蹴りを当てて星風を苦しめた後、倒して上になり、ニーオンザベリーからマウントに移行してパンチを連打。空道で培った動きをスムーズに見せ完勝した。


第6試合 猪木 vs. アリ戦ルール、40年目の公開検証 特別ルール 3分5R
×田村潔司(U-FILE CAMP/プロレスリング)
○エルヴィス・モヨ(ジンバブエ/プロボクシング元WBFアフリカ・ヘビー級王者)
5R 0'32" TKO (レフェリーストップ)

 現在のMMAのルーツとも言われる、1976年のアントニオ猪木とモハメド・アリの異種格闘技戦のルールを検証する試合。6月にアリが死去したばかりで、谷川貞治氏はカード発表会見で「巌流島は『公平な異種格闘技戦』がコンセプトですので、プロレスラーの猪木さんとボクサーのアリさんの試合を(テレビ朝日のアリ追悼特番で)見て、原点に戻る試合を今このタイミングでやることに意義があり面白いと思いました。あれから40年間、PRIDEやUFCのブームがあり、総合格闘技が進化し、K-1とかのあらゆる格闘技が隆盛し、技術も格段に向上した今、あのルールでやってみたらどうなるかと思いました」と経緯を説明していた。

 ルールは3分5R、各ラウンドをジャッジ3者が5点法で採点する。猪木役の田村は素手、アリ役のモヨは10オンスのボクシンググローブとシューズ着用。田村はパンチ、ローキック、腰から下へのタックルは禁止されるが、腰から上へのキック、地面に手を付けてのいわゆるアリキックは可能。グラウンドは30秒のみ。グラウンドでの顔面パンチは田村は禁止だがモヨは可能。ロープは張らず、場外に手が出ればロープエスケープ扱いとなりブレイクがかかる。判定、KO、関節技・絞め技によるギブアップだけでなく、プロレスのような3カウントフォールでも勝ちとなる。田村に制限の多いルールで、モヨはボクサーとはいえMMA 9戦6勝(4KO)3敗の成績を残しており、体重も田村が84.2kg、モヨが115.6kgと約30kg重い。前日会見で田村は「ソフトボールのホームランバッターに、硬式野球のピッチャーがストレートの球だけで勝負するイメージ」と話していたが、案の定苦戦を強いられる。



 1R、スタンドの攻防が続き、サウスポーの田村が左ミドルを当て続ける。モヨは時折右ストレートを田村の胸元に当て続けるが、田村は少し痛そうにして動きが止まり、終盤、右ストレートを顔面にもらいダウン。田村は10カウントギリギリで立ち上がる。
 2R、3Rも同様の構図で、プロレス対ボクシングというよりも、ムエタイ対ボクシングというニュアンスが強くなる。田村はパンチをもらって苦しい状態が続き、場外逃避を繰り返し、3R終盤にはパンチの連打をもらって顔をそむけたところで再びダウンを平直行レフェリーから宣告される。
 4Rに入ると、ようやく田村は座り、いわゆる「猪木アリ状態」となり、場内から歓声。もちろんこの状態ならかつての猪木のようにパンチをもらわずに済むが、その先の攻撃に持ち込めず、座って休む程度になり、立てばパンチをもらって2度ダウンを喫する。



 5R、田村は左ミドルを放つが、モヨがつかんで倒すと、立った状態から顔面にパンチを連打。モヨは田村の朦朧とした表情を確認したか?自ら攻撃をやめて離れる。田村は寝ころんだままで、しばらくしてレフェリーに「動かないと止めるぞ」と聞かれ、モヨに背中を向けて四つん這いになったところでレフェリーがストップした。

 勝ったモヨもダメージを負った田村を気遣い、最後に立ち上がった田村が観客に頭を下げると、拍手が巻き起こった。アントニオ猪木といえば「闘魂」というキャッチフレーズが有名だが、完敗ながらも相手のフィールドに踏み込み耐え続けた、田村の強靭な闘魂が観客の感動を呼んだ試合だった。


第5試合 80kg契約 3分3R
×トゥントゥンミン(ミャンマー/ラウェイ)
○ルクク・ダリ(コンゴ/ハニートラップ/MMA)
1R 2'03" 一本 (グラウンドパンチ)

 出場予定だったコンゴのボクサーの欠場で、DEEPにレギュラー参戦しているMMA選手のダリが参戦。両脇を差して倒そうとして押した後、さらに押してトゥントゥンミンを転落させ、ポイントを先取。さらにトゥントゥンミンに押されると、土俵際で道着をつかんで振り回して、トゥントゥンミンを再度転落させる。トゥントゥンミンも鋭い右ロー、首相撲からのボディへの左膝蹴りで応戦し、スキルの高さをうかがわせるが、最後はダリに倒されると、パウンドを浴び続けたところでレフェリーストップがかかった。




第4試合 体重無差別 3分3R
×海鵬(日本/相撲)
○ガブリエル(コンゴ/バレーボール)
1R 2'25" 一本 (グラウンドパンチ)

第3試合 83kg契約 3分3R
×ミッシェル・ベルギネリ(イタリア/カルチョ・ストーリコ(格闘フットボール))
○ボルドバートル・オンダラル(モンゴル/モンゴル相撲)
1R 2'24" 一本 (グラウンドパンチ)

第2試合 73kg契約 3分3R
○毛利昭彦(毛利道場/MMA)
×岩丸祐太郎(内田塾長崎支部/空手)
2R 1'32" 一本 (グラウンドパンチ)

第1試合 75kg契約 3分3R
○瀬戸信介(蟷螂拳、長拳)
×ナタレリ・パリシ(イスラエル/クラブマガ)
判定3-0 (梅沢10-2/伊藤15-4/千田8-3)
※1Rにパリシに転落1回、2Rにパリシに転落2回

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